研究計画・評価分科会(第80回)議事録

1.日時

令和4年3月3日(水曜日)10時00分~12時00分

2.場所

Web会議形式で開催

3.議題

  1. 総合科学技術・イノベーション会議が実施する国家的に重要な研究開発 の評価について
  2. 研究開発課題の評価について
  3. 「第11 期研究計画・評価分科会における研究開発課題の評価について」 の改定について
  4. 分野別研究開発プログラム評価の今後の進め方、プログラム評価のフォ ーマットについて
  5. その他

4.出席者

委員

岸本分科会長、高梨(弘)分科会長代理、春日委員、明和委員、村山委員、安浦委員、五十嵐委員、出光委員、上田(正)委員、上田(良)委員、上村委員、高梨(千)委員、田中委員、長谷山委員、林委員、原澤委員、水澤委員、宮園委員、李家委員

文部科学省

塩田研究開発戦略課長、佐野科学技術・学術戦略官、久保研究開発戦略課専門官、川口参事官(情報担当)、宅間参事官(情報担当)付計算科学技術推進室長、鈴木先端医科学研究企画官、辻山ライフサイエンス課専門官、ほか関係官

5.議事録

 

【岸本分科会長】  それでは、ただいまから第80回科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会を開催いたします。

 議事に入る前に事務局から説明をお願いいたします。

【久保研究開発戦略課専門官】  本日は、研究計画・評価分科会の委員、臨時委員22名のうち19名に御出席をいただいております。科学技術・学術審議会令第8条第1項に定める定足数の過半数を満たすことを御報告いたします。

 次に、Webexによるウェブ会議の開催に当たりまして、委員の先生方にお願いがございます。御発言の際は、手のマークの挙手ボタンを押していただくようお願いします。御発言終了後は、再度挙手ボタンを押して挙手を取り消していただくようお願いします。御発言時以外はミュートにしていただきまして、御発言時のみミュート解除を御選択いただくようお願いいたします。

 そして、オンライン上でも聞き取りやすいように、御発言の都度お名前をおっしゃっていただくようお願いします。それから、御発言の際、資料を参照する際は、資料番号、ページ番号、また、ページ内の該当箇所などを分かりやすくお示しいただくよう御配慮をお願いいたします。

 以上でございます。

【岸本分科会長】  それでは、議事に入りたいと思います。議題1の総合科学技術・イノベーション会議が実施する国家的に重要な研究開発の評価についてです。それでは、事務局からこの件について御報告をお願いいたします。

【久保研究開発戦略課専門官】  では、資料1を御覧ください。ページは3ページでございます。総合科学技術・イノベーション会議が実施する国家的に重要な研究開発の評価について御報告をいたします。

 案件概要につきましては、1ポツに記載しておりますが、総合科学技術・イノベーション会議、CSTIと呼ばせていただきますが、CSTIでは内閣府設置法に基づき、科学技術に関する大規模な研究開発、その他の国家的に重要な研究開発について評価を行うこととしております。そのうちでも国費総額が約300億円以上の研究開発のうち、同会議の評価専門調査会において評価すべきと認めたものを大規模研究開発として事前評価、中間評価、事後評価を実施しております。

 このたび、令和3年12月20日、昨年の12月に開催されました同会議評価専門調査会において、同会議が実施する中間評価、事後評価に関する「調査検討等の進め方について」が変更されました。これまではCSTIが評価を行う研究開発について直接評価を実施されていたところ、各省が実施した評価の項目の設定や評価基準の考え方と、科学技術・イノベーション基本計画や国の研究開発評価に関する大綱的指針との整合を図ることに注力した評価を行うように変更となりましたので、御報告をするものです。

 2ポツに主な変更点として記載をしております。まず1点目として、CSTIの評価専門調査会に大規模研究開発評価ワーキンググループが設置され、そこで評価専門調査会の調査検討に資する評価結果の原案を策定するということ。そして、(2)で、CSTIが実施する中間評価の調査検討等の進め方と、同じく事後評価の調査検討の進め方についての調査検討する事項が、1ポツの概要のところで下線を引いております部分でございますが、この評価ができるように内容が変更されたというものです。

 具体的には、5ページを御覧ください。このページ以降は、CSTIの大規模研究開発評価ワーキンググループで使用された資料でございます。資料1の方で、12月20日にこのワーキンググループが設置をされまして、趣旨のところに、先ほども説明いたしました評価を行うということを記載しております。

 10ページにつきましては、こちらの方が中間評価の進め方の資料でございます。この中の調査検討する事項、こちらでハイライトさせていただいておりますが、(3)、(4)、(6)といったようなことが新たに設けられております。以前はもう少し直接評価するようなことが記載されていたのですけれども、その部分がこういった形に置き換わっております。具体的には、(3)が調査項目の設定方法及び設定根拠、(4)が調査項目を踏まえた評価の実施状況でございます。この中で基本計画とか大綱的指針との関係も記載されています。(6)では、評価結果を踏まえた研究開発の成果の活用が加えられています。これは中間評価のものでございますが、事後評価の方も同様に、後の方に資料をつけておりますが、同じような変更となっております。

 また3ページに戻っていただきたいのですけれども、3ポツでは文部科学省関係で対象となる研究開発課題を記載しております。3課題ございまして、これらは、事前評価を実施して、事後評価まで終わっていないものが3課題あるということです。1つ目がAIPでございまして、人工知能、ビッグデータ、IoT、サイバーセキュリティ統合プロジェクトが対象となっております。これはまだ事業期間中でございますが、今年度にCSTIで中間評価を行うということで、今正にワーキンググループでの検討などがされているところでございます。

 2番目が、「富岳」のシステム開発及びポスト「京」で重点的に取り組むべき社会的・科学的課題に関するアプリケーション開発・研究開発でございます。これは2課題になっておりますが、もともと事前評価をしたときは1つにまとまっておりましたので、CSTIでの評価としてはまとめて行われることになります。こちらは令和2年度に事業期間が終わっておりますので、今後CSTIの方で事後評価がされるということになります。

 参考で記載しておりますのは、研究計画・評価分科会では評価を実施していない課題ではございますけれども、1件ございますので、こちらは参考で記載をしているものです。

 これで説明は以上になりますが、今回特に、3ポツの(2)で記載しております「富岳」のシステム開発は本日の課題評価の中の一つにもなっております。この課題について今後CSTIの方でも評価項目の設定や評価基準の考え方などが確認されるということになりますので、この機会に御報告をさせていただくものです。

 説明は以上です。

【岸本分科会長】  御説明ありがとうございました。ただいまの報告について御質問ありますでしょうか。なお、本分科会における研究開発課題評価の進め方に関する部分の御質問等があります場合については、議題3で研究開発課題の評価票の改定について御議論いただく予定にしておりますので、そちらの方で一括して行っていただければと思います。

 ということで、今御説明いただいた中で事実関係、内容について御質問がありましたらお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。原澤委員、お願いいたします。

【原澤委員】  ありがとうございます。原澤です。2点質問です。一つは、7ページには事後評価と追跡評価というのがあって、今回の場合は追跡評価はやらないという理解でよろしいのかどうかというのが1点目です。

 2点目が、CSTIのやる評価と、今回も「富岳」の事後評価をやるわけですけれども、両者の関係性、同じことを2回やるということではないと思うので、その違いを確認させていただきたいのですが、その2点です。よろしくお願いします。

【岸本分科会長】  お願いします。

【久保研究開発戦略課専門官】  まず追跡評価について、でございますが、今回変更になったのは中間評価と事後評価ということでして、追跡評価自体は、4ページを御覧いただけたらと思います。(2)の下の方でございますが、追跡評価自体は、事前評価をしたもののうち、評価専門調査会が追跡評価の必要を認めたものとなっておりますので、これについては、実施するかどうかというところは評価専門調査会の方で決められて、それで決められたら対応するという形になっております。よって、課題の全てが追跡評価を実施するというような形にはなっていないところでございます。

 それから、2点目の評価の違いでございます。これは最初の概要のところでも説明をしているのですが、これまではどちらかというと、同じような形で内容をしっかり見て評価をされていたというところになりますが、今後は、中間評価、事後評価においては各省が実施した評価項目の設定や、評価基準などの考え方、科学技術・イノベーション基本計画との関係や、国の研究開発評価に関する大綱的指針との関係がどうなっているかというようなところを確認されるというような内容になっているものでございます。

 以上で大丈夫でしょうか。

【岸本分科会長】  御回答ありがとうございました。原澤委員、よろしいでしょうか。

【原澤委員】  結構です。

【岸本分科会長】  どうもありがとうございました。ほかに御質問ございますか。

 よろしいでしょうか。それでは、この件については、どうもありがとうございました。

 それでは続きまして、議題2の研究開発課題の評価についてです。本日は、2つの委員会における中間評価1件、事後評価4件、計5件を審議いたします。各委員会において取りまとめられました評価結果を資料2-1-1から2-2-9として配付しております。これを基に御審議いただきます。

 まずは、本日評価を行う5件の利害関係に関して確認いたします。それでは、事務局より確認をお願いいたします。

【久保研究開発戦略課専門官】  では、参考資料の201ページでございます。こちらに利害関係者の範囲を記載しております。事前に各委員会事務局の方に確認をいたしましたところ、ライフサイエンス委員会の課題のうち次世代がん医療創生研究事業につきましては、宮園委員が利害関係者に該当すると報告を受けております。

 それ以外でこの参考資料の中の丸1から丸3に該当する方はいらっしゃいますでしょうか。具体的には、課題に参画している者、課題の代表者と親族関係にある者、そのほか利害関係を有すると自ら判断される者ということになりますが、いかがでしょうか。

 よろしいですかね。それでは、追加で利害関係者はいらっしゃらないということを確認いたしました。

 なお、宮園委員には、該当課題の審議においては御発言を控えていただくようお願いいたします。

 以上でございます。

【岸本分科会長】  ありがとうございました。それでは次に、本分科会における研究開発課題の評価に関する評価票のポイントについて事務局より説明をお願いいたします。

【久保研究開発戦略課専門官】  では、参考資料1を御覧ください。これは参考資料2に載せております「第11期研究計画・評価分科会における研究開発課題の評価について」から必要なところを抜き出したものでございます。本日は中間評価と事後評価について行いますので、特にそちらを御確認いただければと思います。

 (2)中間評価につきましては、丸1で、課題の所期の目標に向けての進捗、進捗度の判定とその判断根拠を明確にするということ、丸2では、必要性、有効性、効率性の各観点において、当初設定されたものの妥当性を改めて評価をして、必要に応じて変更など提案することといったことを記載しております。

 また、(3)事後評価につきましては、丸1で課題の所期の達成度の判定とその判断根拠を明確にするということ、また、必要性、有効性、効率性については、中間評価と同様に妥当性を改めて評価するといったようなことを記載しています。また、事後評価の丸2では、総合評価のところで、どのような成果を得たか、所期の目標との関係、波及効果、倫理的・法的・社会的課題への対応状況等を記載するといったことを記載しておりますので、この点について御留意の上お願いできればと思います。

 説明は以上です。

【岸本分科会長】  ありがとうございました。それでは、評価票を御説明いただき、その後、質疑の時間を取ります。1つの委員会の質疑を終えましたら、次の委員会の説明に移ります。また、説明の際は、初めに、施策マップを用いて上位施策や大目標・中目標の達成に向けた今回の評価課題の位置づけ、意義及び課題間の相互関係等を簡潔に御説明いただき、次に、評価票の評価の観点における評価項目や評価基準に触れながら、必要な部分のみを簡潔に御説明いただくようにお願いいたします。なお、1課題につき5分で説明をお願いしたいと思います。

 それではまず、情報委員会主査の安浦委員から1件の御説明をお願いいたします。よろしくお願いいたします。

【安浦委員】  安浦でございます。それでは、情報委員会におきまして実施しました事業の評価について説明いたします。

 16ページ、資料2-1-1に情報技術に関する施策マップがございます。今回お諮りしますのは、この3ページ目、18ページにありますスーパーコンピュータ「富岳」のシステム開発の事後評価となります。「富岳」は、平成26年より開発を開始しまして、令和3年3月に供用を開始いたしましたので、このタイミングでの事後評価を行ったものでございます。

 本事業は、平成25年に事前評価、平成30年に中間評価を実施しております。その際の評価は、19ページの2の(3)に示しております。必要性、有効性、効率性について、適当と評価されております。

 本事業の事後評価におきましては、情報委員会としましては、全体として、必要性、有効性、効率性の観点から高く評価しました。

 具体的な評価について主な点を説明します。24ページ以降が「富岳」のシステム開発の事後評価票になっております。必要性の観点では、27ページ、丸3に評価結果を記載しております。具体的には、表1に示した、あらかじめ定めたターゲットアプリにおいて目標性能をそれぞれ達成し、これにより、幅広い分野での卓越した研究成果が期待されること、2番目に、半導体設計やアプリケーション開発等に関する技術や、これに関わる人材が維持、育成されたこと、3番目として、新型コロナウイルス感染や気象災害に関する研究成果を本格供用開始前から上げていること等により、必要性の評価項目を十分満たしていると評価いたしました。

 次に、有効性でございますが、30ページ、丸2に評価結果を記載しております。具体的には、目標を超える省電力性を達成していること、AIやビッグデータ等にも活用できるCPUを開発したこと、新型コロナウイルス感染拡大によって各国のスパコン開発に遅れが生じる中、目標どおりに開発を完了し、国際的にも優位性を確保したこと等により、有効性の評価項目を十分に満たしていると評価いたしました。

 次に、効率性の観点は32ページの丸2に評価結果を記載しております。具体的には各関係主体の緊密な連携や外部有識者による評価等により、適切なPDCAサイクルを実施したこと、前のシステムである「京」で得られた体制・知見を活用し、効率的に開発が実施できたこと、また、予定された予算内で開発を完了したこと等により、効率性の評価項目を十分満たしていると評価いたしました。

 また、総合評価では、ここまでの御説明に加えまして、「富岳」の開発を通じて得られた技術人材が、経済安全保障の観点からも重要であるという点を指摘させていただきました。

 今後の展望につきましては35ページ以降に記載しておりまして、詳細は割愛しますが、次世代計算基盤の議論に「富岳」が活用されることへの期待などを言及しております。

 以上、事業につきましての御報告でございます。よろしく御審議お願いします。

【岸本分科会長】  御説明ありがとうございました。それでは、ただいまの御説明につきまして、御意見、御質問等ありますでしょうか。いかがでしょうか。

 よろしゅうございますか。

 報告書の中の今後の展望の中にこれからのことが今回かなり丁寧に書かれているという印象です。正にこれから本格的に使っていくとか裾野を広げるということが更に大事になってきているのかなと感じておりますけれども、その点の今後の見通しというのはいかがでございますか。

【安浦委員】  ありがとうございます。一つは「富岳」を最大限、様々な分野で活用して、いろいろ計算科学的な成果を上げていただくことが1点ございます。もう1点としましては、スーパーコンピュータの分野は常に競争が続いておりまして、大体七、八年で性能がトップに比べて10分の1ぐらいになってしまうということで、その次のポスト「富岳」の開発を始めないといけません。そのときに、この「富岳」でのいろいろな知見をいかに生かしていくか。特に半導体の問題等は世の中でもいろいろ騒がれておりますけれども、そういったことも含めて、ソフト、ハードともに日本としてどこをしっかりと開発の中心にしていくかということを考えていく必要があると考えております。

【岸本分科会長】  どうもありがとうございます。ほかの委員の方から御質問等ございますか。

 よろしゅうございますか。それでは、どうもありがとうございました。

 それでは次に、ライフサイエンス委員会の案件に移ります。議題冒頭で事務局から御報告ありましたとおり、主査の宮園委員は、次世代がん医療創生研究事業の利害関係者に該当しているとのことですので、まずはそれ以外の中間1件と事後2件の計3件の説明を宮園委員からお願いします。引き続き、当該3件の質疑応答の時間を取るようにしたいと思います。それが終わりましたら、ライフサイエンス委員会事務局から、次世代がん医療創生研究事業について、御説明いただき、質疑応答としたいと思います。

 それでは、宮園委員から御説明をお願いいたします。

【宮園委員】  どうもありがとうございます。宮園でございます。今お話がありましたとおり、ライフサイエンス委員会からは中間評価1件、事後評価3件について御審議いただきます。事後評価1件につきましては、私は利害関係者でありますので、事務局に代わって御報告をしていただきます。

 今回の評価対象は、資料2-2-1のライフサイエンスに関する施策マップに沿って紹介しますと、38ページの先端的バイオ創薬等基盤技術開発事業の中間評価、それから、創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業の事後評価、それから、39ページの次世代がん医療創生研究事業の事後評価と、46ページ目のナショナルバイオリソースプロジェクトの事業評価ということになります。

 それでは早速ですが、先端的バイオ創薬等基盤技術開発事業、38ページにございますけれども、これは令和元年度から令和5年度までの5年間の事業です。今年度は3年目に当たりまして、中間評価を実施いたしました。

 それでは、資料2-2-2、49ページに移ってください。研究開発概要・目的を御覧ください。本事業はアカデミアの優れた技術シーズを用いて革新的な基盤技術を開発し、企業における創薬につなげて、サイエンスに立脚したバイオ創薬技術及び遺伝子治療に係る基盤技術開発や、要素技術の組合せ、最適化による技術パッケージを確立して、企業導出を目指すというものです。

 次に、53ページに移ってください。本事業は、健康・医療戦略及び医療分野研究開発推進計画等に基づきまして、医薬品創出のための支援基盤の整備等により、革新的医薬品開発を推進するものです。令和元年度に開始されました本事業は、全部で5名のプログラムスーパーバイザーとプログラムオフィサーが運営し、大型・複合型研究開発課題、個別要素技術に関する研究開発課題、次世代技術に関する萌芽的研究開発課題、支援班の研究開発課題から構成しております。

 それでは、評価結果につきましては、53ページの3ポツの評価結果を観点別に御説明いたします。まず、課題の進捗状況を御説明いたします。54ページに進んでください。事業運営では、PS・POと支援班の設置により、ヘッドクオーター機能を強化して、アカデミア発の技術やシーズなどの企業導出の一層の促進につなげています。本課題のアウトカム指標であります企業導出数の目標値は、令和5年度までに研究開発課題13件以上を達成しております。令和4年1月現在の企業導出の実績は8課題ありまして、目標達成までの進捗率は62%、13課題の目標のうち8課題ということでありました。

 また、AMEDが課題評価委員会を設置いたしまして、研究開発計画に対する進捗状況、研究開発成果などを総合的に評価し、例えば個別要素技術研究開発課題、それから、大型・複合型研究開発課題の各課題については、全て妥当以上の評価となっておりまして、適切に事業が運営されていると評価されております。

 次に、必要性についてでありますが、これは55ページから56ページに記載しております。56ページに進んでいただければと思います。健康・医療戦略において、新たなモダリティの創出から各モダリティのデザイン、最適化、活性評価、有効性・安全性評価手法、製造技術等の研究開発まで、モダリティに関する基盤的な研究開発を行うとされております。今後も、民間企業では取り組むことが困難な不確実性というリスクにも向き合った研究開発をアカデミアにおいて推進し、革新的な新技術やシーズを育成するとともに、企業における創薬につなげていくということが必要です。以上より、本事業は必要性が高いと評価いたしました。

 続いて、有効性です。56ページから59ページに記載しております。5つの技術領域のうち3つの基盤技術から企業導出が達成されました。また、萌芽的研究開発課題からは、57ページの表を映していただければと思いますが、3つの基盤技術から企業導出が達成されました。また、萌芽的研究開発課題からは、企業導出が今後期待できるものと評価された課題が2件ありまして、アカデミア発の画期的な技術を生み出し、育成する研究開発が行われています。先ほど申し上げました企業導出の目標達成の進捗率を踏まえますと、本事業の有効性は高いと評価いたしました。

 次に、効率性です。59ページから60ページに記載しております。PS・POのリーダーシップの下、マイルストーン管理や知財戦略及び導出戦略の策定支援等を行います支援班を設置して、各課題へこれらの支援等が適切に行われているため、本事業の効率性は高いと評価いたしました。

 今後の研究開発の方向性については、60ページに記載しております。各視点に照らしまして評価を総合的に踏まえますと、本事業は継続することが妥当であると評価いたしました。

 本事業については以上です。よろしくお願いいたします。

 続けてよろしいでしょうか。

【岸本分科会長】  はい、続けてお願いいたします。

【宮園委員】  分かりました。それでは、続けさせていただきます。

【岸本分科会長】  2件も続けて、まとめて後で御質問いただきますので、よろしくお願いいたします。

【宮園委員】  はい、分かりました。それでは次に、創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業の事後評価、こちら、資料2-2-1、通し番号では38ページの施策マップをまず御覧ください。この創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業は、BINDSと呼んでおりますが、こちらは平成29年度から令和3年度までの5年間の事業です。今年度が事業期間終了に当たり、事後評価を実施いたしました。

 それでは、資料2-2-4、64ページを御覧ください。研究開発の概要と目的となっております。本事業は、創薬等のライフサイエンス研究に資する高度な技術や施設などの先端研究基盤を整備・強化し共有することで、創薬標的探索研究や、作用機序解明に向けた機能解析研究等を支援するものです。

 69ページに進んでください。本事業は健康・医療戦略及び医療分野研究開発計画等に基づき、医薬品開発への取組を着実に実施するというものです。平成29年度に開始された本事業は、7名のプログラムスーパーバイザーとプログラムオフィサーによる運営によりまして、5つのユニット7領域において、全59件の研究開発課題で構成されております。

 評価結果は、69ページからの3ポツ、評価結果を観点別に御説明いたします。達成状況ですけれども、こちら70ページを御覧ください。本課題のアウトプット指標は、化合物ライブラリの提供数、それから、構造解析領域支援件数で、事業5年間の目標値はそれぞれ883件及び623件というところでありましたが、令和4年1月末時点での実績値はそれぞれ898件及び689件でありまして、目標を達成しておりました。アウトカム指標は、化合物ライブラリ提供の結果、ヒットが見つかったテーマ数で、事業5年間の累積目標値474件に対しまして、令和4年1月末時点までの累積実績値は449件で達成率は95%でした。

 運営体制はPS・PO、課題評価委員を設置して、文部科学省と密接な連携の下、適切な課題採択管理が行われました。また、AMEDによる事後評価結果において、各課題は適切に事業が実施されたと判断いたしました。

 次に、必要性についてであります。71ページから72ページに記載しております。本事業では、1つの大学、1つの企業で有することが困難な最先端設備・技術を中心とした研究支援技術基盤を提供し、創薬関連研究のみならず広くライフサイエンス研究の進展に寄与してきました。特に最先端クライオ電子顕微鏡につきましては、共同利用の仕組みであるクライオ電顕ネットワークを構築して、利用技術の高度化及び人材育成など多くの成果が出ております。また、一定の負担額に応じた企業優先利用枠を設定いたしまして、民間からの資金を呼び込む仕組みを構築いたしました。以上より、本事業の必要性は高かったと評価いたしました。

 続いて有効性ですけれども、72ページから75ページに記載しております。73ページの表4、平成29年から令和2年の4年間で表4のとおり、論文発表、特許出願、企業導出の実績が認められ、学術的成果の創出に貢献しました、また、多数の講習会などを開催して人材育成に努めました。具体的な例といたしましては、COVID-19パンデミック発生時において、いち早く既存薬データベースからインシリコスクリーニングにてヒット化合物を同定しました。このヒット化合物からCOVID-19に対する有効性を確認したネルフィナビルは、医師主導治験が実施されております。以上から、本事業の有効性は高かったと評価いたしました。

 次いで効率性です。75ページから76ページに記載しております、研究支援への申請受付と支援事業の進捗管理のために構築いたしましたワンストップ窓口は、支援事業の運用や広報活動等において効果的・効率的な事業運営に大きく貢献しました。また、技術支援の高度化により、アカデミアで実施される創薬等のライフサイエンス研究が効率的に進みました。以上から本事業の効率性は高かったと評価いたしました。

 総合評価は76ページに記載しておりますが、これまでに述べましたとおり、成果に鑑みますと、当初の事業目標は達成されたと評価いたしました。

 最後に、今後の展望を77ページに記載しております。本事業での研究支援から生み出された創薬シーズが、基礎応用の段階からAMEDの他事業に展開し、臨床につながっていくということを期待いたしております。

 本事業については以上です。

 それでは続きまして、ナショナルバイオリソースプロジェクトの事後評価について御報告いたします。46ページの施策マップを御覧ください。本事業では、第5期科学技術基本計画における、バイオリソースは知的基盤として整備していくものなどを踏まえまして、実験用の動物・植物・微生物等の収集・保存・提供等の体制を実施しております。本事業は5年を1期として平成14年度から20年間継続して実施しておりまして、今回は平成29年度から令和3年度を事業期間とする第4期の事後評価を実施しましたので、御報告いたします。

 それでは、評価結果につきましては、84ページから観点別に御説明いたします。まず、必要性ですけれども、85ページから86ページに記載しております。科学技術基本計画において、バイオリソースは研究開発活動を安定的かつ効果的に促進するために知的基盤として整備していくものとして位置づけられるとともに、医療分野研究開発推進計画においても、重要かつ質の高いバイオリソースを中核拠点に戦略的に収集・保存し、研究機関に提供することはライフサイエンス研究の発展に向けて重要であるとされております。これらを踏まえて、本事業では、31のバイオリソースを整備するなどして、利用者数や成果論文数などが示しますとおり、研究基盤としてライフサイエンス研究の発展に寄与してきました。これらのことから必要性は高かったと評価いたしました。

 次に、有効性です。こちらは86ページから89ページに記載しております。本事業は、急速に進展する研究分野や社会経済・研究動向を踏まえたバイオリソースの整備を着実に進め、第4期を通じて高い水準で利活用されました。バイオリソースは国内外、学術機関、民間企業問わず幅広く利用され、成果論文発表数もコロナ禍による様々な活動制限の中で着実に伸び、ライフサイエンス研究の発展に寄与してきました。これらのことから有効性は高かったと評価いたしました。

 次に、効率性です。89ページから90ページに記載しております。本事業によって、個々の研究者が自らバイオリソースを維持管理する必要がなくなり、経費や時間の節減につながり、研究コミュニティー全体としても、安価にバイオリソースを利用することが可能となっています。また、集約管理することで質の高いバイオリソースを安定的に維持することも可能となっております。以上より、本事業に資する効率性は高かったと評価いたしました。

 以上の各点を考慮した総合評価ですけれども、90ページから91ページに記載しております。最後のところ、91ページの評価概要のところです。全体として重要なバイオリソースの体系的・効率的な整備が進んでおり、我が国の研究基盤として多くの研究者に利用され、多数の優れた研究成果の創出及びライフサイエンス研究の発展に貢献したと総合評価いたしました。

 今後の展望ですけれども、本事業は、我が国のライフサイエンスの研究基盤を整備する事業であり、一度途絶えると再度復元することが困難なバイオリソースを扱っているため、国家プロジェクトとして確実に事業を継続していくということが必要です。バイオリソースの収集・保存・提供に加えまして、保存技術の開発やゲノム情報等を付加し、高品質・高付加価値なバイオリソースを整備することで知的基盤としての価値を高めております。一方で、計画どおりにバイオリソースの利活用が進捗していない場合は、中間評価などを活用して積極的に計画を見直すなど改善を図っていくことが次期事業において必要と考えられます。

 本事業については以上です。

 それでは、次世代がん医療創生研究事業の方は事務局からお願いいたします。

【岸本分科会長】  ありがとうございました。それでは、今御説明いただきました中間評価1件、事後評価2件について、まずは御質問、御意見を承りたいと思いますが、いかがでございますか。

 それでは、五十嵐委員、水澤委員の順番にお願いいたします。五十嵐委員、よろしくお願いいたします。

【五十嵐委員】  ありがとうございます。五十嵐です。宮園先生、御説明ありがとうございました。大変重要な研究ばかりで。

 質問は2つあります。一つは、最初に御説明いただいた先端的バイオは、これは中間評価ということで、今後も引き継がれるということだと思います。あと、BINDSの方も次期の計画に引き継がれていくと思うのですけれども、こちらは2つとも、いずれも研究がスタートしたときにはなかったCOVID-19に素早く対応され、新しい研究を進められてきたと思うのですが、その点、今後につながるような、例えば企業との連携とか、そういった研究の取組に変化があったとすれば、それを教えていただきたいと思いました。

 2点目はバイオリソースの方なんですけれども、これも大変重要なプロジェクトだと思います。これも5期に引き継がれると思うのですが、御報告の中であった、一部に少し評価が低いものがあったように伺ったのですが、もしお聞かせいただけるならば、どういったもので、なぜそれが難しかったのか、分かれば知りたいと思いました。その上で、次の期に当たってまた何か改善できることがあるのであれば、そういったことを検討されているようであれば教えていただきたいと思いました。

 いずれにしても、引き続きすばらしい成果が上がるように期待しております。よろしくお願いいたします。

【宮園委員】  質問どうもありがとうございました。COVID-19につきましては、やはり研究者が実際にフィジカルに研究室に行くことができないということが1点。それから、海外との共同研究が非常に制約される。それから、これは全く予想しなかったことでありますが、例えばサンプルを海外に送る、あるいはサンプル等を海外から受け取る、あるいは例えば実験用のプラスチック器具などがすぐに手に入らないと、全く予想しなかったようなことがかなり現場では起こっていたようであります。そういったことに関しましては徐々に対応が進んでおりまして、COVID-19に関してかなり多くの影響があったとは聞いておりますけれども、何とか皆さんいろいろと工夫しながら解決をしてこられたと聞いております。私が聞いておるところは以上のようなことかと思います。

 それから、バイオリソースに関しまして、私は概要しか聞いておりませんけれども、先ほど申し上げましたとおり、どうしてもいろいろな、最近では保存技術とかゲノムの情報等付加的な情報を加えることが必要であるということで、それに対して今後改善していかなければいけないというようなことを聞いております。

 事務局から何か追加はありますでしょうか。私が把握しているのは以上であります。

【辻山ライフサイエンス課専門官】  ありがとうございます。ライフサイエンス課の辻山と申します。

 リソースを取り扱っている中で、微生物関係の中で一部、当初の目標と比べて利活用の件数が思うように進まなかったというものがありました。主な要因といたしましては、コミュニティーにおいて若手研究者が減少するなど、また、先生がおっしゃったように、いろいろな様々な新しい技術の進展等に伴って、新たな分野での利活用を進めていかないと従前のようにはなかなか伸びていかない状況のものが一部で見られましたので、次期事業におきましてはしっかりと中間評価を踏まえて、利活用を進めるような取組、事業となるようにしたいと考えております。

 以上です。

【宮園委員】  どうもありがとうございます。

【五十嵐委員】  ありがとうございます。そういった人材育成も含めて、今後もうまく進むように期待しております。ありがとうございます。

【宮園委員】  ありがとうございました。

【岸本分科会長】  それでは続いて、水澤委員、お願いいたします。

【水澤委員】  ありがとうございます。宮園先生、どうもありがとうございました。大変すばらしい成果が出ていて、本当にうまくいっているなと思っておりますけれども、最初の例えば創薬ということからしますと、57ページの表ですけれども、研究開発課題数等に比べてやはり企業導出がどうしても下がってしまうという印象を少し持ちました。ちょうど今朝の日経新聞だったかと思いますけれども、米国の研究製薬工業協会ファーマ(PhRMA)の代表の方とか、あるいは米国製薬企業の大手の代表の方の記事が載っておりましたけれども、やはり日本では創薬に関してどうしても少し後塵を拝するようなところがあるということが記載されていました。

 これは、先生の御印象でもよろしいですし、事務局でもよろしいのですけれども、シーズは非常にたくさん基礎的研究から出ているのですけれども、それがなかなか企業にピックアップされないような印象を少し持っているのですけれども、そういう背景とか、それに対して何かできるところがあるようでしたら教えていただきたいと思いました。

【宮園委員】  どうもありがとうございます。例えばBINDSの方、こちら、2017年からスタートいたしまして、第1期ということになるわけですけれども、研究者の皆様方の話を聞いておりますと、どうしても創薬に関してなかなか専門的な知識がないということで、プログラムがスタートした当初は、創薬に向けた研究に対するマインド設定がなかなか進まないというところがあります。

 今回、BINDSは5年間進めたわけですけれども、研究者の間に、創薬に向けて何が必要かというマインド設定が必要であると思いまして、これがだんだん積み重なってくると、研究者の中には、こういうことをすれば創薬につながるのだという考え方が定着してきまして、それで次の5年間にはまた加速化していくという、そういった例も見られますので、これは5年間1期で比較的長いプログラムでありますけれども、もう少し継続して見ていく必要があるのではないかと思います。

 それからもう一つ、研究者の多くは大学あるいは研究所等で研究をしている方々が多いのですけれども、評価委員等あるいはPS・POの中に創薬の専門家の方に入っていただいて、どうやったら創薬につなげる、何が必要かということのレクチャー等をしていただきますと、だんだん研究者もそういったことを学んでいくという傾向にありますので、これはバイオリソースと同様に、少し時間をかけて研究者にそういった考え方を根づかせるということが重要なのではないかと思います。これは私の個人的な印象であります。よろしくお願いいたします。

【水澤委員】  ありがとうございます。

【岸本分科会長】  よろしゅうございますか。ほかの委員の方から御質問、御意見等ございますか。

 それでは、どうもありがとうございました。

 それでは次に、ライフサイエンス委員会の最後の案件ですけれども、次世代がん医療創生研究事業の事後評価については、事務局の方から御説明をお願いいたします。

【鈴木先端医科学研究企画官】  文部科学省研究振興局先端医科学研究企画官の鈴木と申します。冒頭御説明いただきました利益相反の規定によりまして、事務局から次世代がん医療創生研究事業の評価結果につきまして御説明をさせていただきます。

 資料2-2-1を御覧ください。右下の通し番号で39ページの施策マップとなります。次世代がん医療創生研究事業は、平成28年度から令和3年度までの6年にわたる事業となっております。今回、本事業の事後評価について御報告をいたします。

 続きまして、資料2-2-8、評価書を御覧ください。右下の通し番号で95ページとなります。「研究開発概要・目的」を御覧ください。本事業は、画期的ながん治療法や診断法の実用化に向けて研究を加速し、早期段階で製薬企業や厚生労働省事業等へ導出することを目的としております。また、本事業では、がんの生物学的な本態解明に迫る研究、がんゲノム情報など患者の臨床データに基づいた研究及びこれらの融合研究を推進しており、5つの研究領域を設定しております。事業全体を統括するPSの下、領域ごとにPOを配置するとともに、技術支援班、サポート機関による重層的な研究支援を実施しております。

 続きまして、評価結果につきまして、98ページから観点別に御説明いたします。初めに、99ページのとおり、本事業の成果として設定したアウトカム目標値は、企業及び厚生労働省事業への導出数15種としておりましたが、60種と目標値を大幅に超え、さらにそのほかのAMED事業へも18種を導出しております。

 続きまして、必要性について御説明いたします。99ページから101ページに記載をしております。本事業は、AMEDの医薬品プロジェクトにおけるがん研究の初期フェーズに位置づけられるとともに、「がん研究10か年戦略」の中間評価においては、有望なシーズを見出し、着実に育て、実用化まで切れ目ない支援をしていくべきであると、必要性が指摘されておりました。これらのことを踏まえ、必要性は高かったと評価されております。

 続きまして、有効性でございます。101ページから104ページに記載がございます。本事業は、基礎研究と実用化に向けた開発研究をつなぐフェーズを支援し、知の創出を果たしてきました。創出されたシーズの中には、臨床試験や企業と共同で社会実装までを意識した取組が行われ、先ほど述べましたとおり、導出の目標に関しても大幅に超えている状況でございます。これらのことから、有効性は高かったと評価されております。

 続きまして、効率性でございます。104ページに記載がございます。本事業では、「標的探索研究タイプ」と「応用研究タイプ」をそれぞれ効果的に推進しつつ、全体を有機的に進捗管理することにより、事業が効率的に実施されたと評価されております。また、各研究課題の支援は、PS・POを中心に、AMED・サポート機関・技術支援班が一体となって実施し進捗管理を行う一方で、知的財産コンサルテーションや研究倫理コンサルテーション等を実施しております。以上のことから、本事業を実施する効率性は高かったと評価されております。
 以上の観点を考慮した総合評価の御説明をいたします。105ページを御覧ください。製薬企業では達成し得ない挑戦的な創薬等シーズについて、国費を用いて新たなイノベーションが創出されたことは有意義であったと評価されております。また、PS・POを中心としたAMED・サポート機関・技術支援班の一体的運営は、効率性に優れ、研究開発の質の向上に貢献するとともに、PIを目指す若手人材の育成がなされ、さらなる研究レベルの向上と目標達成を招来するという好循環も生まれております。これらのことから、本事業の実施が、がん領域において健康寿命の延伸に貢献する我が国独自の医薬品の創出に大きく貢献したと評価されております。

 最後に、今後の展望です。106ページに記載がございます。本事業では、前身事業の流れをくみ、大きな成果を上げており、引き続き出口を意識した、国際的にも質の高い探索研究が一層推進されること、臨床現場を大きく変革するような新たな成果を創出する環境をつくることが期待されております。また、新しいシーズと研究課題の発展のため、毎年度の公募機会の確保が必要であることや、次期事業においてもこれまで培われた我が国のがん研究の基盤を受け継げるような対応が必要であることも指摘されております。そのほか、本事業は、基礎研究者にとって重要な位置付けにある一方で、若手などの提案には優れた提案と評価されても不採択となるものもあり、そこに存在するイノベーティブな発想を育てる機会を与えるような新たな仕組みが期待されております。

 本事業の御報告は以上でございます。

【岸本分科会長】  ありがとうございました。ただいまの御説明について御意見、御質問等ございますか。

 よろしゅうございますか。水澤先生、お願いします。

【水澤委員】  ありがとうございます。この次世代がん医療創生研究事業は、企業への導出も目標値を大きく上回って、先ほどの3つの事業以上に大変すばらしい成果を上げていらっしゃると思うのですけれども、例えば99ページに記載があるように、15種の目標値よりは60種という実績値は非常に大きい数字だと思うのですけれども、例えば特許出願数は300件に近く、278件もあって、そのうち60種に留まるともいえます。もっと企業が貪欲にというか、こういうシーズに応じてくれるとよいと私は思うのですけれども、何かやはり少し遅いというか、企業の方の意欲は少ないのでしょうか。もしその御印象があれば教えてほしいと思います。

 これはどちらかというと、この文部科学省の研究費のスコープを少し超えている、少し違うところかもしれませんけれども、しかし、かなり大事な問題ではないかなと思うのです。それが経時的に、先ほどの御説明でもあったように、少なくとも徐々に増えていていい方向に来ていればどこかでブレークスルーがあるかなとも思うのですけれども、そちらを少し変えていかないといけないのかなと思うものですから、似たような質問になりましたけれども、その点、御印象をお聞きできればと思います。お願いします。

【岸本分科会長】  宮園委員は利害関係者なので、今回お答えがこの委員会ではできないような形になっていますので、恐縮ですが、事務局の方からお答えいただければと思います。

【水澤委員】  事務局の方でも結構です。

【鈴木先端医科学研究企画官】  御質問ありがとうございます。企業への導出を更に増やしていくことについての御指摘と承知しました。御案内のとおり、創薬分野については、多くのシーズの中から最後まで、企業につながり、更に臨床につながっていくというところには、確率としてはもともと非常に低いところがあると認識をしております。

 そうした中、この事業でも少しずつ研究者に出口を意識した研究に取り組んでいただくということで、PS・PO、技術支援班・サポート機関、それから、AMEDの事務局の皆様、そういったご支援を頂いて、企業導出に向かって最短距離でつながるようにという意識づけを頂いているところでございます。先行事業のP-DIRECTから取組を頂き、企業導出等も少しずつ増えてきているところにあるとは思っております。

 また、そうはいいましても、これは簡単なことではございませんので、いろいろな工夫をしていただいております。例えば、AMEDで企業研究者の方々をアドバイザーのような形で招いていただいて、この事業も含む創薬関係の基礎研究者の方と導出につながるシーズに育てていくためにはどうしたらいいのかというようなことをディスカッションする場を設けていただいたり、また、サポート機関・技術支援班には、創薬の専門家、企業・民間出身の専門家が支援チームに入っていただいて、社会実装につなげるための加速を図るような取組をしていただいたりしております。

 こういったものが徐々につながっていくことで、先生がおっしゃったような、行く行くはブレークスルーにつながっていくというようなことも我々としても期待しております。文部科学省としても、そういった観点を更に強化していくべき、あるいは、支援をしていくべきではないかという問題意識を持っております。

【水澤委員】  ありがとうございます。これは経産省のご担当でしょうか、分かりませんけれども、是非、企業や産業界の方々にも頑張っていただくよう、またお話を進めていただければと思います。どうもありがとうございます。

【岸本分科会長】  ほかいかがでございますか。

 よろしいでしょうか。それでは、本件についても以上とさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

 以上で議題2の全ての研究開発課題評価の審議案件の説明が終了いたしました。全体を通じて御意見、御質問等はございますか。よろしゅうございますか。
 それでは、ただいま御審議いただきました評価案につきまして、特に御異議等の御発言ございませんでしたので、本分科会として決定したいと思いますが、よろしゅうございますか。

 ありがとうございました。それでは、分科会として評価案を決定したいと思います。ありがとうございました。

 それでは続きまして、議題3の「第11期研究計画・評価分科会における研究開発課題の評価について」の改定について、事務局から説明をお願いいたします。

【佐野科学技術・学術戦略官】  それではまず、資料3-2、111ページを見ていただけますでしょうか。こちらは、この分科会の第11期の一番初めの回でございますが、この第11期の研究計画・評価分科会における研究開発の課題の評価についてということで、本日御審議を頂きましたような研究開発課題の進め方につきまして具体的な進め方についてお示しをして、この形でやっていただくべく決定をしていただいたというものでございます。

 今般、先だって1月に開催されましたこの分科会において決定された分野別のプランを策定することとか、科学技術・イノベーション基本計画の中に若干評価について書いてあるということも含めまして、少し改定をさせていただいた方がよろしいのではないかということで御提案を申し上げるものでございます。

 資料3-1、今回の改定の概要を書かせていただいておりますので、そちらと具体的な内容を照らし合わせながら御説明させていただければと思います。まず冒頭申し上げましたような、今回、分野別のプランを策定いただくことになりましたことによって、幾つかの変更の御提案させていただいております。

 まず、丸1 でございます。今回プランを策定することによって、研究開発計画ができたところで廃止をするということになりましたので、この記載の中に「研究開発計画」と書かれているところを「プラン」に置き換えるということが必要かと思っております。具体的には、資料の130ページに行っていただければと思います。ここの下の方に、具体的なプラン名を書き込むということを入れております。時期によって、例えば今、次回6月開催を予定しておるところですが、まだプランができていないときには、その上の方にあるように従来の書き方で書いていただくというようなことを考えておるところでございます。

 それから、1ページ目、最初の概要に戻っていただきまして、2番目のところでございます。中間評価について、条件を満たせば省略できるように改定ということです。これは今回、プログラム評価を行う試行をまたやらせていただければと思っておりまして、昨年の夏に御提案させていただいたように、課題評価のところで評価の実施時期というところ、一番下のところに少し黒字にしておりますが、文科省指針の中に、研究開発課題の実施期間が5年程度で終了前に事後評価の実施が予定される研究開発課題については、重要な変更がない場合において、実施主体が毎年度の実績報告等により適切に進行管理を行うことで中間評価の実施に代えることができるという規定がございます。そういう意味で、この規定を今回この中に入れさせているというところでございます。具体的な規定につきましては、112ページの(2)の中間評価のところに、今御説明をさせていただいた文言を書かせていただいております。

 ただ、今回初めてのことでございますので、分科会としても状況が全く何も分からないということはよろしくないと思っておりまして、最後の行、「分野別委員会等は、プランにその旨を明示する」という形を御提案させていただいております。プランを決定するときに本分科会で、どの分野がこの実績報告での進捗管理になるかというようなことは分かるようになっておりまして、どのような進捗管理を行うかというところも、必要があればそこで聞きながら、このやり方が適切かということを見ていただける形を御提案させていただいております。

 それから、概要の方、109ページに戻っていただきまして、丸3 でございます。今まで研究評価計画と施策マップをつくっていただくことになっておりましたが、今回つくっていただく分野別研究開発プランの一部が利用できると考えておりまして、省力化を図っているところでございます。

 それから、「2.、科学技術・イノベーション基本計画への対応に関する変更」でございます。これは次のページに記載のこの基本計画の中にある、「研究データの管理・利活用を更に促す観点から、2022年までにこれらの取組の状況を評価体系に導入する」の部分を入れさせていただいております。主は内閣府、科技の対応でございますが、関係府省も対応するということになってございまして、少しでも対応を促すという観点でこれを入れさせていただくということを御提案するものでございます。

 具体的には、120ページに具体的な記載ぶりを入れさせていただいております「4.その他」で「研究データの管理・利活用に関する取組方針を記載すること」という文言を入れさせていただいているほか、もう一つ、125ページの有効性のところの評価項目の例ということで幾つか示させていただいておりますが、この例の中の一つとして研究データの管理につきまして示させていただいております。これはそれぞれの課題の御事情があると思いますので、適切な場合にはこういうものも使っていただくということで御提案をさせていただいたものでございます。

 それから、その次、最初の概要の柱の「3.」に戻っていただきまして、「フォーマット記載内容の明確化に関する変更」というところでございます。これは今までフォーマットに文言で書かれていたところについて、少し表形式にして、見落とし等ないような形でしっかりフォローができるようにということで提案をさせていただいているものでございます。

 具体的に、例えば121ページ目に移っていただきまして、事前評価のところに関し、次のページに文言で書かれていた「指標についての過去3年の状況を記載し評価の参考にする」というところがございました。ここにつきまして表形式にして、なかなか指標を見る、追っていくというのは難しいところではありますが、少し考えていただいて書くということにトライしていただくということを御提案させていただいているところでございます。

 それから、次、概要の「4.」に戻っていただきまして、「評価チェックの活用促進のための変更」でございます。丸1 でございますが、「評価について指摘事項があった場合」、本日は具体的な指摘事項等はなかったかと思いますが、御評価の中で仮に指摘事項があるような場合につきましては、その評価の当該事項のフォローアップができるように、少しフォーマットの中に入れ込んだというところでございます。指摘がない場合は、当然ここは具体的な記載は必要はないというところでございますが、そういうこともできるということが分かるようにフォーマットの中に入れさせていただく提案をしてございます。

 具体的には126ページ、例えば事前評価のところでございます。この(3)のところで、例えば事前評価でこの課題の改善に向けた指摘事項があった場合はここに入れておくということにする。それから、それを中間評価でやる場合、135ページ目、(4)でございまして、事前評価時の事前評価結果のときの指摘事項と対応状況をフォローしていただくと。それから、(5)で、中間評価のときに指摘が仮にあればなのですが、これは継続、中止、方向転換ということについては御議論いただいた上で、何かそこに関わらないような指摘事項があった場合は記載いただくという欄を設けてはどうかということを御提案しておるところでございます。

 それから、次、「4.➁」でございます、これは今までこの計評の分科会で御評価を頂いて評価結果が出た場合、この分科会名での結果を最終的には一番表紙に持ってきた形で、その後に委員会名、委員会の先生のお名前がリストになってものになってございますが、この分科会の先生の関与が分からない形になっておりますので、この分科会の先生方の名前を明記するという形の方がより透明性が高いのかという形で思っておるところでございます。

 それから、「5.その他」でございます。これは指針の方に、事後評価は条件を満たせば、課題終了前に行えるようにできるという規定がございます。次のページに評価指針を書かせていただいていますが、最後の「略」と書いている少し下のところに、「事後評価は、その成果等を次の研究開発課題につなげていくために必要な場合は、終了前に実施し、その結果を次の課題の企画立案に活用する」ということが書かれているところですが、これが実際に使えるような形に課題票がなっていなかったというところですので、113ページの「事後評価」の2のなお書きで今御説明したような文言を入れさせていただいているというところでございます。

 それから、最初の概要の方に戻っていただきまして、「2.その他」です。こちらは、今回のプランが夏に決定をするということで、本評価票の適用時期がいつなのか少し分かりにくいことになっております。この評価票の中にはいろいろなところに分かれているのですが、ここに少しまとめて書かせていただいているものでございます。具体的には当然これは令和4年度から適用するということですが、申し上げましたように、プランが夏に決定をされるというところで、通常このプランで想定をしております各種分野別の戦略等の策定時期などを見ていると、いろいろな戦略がございますが、大体春から夏ぐらいに御議論が行われることが多いかと思っております。厳密には、プランを委員会で策定していただいて、分科会で決定し、それに従って事前評価という手順になるのかと思っておりますが、恐らくそれでは手戻り等ありまして時間的に少し無理があるのかと思ってございます。そういう意味では、事前評価につきましては、委員会の方で策定していただいたプランに基づいてまず委員会の方で評価を実施していただき、その後、最終的にプランは分科会で審議をして決定をするというところになります。もし仮に分科会で修正があった場合につきましては、当該プランに基づいた形で最終的には事前評価を実施、決定するというような流れの方が事務的なところにつきましてはスムーズになるのかと思っておりまして、このような形を提案しております。

 説明は以上でございます。

【岸本分科会長】  御説明ありがとうございました。それでは、ただいまの御説明につきまして、御意見、御質問等ございますか。

 李家委員、お願いいたします。

【李家委員】  どうもありがとうございます。一つ、手続上に関する質問なのですけれども、今出ております109ページの丸4の1番のフォローアップができるようにするという御説明で、先ほどの御説明では、事前評価が行われたときは中間評価のときにそのフォーマットの中にどう対応したかということを書くようにという、そういう御説明だったと思うのですけれども、112ページの資料ですが、今ちょうど出ています真ん中ぐらいの評価実施後のフォローアップというところを見ますと、対応がまとまったところで分野別委員会等から分科会に報告するとあります。これの意味は、先ほど御説明いただいた、中間評価のときに評価票の中に記載するといったことなのでしょうか。それとは別に、一々分科会へフォローアップのことを報告するという、そういった意味になっているのでしょうか。そこが分からなかったので、教えてください。

【佐野科学技術・学術戦略官】  ありがとうございます。想定しておりましたのは、分科会の方にはこの紙の形で、フォーマットに入れ込まないと正直なところ忘れられてしまう部分もあるのかと思いましたので、最終的にはこういう形としてフォーマットで報告をするということを考えております。

 ただ、それぞれいろいろな御事情がある中で、例えば委員会の方で早めに少しフォローアップした方がいい内容とか、もし幾つかの指摘事項があった場合には、個別に例えばこれはこういうふうに進めております等の報告を仮にした方がいいような場合においては、そのような形でそれぞれ報告をしていただきながら、最終的には分科会で、次の評価のところで報告をするというようなことを考えておるところでございます。

【李家委員】  分かりました。どうもありがとうございます。

【岸本分科会長】  ありがとうございます。ほかの委員から御質問、御意見ございますか。

 原澤委員の方から先にお願いいたします。

【原澤委員】  原澤です。今の御質問とも関わるのですけれども、113ページの事後評価にも評価実施後のフォローアップというのがあって、これは例えば事後評価をした後の1年後とか2年後に指摘事項をずっとフォローしておく必要があるということで、それ自体は非常に重要なことだと思うのですけれども、フォローアップした結果がどこに反映されるのかということを確認させてください。

【佐野科学技術・学術戦略官】  御指摘をありがとうございます。そういう意味では、余り意味のないことをやっても事務局作業が増えるだけでございますので、よろしくないかと思っておりますが、一つは、事後評価で指摘があった場合、多分一番考えられるのは次の課題の中での適用ということがあるのかと思っております。そういう意味での、適切なところで報告をするということかと思っております。そういう意味では、もしかしたら追跡評価の方にまとめた方がよろしいかと、今思ったところでございますが、追跡評価とフォローアップというところで少し考え方を整理する必要が確かにあるかと思いました。よろしければまた対応を考えて、修正案等必要かどうかというのは考えてさせていただきます。

【岸本分科会長】  よろしゅうございますか。ほかにございますか。

 私の方からは、今回文章で書かれたところの内容とフォーマットを用意していただいて、フォーマットのところにはきちんと文章で書かれたところが反映されるように作られて、このフォーマットを使いながらこれからやっていこうという方針だと思いますけれども、フォーマットの方については、やはり使いながら変えていかなければいけないところが出てきたり、実際に分野のところで委員会でやってみるとということがあるかと思いますので、その辺のところは適宜見ながら修正という考え方で進めていくということでよろしいですよねという確認です。

【佐野科学技術・学術戦略官】  そのような形で結構でございます。具体的にそれに類する文言を少し入れさせていただいております。具体的に、「評価の進め方」ということで114ページ目に少しその旨書かせていただいておりますが、(1)のポツの黒いところに「別添様式を参考に課題の特性に応じて策定する」という形でそれぞれ課題の特性に応じることはございますので、必要であれば事務局間同士とも相談をしながら進めていくということかと思っております。

【岸本分科会長】  ありがとうございます。ほかの委員の方々、明和委員、お願いいたします。

【明和委員】  御説明ありがとうございます。なかなか難しいな、特に評価って難しいなと思って拝聴していたのですけれども、例えば専門家が評価しやすい分野と、やはり私が身を置いているようないわゆる総合知という、人文社会系と自然科学の融合の中で解が見えないまま目指すべき課題があったときに、その評価の対象が専門家だけの範疇で、あるいはやっぱり市民感覚での評価、事後評価も含めてですけれども、その辺りいろいろな多様性があると思うのですけれども、その辺りについてどのようにお考えでしょうか。

【佐野科学技術・学術戦略官】  ありがとうございます。非常に難しいところかと思っております。たしか今年度の夏の回だったと思うのですが、この分科会で、どういう活動を行うのかということを議論して、科学技術・学術審議会の総会の方に報告したときにも、総合知の議論が少しあったかと思います。そのときのお話では、手元にメモがないので少し正確ではないかもしれませんが、総合知の関係も頭に置きながら議論していきます、たしか、留意するというような形で御議論いただくというになったかと思っております。そういう意味では、このような課題評価をやっていく中でおっしゃるような総合知の観点は非常に重要かと思いますので、いろいろとお気づきの点あれば是非御意見を頂きながら進めていくというのが必要かと思っております。

 今この課題評価のフォーマットの中で、総合知の観点というのが、具体的に明示されているわけではないのですけれども、そういう意味では、いろいろなところでの留意事項、例えば事前評価のところで「その他」という記載がございます。ここで今書かせていただいている内容は、「研究開発を進める上での留意点」ということで、「(倫理的・法的・社会的課題及びそれらへの対応)「等」という、明示的に書かせていただいていなくて大変恐縮でございますが、研究開発そのものだけではなくて、社会への対応というのは、もちろん御意見を頂いて考慮するべきということがあれば、こういうところに記載をして考慮をしていくところかと思います。総合知につきましては、基本計画にも書かれておるところでございまして、是非先生方からのいろいろな御意見をいただけると大変有り難いと思っておるところでございます。

 以上です。

【岸本分科会長】  よろしゅうございますか。

【明和委員】  ありがとうございました。是非具体的検討を考慮いただければと思います。よろしくお願いします。

【岸本分科会長】  実際の評価を実施する中で、御指摘のようなところが実現するということで進めていけるといいのかなと思いますので、事務局としても、実際にやるところでどうするかということもこれから考えていったらどうかなと承りました。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

 ほかいかがでしょうか。

 よろしゅうございますか。それでは、修正ということについては特に御意見はなかったように思いますけれども、本日頂いた意見の中で修正等があれば事務局の方でしていただくとして、その後のことについては、分科会長の私が確認した上で本分科会での決定とさせていただきたいと思いますが、よろしゅうございますか。

 それでは、どうもありがとうございました。

 それでは続きまして、議題4の分野別研究開発プログラムの評価の今後の進め方、プログラム評価のフォーマットについてに入ります。まず分野別研究開発プランの作成については、1月26日開催の本分科会において御審議、御了解いただきまして、毎年度、分野別委員会等で策定し、本分科会で決定することになりました。

 本日は、当該プランにおいて設定することとなります分野別研究開発プログラムについての評価について御議論いただきます。8月27日開催、少し前になりますけれども、本分科会において分野別研究開発プログラムについて御議論いただき、プログラム評価のフォーマットの素案についてもお示しさせていただいたところであります。また、1月26日開催の本分科会では、各分野別委員会等から頂いたプログラム評価の進め方についての御意見を紹介したところでございます。

 それを踏まえまして本日は、プログラム評価の今後の進め方とプログラム評価のフォーマットについて具体的な案について事務局より提示いただきますので、皆様から御意見、御質問をいただければと思っております。本日御議論いただいた後に、各分野別委員会等でも御議論いただきまして、また次回6月頃にこの分科会は開催予定になるかと思いますけれども、この分科会において分野別委員会等で御議論いただいた結果を基に再度議論していただくことを予定しております。ということで、今日の御提案に引き続いて議論を進めていただいて、改めて6月に決定という段取りだということでございますので、そういった中で今日御議論いただきたいと思います。

 それでは、事務局の方から御説明をお願いいたします。

【佐野科学技術・学術戦略官】  ありがとうございます。それでは、資料4-1から御説明をさせていただきます。今少し経緯を御説明いただいたところですが、今回御議論いただくに当たりまして、少し前に遡ってこれまでの経緯を御説明させていただいた上で、対応案について御説明させていただければと思ってございます。

 まず、これまでの経緯でございます。このプログラム評価は、「1.」に書いておりますように、大綱的指針、それから、文科省指針を踏まえてここの分科会で決定いただきました「研究開発計画」に具体的な評価の進め方が記載されたということでございまして、第10期のこの分科会で試行的な取組を行ったところでございます。

 ただやはり、この試行は困難を伴うということがありまして、新たに委員会の方々に2つの視点ということで、分野別戦略・計画の策定、それから、EBPMのベースとなるエビデンスとなる分野別戦略・計画、プログラムの関係ということで提示をして、意見照会を行ったというところでございます。これにつきましては、当時の記録では、おおむね理解が得られるというような状況でこの11期に引き継がれたというところでございました。それを踏まえまして、昨年夏の8月に、今御議論いただいているプラン、それからプログラムのフォーマットの評価といいますか、フォローアップの素案を提示していったということでございました。そしてこの1月にはこのプランの策定方針が決定されたところでございます。

 次のところでございます。基本的な文書を少し御紹介させていただいた方が御理解が進むのではないかということで、現在の文科省指針で関係すると思われるプログラム評価の関係の部分について抜き出させていただいております。「1.」でございますが、プログラムというのは、この「施策、競争的資金制度等、政策上の特定の目的・目標の実現を目指して体系が整備され、それに応じて推進されるもの」で、評価につきましては「文科省内部部局や法人等」が進めていくということで、「研究開発の質の向上、運営改善、計画の見直し等につなげることを目的とする」と記載があります。

 「3.」では、自己評価を基本とする、必要に応じて外部の専門家等を評価者とする外部評価、第三者評価を実施・活用するということになってございます。計評分科会で「研究開発計画」を策定したときには、これも踏まえまして計評自身でプログラム評価をやっていくということで「研究開発計画」が策定されたところでございまして、引き続き同じ形でやっていくことがよろしいかということで提案をさせていただいているところでございます。

 「4.評価の実施時期」ということで、プログラムの開始前、終了時、それから、実施の期間の定めがないときは5年を目安にということが書かれているところでございます。「5.」には、この視点ということで、それぞれ事前、中間、事後の視点が記載されています。

 それから、「6.」でございますけれども、この評価はいろいろな手法があるというところで、入手可能な情報の状況に応じて適切な調査・分析、評価の手法を選択する。それから、客観性を確保する観点から、具体的な指標・数値に関する評価手法を用いるように努めるというようなことが記載されているところでございます。

 次の「第10期における評価の議論の対応について」というところです。申し上げたような形での試行結果としては、後づけの評価を行うことがふさわしくないのではないか、それから、プログラム全体を評価、改めて俯瞰することの意義、それから、ノウハウ・スキルの面でも困難だというフィードバック、更に、10期では、負担軽減、屋上屋の排除、評価スキル・ノウハウの習得、リテラシー向上というようなことがあったかということで、それへの対応ということでここに記載のことを当時提案させていただいたという上で、次のページに移ります。これは昨年の夏の資料でございますが、分野別の研究開発プランの策定、それから、研究開発プログラムの評価を御提案させていただいたというところでございます。次のページに移りまして、「1.」のプランの策定につきましては1月の計評分科会でおおむね了承いただいたというところでございまして、その評価につきまして本日御議論いただく予定となっておるところでございます。

 御参考までに、次のページですが、文科省指針に記載をしております研究開発プログラムがどういう範囲なのかということにつきましてイメージ図がありますので、御紹介をさせていただくものでございます。

 それから次、資料4-2に移らせていただきます。プログラム評価につきまして、プラン、プログラムと一緒に素案について提案をさせていただいたということがあり、プランについての御議論を頂くときに、委員会の方からも少しプログラム評価についてもフィードバックを頂いておるというところでございました。

 それをまとめたものがその次のページで、これを大別しますと、186ページに記載しております6つぐらいのカテゴリーに分けられるのかと思っております。例えば負担軽減、例えばこのフォーマットをどうするのか、それから、分科会提案以外の形での評価ということで、これは具体的には内閣府のフォローアップの関係を言っておられるということかと思います。具体的には次のページでございますが、例えば「(1)プログラム評価に係る負担軽減について」ということで、毎年、進捗状況報告は要るのかということへの検討等とか、それから、「フォーマット」ということで、既存のフォーマットをなるべく使うような形にしてほしいということ、それから、例えば量子のところでは、内閣府の方でフォローアップをするということなので、そういうことを利用する御提案等を頂いておるところでございます。こういうことも加味いたしまして、今回、素案につきまして少し改定して提案をさせていただこうと思ってございます。

 大きな方向性としては、この下のところに「1.」、「2.」と書かせていただいてございますが、このフォーマットの中に、事前分析票とか、例えば行政事業レビューシートなどを添付した方がよろしいものであればそういうものを添付する、それから、毎年プログラム評価を実施することは少し多いのではないかという話もございましたので、11期の間に一度試行を行い、その後は隔年を念頭に行いながら、ただし、11期の試行の結果を踏まえて、今後の進め方の提案も含めて次期に申し送りを行うということにしたらどうかと思っているところでございます。

 具体的な進め方については、資料4-3に記載をさせていただいておるところでございます。これは夏に提案させていただいた内容とほとんど同じでございますが、プログラムごとに、例えば政策評価における測定指標とか、それから、達成目標を構成する事業の行政事業レビューの成果指標・活動指標等、それから、それ以外の指標などについて、今から御説明しますフォーマットに基づきまして全体をモニタリングしていくということで、この分科会に御報告いただく、そのときに単に数値だけを追うということではなくて、やはり進捗状況が分かるような既存の資料などをフォーマットに添付をして御報告いただくという形がよろしいかという形で考えてございます。申し上げましたように、指標については今後議論を踏まえて変更していくということでございまして、今期中に一度試行するというところでございます。

 イメージが伝わりやすいように、次のページに今後の評価の将来に向けてのイメージを書かせていただいておるところでございます。冒頭に、文科省の評価指針に書かせていただいている様々な内容を右側に書かせていただいております。今回はそれ自身というよりも、そういうことを将来行うことを念頭に少しずつ経験を積み重ねていってはどうかということでございます。下側の11期というところを書かせていただいているのが現在の状況でございまして、プログラム全体の状況の把握と記載しているとおり、いろいろな指標を見ながら状況をフォローしていき、それから、進捗状況を示す既存の資料を添付していく。その中で指標の見直し、開発等、少しずつできるところからやっていく。そういうことで11期、12期を重ねていきながら、また次の基本計画ができてくる時期も見定めながら、具体的なプログラムの評価を完成形に向けて少しずつ進めていくというようなことを念頭に置いておるところでございます。

 それから、資料4-4、191ページにフォーマットとして提案させていただいているものがございます。先ほど少し申し上げました、既存の資料を添付するというところは「3.」のところでございます。それぞれの課題のところで既存の指標を転記する場合、既存の指標以外の指標を記載する場合、それから、既存の指標を参照する場合について分けられており、その参照する場合のところで、添付するものにつきまして、該当ページを記載していただいて具体的なものを書いていただくことを計画しております。それから、上の方でプログラムの実施状況ということで、プログラム全体のアウトプット指標、アウトカム指標なんかを見ていく。そして、「4.」のところで、プログラムの現状についてのコメントを入れていくという、そういうフォーマットをさせていただいているところでございます。

 それから、資料4-5は、前回のときにも御説明させていただきました今後のスケジュールです。本日3月3日ということで、今後の進め方、このフォーマットについて御議論いただいている状況ということでございます。

 御説明は以上となります。

【岸本分科会長】  御説明ありがとうございました。それでは、ただいま御説明いただきました内容について、意見交換をお願いしたいと思います。おおよその時間は20分程度と思っておりますけれども、御意見があれば是非よろしくお願いしたいと思います。いかがでしょうか。

 特に御意見等ございませんか。これまでも議論をしてきたということで、その結果を踏まえて御提案いただいているということかと思いますけれども、特に気になるようなことはございませんか。

 林委員、よろしくお願いします。

【林委員】  ありがとうございます。先ほどの戦略官からの御説明も、まずは作業の少ない形で進めていってという御説明がございました。きっとそのとおりで、まずできることから進めていくのがいいと思っております。

 今回このプログラム評価、プログラム評価という名前ですけれども、基本的には分野別評価みたいなイメージですよね。各分野の中に今日も評価をしたような各事業がぶら下がっていて、今日、個々の事業ごとにはその事業の目的に対してどううまくいったのかというそういう評価をしているわけですが、分野という全体で見たときに、では、こういう事業群でやって、各、ライフサイエンスなり、量子なりそういうところがきちんとうまくいっているのかという、そういうレベルで物を考えましょうという、そういうお話だと理解しました。

 冒頭、内閣府の大規模のプロジェクトの評価の話もありましたが、今、内閣府の方でも、基本計画のモニタリングとか、あるいは恐らく先ほども量子のところでも、内閣府がつくっている量子の戦略のフォローアップがきっといつか行われるということで、分野ごとのそういうフォローアップだとかあるいは計画のモニタリングというのが進んでいくことになると思います。

 そうすると、文科省としては、例えば量子なら量子で、量子の分野についてこういう事業群でやって、量子の特に基礎の研究開発のところでどういう効果を生んできたかという、そういうことを説明できるような情報をつくっていくという、そういうことが必要であって、ちょうどそういう流れとこのプログラム評価、分野別の評価をしていこうという流れがうまくかみ合えば、必要なことをそんなに作業をかけずにというか、必要なことをやっていくという、そういうことになるのかなと思っています。

 コメントとしては、まずは小さく始めるということで、既存の指標、そういうものを追っていくということだと思いますが、しかし、前の会議、前回とかもきっとそういう発言をしたと思いますけれども、やはり分野ごとの委員会での先生方の御判断というか、こういう事業群をやって各分野での研究開発の戦略がちゃんとうまくいっているのかという、そういう質的な御判断が恐らく重要になってくると思います。

 現状、フォーマットも、4ポツ、プログラムの現状についてのコメントというところが、例えば192ページのフォーマットとかを見ていると、4ポツに現状についてのコメントという形で任意のコメントを書く欄がある形になっています。恐らくこういうところが、今、数行ぐらいの枠になっていますけれども、各分野別の委員会で御議論していただくことで、こういうところの判断、分野ごとの必要性、有効性、効率性に関する御議論というのが結構こういうところに入ってくるんじゃないのかなと思っておりますので、指標を埋めるというよりはきっと質的な御議論もしっかりとやっていただくという、そういうことが重要なのかなと思っております。

 以上になります。

【岸本分科会長】  ありがとうございます。ほかの委員の方々からは、いかがでしょうか。

 私からは、184ページで研究開発プログラムと研究開発課題、その他のことが図になっているのですけれども、研究開発プログラムをどういう枠組みでするかというのは、それぞれの分野のところで考えるということもありますでしょうし、もっと分野をまたいで大きな形で考えるというのもあるかと思います。その辺りのくくり方について、どこでこれから議論しながらこれを進めていったらいいかなというのがあるのですけれども、その辺りはどんなふうに事務局としてはお考えになっていらっしゃいますか。

【佐野科学技術・学術戦略官】  ありがとうございます。このプログラムをどうとるかというのは非常に難しいと思っております。もともと研究開発計画の時代におきましては、政策目標にする中目標を塊とするということで進めるということになったものでございます。今回どの形のプログラムがいいのかということが、過去の事情など、それから、状況も進んでおるところを見まして、中目標を頭に置きながら、その中目標を幾つかの塊に、一緒にした方がいいようなものがありましたら、そこはプランの中で、どういう形をプログラムと定義をするというところを決めていただいて、御提案いただくということを考えておるところでございます。

 今おっしゃったもう一つの点、分野をまたいでというところがあるかと思います。なかなかそこは難しいお話だったと思っています。今のところは政策目標を頭に置いておりますので、基本は分野それぞれの形でプログラムが策定をされるということかと思いますが、今後具体的に分野をまたいだ方がよりよいという議論がありましたら、また事務局間同士、それから、この分科会の場でも議論しながら、どういう形がいいのかということを考えていきたいと思っております。

 以上です。

【岸本分科会長】  ありがとうございます。できるだけ、大きく捉えて進み具合を見ていくというのも一つあるかなと思いましたので、研究開発課題については、非常に丁寧に一つ一つを見ていくのと同じ粒度でやってしまうと重なってしまうので、何を見るかということをこれからよく考えながら大きな方向性で見ていくというのも一つあるかなと思いましたので、発言させていただきました。ありがとうございました。

 ほかの委員の方々いかがでしょうか。出光委員、お願いいたします。

【出光委員】  先ほど質問がありましたコメント欄について、原子力の方から出しましたコメントをうまくまとめていただきまして、コメント欄を追加していただいたということで御礼申し上げます。187ページの(5)の丸2、こちらのところに我々のところから前回出したコメントで追加していただきまして、それの内容かと思いますので、ここで適切に入れていただいたことを感謝申し上げます。要は、所期に設定したアウトカムとかアウトプット、それに入らないような努力した項目があった場合には、このコメント欄に追加できるとしていただいたということで感謝申し上げます。

 以上でございます。

【岸本分科会長】  ありがとうございます。ほかの委員の方、いかがでしょうか。よろしゅうございますか。

 それでは、五十嵐委員、お願いいたします。

【五十嵐委員】  すみません、五十嵐です。重ねてなのですけれども、先ほど岸本先生がおっしゃったことは全く私もそのとおりだと思います。これまで分科会では、融合研究とか分野をまたいだ研究が重要という話も常にやってきた中で、何となく評価の形が余りに細かいところに入ってしまうと全体が見えなくなるのではないかという不安がつきまとっているところもあるのですね。

 この189ページにあるような形でまずは始めてみてということで、いろいろ試行していくことになると思うのですが、そういった中で今日御意見もたくさん出ていたように、いろいろな現場のところでいろいろ見直していく、柔軟にしていっていただくところも是非残していただきたいと思いまして、あえて手を挙げさせていただきました。よろしくお願いいたします。

【岸本分科会長】  ありがとうございます。それでは、明和委員の方から頂いた後に事務局から何かコメントがあればお願いしたいと思いますが、明和委員、お願いいたします。

【明和委員】  ありがとうございます。私も岸本先生、五十嵐先生と全く同感です。先ほど岸本先生が御指摘になった図がございましたけれども、あれを拝見する限り、フォアキャスト的というかボトムアップ的な流れが非常に主流になっていて、例えば施策、何か目標があってその目標から下りてきてプログラムが再編され、そしてそれぞれの研究課題が具体化していくという流れの方が何となくやはりこれから必要になっていくような気がするのですね。そういった意味で、もう少しフォアキャスト的ではない形で提案いただく方が何となくイメージとしてはフィットするように私は感じました。

【岸本分科会長】  ありがとうございます。それでは、事務局の方から何かコメントはございますか。

【佐野科学技術・学術戦略官】  ありがとうございます。今の五十嵐先生、明和先生、岸本先生の御意見のところでございます。昨今の状況、プランをつくる、策定をするところでも少し御提案申し上げましたが、昨今それぞれ内閣府の方で様々な分野別戦略がつくられているというところで、その戦略を頭に置きながらこういう文科省のプランをつくっていくということを今回御提案して、プランの方は策定をしていただくと。そして、これも余り労力がかからないと思ってございまして、そういう意味では比較的、各内閣府等がつくられた戦略を頭に置きながらどういう形で文科省の事業を、プログラム、プランということを念頭に置きながら進めていくのかというところの議論が進んでいくのかと思っておるところでございます。

 今回、まずはやってみましょう、それから、隔年でということを御提案申し上げている背景といたしましては、プランと実行のところの相互関係で、どういうところを実際にしっかりフォローアップをしていくのがいいのか、どういう形でフォローアップをしていくのがいいのかというところを少しずつでも議論が進められればというところで考えておるところでございます。

 それから、分野融合のところにつきましては、ずっと御指摘を頂いている中で、具体的になかなか進んでおらないようなところでございます。こういうところも、議論の中で私たちも進めていけるように努力をしていきたいと思っております。

 以上でございます。

【岸本分科会長】  ありがとうございます。是非引き続き御検討いただければと思います。

 ほかに御意見ございますか。いかがでしょうか。

 それでは、よろしゅうございますか。特にここを修正というような形で御意見は頂戴しなかったように思いますので、今日御提案いただきました分野別研究開発プログラム評価の今後の進め方及びプログラム評価のフォーマットについては、事務局から御説明があった資料を本分科会の案という形で確定させていただいて、その後の議論に向かっていければと思いますが、よろしゅうございますか。

 ありがとうございます。

 それでは、本議題については以上とさせていただきまして、議題5、その他になりますが、皆様あるいは事務局の方から何かございますか。

 よろしいでしょうか。それでは、事務局から事務連絡等についてお願いいたします。

【久保研究開発戦略課専門官】  本日はどうもありがとうございました。

 次回の分科会につきましては、6月頃を予定しております。日程については、後日、事務局にて調整をさせていただきます。

 また、本日の議事録は後日事務局よりメールで送付いたしますので、御確認をいただけますよう、お願い申し上げます。最終的には岸本分科会長に御了承いただき、文部科学省のウェブページに掲載いたしますので、よろしくお願いします。

 事務局からは以上です。

【岸本分科会長】  それでは、これで科学技術・学術審議会第80回研究計画・評価分科会を終了したいと思います。皆さん、どうもありがとうございました。

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科学技術・学術政策局研究開発戦略課

(科学技術・学術政策局研究開発戦略課)