ライフサイエンス委員会 基礎・横断研究戦略作業部会(第13期~)(第4回)議事録

1.日時

令和8年4月22日(水曜日)15時00分~17時00分

2.場所

WEB開催

3.出席者

委員

杉本主査、坂内主査代理、岡田委員、鎌田委員、下郡委員、洲﨑委員、高鳥委員、武田委員、夏目委員

文部科学省

倉田ライフサイエンス課長、高木生命科学専門官

4.議事録

【高木生命科学専門官】
 定刻になりましたので、ただいまより、第4回基礎・横断研究戦略作業部会を開会いたします。
 委員の皆様におかれましては、御多忙のところ、お集まりいただき、誠にありがとうございます。主査に進行をお願いするまでの間、進行役を務めさせていただきます、ライフサイエンス課生命科学専門官の高木でございます。4月1日付で西山の後任で着任しております。どうぞよろしくお願いいたします。
 本日は、傍聴者として事前に御登録いただいた方々に本部会の模様を配信しております。
 まず、委員の出欠について、御報告いたします。本日は、西増委員、水島委員、山﨑委員が御欠席となっております。定足数である過半数に達していますことを御報告いたします。
 続きまして、Web会議システムの留意事項について、御説明いたします。本日は、Web会議システムによる開催とさせていただきます。会議の円滑な運営のため、通常はマイクをオフにしていただき、主査から指名がありましたら、マイクをオンにして御発言ください。御発言が難しい場合は、チャットにて御意見をお送りいただければ、主査または事務局より代読いたします。
 また、通信の不具合等が生じた場合は、随時お知らせください。Web会議システムの音声が切れてしまった場合には、事前にいただいておりますお電話番号に事務局から御連絡をいたします。御不便をおかけすることもあるかもしれませんが、何とぞ御理解いただけますと幸いでございます。
 それでは、これ以降の進行は杉本主査にお願いいたします。
 杉本主査、よろしくお願いいたします。

【杉本主査】
 主査を務めさせていただいております、杉本です。これより議事に入ります。本日の議事及び配付資料について、事務局から確認をお願いします。

【高木生命科学専門官】
 では、議事次第を御覧ください。本日の議題は2点でございます。
 議題(1)は、第3回までの議論を踏まえた論点整理です。これまで3回の作業部会でいただいた御意見を事務局にて整理いたしましたので、本日の議論の土台として共有させていただいております。
 議題(2)につきましては、事業見直しの方向性の整理になります。これまでの作業部会での議論を踏まえまして、次期事業に向けた事業見直しの方向性を整理したいと考えております。
 以上になります。

【杉本主査】
 ありがとうございました。
 それでは、これより議事に入ります。議事の一つ目について、まずは事務局より、これまでの作業部会で出た意見及び論点について、説明をお願いします。

【倉田ライフサイエンス課長】
 それでは、まず、お手元の資料1でこれまでの議論の振り返りをいたします。これまで3回開催させていただきまして、有識者からのヒアリングですとか、事業実施側からの御説明をいただいてまいりましたが、これまでいただいた御議論を踏まえて、本日、資料2にいただいた論点等をまとめさせていただいております。
 なお、今後でございますが、本日の御議論を踏まえて、ライフサイエンス委員会、こちらの作業部会の親委員会へ主査から御報告をいただき、また、そこでの御議論も踏まえつつ、第5回を6月上旬に予定をしておりますが、そちらでも改めて御議論いただきまして、今後の方向性を取りまとめいただくことを検討しております。
 では、資料2でございます。前回までいただいた御意見をまとめさせていただいております。特に、青字の部分は前回の第3回でいただいた箇所について記させていただいておりますので、そちらを中心に説明をさせていただきます。
 まず、1枚目でございますが、本作業部会では主に三つの事業について御議論いただいておりますけれども、各事業に共通のことをまとめてさせていただいておりますのが、このページになります。まず、どちらの事業もこれまでのコンセプトを維持しながら持続可能な事業運営が必要といった点については共通して御意見をいただいているところでございますが、その上で、持続可能な運営という観点で、料金設定を含めた受益者負担の在り方ですとか、持続可能な運営体制の再構築の必要性、また、予算の効率的な活用ですとか、企業との連携、こういった点を共通事項としていただいております。
 また、AI時代に対応したデータ駆動型研究を支える基盤としていくといった観点からも共通の御意見をいただいておりまして、特に、前回の御議論の中では、それぞれの事業を統括していくような司令塔機能の重要性、あるいは司令塔機能の中での戦略的な意思決定、そういったところの御指摘をいただいたところでございます。
 4点目は、こちらも共通いたしまして、支援人材の重要性、あるいは、そういった支援人材の確保や処遇の問題についても御指摘をいただいておりまして、特に高度研究支援人材、具体的には、高度技術人材、AI人材、データサイエンティスト、こういった方々の安定的な確保・雇用が重要といった御指摘をいただいておりますし、また、そういった人材の確保の観点からも、人材交流の活性化の必要性なども御指摘をいただいているところでございます。
 この後は個別事業別になりますけれども、まずはナショナルバイオリソースプロジェクトになります。こちらにつきましても、AIが進展する中で、一方でAIだけでは不十分な中、きちんと実験の中で検証をしていくという、そこの重要性はより増すのではないかといったところ、あるいは、科学への信頼性(サイエンストラスト)の確保の観点からも、きちんとバイオリソースを体系的かつ効率的に収集・保存・提供できる体制というのが重要ではないかといったところの御意見をいただいております。
 2番目のバイオリソースの戦略的な整備というところでは、研究のニーズ、あるいは国際的な動向も踏まえた形での、既存リソースの維持と新しいリソースの入れ替え、そういったところの考え方の整理の必要性もいただいております。また、今の観点と重なるところもございますが、そういった国際的な動向なども踏まえながら、きちんと整備をしていくところの枠組みの体制ですとか、あるいは、そのために必要な予算の確保についても、御指摘をいただいております。
 3番目でございますが、AI時代ということで、こちらも先ほどのサイエンストラストの確保の観点も重要という御指摘もいただいておりますが、重ねて、こういったデータを体系的に統合してAI解析にも活用できるような形で整備していくことの重要性も、同時にいただいております。
 4番目でございますが、持続可能な運営ということで、冒頭の共通事項とも重なるところはございますが、司令塔機能の整備・強化ですとか、あるいは、人材のところについても、同じく支援人材の安定的な雇用等についてもいただいておりますし、リソースの運営側の世代交代なども起きてきているということで、こういったところが持続可能な形で運営されるような、そういった体制も重要であるといった御指摘もいただいております。
 主な点は、以上でございます。
 続きまして、データベースのプロジェクト、NLDPに関してでございます。こちらも、AI時代にふさわしいデータ基盤の重要性ですとか、データのモダリティ、あるいは時系列のデータなどにも留意した、そういった新しいデータ基盤の重要性など、前回も引き続きいただいたところでございますけれども、特に青字の部分でございますが、今後、データの取得者側とデータベースの運用側が連携しながらデータの収集なども行っていくことが重要であるといった点ですとか、あるいは、データをAIでより使っていくということも考えますと、データ取得時のプラットフォーム、あるいは、その在り方ですとか、プロトコルの共通化、そういった観点の重要性も、御指摘をいただいております。また、データベース間の連携を図っていくことの重要性なども、御指摘をいただいたところでございます。また、そういった生物学的なデータベースだけではなく、いわゆるケミカルな、化合物的なデータベースなどとの統合の必要性も、御指摘をいただいたところでございます。
 3番目は、持続可能な運営体制ということで、冒頭とも重なりますが、司令塔機能の強化といった点についても、御指摘をいただいたところでございます。
 最後、おめくりいただきまして、BINDS事業でございます。こちらにつきましても、前回に続きまして、この事業の重要性といったところですとか、それを支える体制の強化の必要性といったところについては重ねて御指摘をいただいたところでございますが、特に、最先端機器を導入していくに当たりましては、BINDS以外の事業との連携の可能性、あるいは連携をしていくことの重要性といったところについても御意見をいただきましたし、また、創薬の視点だけではなく、広く生命科学の研究を支えていく、そういったプラットフォームとしての機能の重要性についても、御指摘をいただきました。
 また、重ねてではございますが、データの利活用の重要性ということで、BINDS事業を通じて得られたデータについても、しっかりと体系的に集約できるような仕組みですとか、それを先ほどのライフサイエンスデータベース事業等とも連携をしていくことの重要性、また、これも重ねての御指摘になりますが、最先端機器を支えていく人材の重要性といったところについても、前回も引き続き、御指摘をいただいたところでございます。
 これまでいただいた論点等をこのような形でまとめさせていただいております。御確認いただけましたら幸いでございます。よろしくお願いいたします。

【杉本主査】
 ありがとうございました。
 それでは、ただいま御説明のあった点への御意見等は、後ほど、議題(2)の総合討論の時間にいただければと思います。議題(2)では、この論点整理を踏まえて、御議論をお願いしたいと思います。
 では、引き続き、次の議題であります、事業見直しの方向性の整理に入りたいと思います。
 こちらも、事務局より説明をお願いいたします。

【倉田ライフサイエンス課長】
 それでは、資料3に基づきまして、これまでいただいた論点を踏まえての方向性の案ということで、お示しをさせていただきます。こちらの資料3を御説明しました後、これと関係いたします、AI for Scienceですとか機器の共用ということでEPOCHという事業を文部科学省で始めまして、そちらの状況を参考資料3にまとめておりますので、それも、資料3の御説明をさせていただいた後に、簡単に私から御紹介させていただければと存じます。
 それでは、まず、資料3でございますが、先ほど御説明させていただきました論点と重なるところもございますので省略をしながら御紹介したいと思いますけれども、まず、各事業共通の点といたしましては、これまで三つの事業はどれも、原則無償、あるいは低廉な価格でのサービス提供といったコンセプトは引き続き維持する必要があるというところではございますが、一方で、最先端の研究機器を持続可能な形でより多くの研究者の方々に利用いただけるような仕組みということで、相応の負担も含めた制度設計を検討すべきではないかとさせていただいております。また、事業間での連携ですとか、特にデータについても事業間で横断的にデータを利活用できる体制の構築といったところについても、挙げさせていただいております。また、研究支援人材のキャリアパスを考慮した取組についても、こういった事業を具体的に進めていただく方の選定の際の評価の観点にも含めるといったことについても、共通事項として挙げさせていただいております。
 では、個別事業に移らせていただきます。まず、バイオリソース事業でございます。こちらも、先ほど論点でも言及させていただきましたが、科学への信頼性確保をしていくという観点からも、質の高いバイオリソースを体系的かつ効率的に収集・保存・提供できる体制の整備が引き続き重要ではないかといった点をまずは挙げさせていただいております。その上で、世界標準のモデル生物に加え、日本としての強みを有するリソースの発掘ですとか、あるいは多様なカテゴリーを支援するなど、新たな枠組みを設けるべきではないかとしております。また、モデル生物に限らず、非モデル生物なども含め、あるいはゲノム等の情報整備なども含めて一体的に進め、AI解析ですとか、国際共同研究にも資するような基盤として高度化していくべきである、とさせていただいております。その上で、もちろん予算の拡充ということを進めていきたいところではございますが、やはり限られているところもございますので、既存の支援リソースを必要に応じて入れ替えるといった、効率的な支援体制についても言及をさせていただいております。また、後ほど御紹介しますライフサイエンスデータベース事業とも連携をしていくなど、データの重要性も言及しております。
 続きまして、データベースの事業でございます。こちらも、これまでJSTのNBDC事業として実施いただいておりました基盤をしっかりと生かしながら、知識グラフを活用した統合基盤を高度化し、そして、ナショナルセンターとして各機関が所有されますデータベースの共有を促進する、そういった支援基盤へと発展させていくべきである、とさせていただいております。また、これまではデータの蓄積・検索・統合のデータベースというところでございましたが、このAI時代、さらにAIモデルの開発・活用も支えるナショナル・データプラットフォームへの変革を目指したデータインフラとしての戦略的な整備を検討すべきである、とさせていただいておりまして、例えばでございますが、欧州の代表的なEBI(欧州バイオインフォマティクス研究所)ですとか、NCBI(米国国立生物工学情報センター)などが実施されているようなセンター機能、司令塔機能も参考にすべきである、と言及をさせていただいております。また、後ほど御紹介いたしますが、今、ここでは「策定予定」と記しておりましたけれども、実際には3月末に策定しておりますので、予定は後ほど消させていただきますが、「AI for Scienceの基本的な戦略方針」を踏まえつつ、データマネジメントプランの策定・普及等も進めていくべきである、とさせていただいております。また、このような取組を戦略的に進めていくガバナンス体制についても検討すべきである旨を含めさせていただいております。
 続きまして、BINDS事業でございます。こちらにつきましても、これまでの御議論の中で、この事業の重要性ですとか、継続的な支援の重要性は御指摘いただいておりますので、第2期の事業理念を踏襲していくといったことを挙げさせていただきつつ、国際的な研究動向ですとか、あるいは研究者や産業界のニーズを踏まえて、より先端機器の計画的な導入・更新を行うことを検討すべきということを1番目に挙げさせております。また、繰り返し指摘いただきました、こういった先端機器を支える人材の育成・確保についても挙げさせていただくとともに、事業間の連携などもきちんと進めていくということ、あるいはBINDSの事業内の連携についても実施することを検討すべきとさせていただいております。また、BINDSから出てきたデータの活用・共有といったところについても御指摘いただいておりますので、今後、例えば、この事業内にもデータ集積・利活用ユニットのような、部署といいますか、体制を新たに設けつつ、そういった取組を進めていくことを検討すべきとさせていただいております。また、支援は原則無償という理念は踏襲しつつも、より多くの方々に最先端の機器を使っていただくという目的を達成するためにも、受益者負担といった仕組みも検討すべきというところも挙げさせていただいております。また、色々な機器をどう使っていくか、あるいは、どれを使ったらいいかといった御相談は今もBINDSの事業の中でもさせていただいておりますが、そういったコンサルテーション機能のさらなる強化といった点についても、言及をさせていただいております。
 こちらのBINDS事業につきましては、本日、素案ということで2ページ物をつけさせていただいておりまして、具体的にどういった機能を今後強化していったらいいかといったところの案をつけさせていただきました。本日、この後、ぜひ御議論いただければと思っておりますが、基本的には、これまでのBINDS事業の機能というものを踏襲していくということを考えておりますけども、例えば、in silicoについては、現在はin silicoに特化したユニットなども設けておりますが、そういったAIの活用、あるいはデータ駆動というものは、かなり普遍的な、どのユニットでも行われるようになってきておりますので、そういったAIの活用やデータ駆動といったところは各ユニットにも溶け込ませるような形で、in silicoユニットだけがAIを使うというわけではなく、全体的にもAI活用といったことをかなり溶け込ませたような形で素案を作らせていただいております。
 その上で、こちらのページでは創薬といった点についてフォーカスしたものを挙げさせていただいておりまして、2枚目は創薬以外の幅広いライフサイエンスと、大きくはその二つに分けております。まず、こちらの創薬を中心としたところにつきましては、ライブラリのスクリーニングのような機能については、しっかりと体制を構築しながら、AIの活用ということで、いわゆるドライとウェットの融合研究などの高度化を図っていくということを挙げさせていただいております。また、同じく創薬の研究の中では、リード探索研究といったところが非常に重要になってまいりますので、そういったところの機能というものを挙げさせていただいています。また、創薬の中における薬物動態に関する機能についても、そういう評価ですとか、安全性の評価などを御支援できるような機能、あるいは体制というものもしっかりと入れていくべきということで、挙げさせていただいております。また、最近のバイオ医薬の動向も踏まえまして、ペプチド・核酸・抗体といった、新しい、多様なモダリティに対応した生産基盤の整備を御支援できるようなユニットについても、挙げさせていただいているところでございます。どんどん新しいモダリティが出てくるかと思いますので、そういったところに柔軟に対応できるような体制というものを含めさせていただいております。
 続きまして、次のページは、創薬に限らず、幅広いライフサイエンス研究ということで、まずはBINDSの事業でも大きな柱となっておりますタンパク質の構造解析というものを挙げておりますが、こちらも、昨今、クライオ電顕はじめ、色々な先端機器と、AIを活用した、より高度な計測といったものも出てきておりますので、そういった計算科学やAIとの融合といったところも含めさせいただいております。また、イメージング・画像解析、こちらも日本として強みを有するところでございますので、さらなる解析技術の高度化と併せて、こういったユニットの必要性も入れさせていただいております。また、ゲノムの解析だけではなく、昨今、オミクス解析ですとか、細胞全体の解析、そういった形での、より複雑な現象を解明するような、機器の高度化も含めて出てきておりますので、より多くの方々に最先端の機器を活用いただけるような、そういった機能の重要性というのも入れさせていただいておりますし、また、出てきた多様なデータの統合解析もできるような、そういった機能についても言及をしております。続きまして、in vitro、in vivoに加えて、生体模倣評価系についてもこういった活用が考えられるのではないかということで、これは創薬のところとも少し関係はしますけれども、こういった新しい評価・実験系についても入れさせていただいております。加えて、in silicoのところでございますが、先ほどもAIの活用は非常に一般的になっているということを申しましたけれども、そういったところをより強化していくような機能ですとか、データの活用、これは横断的な取組ではございますが、先ほど申しましたようにBINDS全体としてデータを共有・活用できる体制を入れていく必要があるという御指摘もいただいておりますので、そういったマネジメント体制の整備といったことですとか、ライフサイエンスデータベース事業との連携というのも入れさせていただいております。
 それらを踏まえまして、こちらはまだ仮称ではございますが、司令塔機能の重要性等もいただきましたので、例えば、BINDS共創センターといったような機能を設けながら、そういった機能を中核として支援の高度化というのを図ってはどうかといったところも入れさせていただいておりますし、先ほどの繰り返しになりますが、産学連携、DX化、社会的ニーズへの対応等々についても、機能の必要性ということで、横断的な取組として挙げさせていただいております。また、本日、お時間がございましたら、産業界との連携も含めて新たな支援ということで、受益者負担の在り方も含めて、どういう形での持続可能な連携をしていくことができるか。例えば、産業界の方々にも最先端の機器といったところの共用をしていただきながら、一定の負担をさせていただくことで、より最先端のものを持続的に使わせていただくような体制というのもあり得るかと思いますので、こういった産業界との連携という視点も入れての持続可能な先端機器の共用なども御議論いただくことができればと思っております。
 冒頭申しましたが、参考資料3で最近の動向を少し御紹介させていただければと思っております。
 まず、AI for Scienceでございますが、3月末に文部科学省で策定をいたしまして、公表自体は4月に入ってからさせていただいておりますが、その概要について、本日、御紹介させていただきます。こちらの資料は全て公開されておりますので、詳細につきましては公表の方も併せて御確認いただければと思いますが、AI for Scienceにつきましては、第7期の科学技術基本計画にも重要な取組の一つということで位置づけられたところでございまして、今後5年間、しっかりとこれに取り組むという形での位置づけとなっております。特に、AIの活用を通じて、研究の質・効率を上げていく、世界を先導するような成果を出していく、この分野での国際競争力を高めていく、こういったところを目的としながら、主に人材・データ・計算基盤、この三つを大きな柱としつつ、戦略的に国際連携も進めながらAI for Scienceを進めるという形にさせていただいておりまして、今後目指す目標の一つとしましては、重要技術領域におけます成果の創出ですとか、研究開発期間を10分の1ぐらいに短縮するなど効率化を図っていく。そういったところを大きな目標として掲げながら、具体の取組を戦略方針として定めたものでございます。
 戦略と少し重なるところもございますが、戦略方針の概要を2ページ目に挙げさせていただいております。戦略方針の中では、今申しました大きな目標の中で、今後5年間の目標、今後3年間の目標といったところも、ターゲットの例という形で示させていただいておりまして、例えばバイオ系でありますと、大規模なデータ取得を通じて高機能なバイオ製品の高効率な設計を実現するような基盤モデルの開発などを具体の例として挙げさせていただいております。また、そのための取組として、繰り返しですが、人材、計算資源、データ、こういったところの強化の重要性ということを挙げさせていただいております。
 また、具体的なそれぞれのKPI、目標については、3ページ目に掲げております。これらを実現するための施策の一つとして、4ページ目にございますが、令和7年度補正予算で措置をいたしましたAI for Scienceの事業について、現在、準備が進められておりまして、4ページ目のチャレンジ型としております50億円の部分につきましては、既に公募が始まっておりまして、5ページ目でございますけども、4月17日から公募を開始し、1課題当たり500万円を上限としまして、約1,000件程度の採択を2回に分けて行うという形で公募を進めさせていただいております。こちらは、特に分野を問わず、AIを活用した研究で、チャレンジングな研究を御提案いただくことを期待しているものでございます。
 もう一つは、3ページ目でプロジェクト型としております320億の方でございますが、こちらはまだ公募は始まっておりませんけれども、基本方針をこの4月に発表しております。6ページでございますが、こちらも320億について大きく二つに分かれておりまして、戦略ターゲット型と国際・融合型の二つに分かれております。戦略ターゲット型は、先ほどの戦略方針でも御紹介しましたが、そういったターゲットを目指すような一定規模の研究を支援するということを目指したものでございます。この戦略ターゲット型は分野等がある程度指定されているわけでございますが、国際・融合型は、そういったものにとらわれず、研究力の高い国々との戦略的な国際連携などを通じて、より国際的なチャレンジへの参画ですとか、国際的なベンチマークで高スコアを達成するなど、国際的なトップリーグへの参画を目指す、こういったものを国際・融合型ということで記させていただいておりますが、この二つの大きな方向性に基づいて、今後、公募を行っていく見込みとなっておりまして、準備が整い次第、公募を開始するといったような状況になっております。
 続きまして、EPOCHと言います、先端機器の共用の取組でございます。こちらも令和7年度補正予算で措置をしたものですが、3月31日に公募を開始しておりまして、5月20日までの公募期間となっているものでございます。こちらは、全体的には15件程度、大学等からの御提案をいただくものになっておりますが、先ほどのBINDS事業とも少し関係がございますので、こちらでも御紹介をさせていただきます。
 こちらも、これまで色々な大学などで措置されてきました先端的な装置等がより有効に活用されていくようにといったところ、あるいは、それを支える技術職員の方々の育成ですとか、そういった方々の活躍の場といったところの課題、あるいは持続可能な仕組み、こういった共通する課題への対応を念頭に置いたものでございまして、これは大学単位で行っていただくものになりますので、創薬分野に特化したとかということではございませんが、各大学で一定程度、大型の装置などがこの仕組みを通じても共有される仕組みが整ってくることかと思っております。
 あと、この中では、9ページにもイメージ図がございますけれども、単に機器を共有するだけではなく、技術の開発といったところも一定程度進めることにもなってございます。
 最後のページ、11ページでございますが、このEPOCHを通じて共用システムというものが一定程度整ってくるわけですが、既に、マテリアル分野ですとARIMという取組、創薬分野ですとBINDSがございますので、相互に連携をしながら、日本全体として、機器がより皆さんに有効活用いただけるような、そして、研究時間の確保ですとか、あるいはAI for Scienceといったものにより資するような形で、全体的に事業間で連携をしながら進めていきたいということで考えております。
 駆け足になりましたが、以上、ライフサイエンスとも関係する大きな政策動向でありますので、御紹介させていただきました。この点も踏まえまして、今後の方向性について、ぜひ、御指摘、御意見等をいただけましたら幸いでございます。よろしくお願いいたします。

【杉本主査】
 どうもありがとうございました。
 それでは、ここから総合討論に移ります。これらの三つの次期事業に向けて、作業部会としてどのような方向性を示すかというのを今回の作業部会で整理したいと考えております。資料3でお示しいただいています今後の方向性の素案についての御意見、あるいは、ここには書かれていなかったけれども次期事業に向けて特に重視すべき点や、もっと議論を深めたほうがいい点などについて御意見をいただきまして、本作業部会としての考えをまとめられたらと考えております。
 まず、それぞれの事業ごとに討論しまして、最後に事業全体を通した討論ができればと思っております。さらに、最後に、資料4にライフサイエンス委員会の中間報告資料のたたき台を作成していますので、それについて、本日の議論を踏まえた内容に更新するということを今回の目標に考えております。
 それでは、ここから、各事業について議論をしていきたいと思います。三つの事業全体の部分は最後といたしまして、まず、ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)について、改めて意見交換をしていきたいと思います。今見せていただいています資料に基づいて、基本的には、重要なバイオリソースの収集・保存・提供を行う事業でして、継続は必要である。2点目としては、世界標準のモデル生物に加えて、日本発の独自性・地域性を有するリソースの発掘なども重要であると。それから、3点目として、生物多様性・進化研究の重要性を踏まえて、野生由来の生物や非モデル生物についても、実体保存とゲノム収集を進めるべきである。次の項目ですと、とはいえ予算が限られているので、既存の支援リソースを必要に応じて入れ替えるなど、効率的な体制にすべきである。次のポイントは、提供数が少ないリソースは収集・保存に必要な最低限の予算措置とするなど、これまでの枠組みを少し見直すことも必要じゃないかということですね。それから、最後の点は、保存・配布にとどまらず、AI for Scienceの時代となりましたので、それに即した研究創出基盤としての機能強化を図るべきである。また、NLDPとも連携することが必要であるというのが、まとめていただいた論点となります。
 この中で特に重要だと思われる点であるとか、ここについてはもう少し議論したいということがございましたら、挙手していただいて、発言していただければと思います。
 いかがでしょうか。
 武田先生、お願いします。

【武田委員】
 私はバイオリソースを使っている人でありますので、その立場からのコメントというか、質問を含めてですけど、発言させてください。
 基本的な方向としては問題ないと思います。ちょっと細かくなるのですけれども、幾つかあります。今映していただいている中で、3点目の多様性・進化の研究ですけれど、「非モデル生物」はどういう意味で使っていますか。私は基本的には、研究室で使えて、かつ野生と接続するということは強調しているのですが、非モデル生物と言うと何でもかんでも集めるという感じになってしまいます。バイオリソースの対象かどうかという点できれいに線が引かれるのかなという気がして、この文言はちょっと引っかかりました、というのが1点。
 それから、その一つ上ですが、世界標準のモデルに加えて、日本発の独自性・地域性というのは非常に大事であると、私も強調しました。発掘だけではなくて、これが世界のリソースとして使われるようにしなければいけないということはどこかで書いておかないと、色々な面白いものがありますよというのだけで終わってしまう感じです
。その下に「国際共同研究に接続」と書いてありますから、それとうまく接続するような言葉に少し変えたほうがいいかなと思います。
 あともう1点あったのですけど、整理してから、また発言します。まずは、その2点、質問とコメントです。

【杉本主査】
 どうもありがとうございました。今、御指摘の2点は関連していると思うのですけれども、前回までの議論ではもう少し具体的に説明されていたものを、まとめる際に重要な文言が少し落ちてしまったということかと思います。非モデル生物にしても、日本発のモデル生物にしても、特定の生命現象を分析するのに非常に適したモデル生物であるとか、そういう強みがあるものということがもう少し含まれていたほうがいいということですね。

【武田委員】
 そういうことです。おっしゃるとおりです。

【杉本主査】
 分かりました。では、そこは文言を付け加えるということで、特徴のある、特定の生命現象を解析するのに適した、これまで非モデル生物だったものをモデル生物化するとか、そういう表現でよろしいでしょうか。

【武田委員】
 はい。そんな感じです。

【杉本主査】
 そうですね。だから、地域性のところも同じですね。

【武田委員】
 同じです。
 あともう1点は、入れ替えとか、いろんなことが行われている中で、私が前回強調したのは、特に動物に関して、バイオリソースの責任としては、新しい保存技術が出てきたら整備事業の一環として支援することはあり得ます。前回、魚の話をしましたが、魚はほぼ、代替親の技術、仮親の技術は完成しましたけど、そういうものが他リソースからも出てくる可能性があります。保存技術の向上に向けては、常にバイオリソースの責任である程度サポートするという文言は必要かなと思います。
 以上です。

【杉本主査】
 ありがとうございます。確かに、御指摘のとおり、保存技術が簡便化・効率化されれば、例えば、ずっと継代しなければいけない生き物に関しても、より効率的に保存ができて、費用も節約できるということもありますので、その点は言及するということで結構かと思います。
 それ以外に、NBRPに関して、いかがでしょうか。
 一つ、私から改めて指摘させていただきたいのは、この項目の最後のNLDPとの連携のところですけれども、NBRPで収集・保存・提供を行っている生物に関して、かなりゲノムデータを取得していると思います。これまでのNBRPの枠組みの中ですと、それぞれの生き物ごとの活動の中でゲノムも収集し、独自のゲノムデータベースをつくっているということが多かったですが、それもやはり、色々な技術であったり、データベース化についても、ゲノムデータ収集を開始した時期からかなり変わっていると思いますので、ゲノムデータの扱いに関しては、NBRP全体で統合するとか、NLDPにゲノムデータも移すなどのことを検討していいのではないかと考えました。ゲノムデータの部分を統合化する、共通の部分は扱いを統一化していくことで効率化や予算の縮小もできるかと思いますし、そこでもし予算がコンパクトにできるのであれば、新しいモデル生物の生きているサンプルの収集に少し予算を移すということもできるかと思いますので、予算の見直しも含め、ゲノムデータの一元管理などについても、今後検討する余地があるかと考えました。
 それについて、坂内先生、いかがでしょうか。関連しているか、あるいは別の論点からでも結構です。

【坂内主査代理】
 関連した点になりますけれども、ゲノムのデータも集めるとなると、その専門家というのが必要になりますよね。シークエンスを読んで、それをキュレートしてNLDPに流すというような。NLDPには人材についてのことが書いてありましたが、バイオリソースには人材のことが書いてなかったので、議論の中にあったか記憶していないのですけれど、やっぱり人材は必要と考えます。
 武田先生、例えば、今の人材で十分なのか、それとも、こんな人材がいればいいとか、杉本先生の御指摘に応えるにはどんな人材がいるといいとか、御意見を賜れたら幸いです。

【杉本主査】
 武田先生、お願いします。

【武田委員】
 やっぱり、圧倒的に足りないと思います。それぞれのリソースでデータを抱えているという状態が見えているので、もちろん、横串はある程度、ホームページ上ではされていますが、特定のプラットフォームの中で展開するとか、それらをうまくアノテートして入れるようなことができれば、圧倒的に使い勝手がいいなと感じるときがあります。コメントです。

【杉本主査】
 ありがとうございました。人材についても追加で少し言及しておくということでよろしいかと思います。
 NBRPについて、他はいかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 では、追加で意見がありましたら最後にお願いするということで、次に移りたいと思います。
 ナショナルライフサイエンスデータベースプロジェクト(NLDP)に移ります。こちらは、前回までで意見が多かったのは、司令塔機能ですね。ナショナルセンターとして各機関が所有するデータベースの共有を促進することが今後の取組として適しているのではないかという意見が出ました。AI for Scienceの進展を見据えて、これまでのデータの蓄積・検索・統合のデータベースから、AIモデル開発・活用を支えるナショナル・データプラットフォームへの変革を目指すべきであるというのが、次の点。3点目は、EBIやNCBIのような海外のナショナルセンター機能も参考にするということで、次の点につながりますが、ナショナルセンターが司令塔機能を果たし、各データベースの運営主体と連携することで、コミュニティの意見をまとめていく枠組みをつくるべきではないかということが議論されました。それから、AI for Scienceとの連携についてもかなり意見が出まして、メタデータの標準化、LLM等の活用による研究データ登録の迅速化・効率化などのキュレーション体制も強化していくということも、意見が出ております。
 NLDPに関しては、これまでの個別のデータベースを共通に運用できるような枠組みをどうつくるか、新たな体制についての意見が多かったと思っておりますが、NLDPについて、追加での御意見、あるいは、ここはさらに強調したほうがいい、議論を深めたほうがいいのではという点がございましたら、お願いいたします。
 いかがでしょうか。
 よろしいですか。前回、この辺りは議論がかなり活発でしたので、改めて追加で御意見をいただけるとありがたいです。
 司令塔機能ということについて、何か追加で御意見をいただけますでしょうか。
 坂内先生、お願いします。

【坂内主査代理】
 ありがとうございます。司令塔機能についてですが、確かに、意思決定が早くないとこのスピードにはついていけないという議論だったと記憶しております。データベースを管理している箇所は日本のあちこちにあり、その人たちの共同体が議論し決定していくみたいなことをおっしゃっていたと記憶しているのですけれども、「司令塔」の中にちょっとそのニュアンスを入れられたら、よりいいのかなと思いました。ただ、私がそう感じているだけかもしれないので、例えば、前回、夏目先生からこの件についてたくさん御意見をいただきましたが、どうでしょうか。

【夏目委員】
 ありがとうございます。私としても、どこかがすごく強い権限を持ち下に対してトップダウンで何かをするというイメージというよりは、ふだんはそれぞれが独立して色々活動していても、みんなで同じ方向を向いていけるように、無駄がなくなるように相談をして、それを取りまとめていくというイメージをしていました。そういった機能を持つセンターを司令塔という呼び方をして、そういったところが必要だろうと考えているのですけれども、それをNLDPが一手に担うほうがいいのか、それとも、そういった機能を持つところを別につくったほうがいいのかというところは、議論が必要なところではないかと思います。

【杉本主査】
 ありがとうございます。
 では、鎌田先生、手を挙げていらっしゃると思いますが、よろしくお願いします。

【鎌田委員】
 ちょっと今のところも関連するかなと思うのですが、色々なレイヤーのデータを統合して使うということがNBRPのところにもあったと思います。そのときに、共通して使おうと思うと、そろえておくところはそろえておかないと統合して使えないので、共通して使うべきものは、これを使いましょうとか、そういったものはある程度トップダウンで示していく必要があるかなと思っています。そういった、日本でライフサイエンスに関わるデータベースをつくるのであれば、こういうものを使いましょう、こういうものを使ってねという指示出しは、NLDPが司令塔として担ってほしいと思うところでした。ですので、先ほどNBRPのところでもゲノムデータはNLDPで、というお話も出ていましたが、そういった何かデータが出てくるところは、NLDPで、例えば、データベースはここでつくったらいいよとか、つくるときにはオントロジーとかメタデータはこういう共通のものを使ってください、という指示出しができれば、統合のために新たにプログラムを変えて何かするという必要がなくなります。NLDPには、データベースをつくるときはこうしましょうとか、そういったところの指示出しと、それを共有するというところの機能を担っていただくといいのかなと思いました。
 すみません。あまりまとまってないですけれども、以上です。

【杉本主査】
 ありがとうございます。
 他、いかがでしょうか。
 先ほどのNBRPとNLDPに共通して参考になるかもしれない事例としまして、アメリカの生き物ごとのデータベースがあるのですけども、例えば、私の分野ですと、線虫だとWormBase、ショウジョウバエだとFlyBaseというものなどがあったのですが、比較的最近、七つの生き物のデータベースが、Alliance of Genome Resourcesという枠組みにまとめられました。アメリカのそういう動きと、今回御提案いただいたような動きは、少し共通している部分もあるかなと感じております。これも、統合する際には、それぞれのデータベースの歴史もあるので、そのよさを殺さないようにまとめることができるのかというのはかなり議論がなされたところで、今も継続中かと思いますけれども、ばらばらだったデータベースを一つにまとめて、横串を刺すような検索もできるようにまとめていくということは、海外でも取組が進められていると思っております。
 以上、参考情報でした。
 他、いかがでしょうか。
 よろしいですか。
 では、NLDPについては、御意見なければ、一度ここで区切りまして、次にBINDSに移りたいと思います。
 BINDSにつきましても、ライフサイエンスの研究基盤として、先端機器とそれらを高度に運用する支援人材を提供するプラットフォームの理念というのは非常に重要であると。これまでの理念を踏襲しつつ、さらにニーズを踏まえて先端機器の計画的な導入・更新を行うことが必要というのが、1点目。2点目は、高度な運用ができる人材の育成に努めるとともに、AMED内外の事業間連携、BINDS事業内の連携を進めることが必要であるということです。こちらは、先ほどの事業間連携については、EPOCHの枠組みでも推奨されておりますし、今後、国全体として検討していくべきことかと思います。次の点は、修理・保守等の費用の実態も把握しながら、必要な措置がなされるような仕組みを検討すべき。次の点は、AI for Scienceの観点も含めて、データの集積・管理も進める必要があるであろうということです。それから、産生されたデータは論文発表後に共有するということを明確化していくということですね。次の点は、また別の観点ですが、支援はこれまで原則無償ですけれども、予算規模を超える高額試薬の使用や大型機器の長時間利用などについては、相応の受益者負担を求める仕組みも検討すべき。また、コンサルテーション機能の強化について、それに伴う人員の拡充なども必要だろうということが指摘されております。
 次のページからは具体的なことが書いてありますので、まず、ここまでの点について、御意見、追加でございましたら、お願いいたします。
 高鳥先生、お願いいたします。

【高鳥委員】
 一番最初のところの先端機器の導入についてなんですけども、前回、BINDS事業への期待ということを述べさせていただきましたが、そこに記載した高額の機器などがその先端機器の中に含まれると思うのですが、そういったものをBINDS事業の予算で措置するのは、かなり大変というか、難しいということで、文科省全体としての導入・設置を検討してほしいということを申し上げました。そういった高額機器については今日御説明があったEPOCHの事業で検討されているというか、そういうことを考えられているかどうか御質問させていただきたいと思います。よろしくお願いします。

【杉本主査】
 私の理解では、EPOCH事業は、個々の大学、あるいは大学が複数連携して申請することになっていますので、大型機器にとどまらず、まず、大学の中での機器共有化のシステムづくりというのがかなり重要視されていると理解しております。
 事務局側から、EPOCH事業と高額機器の導入について、追加で何かコメントありましたら、お願いできますでしょうか。

【倉田ライフサイエンス課長】
 ありがとうございます。まさに、今、杉本先生からもお話しいただきましたように、EPOCH事業自体は、機器の共用をしていくための体制も含めたシステムを整備していくということが主眼になりますので、そういったシステムの導入と併せて、各大学が既存に持っている設備を共有したり、あるいは、色々な財源を使ったりとかしながら新しいものをシステムの中で入れていくということももちろん出てくるかと思うんですが、事業の性格上、EPOCH事業で何か一つ大きな設備を購入するための支援というものではございませんので、間接的にはそういったこともあるかもしれませんが、直接、そういった機器の購入を支援するというようなことにはなっていない事業になっております。ですので、高額な機器は、今後も色々な事業の中で導入したり、あるいは大学が色々な外部資金も活用しながら導入をしていくといったことが進められるかと思いますので、そういったところともうまく連携をしたりということで、今回、この取りまとめの案のところは「AMED内外の事業間連携」とさせていただいたのは、EPOCHに限らず、いろんな可能性はあるかと思っておりますので、そのような記載とさせていただいたところでございます。

【杉本主査】
 ありがとうございました。EPOCHも新しい事業ですし、EPOCHの説明の中にもありましたARIMはマテリアル系ですね。また、今回、こちらではライフ系のBINDS、あるいは共共拠点などもありますので、そういう事業の中で、国としてはそういう大型機器を満遍なく整備して全ての研究者がアクセスできるようにというのがゴールですけれども、そういう点では、BINDS事業はライフ系では非常に重要な事業で、その中で、ライフ系の重要な機器と、そのサポートに必要な人材は整えていくということは、大事なポイントかと感じております。
 高鳥先生、今までの説明で御理解いただけたか、あるいは、そうだとして、追加で何か御要望や御意見がありましたら。

【高鳥委員】
 御説明、ありがとうございます。理解しました。システム構築ということでEPOCHは取り組まれるということですけども、機器の導入も並行して検討していただくことも重要かと思いますので、それはEPOCH以外の事業でしっかり手当てしていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それと、追加というか、高額機器、先端機器の導入についてはスピードも重要かと思いますので、ある程度、時間というか、タイミング等については後れを取らないような形での導入・措置を文科省全体として考えていただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

【杉本主査】
 ありがとうございました。
 BINDS事業の全体像について、他に御意見ございますでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 それでは、少し関連もありますので、次のページ以降で、次期のBINDS事業で期待される共用ファシリティの機能であったり、どのような解析基盤が必要かということについて、事務局で幾つか具体的なものを挙げていただきました。例えば、ライブラリ・スクリーニング、医薬品合成化学・リード創出展開、ADMET、ペプチド・核酸・抗体等の生産という、それぞれのモダリティに対応した技術基盤というのを挙げていただいていますが、これについて御意見等ございましたら、お願いいたします。まだここに書かれていない分野であったり……。その次のページも入れますか。
 Iの共用ファシリティの機能については2ページに分かれているのですが、1ページ目は今読み上げましたが、次のページは、幅広いライフサイエンス研究に資する研究支援技術基盤ということで、タンパク質構造解析、イメージング・画像解析、細胞解析・オミクス解析・シーズ探索、生体・生体模倣評価・実験系、in silico解析、データ活用ということで、1ページ目は医薬品開発に特化したもので、次のページは幅広いライフサイエンス研究に資するものということで、整理していただいております。これで全体として網羅されているか、あるいは、現状から見て、今後、もっと強化するべき点などがありましたら、御指摘いただければと思います。
 高鳥先生、お願いいたします。

【高鳥委員】
 度々、すみません。大体網羅されていると思ってはいるのですが、前回、提案させていただいた中に量子コンピューターの創薬応用を記載させていただいておりました。量子コンピューターの利活用は分子シミュレーションの精密化や化合物探索に資するものであると思いますので、量子コンピューターをどのように利活用できるかというのは、今、産業界も色々検討中で勉強中といったところはあるんですが、この5年間の間には確実に進むと思いますので、この点も創薬基盤として入れていただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

【杉本主査】
 ありがとうございます。それはここで掲げている複数の項目に関わるものという理解でよろしいですかね。

【高鳥委員】
 そうですね。構造解析とか、そういったものだけじゃなくて、探索とかライブラリについても、大量なライブラリから候補化合物を見いだすことの高速化とか、そういったところにもつながると思いますので、全体に関わることだと思います。

【杉本主査】
 ありがとうございます。
 AMEDの今後の事業に関して、他に御意見ございますでしょうか。
 夏目先生、お願いします。

【夏目委員】
 ささやかなことなんですけれども、ここにin silico解析が入っているんですが、ここに書かれているような、構造解析とか、オミクスとか、別途項目があって、そちらにデータ解析も含まれるのかなと。先ほど、溶け込ませているとおっしゃっていたので、入っているのかと思ったのですけれど、そこだけ切り取られて、何となく、重複しているのか、してないのか、よく分からなかったという感じです。そういう意味では、一つ前のページのADMETのところではin vitroとin vivoしか書かれてないんですけど、in silicoもあり得ると思うので、vitro、vivo、in silico、基本的に全項目で含むものだとして記載するか、分けるかしたほうが分かりやすいかなと思いました。すみません、ささやかなことなんですが。

【杉本主査】
 御指摘、ありがとうございます。そうですね。分類の軸が複数混ざっているところがありますので、そこは、少し書き方を工夫して、修正できればと思います。それぞれの項目で、in vitro、in vivo、in silicoがあり得るようなところがあるかと思いますので、少し整理をします。
 他、いかがでしょうか。

【倉田ライフサイエンス課長】
 もしよろしければ、事務局からでございますが、先ほど高鳥委員から御指摘いただきました高額な研究機器をどう導入していくかというところは、私どもも非常に大きな課題だと思っておりまして、昨今、研究機器・設備も非常に高額化しているところがございますが、そういう中、産業界と連携したような形での支援の在り方というものもあり得るのかと思っておりまして、このあたりと費用負担の在り方について、どういった形で導入できるか。あるいは、海外の先進事例も含めて、こういう形だとより持続可能で、より最先端のものがリニューアルしていけるというようなものがもしございましたら、ぜひ御意見いただければと思っております。よろしくお願いいたします。

【杉本主査】
 ありがとうございます。
 では、今、事務局から御指摘のあった、企業との連携、産業界との連携について、御提案であったり、既に動いている事例の紹介でも結構ですが、もし何かございましたら、お願いいたします。
 いかがでしょうか。
 高鳥先生、お願いします。

【高鳥委員】
 ありがとうございます。今の倉田課長からのお話のありました事例等については、今、情報を持ち合わせていないのでお答えできないのですが、産業界の関わりとか連携について、費用負担のあり方も含めて、こういったものというのは、今後、産学官で色々意見交換するような場があるといいかと考えています。製薬企業の団体の方でもそういったことは色々検討していますので、意見交換とかをする中で解を見いだせていけばいいかなと考えています。
 今日の時点では、このぐらいの回答とさせていただきたいと思います。

【杉本主査】
 ありがとうございました。
 他、いかがでしょうか。
 EPOCH事業でも、一応、大学と機器の開発企業が一緒に開発していくとか、α機やβ機を大学において使ってもらって性能をより上げていくとか、そういうことも例示されているのですけれども、AMEDでもそういうことが可能かもしれないということですね。
 次のページにその辺も少し書いてありましたが、研究領域をまたぐ横断的な連携の取組について、BINDS事業内の連携、産学連携、支援技術のDX化でデータ駆動型研究のDXの推進など、領域をまたいだ連携の取組についても掲げられておりますが、ここも含めて、追加で何か御意見ございましたら、お願いいたします。
 よろしいでしょうか。こちらも、先ほどのデータベースの事業、NLDPとも連携は必ず必要になってくるかと思いますので、今後も併せて議論していければと思います。
 他、いかがでしょうか。
 夏目先生、お願いします。

【夏目委員】
 ありがとうございます。こちらの中にワンストップでのサポートの窓口をつくるというのが入っていたと思うんですけれども、例えば、in vitroやin vivoで何かしら検証したいだとか、何かやりたい実験があるというときに、最初はこちらに、お問合せというか、相談というのがあって、そうなったときに、そういうことを知りたいのであれば、いいモデル動物がここにありますよ、と、NBRPにつなぐとか、そうしたことも想定されているのでしょうか、ここでのワンストップ窓口というのは。

【杉本主査】
 現時点ではBINDSとNBRPはそこまで連結はされていないのですけれども、今後、そこまでやるということは一つ提案できることかなと個人的に思います。

【夏目委員】
 必要としているモデル動物を探すというのも結構大変になり得るのかなと思ったので、もし可能であれば、そういった横断的な連携が入ってくるといいかと思いました。

【杉本主査】
 ありがとうございます。
 では、ちょうど連携の話も出てきましたので、三つの事業の個別の議論はここで一度区切りまして、最後に、NBRP、NLDP、BINDS、三つの事業の共通項について、御議論いただければと思います。今、夏目先生から御指摘があったように、BINDSで何かシーズが出てきたときに、NBRPで使われているモデル生物につなぐとか、あるいはNBRPとBINDSから出てきたデータについてNLDPでデータベースとして統合していくとか、そういう三つのプロジェクトの連携が今まで以上に重要になってくるかと思います。その点について、何か追加で御意見等ございましたら、お願いいたします。
 一つ、先ほど支援人材について、それぞれの事業でも高度支援人材が必要だという意見は出てきていたと思いますが、今の夏目先生の御指摘のように、BINDSからNBRPのモデル生物を提案するというようなことになりますと非常に幅広い知識を持っている方が重要になってきますので、そういう実験の一つの技術に特化したコンサルティングだけではなくて、本当に幅広く、三つの事業全体を見ているコンシェルジュ的な方というのも必要になるかと、今伺っていて感じました。今後、実験そのものの支援だけではなく、視野を広く、事業全体を俯瞰できる人材というのも必要になるかもしれません。そういう人材を育成・雇用するということも、今後、これらの事業を非常に効率的に運用する際には必要かもしれないと感じました。
 他に、三つの事業共通で何か御意見はありますでしょうか。
 夏目先生、お願いいたします。

【夏目委員】
 ありがとうございます。先ほど杉本先生がおっしゃった点なんですけども、幅広く全体を俯瞰するというところですが、必ずしも人でなくても、AIでもいいかもしれないです。というのは、例えば、どういったデータが今使えるだとか、どういったリソースが今使えるだとか、そういうのも刻一刻とどんどん変わっていくわけですけども、それを全部把握していくというのはなかなか負担ですし、情報把握と必要な情報を抽出していくというところはそれこそAIの方が得意かなと思ったので、そこの基盤を整理して、どこを人がやるかというのを考えるというのも一つの手かなと思いました。

【杉本主査】
 ありがとうございます。大変重要な指摘だと思います。その場合、AIを使った把握というのは、この三つの中だとNLDPがそのような役割も果たすということになるでしょうか。夏目先生、いかがですか。

【夏目委員】
 親和性が一番高いのは、そうかなと思います。例えば、BINDSで得られたデータを管理するだとか、何かしらデータが集まってくるという立ち位置に来るのであれば、そこを基にして、何か提案するとか、情報を抽出してくるというのは、一番やりやすい立ち位置にあるんじゃないかなと思います。

【杉本主査】
 ありがとうございます。NLDPで議論になっていましたナショナルセンターであったり、司令塔機能を持つ組織であったりがもしできるのであれば、そこがAIなども活用して事業をつないでいくこともできるかもしれないということだと受け止めました。
 坂内先生、お願いします。

【坂内主査代理】
 ありがとうございます。データベースを扱う人にとって、ノックアウトマウスのバイオロジーの情報とか、全部、そのものとしてイメージすることはとても難しいのではないかと思います。しかし、データという形でつながっていれば、メタデータで文字列がついていて、例えば、関連する遺伝子とか、そういったキーワードがあれば、異なるバイオリソースの情報もつなげることができるし、BINDSで取った情報もつなげるということが可能ですから、データベースを作るときに横串となるような仕組みもつくって、データのほうから、こういうデータがあったらつなげるからというようなデザインを言って、データサイエンスの言葉で何が欲しいかをバイオロジストへ言ってもらうことができれば、NLDPが司令塔になっても大丈夫かと思います。司令塔というか、つなぐハブとなっていただけるのではないかと思います。そうすると、リクエストのありましたようなコンシェルジュ機能も、ユーザーの方である程度、これに関連する情報を全部取ってくれば、どこにアクセスすべきか、判断できると思います。少なくとも私は、研究者としての立場で、そうなっていたらとてもうれしいと思います。

【杉本主査】
 ありがとうございます。
 では、続いて、鎌田先生、お願いします。

【鎌田委員】
 ありがとうございます。今の点で横串をつないでいくというのは本当にそのとおりだと思っていて、私自身もデータ統合等をやってきていますが、ライフサイエンスのデータをつなぐときに重要なのはオントロジーと呼ばれる辞書のようなものです。そういったところがやはり大事になってくる。ただ、それは一朝一夕でできるわけではなく、非常に専門性の高いものなので、例えば、NLDPだとDBCLSは、それを10年以上やってきていますので、そういったところに担っていただく必要もあるのかと思いました。コメントです。
 以上です。

【杉本主査】
 ありがとうございます。横串を刺すところにも、非常に専門性の高い研究者、支援人材が必要ということですので、やはり人材の確保は非常に重要だと思います。
 他、いかがでしょうか。
 では、それぞれの事業と各事業共通、あるいは、その連携について、意見がかなり出たところですが、続いて、事務局からライフサイエンス委員会中間報告資料の説明をお願いできればと思います。

【倉田ライフサイエンス課長】
 ありがとうございます。資料4を御確認いただければと思います。こちらは、4月27日に予定をされておりますライフサイエンス委員会で、杉本主査より御説明をいただければと思っております。
 まず、こちらの作業部会の位置づけを1枚目で表しているものでございまして、繰り返しですが、今回、令和8年度で事業期間が終了する三つの事業について今後の在り方を検討することを主目的としつつ、AI時代、データ駆動、そういった昨今の状況も踏まえながら、今後の在り方を検討するということでいただいております。本日を含め、これまで4回、御議論いただいたということを記させていただいております。
 今後でございますが、こちらは次回改めて御相談させていただきたいと思いますけれども、こちらの作業部会でお取りまとめいただく今後の方向性といったものについての全体の構成でございますが、この作業部会でこれまで、事務局からの説明、あるいは有識者の先生方から御紹介いただいたような国内外の状況等も整理をさせていただいた上で、本日も御議論いただきましたけれども、それぞれの事業におけます課題といったところなども3ポツのところで整理をさせていただきつつ、4ポツのところで、先ほど御議論いただきましたような今後の方向性というところを提言という形でさせていただくような構成を案としてお示しさせていただいております。
 なお、先ほど御議論いただきました資料3はかなりコンパクトにまとめておりますので、本日いただいた御意見も含めて、しっかり趣旨が伝わるように肉づけもしていきたいということで考えておりますが、まずはこのような構成を御紹介しつつ、3ページ目以降、3ページ目、5ページ目、9ページ目のところは、先ほど資料2でお示しした論点と資料3の方向性というものの主要なものを事務局でピックアップをさせていただいたものになっております。
 まず、3ページ目が共通的なところでございまして、繰り返しでありますが、より多くの方々に御活用いただけるような、そういう負担の在り方も含めた検討の課題ということを1点目、データに関する論点というのが2点目、人材のところが3点目、これを共通の事項として記させていただいております。
 5ページ目がNBRP関連でございまして、こちらも、繰り返しでありますが、この事業の位置づけといったところですとか、今後、この事業で整備していくべきリソースのところを書かせていただいておりますけれども、先ほどいただきました表現ぶりのところも含めて、ここは事務局でも見直しをさせていただきたいと思いますが、御確認いただければと思っております。また、データのところも、先ほどいただきましたので、5ページ目の下にも書かせていただいておりますが、少し肉づけもさせていただければと思います。
 6ページ目でございますが、こちらはNLDPということで、まずは、今まで御議論いただきましたように、これまで整備いただいています基盤の高度化といったところと、AIの活用の重要性といったところを書かせていただいております。また、司令塔機能といったところも書かせていただきながら、今後、AI for Scienceといったところの方針も踏まえて、しっかり体制をつくっていくということについても、記させていただいております。
 9ページ目でございますが、こちらはBINDS事業になっておりまして、こちらも先ほど御議論いただきましたような論点を、いかに先端的なものを導入していくかといった点ですとか、費用負担のところ、あるいは、ここから出てきたデータの扱いですとか、受益者負担の在り方、コンサルテーションといったところを主な点として挙げさせていただいております。かなりコンパクトに圧縮した点もありますので少し抜けている点もあるかと存じますが、ぜひ、この辺りが抜けているといったところなども含めて、御指摘をいただきましたら幸いでございます。よろしくお願いいたします。

【杉本主査】
 ありがとうございました。
 こちらは、これまで議論してきました部分を既にある程度まとめていただいてますので、今日議論した点をさらに書き足していただくということになるかと思います。

【岡田委員】
 岡田でございます。今日は移動が入っていて、なかなか発言できず、本当に申し訳ございませんでした。
 私の発言は非常に限られております。総論としても、今まで議論されたことに異存なくて、特に各施設が統合して行っていくという方針は、多分、みんな同意するのではないかと思っております。私の感触として、恐らくこういうところに書かれた内容と実態がどれぐらい対応しているかということに多くの研究者は気にしておりまして、ここで3施設でやっていきましょうという話になった後に、その事業がどれぐらい実効的に一緒に動くのかというと、意外と縦割りが残って、形だけ一緒にやったというところだけ取って終わってしまうというのは、結構、みんな思っているところだと思います。なので、書かれていることは非常に正しくて、これがどう実効性を持って反映され、特に縦割り的なところを、それは行政的な縦割りも結構影響することが多いんですけれども、撤廃しているということをユーザーに感じていただけるかということかと思っております。
 BINDSとかに関しては、どうしても取った人にメリットが集中するようになっているところなので、いかにこれがみんなのためになっているかということを感じていただけるかということが鍵だと思いますので、こういう全体的な総論と、それがどれだけ実効性を持つかという、具体的な今後のアクションの二つかと思っております。
 あと、細かい点につきましては、私も繰り返し言っていますけれども、NBDCにデータを登録するときの二重倫理審査が、今、日本のゲノミクス研究を非常に多く止めている状況となっていますので、ここも本当に一ユーザーとしてお願いしたいと、繰り返し主張するところであります。
 以上です。

【杉本主査】
 岡田先生、どうもありがとうございました。今御指摘があった点は非常に重要な点で、今、皆さんから御意見をいただいて、こうしたらよりよいものができるという、そこは正しいけれども、それをどうやって実現するかという、その具体的なプロセスまで含めて考える必要があるという御意見かと思いました。その際には、適切な評価であったり、フィードバックをするということが重要かと思いますので、それぞれの事業の評価に基づく見直し、軌道修正であったり、そういう仕組みもしっかりと組み込んでいく必要があるかと思います。それをうまく文章にも組み込めるといいかなと思いました。
 他、いかがでしょうか。
 前回も出ていましたが、今日の議論の中でも三つの事業の連携がさらに必要になってくるだろうということが出ましたので、その辺りをうまく中間報告にも入れていければと思います。

【倉田ライフサイエンス課長】
 ありがとうございます。今いただきました点は、ぜひ追記をさせていただければと思います。

【杉本主査】
 他、いかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 事務局はいかがですか。これで議論が大体網羅されているようであれば、少し早いですけど、これでまとめていただいて結構だと思いますが。

【倉田ライフサイエンス課長】
 ありがとうございます。27日の資料は、一旦、事務局でも追記等をさせていただきながら、杉本先生とも御相談をさせていただければと思います。
 また、今後でございますが、先ほど申しましたように、今後、最終的な取りまとめの文書を作成していく段階に移っていきたいと思っておりまして、これまでいただきました先生方の御発表等も踏まえて、事務局で一度たたき台を作成させていただき、メールベースでも御連絡をさせていただきながら、次回の会合に向けて準備を進めていきたいと思います。
 また、本日事務局案としてお示ししましたBINDSで含めていくべき機能というところは、まだ事務局の案なので生煮えのところも多分にございまして大変恐縮でございましたが、本日、この後で結構でございますので、もしよろしければメールベースで御意見などいただけましたら幸いでございます。事務局でもさらにブラッシュアップして、次回に向けて準備をさせていただければと思っております。
 以上でございます。

【杉本主査】
 どうもありがとうございました。
 では、本日の議論を踏まえて更新していただいた中間報告資料を基に、4月27日開催のライフサイエンス委員会で中間報告をしたいと思います。また、そこでいろいろ御意見をいただけるかと思いますので、それも踏まえて、さらに議論を深めて報告書を作成するという方向で考えております。
 本日予定しておりました議事は以上となりますが、他に御意見や御質問はございますでしょうか。あるいは、今日はまだ発言されていらっしゃらない先生、何か御発言いただけたら幸いです。いかがでしょう。
 よろしいですか。
 特にないようでしたら、これで本日の議事は終了したいと思います。
 事務局から、もし連絡事項がありましたら、お願いいたします。

【高木生命科学専門官】
 事務局です。本日は、長時間にわたり、ありがとうございました。
 今後の進め方につきまして、改めて念のために御説明をさせていただきます。資料1を御覧いただければと思います。
 本日いただいた御意見を踏まえまして、事務局にて論点整理資料及び今後の方向性についての資料を更新の上、次回、6月上旬の作業部会にて、作業部会報告書の素案として、お示しをさせていただきます。これらの資料を御確認いただいた上で、作業部会報告書の取りまとめに向けて御議論いただければと思います。
 あと、何度も出ておりますが、今回までの作業部会で出された論点及び今後の方向性につきましては、本作業部会における検討内容の中間報告といたしまして、4月27日に開催予定のライフサイエンス委員会におきまして、杉本主査より御発表いただきます。この御発表の状況につきましては、次回、6月上旬の作業部会にて御報告をさせていただきます。
 今後の進め方につきましては、以上でございます。
 なお、本日の議事録につきましては、事務局にて案を作成いたしまして、委員の皆様にお諮りした上で、主査の御確認を経て、文部科学省ホームページにて公開いたします。
 以上でございます。

【杉本主査】
 どうもありがとうございました。
 それでは、本日の基礎・横断研究戦略作業部会は、これにて閉会とさせていただきます。
 どうもありがとうございました。

―― 了 ――

お問合せ先

研究振興局ライフサイエンス課

(研究振興局ライフサイエンス課)