令和8年4月7日(火曜日)16時00分~17時00分
文部科学省17階研究振興局会議室(+オンライン形式でも開催)
大曲主査、小柳委員、鹿野主査代理、鈴木委員、舘田委員、多屋委員、山野委員、渡辺委員
佐藤戦略官、岩佐企画官、南専門官、過外係長
【大曲主査】 それでは、ただいまから、ライフサイエンス委員会、第5回の感染症研究の推進に関する作業部会を開会いたします。構成員の先生方におきましては、お忙しいところ、御出席を賜りまして、誠にありがとうございます。
今日の作業部会の議事でありますが、ライフサイエンス委員会の運営規則第4条に基づいて公開となっていますので、よろしくお願いいたします。
それでは、議事に入る前に事務局のほうから、本日の出席委員、そして、資料などについて、まずは説明をお願いいたします。
【過外係長】 本日、事務局を務めさせていただきます、過外でございます。本日は、機材トラブル等により開始が遅れて、申し訳ございませんでした。
まず初めに、事務局に人事異動がございましたので、御報告させていただきます。4月1日より先端医科学研究企画官として岩佐が着任しておりますので、御紹介いたします。
【岩佐企画官】 4月1日付で着任いたしました、岩佐でございます。どうぞよろしくお願いします。
【過外係長】 続きまして、本日御出席の委員について、御報告いたします。オンラインで御参加の先生方もいらっしゃいますので、通信状況の確認も踏まえて、お名前を申し上げますので、一言、お返事をいただければと思います。
現地にて、大曲主査。
【大曲主査】 大曲です。よろしくお願いします。
【過外係長】 よろしくお願いいたします。
小柳委員。
【小柳委員】 小柳です。よろしくお願いします。
【過外係長】 よろしくお願いいたします。
鹿野委員。
【鹿野主査代理】 鹿野です。よろしくお願いいたします。
【過外係長】 よろしくお願いいたします。
鈴木委員。
【鈴木委員】 鈴木です。よろしくお願いします。
【過外係長】 よろしくお願いいたします。
舘田委員。
【舘田委員】 舘田です。よろしくお願いします。
【過外係長】 よろしくお願いいたします。
多屋委員。
【多屋委員】 多屋です。よろしくお願いいたします。
【過外係長】 よろしくお願いいたします。
渡辺委員。
【渡辺委員】 渡辺です。よろしくお願いいたします。
【過外係長】 なお、山野委員におかれましては、遅参と伺っております。また、川上委員におかれましては、本日は御欠席と伺っております。
現時点で委員7名が御出席となりますので、科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会ライフサイエンス委員会運営規則第3条に基づき、会議は成立いたしますことを御報告申し上げます。
続きまして、配付資料の確認をさせていただきます。配付資料につきましては、資料1-1、1-2、2-1、2-2を御用意させていただいております。資料の不足等がございましたら、事務局までお知らせください。
特にございませんようでしたので、事務局からの説明は以上となります。
【大曲主査】 ありがとうございます。
それでは、早速、議事に入りたいと思います。よろしくお願いいたします。
議事(1)ですが、第3回、第4回の感染症研究作業部会の振り返り、こちらの説明を事務局からお願いいたします。
【岩佐企画官】 事務局でございます。資料1-1、1-2につきまして、説明いたします。こちらにつきましては、第3回、第4回の御意見をまとめたものとなってございますので、第3回、第4回、それぞれ先生方は御出席されておりましたので、簡単に御説明したいと思います。
資料を1-1、1枚目のところでございますが、2ページからでございます。文部科学省で行う感染症研究の必要性につきまして、パンデミックやPHEICに備えた研究ということの認識や意識を持ちながら研究をしていかなくてはならないのではないかという御意見がありました。
また、海外研究拠点の役割と対象地域という中では、研究開発のフェーズであったり、インテリジェンス機能、人材育成等々の多くの役割を期待しておりますが、多岐にわたる機能を全てを担うのはなかなか厳しいという現実もあり、その辺りにつきましては、役割を分担しながら階層化していくということも必要ではないかという御意見がございました。
ページをめくりまして、3ページ目でございますが、創薬人材の育成につきましては、研究者が臨床や産業につなげていくプロセスを理解していくことの重要性であったり、また、若手人材の育成の中では、若手研究者がそれぞれ自分の責任でデータの相談をすることの重要性等の御意見がございました。さらには、医学、獣医学、理学、工学、薬学といった分野融合ということも、横断的な体制が必要だという御意見もございました。
ページをめくりまして、4ページ目でございますが、BSL4設設につきましては、その重要性ということが強く示された上で、国としてのインフラとして整備をしていくことの重要性、また、企業が参入しにくいという状況を踏まえた対応が必要だというふうな御意見がございました。
5ページ目でございますが、その上で、BSL4取扱い人材についても育成していく必要性についても、御意見が多くございました。
ページをめくりまして、6ページ目でございますが、一方で、厚生労働省の管轄とはなりますが、BSL4規制につきましてもレベルダウンがなされていないところもあり、そういった課題があるのではないかという御意見がございました。
続いて、7ページ目でございますが、モニタリングにつきまして、その重要性を踏まえ、継続的に研究を行いながら、その体制の準備についても検討をしていくべきだというふうな御意見がございました。
続きまして、8ページ目でございますが、他事業との連携、領域関連携について、その重要性と、それらを推進するための取組が効果的であるというふうな御意見がございました。
9ページ目でございますが、基礎研究や実用化など、それぞれフェーズに応じた支援の整理が重要だというふうな御意見もございました。また、情報共有につきましては、病原体の統一的なフォームのようなものが必要だという御意見や、データベースの整理なども重要だというふうな御意見がございました。
10ページ目でございますが、企業連携というふうな中では、感染症薬については、企業がリスクを取って踏み込んでいくことは非常に難しいというふうなところもあるということを踏まえ、また、アカデミア発ベンチャーなどのシステムが日本では弱いというふうなこともあったり、さらには、リスクのあることをやってこそイノベーションの創出というふうなところで、アウトプットの形ということも重要ではないかというふうな御意見があったところでございます。
続きまして、資料1-2は第4回のときの御意見をまとめたものとなってございます。
2ページ目でございますが、外部資金の獲得として、その重要性に触れた上で、ただ、それぞれ特性があり、全てに当てはまるわけではないというふうな中で、計画的にそこに外部資金を呼び込んでくるという仕組みをつくっていくことが重要ではないかという御意見。また、全体像を描きながら、小さな研究をはじめ、どう大きなファンドを取っていくかというふうなことを進めていき、好事例の紹介ということも必要ではないかという御意見がございました。
3ページ目でございますが、拠点強化というところでは、各海外拠点の特性を踏まえた上で、全体の拠点群として構築していくことの重要性の指摘がございました。また、現地でやらなくてはいけない研究としてのフィールド研究ということの重要性の指摘もございました。
4ページ目でございますが、グローバルヘルス領域の研究について、横方向の対等なカウンターパートでネットワークをつくって新しい知見を出していくという流れを踏まえて、カウンターパートと良好なネットワークをキープしていくということの重要性の指摘がございました。また、研究者や大学関係者だけではなく、JICAや領事館等々、現地の信頼関係による強固なネットワークの視点というところもございました。情報・検体の管理についても、帝国主義的にならないよう配慮した、win-winの関係性を目指すべきだというふうな御意見がございました。
5ページ目でございますが、研究者のセキュリティ(安全確保)についての御意見、また、若手人材の育成という中では、活性化をするためのプロジェクトや場を設けるということが重要で、それが拠点で行われるようにというふうな御意見がございました。
続きまして、6ページ目でございますが、感染症法に基づく一種病原体等の研究について、長崎大学のBSL4について、海外拠点との連携ということもしっかり考えて進めていくということが、御意見としてございました。
7ページ目でございますが、病原体の共有につきまして、現地との共有ということが重要である一方で、植民地的、搾取的な行動には注意を払いながら進めていくことが必要だという御意見がございました。また、国内での共有につきましては、手続の課題等々があるという中で、それらについても整備する必要があるという御意見がございました。また、バイオバンクであったり、それらを臨床情報とひもづけてというふうな考え方については、しっかりとやるのであれば制度設計をしていく必要性があるという御意見がございました。
以上のところが、第3回と第4回の作業部会での御意見をまとめた資料となってございます。
事務局からの説明は、以上でございます。
【大曲主査】 ありがとうございます。
それでは、今、御説明いただきました内容に関しまして、先生方、御意見、御質問がございましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
よろしいでしょうか。
それでは、手は挙がっていないようなので、先のほうに進めてまいりたいと思います。こちらに関しては、後からでもございましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
続きまして、議題(2)ですが、「感染症研究の推進に関する作業部会報告書案について」に移りたいと思います。
それでは、議題(2)の資料に関して、事務局から説明をお願いいたします。
【岩佐企画官】 続きまして、議題(2)につきまして資料2-1と2―2で説明をさせていただきますが、資料2―1に関しましては概要というふうな形でまとめたものですので、2-2の報告書案本体のほうを中心に説明をさせていただければと思います。
まず、全体構成といたしましては、目次の2ページ目のところを見ていただければと思いますが、1ポツで「はじめに」という形で出させていただいた上で、2ポツで現状とこれまでの取組をまとめた上で、3ポツのところでは課題についてまとめております。それらを踏まえた上で、4ポツで方向性についてというふうなところでまとめており、5ポツ、「終わりに」という構成になってございます。時間の関係もございますので、1、2、3は簡単に説明させていただきまして、4のところを少し重点的に説明させていただければと思います。
3ページ目でございますが、「はじめに」のところでは、感染症の世界的な流行の経緯であったり、これまでの文科省の研究事業の経緯を踏まえた上で、令和9年度以降の方針を整理して取りまとめていくという、この文書の位置づけについてお示しをさせていただいているものとなってございます。
4ページ目、2ポツのところでございますけれど、「これまでの感染症研究をめぐる我が国の取組」というふうなところで、これまでの経緯を説明させていただいております。(2)のところでは、今日のJ-GRID+に連なる事業につきまして、その詳細につきまして説明をしておりまして、その辺りが6ページ8ページ目のところまで続いているというふうな状況になってございます。8ページ目の上段のところからは、他の文科省事業につきましても説明を加えさせていただいてございます。
8ページ目の(3)のところでは、さらに文科省以外の事業といたしまして、厚生労働省を含めて、関係する事業の説明をしております。
続きまして、8ページ目の下段から、3ポツ、「文部科学省による感染症分野の基礎研究等の必要性とその課題について」というふうなところで整理をしております。(1)のところでは、これまでの事業に対する有識者意見といたしまして、これまでの4回の作業部会での御議論を踏まえまして、まとめたものとなってございます。マル1のところでは、海外拠点研究領域としての課題の御意見をまとめております。さらに、10ページ目の上段のほうからはBSL4拠点形成研究について、また、マル3、海外拠点活用研究領域、マル4、多分野融合研究領域、P.11には、マル5、その他というふうな形で整理をして、課題のほうをまとめさせていただいております。
11ページ目のところでは、感染症研究をめぐる課題といたしまして、マル1では海外研究拠点における研究、マル2では海外研究拠点をつなぐ取組・モニタリング体制の構築としての課題を整理しているところでございます。12ページ目に入りまして、マル3では感染症研究人材の育成、マル4ではBSL4を活用した研究、マル5はその他というふうな形で、課題をまとめております。
それらを踏まえた上で、4ポツの「今後の文部科学省における感染症分野の基礎研究等の推進の方向性について」というところで、記載をさせていただいております。冒頭でありますけれど、我が国の健康安全保障を強化するため、国際連携の下で、国内外の研究基盤と人材育成をさらに充実させていく。感染症に関する基礎から応用・臨床まで一貫した研究を推進して、有事に備えた高度なモニタリング機能・対応能力を確立することが必要というふうな形で記載をさせていただいております。また、13ページ目の上部のほうですけれど、「あわせて」というところから、感染症研究を担う人材の育成というところの推進の必要性についても記載をしてございます。また、感染症法に基づく一種病原体に関する研究として、BSL4施設の活用であったり、その人材育成ということの必要性についても、記載をさせていただいております。
その後、13ページ目中ほどからでございますが、「以下」というところで、それぞれの観点から、今後の感染症研究の在り方の具体を示してございます。(1)では、海外研究拠点における研究として、現地のカウンターパートと協力しながら研究していくということ。また、海外拠点においては、設置される相手国との信頼関係の下、安定的な運営体制の構築ということ。また、基礎・臨床・疫学、それぞれの分野の専門家が協同で研究を推進することが求められているというふうに記載をしてございます。14ページ目、上段のほうでございますが、各拠点を有する大学が組織として、現地のカウンターパート、現地国政府との関係を構築して充実すべきということ。また、JIHSにおいても、支援している国・地域に所在する現地の研究機関や保健当局等と海外研究拠点との連携も検討されるべきというふうな形で記載をしてございます。
(2)といたしましては、海外研究拠点をつなぐ取組・モニタリング体制の強化として、このネットワークコア拠点をハブとして、海外研究拠点間、海外研究拠点と日本との間で、感染症対策に必要な情報を共有するということであったり、拠点間の共同研究が加速されるような取組を行うべきというふうな形で記載をしてございます。また、海外研究拠点は基礎研究者を多く輩出してきているわけでございますが、疫学研究者、臨床研究者、国際ルールに精通した事務方など、様々な専門家の参画であったり、平時からの訓練など、着実な体制の構築をしていくべきというふうに記載をしてございます。14ページ目下段のところでございますが、海外で取得された病原体等を国内で共有する仕組みについて、パンデミック協定の議論の流れも踏まえ、不用意な行動についての危険性ということを記載してございます。
(3)感染症研究人材の育成の中では、感染症有事に対応ができるよう、多様な専門性を持った研究者を育成していく必要があるというふうにした上で、J-GRIDをはじめとして研究人材の育成をしっかりと行っていくべきというふうなことで記載をさせていただいております。
下段のほう、(4)BSL4施設を活用した一種病原体等の研究では、今後、研究が加速されることが見込まれるところではありますが、BSL4を活用した感染症研究が促進され、我が国の健康医療安全保障に資することを期待するというふうに記させていただいております。
(5)その他といたしまして、相手国との関係において人材育成ということの重要性、将来にわたって継続的な信頼関係の醸成を図る努力ということを記載させていただいております。また、外部資金獲得の重要性を示した上で、その成功例を横展開するなどの取組の必要性ということについても、記載をさせていただいております。さらには、AMED内の感染症プロジェクト以外の事業との連携についても期待がされるというふうなところで、記載をさせていただいております。
16ページ目、下段のところから、「終わりに」というふうな形で、この作業部会で議論を様々重ねてきたわけではありますけれど、この報告書の中では、今後の研究の在り方として、我が国では入手が困難な海外に存在する病原体の研究であったり、海外研究拠点で得られた成果を活用した研究等々について、その方向性を示してきたというふうにした上で、文部科学省においては、後継事業を的確に設計していただくとともに、また、AMEDにおきましては、目指す成果が確実に得られるよう一層努力いただきたいというふうな形で、まとめた形にしてございます。
事務局からの説明は、以上でございます。
【大曲主査】 ありがとうございます。
それでは、今日は、取りまとめていただきました報告書案がありますけども、これまでの作業部会での先生方の御意見を踏まえて、この案について御議論いただきたいと思います。20ページ弱あって非常にボリュームが大きいので、三つに分けて議論をしていただければと思います。
まず、最初ですけども、冒頭から12ページ目までの、これまでの取組の結果、そして、先生方の御議論を踏まえた上での、御議論から出てきた感染症研究をめぐる課題というところがまとめてありますが、こちらについて、まずは御議論いただければと思います。御意見のある委員の先生方、ぜひ挙手の上で御発言をいただければと思います。よろしくお願いいたします。
よろしいですかね。必要な記載が漏れているような事実等あれば、追加は可能だと思いますが、いかがでしょうか。
小柳委員、お願いします。
【小柳委員】 ありがとうございます。単純に、物すごく細かいことで、4ページ目の文言の問題だけです。
4ページ目の真ん中より少し下辺りの「我が国の感染症対策の強化をするとともに、高度安全実験(BSL4)の施設を中核とする感染症研究拠点の強化や」というところを読みながら、「強化」「強化」と繰り返しているなと思いながら、ここの2番目は、「感染症研究拠点の強化」というよりも、「整備」でしょうか。 2番目の「強化や」を「整備や」というふうにして、上のほうを「基盤強化」とともにというふうに、単純に文言の問題です。もし必要だったら、後で送ります。内容には全然、異論はありません。
【大曲主査】 小柳委員、ありがとうございます。承知いたしました。
委員の先生方、いかがでしょうか。
舘田先生、お願いします。
【舘田委員】 ありがとうございました。非常に内容の濃い議論の中で、それをうまくまとめていただいたなと思って見させていただきましたが、僕がよく分かってないのかもしれませんけれど、この報告書の中で、現状とこれまでの取組と、必要性とその課題、そして、推進の方向性という、未来に向けてという形でまとめていただいたわけですが、内容的にはすばらしいものなんですけれど、これはどういう目的なのかというのがちょっと分からないのは、例えば、ここで出していただいた、議論されたような課題に対して、何年か後にそれが改善されたかどうかを評価するような、そういう意味も込められているのか。あるいは、これは方向性を示すというだけでいいのか。よくあるパターンとして、5年後、10年後にはここまで改善する、よりよいものに仕上げるという、成果目標みたいなものも掲げることができれば、そういうふうにすることによって、より未来を描けるような方向性というものにつながってくるのかなと、ちょっと思いました。
というのは、AMR対策のアクションプランとかあるじゃないですか。あれに数値目標が入っているというのは日本のアクションプランの中での一つの特徴で、いろいろ議論がありましたけれど、アクションプランの数値目標を入れることによって、5年後に見えてくるわけですね。5年後の数値目標の中で、できてないこと、できていることというのが明らかになるという意味においては、一つの大事な経験をしたんじゃないかなと思いますので、それがこの分野でできるのかどうかは別として、例えば、なかなか難しいですけども、人材育成の場合の数とか、異分野連携の実際の成果、どれだけ化学反応を起こして異分野連携が進んだのかとか、あるいは、拠点の活用に関しての客観的な評価の数値目標みたいな、そういうふうなものに関してというのは議論があったんでしたっけ? すみません。僕はよく覚えていません。
【大曲主査】 舘田委員、ありがとうございます。確かにこの場では、具体的な目標と、それに関連した数値目標の設定ということはしてきてないわけですけども、今後組まれていく事業という観点ではつながっていくと思いますので。
これはどうでしょう。事務局でお答えできる範囲で、よろしいですか。
【岩佐企画官】 御質問いただきまして、ありがとうございます。まず、今回のこの報告書、また、作業部会の位置づけというふうなところで申し上げますと、令和8年度で終わる事業がある中で、令和9年度以降、どういうふうに進めていこうかということを先生方に御議論いただいたというふうに思っております。
実は、今回の報告書の中にも、厚労省のほうで進めるべきこととか、また、他の業界も含めてやっていくべきことも、特に課題の中では少し広めに取り上げさせていただいております。そういったものの中から、文科省として今後どういうふうに研究を進めていくのかという方向性を示していただくものかなというふうに思っており、これを踏まえて、文科省としては次の具体的な事業をつくっていきたいというふうに考えております。ですので、事業をつくっていく中では、いただいた御意見を踏まえて、何らかの成果目標をつくることが適当なのかどうかということをしっかり議論をしながら進めさせていただければというふうに考えております。
【舘田委員】 ありがとうございます。数値目標というのはなかなか難しいなあというふうに思っていますが、新型インフルエンザも含めて何回かそういうのを経験する中で、報告書の中ではすばらしいものができるけれども、実際にはなかなかそれが達成できない中で次のパンデミックを経験してしまったというふうなことも考えると、こちらのほうも対応を少し工夫して、数値目標をやると縛られるから大変だというようなところもあるんでしょうが、コアになる部分だけでもしっかりと目標を掲げてあげるというのも一つの方向性かなと思いました。
ありがとうございました。
【大曲主査】 舘田委員、ありがとうございます。舘田先生から非常に重要な御意見をいただいだと思って、私は伺っておりました。ありがとうございます。
そのほか、先生方、いかがでしょうか。
よろしいですかね。
ありがとうございます。あれば、後からでも、ぜひよろしくお願いいたします。
それでは、次は、2番目になりますけども、将来の展望のところの前半です。ページ数でいくと12ページから15ページのところでありまして、今後の推進に関する課題といいますか、展望といいますか、その中で、海外研究拠点の在り方、モニタリング体制の構築といったところに関して求められる役割というものが書かれてあるわけですけども、こちらの記載に関して、先生方、御意見があれば、ぜひよろしくお願いします。
鈴木委員、よろしくお願いします。
【鈴木委員】 鈴木です。ありがとうございます。
まず、これまでの作業部会では私も好きなようにコメントをたくさんしてきましたが、それらも反映していただきまして、本当にありがとうございます。
何せボリュームが多いものですから、コメントを考える時間を要しておりましたが、1点、先ほどのパートにも関連するところで、人材育成に関して、これまで海外拠点において人材育成はもちろんされてきたのですが、それは、日本人の研究者だけではなくて、現地のカウンターパートの若手の研究者や大学院生を養成してきて、そうした人たちが実際に現地の保健当局等で活躍をしているといった形で、強固なネットワークをつくってきた、カウンターパートの関係性をつくってきたという側面もあったと思います。現状、書き込まれているかどうか、確認できていませんが、そこのところも成果の一つとして書き込んでおく必要があると思いますし、さらに、今後の人材育成というときに、日本人の研究者だけではなくて、現地のカウンターパートの研究者も人材として育成していくことが重要だということは、ぜひメンションしておいてはどうかと思います。
以上です。
【大曲主査】 ありがとうございます。本当にそうですね。僕、2、3か所ぐらい行ったのかなと思いますが、現地の拠点に伺うと、現地のキーになる方は大体、それこそ、長崎で学位を取ったとか、北大で学位を取ったという方ばっかりですもんね。その方々がいらっしゃるので動いているというのは非常に実感するところでした。ありがとうございます。
お願いします。
【岩佐企画官】 今、鈴木先生から御意見いただいたところは、16ページの(5)の1段落目のところに相手国の人材育成というふうなところも少し書かせていただいているかなというふうに思っております。さらに追加したほうがいいというふうな御意見がありましたら、具体的にお示しいただければと思います。
よろしくお願いします。
【鈴木委員】 分かりました。ありがとうございます。
【大曲主査】 ありがとうございます。
そのほかいかがでしょうか。
よろしいですかね。後で戻って御意見いただくのも全く構いませんので、取りあえず、もう一つ先に進めようと思います。
そうしますと、15ページ目以降でありますが、今後の感染症研究の推進に関しての残りの部分でして、具体的に言いますと、感染症研究の人材育成のところですとか、BSL4と、その他というところがございますけども、こちらも含めて御議論をいただければと思います。御意見のある先生方は、挙手の上で、ぜひよろしくお願いいたします。
小柳委員、よろしくお願いします。
【小柳委員】 ありがとうございます。むしろ質問ですけど、(4)のBSL4施設を活用した一種病原体の研究については、本事業の継続、すなわち新興・再興感染症事業の枠プラス、BSL4はほかの事業であるというふうに理解しているんですが、それはよろしいですか。
【大曲主査】 なるほど。ありがとうございます。
こちらは、事務局からよろしいですか。ほかの事業でもカバーできているかという話だと思うんですけど。
【佐藤戦略官】 このBSL4の関係は、この感染症事業のほかにも、当戦略官付のほうで行っております「ワクチン開発の世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」の中でも長崎大学さんがシナジー拠点となっていまして、その関係でも入っております。ワクチンのほうも、今、治療薬・診断薬含めてということでやっていこうと考えておりますので、ちょっと形は変わっていくかもしれませんけれども、そういったところを通じて、ほかの事業の中でもしっかりとBSL4施設を運営していくのに必要な予算ということは引き続き措置をしていきたいというふうに考えております。
以上です。
【小柳委員】 ありがとうございます。
【大曲主査】 ありがとうございます。
そのほかいかがでしょうか。全体を通してでもいいと思いますが、いかがでしょうか。
山野委員、お願いします。
【山野委員】 ありがとうございます。具体的にこうというところまでは言えないんですけど、感染症研究人材の育成というところが全体を通しても結構議論になっていたという印象があります。特に若手の人材というのをどのように、育成というか、感染症に興味を持っていただくかというところはいろいろ議論あったと思います。この文書を見ていましても、興味を持っていただくとか、育成のための検討をするみたいな感じでは書かれているんですが、これまでもいろいろな取り組みをされていて、海外拠点の活用もこれまでもされてきたんけど、なかなかそこのところは若手の方が興味を持ちにくいというのが実情という議論もあったと思います。そういう具体的な取組については、今後、これを基に施策を練っていかれるという理解でよろしいでしょうか。
【大曲主査】 ありがとうございます。具体的なところをどこで議論するかという話ですね。
【山野委員】 はい。
【大曲主査】 事務局、いかがでしょうか。
【岩佐企画官】 御質問、ありがとうございます。若手研究者にどう興味を持ってもらってこの分野に参入をしてもらうかというのは、非常に重要であり、大きな課題だというふうに思っております。当然ながら、本事業でもその一翼を担うような形で様々な方策を考えていくことは重要かなというふうに思っております。一方で、恐らくこの事業だけで若手人材を育成するであったり、若手人材を獲得するということをやっていくわけではないというふうに思っておりますので、学会等々における取組であったり、関係各省の取組と併せて、より効果的になる手法、やり方等々について、これから文科省でもよく検討し、事業化というところに持っていければというふうに考えております。
引き続き、御意見をいただければと思ってございます。よろしくお願いします。
【山野委員】 ありがとうございます。そういういろんな枠を超えながら包括的にうまく取り組む方向性というのがどこかであればいいかなと思いました。これだけでは不十分なのは分かってはいるんですけども、なかなか具体的なところが見えないと思い、コメントをさせていただきました。
ありがとうございます。
【大曲主査】 ありがとうございます。
僕も議論を伺っていて思ったのは、感染症の領域は、基礎研究にしても、企業のほうからにしても、我々は臨床側ですけども、人材不足、人材をどう確保するのかというところは非常に苦労しているところでありまして、ある意味、自分たちの専門といいますか、立場の場では議論はしてきたつもりではいるのですが、ただ、今回、先生方との御議論を経る中で思ったのは、様々な立場の方が集って議論をするということも非常に重要なのではないかなと思いました。というのも、思った以上に、今の、あるいは今後の感染症研究の在り方という観点からは、今回の報告書の中にも反映されていますけども、多分野融合、他分野と協力をするといったところも書かれていますし、そうでないと今どき物は動かないということが議論をされている中ではっきり分かってきましたし、そういう意味では、そうした様々な立場の方が集った上での人材育成というものは大事じゃないかと、私個人は思いました。
そういう意味では、今回の報告書の中で、既に舘田先生が御指摘になったように、あるいは議論の過程で感染症研究人材の育成というのは本当にど真ん中の議論ということでされてきたことは非常に重要だと思っていますので、私個人の希望、一委員の希望としては、今後の事業を展開されていく中で、人材育成というものも、一つの議論の柱だったりとか、事業の柱だったりというところに据えていただければなと思っています。これまでももちろん議論はされてきたとは思うんですけども、一本大きく柱を立てるというのは大事ではないかなと思って伺っておりました。
すみません、山野さん、あまり具体的な話じゃないんですけど、取っかかりとしては、そういうところはどうかなあと、個人的には思っておりました。
【山野委員】 私の質問も具体的ではなかったので。ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。
【大曲主査】 ありがとうございます。
そのほか、先生方、いかがでしょうか。
鈴木委員、よろしくお願いします。
【鈴木委員】 鈴木です。今の話にも重なるところで、15ページ目の(3)感染症研究人材の育成のところで、多分野融合領域研究をこれまで以上に推進するということで、「AI、臨床医学、工学、計算科学等の異分野との融合」と書かれておりますけども、今回のパンデミックを経験する中で、社会科学、コミュニケーション、あるいは、倫理学、ELSIといった領域も含めて感染症研究に取り組んでいく必要があるといった流れになってきていると思います。もちろん、ここに全部書き下す必要はないと思いますが、そういった人文・社会科学領域も人材を呼び込んでいく、あるいは共同研究をしていくということも必要だということは、どこかのニュアンスで書き込んではどうかと思いました。
以上です。
【大曲主査】 ありがとうございます。
僕は、うまく言えないですけども、DRC(コンゴ民主共和国)の拠点訪問をさせていただいたときに、エムポックス対策の話になって、単に保健医療のインフラが弱いので対策が難しいぐらいに思っていたんです。思い込みです。でも、実際に行って分かったのは、いろんな難しい課題があり、WHOのカントリーオフィスの方とか保健省の方に話を聞くと、うまく日本語が出てきませんけれども、複雑な、いろいろな立場の人がいるという問題。端的に言うと非常に立場の弱い少数民族の方々がいらっしゃって、そこは当然、保健も医療も弱い。一方で、コミュニケーションも取りにくかったりとか、あるいは周りのグループからはちょっと虐げられているというところがあったりとか、そういう構造があり、それがまた対策を難しくしているというような話が聞けた。そういうことを全然知らなかったわけです。でも、そうしたところをはっきりと見えるようにしていかないと、その文脈を踏まえた上で研究なり対策なりを打たないと、これは動かないなということだけは感じて帰ってきた。ですので、今、鈴木先生がおっしゃったような専門の方々がまさに必要とされているというか、そういうところの切り口からもアプローチをしていかないと、これは立ち行かないなと思ったので、その感想というか、経験を共有したいと思いました。そういう意味で賛成であります。ありがとうございます。
先生方、いかがでしょうか。
よろしいでしょうか。
最後に一言というのは、よろしいですかね。無理くり締めるつもりはございませんが、よろしいですかね。
ありがとうございます。先生方から御意見をいただいたということにしたいと思います。もちろん、後で出てくることもあると思いますので、メール等でいただければと思います。
それでは、議論は尽くされてきたと思いますので、この報告書に関しては、本日の御議論ですとか、もし追加の意見がございましたら、この後でもぜひいただいて、そして、それらを踏まえて、今日の御意見も踏まえて、事務局で修正をしていただきたいと思います。その上で、一つお諮りしたいのは、主査一任とさせていただければと思っておりますが、御異議、いかがでしょうか。
({異議なし}の声あり)
【大曲主査】 よろしいですかね。ありがとうございます。
それでは、異議なしというふうに認めましたので、「感染症研究の推進に関する作業部会報告書」に関しては、必要な修正を含めて主査一任とさせていただければと思います。ありがとうございます。
それでは、以上をもちまして本日の議事は全て終了でございます。
最後に、事務局のほうから、何かございますでしょうか。
よろしくお願いします。
【佐藤戦略官】 文科省の研究振興戦略官をしております、佐藤でございます。委員の皆様方におかれましては、5回にわたりまして、御多忙の中、積極的に活発な御議論をいただきまして、誠にありがとうございました。
先ほど大曲主査からもございましたように、この後、メール等で御意見いただいた上で、大曲先生と御相談の上、報告書をまとめさせていただいて、4月下旬に予定されておりますライフサイエンス委員会のほうに大曲主査から御報告いただくという予定でございます。文部科学省といたしましては、この報告書の内容、そして、ライフサイエンス委員会での御意見も踏まえまして、令和9年度以降の感染症の後継事業について、具体的な制度設計に入っていきたいと思っております。その際には、先ほど舘田委員から御意見いただいたような数値目標的なところも含めまして、よく考えて、しっかりと必要な予算を投入して、それがきちんと成果につながるような工夫を最大限していきたいというふうに考えております。また、様々な形でいろいろと御意見・御助言をいただきながら、今後も進めていきたいと思っております。
5回にわたりまして、ありがとうございました。
【過外係長】 最後に、事務局から事務連絡を御案内させていただきます。
後刻、事務局よりメールにて御連絡させていただきますが、本日の御意見のほかに追加の御意見等がある場合は、4月9日(木)中までに事務局宛てに御返信ください。先ほど戦略官の佐藤から御案内をさせていただきましたが、4月下旬のライフサイエンス委員会までには、大曲主査と御相談の上、報告書を取りまとめさせていただければと存じております。
また、前回同様、本日の議事録は委員の皆様に御確認いただいた上で、本日の資料と併せて、後日、文部科学省のホームページにおいて公開させていただきます。よろしくお願いいたします。
本日は、以上となります。ありがとうございました。
―― 了 ――
研究振興局研究振興戦略官(先端医科学研究担当)付