核融合科学技術委員会(第24回)議事録

1.日時

令和3年4月23日(金曜日)15時~17時

2.開催方法

新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、オンラインにて開催

3.議題

(1)第11期核融合科学技術委員会の運営について(非公開)
(2)原型炉開発総合戦略タスクフォースの設置について
(3)カーボンニュートラル社会を目指した主要国による核融合計画に関する最新情勢
(4)第10期核融合科学技術委員会における「第1回中間チェックアンドレビュー」に向けた検討状況
(5)研究開発プログラム評価の試行的実施と新たな仕組みの議論について

4.出席者

核融合科学技術委員会

上田主査、五十嵐委員、植竹委員、大野委員、岸本委員、栗原研一委員、栗原美津枝委員、小磯委員、兒玉委員、髙本委員、吉田善章委員、吉田朋子委員

文部科学省

堀内審議官(研究開発局担当)、岩渕研究開発戦略官(核融合・原子力国際協力担当)、加々美室長補佐、川窪核融合科学専門官、長壁科学官、近藤学術調査官

5.議事録

【川窪専門官】 皆様,時間になりましたので,始めさせていただきます。事務局の川窪でございます。
本日は,御多忙のところ,御参加いただき,ありがとうございます。第24回核融合科学技術委員会を開催させていただきます。
今回も新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からオンラインにて開催します。
本委員会の主査につきましては,科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会の運営規則第5条第3項に基づきまして,分科会長が指名することになっております。分科会長より,上田委員が主査に指名されていますので,議事の進行につきまして,上田主査にお願いしたく存じます。お願いいたします。
【上田主査】 御紹介ありがとうございます。それでは,研究計画・評価分科会長の指名により主査を務めさせていただきます上田でございます。大阪大学の所属です。どうぞよろしくお願いいたします。
本日は,議題1で予定しております本委員会の運営については,非公開とさせていただいております。議題1になりましたら,傍聴者の方々には一度御退席いただきますので,どうぞ御了承よろしくお願いいたします。
それでは,議事に入る前に,文部科学省研究開発局担当の堀内義規審議官に御挨拶をお願いしたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
【堀内審議官】 上田主査,ありがとうございます。文部科学省の核融合の担当審議官をしております堀内です。よろしくお願いいたします。
今回,第11期の最初の核融合科学技術委員会ということであります。一言御挨拶させていただきたいと思っております。
最初に,上田主査を始め,委員の皆様におかれましては,コロナ禍において,大変いろいろお忙しい中で,核融合の科学技術委員会の委員就任をお引き受けいただきまして,本当にありがとうございます。核融合は,やはり豊富な燃料,固有の安全性や高い環境保全性といった特徴を有するということで,非常に期待される将来のエネルギー源でありまして,特に最近よく聞く言葉でありますけれども,カーボンニュートラルの実現という観点から国際的にも注目が集まっている。国内だけではなくて,非常に国際的にも関心が高まっているということでございます。主要国では,カーボンニュートラル社会を目指して,核融合分野におけるいろいろな計画が発表されておりまして,こうした中で,我が国としてはどういうふうにしていくのか,どうしたらいいのかというようなことを議論する場となります核融合科学技術委員会の役割,期待は大きくなってきているのではないかと思っております。今後そういった議論をしていただくということでよろしくお願いしたいと思っております。
我が国は,本委員会において,原型炉研究開発ロードマップというのを策定しております。今世紀の中葉で,核融合エネルギーの実用化を目標に,研究開発に取り組んできております。この第11期の核融合委員会では,原型炉研究開発の進捗状況について確認を行う第1回の中間チェックアンドレビューを行うことを予定しております。
先ほども申しましたけれども,主要国において,カーボンニュートラルの流れから新たな動きが出ているということの中で,チェックアンドレビューを踏まえながら,将来どのような活動をしていくべきかについて御議論いただくということを予定しております。従いまして,核融合においては,これまでの研究開発ですね。理論とかそういうのも含めたいろいろな技術開発ですね。こういったものから,やはり発電。原型炉,カーボンニュートラルという点からも発電ということに向けていろいろやっていかなければいけないということでありまして,これからその成果に向けて努力をしていかなければならないということだと理解しております。
核融合の研究だけではなくて,産業の基盤も整えていく。そういったものにも貢献していくということが重要でありますし,また,多様な学術研究をこの分野で行って,学理の構築など,しっかりと人材育成を含めて活動していくということは,また,文部科学省としての取組としても重要だと思っております。産業界の連携も重要でありますし,核融合科学研究所や大学の役割というものがそういった流れで,今回もいろいろ考え,議論を進めていく必要があるということを思っております。
この第11期の委員の皆様につきまして,大学・研究機関,産業界,ジャーナリストといったいろいろなバックグラウンドをお持ちの方々にお集まりいただきました。本当にありがとうございます。核融合エネルギーの早期実現に向けて,やはり海外との競争という観点も強くなってきておりますので,オールジャパンでの取組ですね。それだけで足りるかどうかということも含めて,少なくとも,今いるこの分野のメンバーの協力はしっかり取って進めていくということが大事だと思っておりまして,そういった観点からも,アドバイスを頂戴できればと思っております。
今後とも核融合のいろいろな議論をしていただくということで,よろしくお願い申し上げて,私の挨拶させていただきます。どうもありがとうございました。
【上田主査】 どうもありがとうございました。
それでは,続きまして,事務局より委員及び事務局出席者の紹介と配付資料に関する連絡をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
【川窪専門官】 それでは,まず,第11期核融合科学技術委員会の委員に御就任いただいた方々を御紹介させていただきます。資料1-1に名簿がございますので,記載順にお一人ずつ御紹介いたします。お一人1分程度で御挨拶をお願いいたします。
まず,大阪大学大学院工学研究科教授,上田良夫主査,お願いいたします。
【上田主査】 上田です。大阪大学電気電子情報通信工学専攻という,ちょっと長かったらしい専攻で教授を務めております。私は,学部4年生の卒研の時代から今に至るまでずっと核融合エネルギーの研究を行ってまいりました。ただ,内容は少しずつ変わっておりまして,最初,大学に学生として在籍した頃は,プラズマという核融合を起こす中心の高温媒体ですね。その部分の研究を少しやっておりましたが,その後,大阪大学に勤めて以降は,プラズマそのものというよりは,プラズマを囲む容器の壁とプラズマの相互作用というような研究をずっと続けております。特に高温に耐え得るタングステンという材料の研究が私の最も中心となる研究でございます。
本委員会との関わりということについてお話しさせていただきますと,私は以前,4年間,研究開発局核融合担当の科学官を務めさせていただきました。その後,1年間,この委員会の委員を務めさせていただいて,今回の大役を受けさせていただいております。今後,様々な議事につきまして,委員の皆様と丁寧な議論を進めながら進行させていただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
【川窪専門官】 ありがとうございます。
では,次に,科学ジャーナリスト,五十嵐道子委員,お願いいたします。
【五十嵐委員】 五十嵐でございます。上田先生以外はあいうえお順ということで,最初になってしまい,失礼いたします。私は,何度かお話ししたので,またそのことかと思われる先生もいらっしゃるかもしれませんが,新聞社におりまして,最初に科学雑誌で担当しました特集記事が核融合でした。それで,あのときにまだ建設中のLHDを見学に行かせていただき,お話を伺ったことがございまして,核融合とは何か縁があるのかなと感じています。この委員会の委員を拝命してからも長くなりまして,もう9年目になるかと思いますが,先ほど審議官からもお話があったように,今の社会の状況というのは,脱炭素であるとか持続可能であるとか,そういう中で核融合に対する注目や期待はこれまで以上に高まっていると思います。
また,内部という言い方はおかしいかもしれませんが,これまで積み上げられてきた研究成果が形となってきて,原型炉に向けてのチェックアンドレビューに向けての大変大事な節目の時期を迎えているということで,私も,核融合は素人ながら,気を引き締めて議論に参加させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【川窪専門官】 ありがとうございます。
次に,一般社団法人日本原子力産業協会常務理事,植竹明人委員,お願いいたします。
【植竹委員】 日本原子力産業協会の植竹でございます。第10期に引き続き,11期の委員を務めさせていただきます。私は,原子力産業という立場から,カーボンニュートラル等,大変注目を浴びつつある原子力についていろいろと活動しております。この委員会に対しましては,そういった原子力産業界の経験を踏まえて,似て非なるものではございますけれども,核融合産業という視点から意見を述べさせていただければ幸いだと思っております。
先ほど,産業の基盤の整備ということも御挨拶の中で触れていただいておりますけれども,そういった点についても意見を述べさせていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いします。
【川窪専門官】 ありがとうございます。
次に,名古屋大学大学院工学研究科教授,大野哲靖委員,お願いいたします。
【大野委員】 名古屋大学大学院工学研究科電気工学専攻の大野です。大学では,核融合研究に関連して,超高密度のプラズマと材料とガスとの相互作用の研究を行っています。また,発見された材料を使って,触媒などの応用研究を展開しています。また,プラズマを用いた太陽電池の製造も,一部の企業と共同研究を行っております。あまり一般には浸透していないかもしれませんが,太陽電池とか半導体,今,話題になっている機器もプラズマが基幹技術となって使われているということで,核融合の研究の成果もそこの中で多く使われています。
このような広範にわたるプラズマ核融合研究の魅力を,アウトリーチ活動などで一般の皆さんや学生さんに広く周知しながら,幹である核融合エネルギーの実現への道が更に明確になりますよう,本委員会で議論を通じて貢献させていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
【川窪専門官】 ありがとうございます。
次に,神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科教授,尾崎弘之委員は,本日御欠席です。
続きまして,京都大学大学院エネルギー科学研究科教授,岸本泰明委員,お願いいたします。
【岸本委員】 京都大学の岸本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。前10期に続いて委員を拝命させていただいています。所属は,京都大学大学院エネルギー科学研究科です。昨年度まで,同大学のエネルギー理工学研究所の所長を拝命させていただいていましたが,任期が終了となり,現在は研究科に戻っています。
私は,昔,JT-60のサイトで研究していたこともあり,トカマクを中心とした高温プラズマ中の乱流輸送の理論やシミュレーション研究を専門にしています。学生時代,レーザー核融合等も経験した関係で,同じプラズマである高強度レーザーと物質との相互作用を中心とした高エネルギー密度科学等の研究も行っています。大学では,学部等の全学講義等で,若い学生等に接する機会がありますが,学部学生の核融合に対する期待とは高いものがあります。ただ,それが修士課程や,博士課程で核融合を選択する学生につながるかというと厳しい面がございます。そのため,アウトリーチ活動が重要な時期に差しかかっているというように考えています。そのような観点から少しでも貢献することができればと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
【川窪専門官】 よろしくお願いいたします。
次に,国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構核融合エネルギー部門長,栗原研一委員,お願いいたします。
【栗原(研)委員】 栗原でございます。量子科学技術研究開発機構というところに所属しております。どうぞよろしくお願いいたします。この量子科学技術研究開発機構は長いものですから,略称といたしましてはQSTと呼ぶことが多いかと思います。このQSTは,ITERという核融合のプロジェクトの国内機関として,ITERに対しまして機器の調達を担当してございます。また,幅広いアプローチ活動という,核融合のプロジェクトを日欧で実施しておりますけれども,その実施機関として,JT-60SAという装置であるとか,あるいは原型炉設計,あるいは原型炉の研究開発活動を現在,推し進めているという状況でございます。今後も核融合のエネルギーの早期実現を目指しまして,研究開発を推進してまいりたいと思っております。引き続き,どうぞ御指導のほどよろしくお願いをいたします。
【川窪専門官】 ありがとうございます。
続きまして,株式会社価値総合研究所代表取締役会長,栗原美津枝委員,お願いいたします。
【栗原(美)委員】 栗原です。今回この11期から初めて参加させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。技術の知見はありませんが,バックグラウンドとしまして,長年,産業金融に携わっておりまして,企業の成長ですとか産業再編を投資ですとかM&A等を通じて支援してまいりました。その中で,地域での産学連携というところにはずっと関わってきております。
私が今回,委員会に参加させていただくきっかけの一つとして,現在,経済同友会で代表幹事,環境・資源エネルギーの委員長をしております。正に脱炭素のエネルギーについて,エネルギー供給側だけではなく,エネルギーの需要側の企業も世界から様々に求められており,経営戦略として対応していかなければいけないという状況にあります。これまでの延長線上にない,チャレンジングな取組というのが国でも企業でも必要になっております。そうした中で核融合が新たなエネルギーとして日本が勝てる,かつ,世界的にも貢献できるという分野になるということを期待して参加させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
【川窪専門官】 よろしくお願いいたします。
次に,高エネルギー加速器研究機構名誉教授,小磯晴代委員,お願いいたします。
【小磯委員】 高エネルギー加速器研究機構の小磯と申します。私も第10期に続きまして,今期の委員に加えていただきました。私は長年,加速器の研究,特に加速器のビーム性能開発に関する研究をしておりまして,携わってきた加速器は大型の素粒子物理実験のための電子・陽電子衝突型加速器でございます。核融合研究と同じように,国際協力であり,同時に,熾烈な国際競争でもあります。そのような現場からの経験を踏まえて,やはり現場の研究者の方々ができる限り元気に,思う存分力を発揮できるように,そして,長期にわたるプロジェクトですから,若い方々の人材育成などについて何かお役に立てることがあればと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
【川窪専門官】 よろしくお願いいたします。
次に,大阪大学レーザー科学研究所長,兒玉了祐委員,お願いいたします。
【兒玉委員】 大阪大学のレーザー科学研究所の兒玉了祐です。どうぞよろしくお願いいたします。私の本籍は,実は先ほどの上田先生と同じ工学研究科の電気電子情報工学専攻でございますが,4年前から,このレーザー科学研究所を見るようにということで見させていただいております。ただ,もともとはレーザー科学研究所の前身であるレーザー核融合研究センター,そこでドクターを取らせていただいて,いろいろございまして工学研究に移って,また,こちらに戻ってきたというそんな感じです。レーザー核融合というのは私の博士論文になっているテーマですが,ただ,レーザー核融合というのが極(きわ)めて,ほかの核融合と同じですけども,総合技術であり,総合学術です。
そこをうまく展開することによって,例えば,惑星科学とか,あるいは宇宙物理,それから,高圧物性,それから,更に最近は真空の量子とか,そういう極めて幅の広い高エネルギー密度科学で展開できますということで,私の役目としては,核融合科学を幅広く展開できるところに,いわゆる総合技術,総合学術を分解して,いろんなところに展開していくというのが一つの役割かなと思って,現在,レーザー科学研究所をやらせていただいていますが,そういう展開の仕方というのがこの核融合全体に対しても少しでも何か参考になればというか,一つの可能性ではないかと思っておりますので,そういう形で核融合のコミュニティーに貢献できればと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。
【川窪専門官】 よろしくお願いいたします。
次に,東洋大学経営学部経営学科教授,高梨千賀子委員は,本日,御欠席です。
続きまして,一般社団法人日本電機工業会専務理事,高本学委員,お願いいたします。
【髙本委員】 髙本でございます。一般社団法人日本電機工業会,略してJEMAと言いますけども,ここは正会員が183社,賛助会員111社,合計294社の電気機器の製造販売企業で構成されている日本の電機工業団体でございます。
取扱い製品は原子力から白物家電製品まで幅広く扱ってございまして,製品規格や品質確認,国際標準化など,多岐にわたり活動を実施してございます。中でも内部組織としまして,原子力部を単独で配置してございまして,日立,東芝,三菱重工様の事業部門から継続して出向者を配置いただくとともに,JEMAのプロパー人材と融合させながら,組織としての継続的な活動に尽力してございます。核融合技術に関しましても,この原子力部にて担当するとともに,定期的に関連委員会を開催して,製造技術担当部門としての議論を進めております。
核融合開発に関しましては,これまでの協調路線から部分的な各国開発競争への展開も考えられることにより,製造担当部門として,サプライチェーンも含めた戦略的な日本の技術開発に貢献できるよう,しっかり対応していきたいと考えています。よろしくお願いいたします。
【川窪専門官】 よろしくお願いいたします。
次に,電気事業連合会原子力部長,中熊哲弘委員は本日御欠席です。
続きまして,自然科学研究機構核融合科学研究所,吉田善章委員,お願いいたします。
【吉田(善)委員】 私は,この4月から,核融合科学研究所の所長に就任いたしました。その前3月まで,学生として入って以来45年間,東大にいました。プラズマ核融合に関する勉強から始めて,次第に関心が広がりました。最近私が研究したテーマは,リー代数の変形に関する理論ですけれども,そう言うと,核融合に関係ないように思われるかもしれません。大学で自由に研究を進めるうちに,やや核融合の問題意識からドリフトアウトしているような感じもしますが,実は,核融合科学に今求められているのは,この分野の版図が学術界で非常に狭くなっている。それを広げていくということだと思います。特に核融合のように,非常に長期にわたって研究を進めていくといったときに,研究を収れんさせる方向になると,学問として狭くなる。それに対して,やはりこれは幅広な科学技術として進めていく必要がありまして,むしろ展開していくということが,核融合科学研究所のような学術研究機関の重要な役割だと考えております。
核融合研は,今までヘリカルの研究ということで,非常に特徴ある研究を進めてきましたけれども,しばしばこれはトカマク対ヘリカルの形式の対立というような形で整理されてきました。このヘリカルのLHDプロジェクトが2022年度で終了いたします。この機に,この研究所はむしろ核融合に集中するという方向とは逆の核融合科学を展開していく,それによって幅広い学問分野とのつながりをつくっていくことが,この研究所の重要な役割であると考えております。
そういった形で,もちろん中心線を外すことはありませんけれども,核融合科学を展開していくという意味での貢献を研究所が行えるように努めてまいりたいと,そのように考えております。よろしくお願いいたします。
【川窪専門官】 よろしくお願いいたします。
次に,大阪市立大学人工光合成研究センター教授,吉田朋子委員,お願いいたします。
【吉田(朋)委員】 吉田朋子と申します。大阪市立大学人工光合成研究センターの教授を務めております。よろしくお願いいたします。
私の専門ですけれども,様々な種類やエネルギーの量子線と固体材料の相互作用に関する研究を続けておりまして,それを利用したエネルギー変換や環境科学への応用について研究を続けております。核融合とのつながりとしましては,名古屋大学にプラズマ壁材料との相互作用の研究をされておりました田辺哲朗先生のところの助手として赴任してから始まりましたけれども,そのときにプラズマ照射によって固体機能,固体に発現する機能というのは非常に魅力的で面白いテーマだと感じまして,それを通じて,例えば,こちらの委員にいらっしゃる大野先生の研究室とも共同研究をさせていただいております。
今現在,そのようなプラズマ照射によって,機能を発現した固体を利用して,例えば光触媒などのように人工光合成反応に応用して,二酸化炭素を資源化するというようなものを続けております。
この部会には初めて委員として参加させていただきますけれども,議論を通して,核融合科学の発展に貢献できればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
【川窪専門官】 よろしくお願いいたします。
続きまして,事務局の紹介をさせていただきます。
文部科学省研究開発局研究開発戦略官の岩渕秀樹です。
【岩渕戦略官】 岩渕です。よろしくお願いします。
【川窪専門官】 研究開発戦略官付室長補佐の加々美綾乃です。
【加々美補佐】 加々美と申します。よろしくお願いします。
【川窪専門官】 研究開発戦略官付係員の鈴木蒼です。
【鈴木係員】 よろしくお願いいたします。
【川窪専門官】 最後に,私,研究開発戦略官付核融合科学専門官の川窪百合子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
次に,本日の配付資料についてですが,議事次第の配付資料一覧のとおりです。今回は,委員の皆様及び傍聴の登録をされた方宛てに,事前にメールにて配付資料を送付させていただいております。会議中,遠隔会議システム上では資料を表示しませんので,各自お手元で御確認いただきます。
以上です。上田主査,お願いいたします。
【上田主査】 ありがとうございます。それでは,これから議題1に入ります。非公開ですので,傍聴者の方には一度御退席いただきます。20分後に議題2を始めたいと思いますので,その頃にお戻りください。議題2以降は公開となります。

(議題1 非公開)

【上田主査】 それでは,これより公開の議事とさせていただきます。傍聴者の方々に入っていただきます。
まず議題2ですが,「原型炉開発総合戦略タスクフォースの設置について」に入ります。タスクフォースにつきましては,当委員会の下に設置をすることになっており,アクションプランの進捗管理や合同特別チームの活動,大学等が行う活動,原型炉開発に向けた共同研究等についての助言等,技術的な検討や助言を行っていただきたいと考えております。
詳しい説明は事務局の方からよろしくお願いいたします。
【川窪専門官】 では,私から御説明いたします。資料2を御覧ください。先ほど議題1の中で協議しまして,お認めいただきました本委員会運営規則第2条に基づき,原型炉開発総合戦略タスクフォースを設置いたします。
タスクフォースでは,先ほど御説明しましたとおり,ここに記載した事項を調査内容とし,設置期間は,本日より令和5年2月14日までとなります。
以上です。
【上田主査】 ありがとうございました。それでは,ただいまの御説明に対しまして,御質問等ございましたらよろしくお願いいたします。いかがでしょうか。
【上田主査】 それでは,特に御意見なければ,第11期も引き続き,原型炉開発総合戦略タスクフォースを設置することといたします。
なお,先ほども御質問ございましたように,タスクフォースの委員につきましては,後日,私より指名させていただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。
それでは,続きまして,議題3に移りたいと思います。「カーボンニュートラル社会を目指した主要国による核融合計画に関する最新情勢」でございます。御存じのとおり,カーボンニュートラルに向けて,昨今,各国で毎日のように様々な報道がされ,様々な動きがございます。本件につきましては,岩渕戦略官に説明をお願いしております。どうぞよろしくお願いいたします。
【岩渕戦略官】 資料3に基づき御説明します。「カーボンニュートラル実現に向け各国で加速する核融合開発競争」というタイトルをつけています。
一言で申し上げれば,冒頭にまとめておりますとおり,核融合はエネルギー問題,環境問題,両方を解決するソリューションであることから,カーボンニュートラル実現の鍵となるエネルギー源という位置づけをなされているところです。これまで核融合,国際協力という観点を中心に行ってきました。この中で,ITER計画が比較的順調に進捗している状況を受け,また主要国においては,カーボンニュートラルの実現に向けてという視点から,核融合に関する各国独自の取組を昨年頃から急速に加速しているという状況です。言わば,国際競争という様相に突入してきたと言えます。例えば,米国においては,バイデン政権の誕生もあり,さらなる加速もあり得るところ。また,以上は政府の動きでしたが,各国において核融合ベンチャーへの民間投資という動きも活性化し,これも見逃せない動きです。
まず,政策動向の変化です。EUは,EU関連機関が2018年に核融合の研究ロードマップをまとめていますが,このロードマップにおいては,世界で1テラワット,すなわち100万キロワット発電所換算で1,000基分の核融合発電所が必要という大目標を掲げ,その中で,2019年発足のフォン・デア・ライエン欧州委員長の下,「欧州グリーンディール」という政策の中で核融合が推進されている。特に2020年には,核融合の研究開発に関する中間評価が行われ,2050年頃に発電を行う核融合原型炉の建設ということが報告されているところです。
また,米国においては,エネルギー省,DOEの諮問委員会,FESACが今年の2月に,今後10年間の国家戦略計画を発表しています。この中で,2040年代までに,これもカーボンニュートラル2050年,パリ協定を意識したものだと思いますが,2040年代までに核融合パイロットプラント,これは発電する小型炉と書かれていますが,を建設するための準備を整えるという記載があります。また,全米科学アカデミー,NASでは,2035年から2040年に発電を目指すべきという提言も今年の2月に出されたばかりです。核融合発電炉に向けて,安全規制の体系を整備すべきという具体的な動きも始まっているようで,今年中にホワイトペーパーが作成されるという話もあります。
また,EUを離脱した英国ですけれども,こちらも新しい動きが昨年から加速しております。ジョンソン首相による新政策,グリーン産業革命に関する政策,昨年11月に出ているものですが,この中で,2040年までに商用利用可能な核融合発電炉の建設を目指すということが書かれています。この中で,最初に核融合発電炉を建設する地域の募集が昨年の12月に既に開始されたとのこと。
このような動きが急速に昨年から起きてきています。パリ協定,カーボンニュートラル,バイデン政権の誕生という文脈の中で,非常に興味深い状況であり,我々としても注視しています。
以上は政府の動きですが,核融合ベンチャーへの民間投資の活性化という民間レベルの見逃せない動きもあります。諸外国において,核融合ベンチャーの数及び投資額が増加しており,例えば,MITから生まれたCommonwealth Fusion Systems,こちらは既に投資220億を累計で集め,2025年の実験炉稼働を目指し,プロジェクトが進められている。カナダのGeneral Fusionも民間投資の累計調達額211億円。こうした動きが急速に進んでいます。
そうした状況を踏まえ,資料3の2ページ目,国際競争時代における我が国の核融合研究開発の推進方策が問われているという問題意識を持っています。この核融合科学技術委員会でも今後御議論を頂きたいテーマです。先ほど御審議いただいたものの中にも入っていた審議項目です。
核融合分野の研究開発は,その技術的困難性や大規模プロジェクトであることを踏まえ,これまではITERに代表されるように,国際協力を基本に各国が取り組んできたという歴史があります。しかし,このITER計画が比較的順調に進捗を見せている。実際,昨年にはITERの組立てがまさに始まった。こうした順調な進捗,そして,核融合エネルギーに対する政策的必要性の高まり,カーボンニュートラル,パリ協定が背景にあるところの政策的な必要性の高まりから,主要国は独自の戦略の下に動き始めている。核融合発電炉の建設といった目標を新たに掲げようとしている。こうした形で,核融合の世界,国際協力は当然まだ必要ですが,同時に,国際競争という側面も相当出てきた。こういう時代認識を我々としては持っており,我が国としてもこうした情勢を踏まえた核融合研究開発の推進方策を考えていく必要があるという問題意識を申し上げます。今後,御議論いただきたい点です。
以下,この資料においては,これまで国際協調の中で進めてきたものが,現在の世界情勢の変化に基づいて,国際協調から国際競争へ。この世界情勢の変化にどう対応していけばいいのか。少し論点を整理しています。
従来,ITER計画がありますが,その後の発電フェーズにどう進むのかについては,各国の思惑もあり,手探りの面も正直あったところです。そこが各国ともカーボンニュートラルの実現という政策的な要請の高まりを踏まえ,核融合発電炉の建設に向けたマイルストーンを出してくるなど,状況が相当変わってきた。また,核融合に関して,言わばマーケットが出てきた。例えば各国が核融合発電炉,あるいは民間資本が核融合実験炉を建設するということが立て続けに起こることによって,言わば,核融合機器の市場というものが形成されつつある。核融合機器産業,あるいは核融合機器のサプライチェーンといった概念が出現してきた。これも国際競争時代の核融合においては言えるのではないか。
我が国もこうした情勢の変化を踏まえ,核融合分野の研究開発を推進していく必要がある。その具体的な推進方策については,次回以降の委員会で御審議頂きたい。我々の方で整理してみれば,右下に,①,②と書いているが,1つ目の大きな考え方としては,これまでのITERへの参画。我が国として,ITERに参画するという経験を今後の核融合発電のフェーズにいかに生かしていくのか。ITER計画を,我が国の核融合発電という視点から捉えて活用していくという視点を考えていくべきではないかという点。今後,核融合発電に向けて,ITER計画をどのように活用するのかが大きな議論の内容になるかと思います。
2つ目,②として掲げていますが,核融合産業,核融合発電という時代に備えるべく,基幹技術を確保する取組が大事。民間企業の参画も強化しつつ,我が国として核融合発電の基幹技術をいかに早期に獲得するのか,戦略的に獲得するのかということについての検討が必要になってくる。そういう問題意識を持っています。
一言で言えば,諸外国に対する技術優位の確保,競争力強化といった観点が今後の核融合の研究開発戦略を考えるに当たって大事ではないかという問題意識を持っている。具体的な議論は次回以降となるが,現時点での我々の分析,主要国における核融合の動きに関する分析について御紹介させていただいた。
【上田主査】 ありがとうございました。ただいまの御説明に関しまして,御意見あるいは御質問等ございましたら,よろしくお願いいたします。これから我々の委員会でも,いろいろな推進方策等々検討していく上で非常に重要な情報かと考えております。いかがでしょうか。

【上田主査】 兒玉委員,よろしくお願いいたします。
【兒玉委員】 岩渕戦略官,どうもありがとうございます。物凄く分かりやすい資料をまとめていただきまして,本当に全体が見える感じですけども,1点伺いたいと思います。重要な核融合ベンチャーの投資活性化というところですけども,これは先だっても大学の渉外本部の方とも話していて,核融合のこういう活動があまり知られていないということを聞いて,かつ,全部が核融合ではないですが,ビル・ゲイツもやはり投資しているということを言ったら,なぜそういうことをもっと言わないのかということを言われました。つまり,ここに挙げられているのは,いろんな意味で挙げられていると思いますが,掲載する一つの基準の中にインフルエンサーになるような方の投資も挙げていただいた方が多分,我々にとってもいい方向になるのではないかというのが1点でございます。
もう1点は,実は予算的にも,レーザー核融合のベンチャーがドイツで1,300億という規模で行われている。ある意味,これもやはり大きなインパクトなので,この辺は核融合の我々というよりも,我々の味方をしていただける一般の社会に物すごく大きくインパクトを与えるところなので,そういう目でもここをうまく表現できたらなということを思いました。
以上です。
【上田主査】 ありがとうございました。何か事務局から,あるいは戦略官からコメントありますか。
【岩渕戦略官】 おっしゃるとおりです。産業界,特にインフルエンサーというところにどうやってアプローチをしていくのか。これは広い意味でのアウトリーチ活動だと思いますが,そこは大きな課題ですので,委員会の先生方の御知見も頂きながら進めていきたいと思います。
【上田主査】 ありがとうございます。非常に貴重な御意見ありがとうございました。
それでは,ほかに。自由に御発言いただいてよろしいですが,何かほかにございますか。このような世界の動きは非常に急に立ち上がってきたという印象を私は持っておりまして,常にずっとウォッチしながら進める必要があるのかなと思いましたので,また折に触れて,必要あれば情報の提供などを是非よろしくお願いしたいと存じます。
ありがとうございました。
それでは,続きまして,次の議第4に移りたいと思います。「第10期核融合科学技術委員会における「第1回中間C&R」に向けた検討状況でございます。第10期に開催された最後の委員会では,原型炉開発総合戦略タスクフォースの主査から,核融合科学技術委員会に対して,アクションプランの進捗状況,調査結果の報告がございました。これを受けて,各委員から,第1回のチェックアンドレビューに関する意見や,第11期への期待感が述べられてございます。この点に関しまして,資料4にまとめてございます。これにつきましても岩渕戦略官から御説明をお願いできますでしょうか。よろしくお願いします。
【岩渕戦略官】 資料4につきまして,説明させていただきます。タイトルが「第1回中間チェックアンドレビューについて」です。原型炉に向けた研究開発の中間チェックアンドレビューの1回目ということで,この資料は,第10期の最後の会でも若干説明しており,多くの委員の方には重ねての説明になりますが,新しい委員の先生方もいらっしゃいますので,改めて御説明を差し上げます。
1ポツの趣旨ですが,核融合原型炉,これは最初に発電を行う炉ですが,この原型炉の段階に進んでいくことが究極的な目標ですが,そこに一足飛びには難しいわけで,原型炉に向かっていくには,技術的な成熟,国民の理解の醸成を積み重ねながら進んでいくことが必要です。特にこの技術的な成熟度を判断する観点から,これまで核融合科学技術委員会においては,「核融合原型炉研究開発の推進に向けて」という文書を2017年に策定していただき,その中で,5年ぐらいのスパンで,中間チェックアンドレビューを行いながら,原型炉の研究開発について段階的に進めていこうという考え方をまとめていただいております。
1回目の中間チェックアンドレビューは2020年頃,2回目を2025年頃ということで,5年ぐらいのスパン。第1回の中間チェックアンドレビューについては,今から実施できればと考えているところです。先ほど,この委員会の調査事項ということで,お諮りしたところです。
チェックアンドレビューの実施においては,この委員会がチェックアンドレビューの実施者で,その前段階として,先ほど設置した原型炉開発総合戦略タスクフォースです。これまで原型炉開発に向けたアクションプランをタスクフォースでまとめていただいております。2016年に,最初に作られ,適宜改定しておりますが,この原型炉開発に向けたアクションプラン,様々な技術開発項目について網羅しており,これを着実に実施しながら進めていく。タスクフォースにおいては,アクションプランの進捗状況調査をしていただいています。そして,タスクフォースで行った進捗状況調査を踏まえながら,この委員会において技術的成熟度の判断を最終的に行っていただく。そういう建付けです。
従いまして,2ポツの検討スケジュールの欄ですが,前期第10期の委員会の中で,令和2年度において,原型炉アクションプランの進捗状況調査をタスクフォースに行っていただきました。この進捗状況調査の報告書が今年の1月にタスクフォースから本委員会に報告されています。従いまして,このタスクフォースからの進捗状況調査の報告を踏まえながら,令和3年度に,この委員会において,第1回中間チェックアンドレビューを行っていただきたいと思います。
3ポツ,チェックアンドレビューの項目と達成目標と書いておりますが,中間チェックアンドレビューの項目については,以前のこの委員会において既に策定しているところです。この資料の別紙2に,チェックアンドレビューの項目として以前示したものを,改めて示していますが,ここに示された項目を中心に,チェックアンドレビューを進めていくことを我々としては考えています。
資料4の2ページ目,別紙1,チェックアンドレビューとは何かという点については,過去のこの委員会において行われた議論が報告書としてまとまっていますので,その記述を抜粋したものをここに書いております。これに基づいて,今年度,第1回の中間チェックアンドレビューを行うことを考えています。
次のページ,別紙2,横長の表ですが,こちらが先ほど申し上げたチェックアンドレビューの項目でして,これもかつてこの委員会でおまとめいただいたものです。左から2列目のところにあるのが第1回中間チェックアンドレビューまでの達成目標です。この達成目標を達しているのかどうかがチェックアンドレビューにおいて最低限,この委員会で確認していただく必要がある部分です。また,この達成目標が達成されているかどうかの技術的分析については,先ほど申し上げたとおり,今年1月に,タスクフォースから本委員会に報告がされております。アクションプランの進捗状況調査,フォローアップということで,そちらを参照しつつ,この委員会において,この達成目標の達成度について御審議を今後行っていただくということです。
4ページ目。別添。前期第10期の核融合科学技術委員会における検討状況について,改めてここに御紹介させていただいています。
特に,1ポツのところ,本年1月の本委員会において,原型炉タスクフォースの主査から報告が出されております。「アクションプランの進捗状況調査について」という報告がなされています。前回の委員会の資料をそのまま抜粋,改めて再掲したのが四角囲みの中です。ここが原型炉タスクフォース主査からの報告の主文になります。進捗状況調査の報告自体は非常に多岐にわたる大部の資料が出ておりますが,サマリーの部分を少し読み上げますと,「現時点までの達成度の評価においては,一部に課題は残るものの,おおむね順調に推移している。本フォローアップ結果を踏まえつつ,第1回中間チェックアンドレビューを実施することを期待したい」ということです。基本的に技術開発項目については,課題によって濃淡は当然あるわけですが,全般として見たとき,第1回中間チェックアンドレビューまでに期待されるような達成目標をおおむね順調に達成している。ということがタスクフォースからの報告になっています。したがって,タスクフォースの主査からは,中間チェックアンドレビューを今,実施することは差し支えない。この実施時期だと推奨されているものと理解しております。
「ただし」ということで,タスクフォースの方からは幾つかの今後の懸案事項についても挙げていただいております。特に中間チェックアンドレビュー,1回目の後に,より多くの難題,課題が待ち受けているのではないかと,こういう指摘をなされています。こうしたところを今後の課題の整理といったところが非常に大きな作業と,今後のチェックアンドレビューにおいて大きな作業になるのかなという印象を受けております。また,今後本格化させる必要があるITERの運転に向けた機器開発の経験を,この原型炉に活用していく。そうした視点が不可欠であるという指摘を受けております。国際協力で推進しているITERを,今後,日本として進めていくべき原型炉のプロジェクトにいかに生かしていくのか,活用していくのかについて,より知恵を絞る必要があるという指摘をタスクフォースから頂いていると理解しています。
タスクフォースからは,将来の原型炉開発に生かしていく上でも,ITER向けに日本が調達責任を負う機器について開発を加速することが急務という御指摘も頂いています。また,「これらアクション全体を俯瞰的に見ると」ということで,人材や資金面での十分なリソース確保,その上での開発体制の充実が必要という御指摘を受けておりますが,その中で,リソース配分の優先順位の議論なども重要。また,ITER,BAで得られた知見の活用も大事。また,産業界とのさらなる協調に関して議論を深めるべきなどのコメントを頂いており,特に中間チェックアンドレビューの1回目以降,更に原型炉に向けた研究開発を進めていく中では,ここに書かれているとおり,原型炉の建設と運用という大事業に向けて,日本国内のステークホルダー間の議論を醸成する体制の構築,原型炉建設を担い得るように開発体制を発展させることは非常に重要になってくるという御指摘を頂いています。
原型炉の研究開発に対する体制,どのような体制で,オールジャパンで取り組んでいくのかについても,このチェックアンドレビューの作業の中で,この委員会において今後議論していただく事項として大事かと思っております。
以降につきましては,前回のこの委員会において,特にチェックアンドレビューに関して発言がなされた委員の御発言を抜粋したものでありますので,紹介は控えますけれども,こうした前期までの検討を土台にしながら,今後,1年間程度,チェックアンドレビューの御議論を頂戴したいと思っています。
事務局からの説明は以上です。
【上田主査】 ありがとうございました。それでは,ただいまの御説明に対しまして,御質問,御意見等ございましたらよろしくお願いいたします。いかがでしょうか。
この委員会が今年度扱う議題,もちろん幾つもありますが,その中でも特に重要なものの一つになるかと思っております。いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
具体的な議論はまた次回以降ということで,ここではある程度自由な形で御意見など述べていただければと思いますが,よろしいでしょうか。
五十嵐委員,よろしくお願いいたします。
【五十嵐委員】 御説明ありがとうございます。前回の委員会で調査の報告があって,今の御説明のとおり,この第1回中間チェックアンドレビューについては,ほぼほぼよいというようなお話があった後,さらに,次に向けて,いろいろな課題が残っていて,そこの議論が非常に重要なのかなと私も考えております。
それで,一つ前の資料で御説明があった核融合の研究をめぐる世界的な情勢が大きく変わってきているという中で,例えば,今回のチェックアンドレビューのその次について,まだ時期も今後ということですけれども,何か加速しなければならないとか,加えなければならない項目もあるということで議論を進めなければならないのかどうか。その辺はどのように考えたらいいのか。ちょっと教えていただければと思います。
【上田主査】 戦略官,お願いします。
【岩渕戦略官】 今の五十嵐委員の御指摘,極めて大事な点でありまして,チェックアンドレビュー,1回目までの技術開発の動向が比較的順調というのは大変よいことだと思いますが,タスクフォースからも今後の課題をきちんと洗い出すということがまた大事ではないかということを言われております。このチェックアンドレビューの今後1年のプロセスを通じて,次の5年後に実施するチェックアンドレビューまでの間に解決すべき課題,こうしたもの,優先順位を少し上げていただくということが大事なのであろうと思いますので,そういう御議論も次回以降,期待したいと思っております。五十嵐委員が御指摘のとおり,急速に変化しつつある国際情勢を踏まえた際に,何か我々の取組について見直すべき点があるのか。あるいは優先順位のつけ方において何か考えるべき教訓が国際情勢から得られるのかということについては,次回以降の委員会において御議論いただきたい点ですので,そういう意味もあり,先ほどの資料3で各国の動向を御紹介いたしました。
次回以降,チェックアンドレビューの御議論を頂く際にも,他国の戦略に関する情報はなるべく整理して御説明しながら,皆様の御判断の助けになるような形に進めたいと思っております。
【上田主査】 大変重要な御指摘かと思います。是非とも御議論よろしくお願いいたします。ほかにいかがでしょうか。
吉田善章委員,よろしくお願いいたします。
【吉田(善)委員】 今のコメントに関係していますけれども,このマトリックス一覧表ですよね。チェックアンドレビュー項目(案)というものでありますけれども,そこの中の⑦の「社会連携」というのがあって,この社会連携はアウトリーチのことがいっぱい書いてありますが,アウトリーチももちろん非常に重要ですけれども,社会連携と言ったときに,やや一方向的かなと。社会の状況の変化というものに対して,技術者集団はしばしば,目標が定められると,そこに向かって突き進むけれども,周りの環境が変化してしまっていると,その目標自体が合理性を持っているのかどうか。そのことを常に考えないといけないと思います。この⑦の社会連携というのを,この項目の中にあえて当てはめるとすると,上に書いてある⑥までは非常に技術的なことが書いてありますが,目標に向かってのロードマップというか,そのもの自身の目標の妥当性というか,そういうことをやはり社会的な観点を持ちながら議論する必要があると。恐らく先ほどの各国の動向というのも,ある意味では社会的な外的な条件の変化ということだろうと思うので,そこに対する検討ということになろうかと思います。
ですから,⑦の社会連携というのをもう少し膨らませて考えて,アウトリーチと,ある意味で,一方向的な活動をもう少し社会からの声を逆に聞くというか,それをウォッチしていく,あるいはアンテナを張っていくと。そういう意味で少し⑦を幅広に考えた方がいいのかなと思います。
【上田主査】 御指摘ありがとうございます。
私から一言よろしいですか。以前,議論の中で,その点は,実は御指摘いただいていて,一方向の一方通行のアウトリーチはもう今の時代では望ましくないと。必ず社会との双方向の情報交換あるいは議論ということが必要であるということは御指摘があったと思いますので,そういう方向では,もちろんアウトリーチは進めたいと思います。ただ,ここの書き方だと,その辺のところが十分に表現されていないということはあるかもしれませんので,今,吉田先生の言われたことは非常に重要な御指摘かと思います。そういう部分ももちろん含めた上でアウトリーチ。何という言い方をするのがいいですかね。アウトリーチだとどうしても一方向に聞こえてしまうようなところがあるのでしょうか。もしそうだとしたら,そこは適切な文言を選ぶ必要があるのかもしれませんが,いずれにせよ,社会との双方向の情報交換,対話ということはもちろん必要であると考えています。
戦略官,事務局の方から何かございますか。
【岩渕戦略官】 アウトリーチという言葉が誤解を招くのかもしれません。そこは正に双方向ということを意識しながらです。アウトリーチの対象についても,前回の委員会で,今日は御欠席ですが,高梨委員が産業界との対話をもっと進めるべきではないかというご意見。対民間のより双方向のアウトリーチというか,社会連携を進めていくべきという御意見もありましたし,原型炉に向けた開発体制を考える上で,産業界との対話が非常に大事だという御指摘も多くの委員から前回あったので,そういうことも考えていきたいと思います。また,原型炉に向けて,アクションプランをつくって,タスクフォースで回していただいています。その中にアウトリーチに関する項目もあるわけで,アクションプラン自体も適時適切に見直しながら進めていく。もし,このチェックアンドレビューの作業の中でアクションプラン自体について見直すべき点があれば,そこを見直すべきであるというふうに委員会において御指導いただき,タスクフォースで,アクションプラン自体を見直し,見直されたアクションプランの中で,また進捗状況を管理していく。そういう作業の進め方が今後必要になるかと思いました。
【上田主査】 貴重な御意見ありがとうございました。
それでは,植竹委員,よろしくお願いいたします。
【植竹委員】 ありがとうございます。前回の委員会での繰り返しになってしまいますが,今,ちょうど問題提起がありましたので,新しいメンバーの方にも聞いていただければと思います。先ほど御説明いただいた資料4の趣旨のところの1行目,2行目ですね。ここで,「原型炉段階に移行するためには」ということで,技術的成熟と,国民信頼醸成が不可欠と。条件が2つ書いてあります。中間チェックアンドレビューについては,その趣旨の固まりの最後の行に,「技術的成熟度を判断する」ものと書いてあります。
したがって,2つあると申し上げた条件のうちの前者を判断するのがこのチェックアンドレビューという立てつけになっているわけですけれども,先ほど吉田委員から御指摘のあったアウトリーチ周りの話は,その後者の条件であるところの国民信頼醸成のところにリンケージしていると思います。
したがって,今回,チェックアンドレビューの対象ではないと見えますが,一方で,前回御指摘させていただいたのは,吉田委員の言及されたチェックアンドレビュー項目(案)の⑦の社会連携の1つ上の原型炉設計のところに,原型炉段階への移行判断の要件が書いてございますけれども,そこの1行目に,「社会受容性と実用化段階における経済性の見通しを得て」という条件がついています。この社会受容性と経済性の見通しというのは当然,国民信頼を得るための必要要件ですので,このチェックアンドレビューの項目の中に,実は国民理解の醸成という,本当は対象でない検討項目が入っているという,少し読むのが難しい構成に,立てつけになっているところと理解していまして,前回御指摘させていただいたときに,この点は文科省さんにあずかって頂いているというふうに私は理解していますので,ここが整理されて,先ほどの吉田委員からのお問いかけに対する解が出てくるのかなと期待しているところです。
【上田主査】 ありがとうございます。非常に貴重な意見かと思います。
それでは,ごめんなさい。順番でお願いします。五十嵐委員,お願いできますでしょうか。
【五十嵐委員】 何度もすみません。今,植竹委員からも御指摘のあったところに私も気になることがあって,今の国民の理解についてももちろんですけれども,この経済性の見通しという点と下のポツに安全規制,法令規制の方針策定ということが,ここにまるっと入ってしまっていますが,先ほどのお話のように,国際競争の中で発電というような話が出てきたときには,こういった安全であるとか法令の準備であるとか,経済性についてももっと議論が深く必要だと感じました。
このアクションプランとチェックアンドレビューは,原型炉に向けてということではありますが,将来的なことも考えて,私は,当初から経済性であるとか安全性というのが大きな柱となっていないのがずっと気になっているので,あえてこの場で意見を申し上げておきたいと思います。もっと大きな柱となっていくべきではないかと考えております。すみません。
【上田主査】 ありがとうございます。御指摘のとおりかと思います。
それでは,すみません。順番でいくと,兒玉委員,よろしくお願いします。
【兒玉委員】 ありがとうございます。私も同じようなことを,⑦の社会連携のところはもっと重要で,言葉として提案ですが,例えば様々なステークホルダーとの協奏。「協奏」の「キョウソウ」は「奏でる」方ですね。要するに,双方向で,社会連携という,いかにも方向性が決まってきますが,やはりこれはいろんな方との協奏ですよね。そこをやらないといけないのでないかと思ったので,そういう言葉はどうでしょうかという提案です。
以上です。

【上田主査】 貴重な御指摘ありがとうございます。
それでは,栗原委員,よろしくお願いいたします。
【栗原(美)委員】 ありがとうございます。皆様の議題をお聞きしていて,いろいろと学ぶところが多く,今回初めての参加なので見当違いなことがあれば申し訳ないのですが,先ほどから出ていますチェックアンドレビューに当たって,技術的な成熟度と信頼の醸成ということがありましたけれども,おっしゃるとおり,経済性というのは大変重要だと思います。ただ,今,経済性が見極められるわけではない中で,どういうところをターゲットにしていくかというターゲット設定が重要で,これから原型炉までの間にもまだ15年ぐらいあるわけなので,その間,やはり何を目標にやっていくのかということが明確にならないと,なかなか産業の方も一定のスピード感を持って,あるいは自分ごととして捉えないのではないかと思います。最終的に技術性と経済性というのは,国民の信頼を得ていくことにつながると思いますので,目標とマイルストーンの設定が大変重要ではないかと思います。
2つ目は,今,我々が目指す原型炉というのは,各国が時期を早めて企図している原型炉の建設と同じでしょうか。違うのでしょうか。というのは,日本版の原型炉が出来るのであれば,各国と比べて優位性がないといけないと思いますね。日本のバージョンではなくて,他国のバージョンの方を選択していくようなことが起こるとすると,日本の取組成果が享受できなくなる可能性があるので,日本が優れた原型炉をつくるということを目標に,そのためにこの15年間ですべき課題をより明確にして取り組んだ方がよいと思います。
今後ロードマップに落とし込んでいくと思いますが,時期の問題は優位性に大きく影響すると思いますので,いつまでに何を達成するのか,もっと早めなければいけないのかというところについては,是非とも検討する事柄だと思います。
【上田主査】 ありがとうございます。非常に貴重な意見で,特に原型炉を開発していくに当たって,もう少し課題をブレークダウンする,そして,最終的にどこまで,例えば原型炉の設計,建設を始めるに当たって,どこまで原型炉の設計というものができていればいいのか。そこのもう少し具体的な課題等,そこら辺の議論はまだ。議論というか,そこら辺の検討はまだまだ必要かと思いますので,今の栗原委員の御指摘は非常に重要な御指摘と私は理解しております。
それでは,続きまして,岸本委員,よろしくお願いいたします。
【岸本委員】 京大の岸本です。先ほどの社会連携の議論と関係すると思いますが,カーボンニュートラルの実現に向けて,各国が政治的にも様々な情報発信をしており,その中で,核融合研究がクローズアップされているとの話がありました。大学等におきましても,政府の方針を受け,カーボンニュートラルを中心に,エネルギーに対する考え方や,その中で核融合の役割などが以前にも増して議論され始めてきているように思います。
それらも追い風となり,ベンチャーを始めとした様々な動きが出てきたと,これ自身は非常に好ましいことであり,これによって,核融合炉の実現が早まり,早期にエネルギーを出すことができる状況なれば,すばらしいことだと思います。一方で,政治的な判断の下,企業等を含め,このような形で議論が活性化されていることを,文字どおり受けとっていいのか,すなわち,政治的な要因によって技術の進展以上に強いドライブがかかっているのではないか,技術的な側面も含めて,あるいは,十分な需要があり,慎重な検討のもと進んでいるのか,その辺りの判断が難しいというのが正直なところです。もちろん社会情勢を利用して,歩調を合わせて遅れをとることなく進むことはあっていいかと思いますが,一方,大学で,将来がある学生を,責任を持って指導する観点から,その辺りをきちっと見据えて理解しておく必要があると思いました。
すなわち,政治的な背景や判断の中で,雰囲気が先行する様相を呈していている印象があり,将来,このまま進んでいくものであるか,注意を払っておく側面があるのか,その辺りを,一度,専門家の方等のお考えを聞く機会があればいいなと思いました。
以上です。
【上田主査】 どうもありがとうございます。多分まだまだ細かい情報,どこまでそれぞれ各国いろいろ詰められているか,その辺のところはよく分かりませんし,今後いろいろ変わっていくと思います。専門家の方と言われるのは,例えば核融合ベンチャーに対してよく通じておられるような方というイメージでしょうか。
【岸本委員】 はい。必ずしもそれだけではないのですが,前回10期のときに一度,海外のベンチャー等の考えも含めてお話しいただいたことがありました。
【上田主査】 神戸大学の尾崎委員がそういうお話をされていたでしょうか。
【岸本委員】 はい,尾崎委員ですね。
【上田主査】 尾崎委員でなかったですかね。尾崎委員も少し御説明いただいたかと思います
【岸本委員】 そうですね。そのときお聞きして,一定の論理は理解したように思います。それ以後,カーボンニュートラル等の話が出てきて,更に今日の資料にもありますように,ますます活性化してきている背景がありますので,その辺りのお話をもう一度聞く機会があったら,チェックアンドレビューで,背景を理解しながら,技術的な要素を中心に評価ができるのではないかと思いました。
【上田主査】 その辺は事務局とも相談させていただきます。
それでは,植竹委員,よろしくお願いいたします。
【植竹委員】 ありがとうございました。度々申し訳ありません。同じ件ですが,核融合ベンチャーへの投資の活性化が幾つかうたわれているわけですけれども,今後これをウォッチしていく上で,是非分かれば調べていただきたいのは,こういうかなり大きな規模のベンチャーがどういうビジネスモデルを描いているのかということですね。最終的な投資の回収というのがどういうアイデアを持って投資されているのかというところです。技術を育てて,企業を丸ごと誰かに売るということなのかもしれませんけども,一体誰がそれを買うのか。買う人は,最終的にはそれを何で(発電に伴う電気料金なのか、研究開発向けの補助金等公金からなのか)回収しようとしているのか。そういう絵がないと多分こんなに大きなお金は動かないと思っていますので,民間の資金がこうやって動く理由の解明になると思いますが,その辺は学生にも多分アピールするところかなと思いますので,よろしくお願いします。
【上田主査】 御意見ありがとうございます。いろいろ今頂いた御意見が貴重な御意見と思いますので,今後,多分情報はこまめにアップデートして,この委員会でもお話しすることはあると思いますし,具体的に,専門家の方をお呼びして,お話しいただくかどうか,その辺も含めて事務局と是非相談させていただきたいと思います。貴重な御意見ありがとうございました。
それでは,すみません。時間が押してきていますので,挙手,手を新しく挙げておられないと思いますので,次の議題に進めさせていただきます。いずれにせよ,チェックアンドレビュー,あるいは正に今,御意見いただいたようなことは今後とも議論は継続させていきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。
それでは,議事5,「研究開発プログラム評価の試行的実施と新たな仕組みの議論について」に入りたいと思います。核融合科学技術委員会の上部会議に「研究計画・評価分科会」がありますが,第10期分科会において,研究開発プログラム評価の試行的実施と新たな仕組みが議論されております。その状況について,岩渕戦略官から御説明をお願いできますか。よろしくお願いします。
【岩渕戦略官】 資料5に基づき,文科省より御説明します。資料5はこの委員会の上部委員会であります研究計画・評価分科会が作成した資料です。この中で,研究開発評価について,分科会としてどのような議論があったのか,まとめられております。1ポツのところで,この分科会において,研究開発の取組全体を束ねた研究開発のプログラム化。その各分野の細切れの研究開発評価でなくて,これをある程度の単位で束ねながらプログラム評価を行ってはどうかという議論を進めようとしたということです。これを読みますと,分科会において試行錯誤し,各分野別の委員会,これはこの核融合科学技術委員会を含め,分野別の委員会と議論を重ねてきたけれども,なかなか束ねた評価というのは困難だという多くの意見が寄せられたという議論の経緯が書かれております。
2ポツで,前期,第10期の分科会においては,この分野を超えた研究開発評価というのは非常に大事な議論であるけれども,この新しい仕組みをつくることについては,継続審議ということで,この時点で,前期の分科会においては継続審議という扱いになったということです。
資料5の2ページ目ですが,したがって,現在の第11期におきましては,引き続き,各分野別委員会で分野別の戦略計画を議論するということです。例えば先ほどのチェックアンドレビューの話,正にこの話をしているわけです。核融合分野の研究開発の戦略計画に関する議論は分野ごとの委員会で取りまとめるということで,引き続き,上部の研究計画・評価分科会においては,分野を超えた評価の共通の視点などについて,今後検討がなされるということで,今後,分科会から共通の評価の方法,枠組みなどが提示される可能性などもあると思います。その際にはそうした親分科会の御議論を踏まえながら,委員会での評価の活動を進めていく必要が生じるということになっております。この時点で,何か具体的な作業が発生しているというわけではありませんが,今後,こうした研究評価全体の動きというのを見据えながら活動していく必要があるということを御紹介させていただきました。
私から以上でございます。
【上田主査】 ありがとうございました。ただいまの御説明に対しまして,御質問等ございましたらよろしくお願いいたします。いかがでしょうか。よろしいでしょうか。我々が今後,チェックアンドレビューあるいは推進方策等々,議論する際に,このイノベーション会議あるいはそこの報告というものを常に念頭に置いておく必要はあるかと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。
それでは,本日用意させていただきました議事は以上でございますが,このほかに,特に委員の方から報告すべきこと,あるいは審議事項等,何かございますか。もしございましたら御発言をよろしくお願いいたします。よろしいでしょうか。
それでは,本日の核融合科学技術委員会はこれで閉会したいと思います。委員の皆様方,御多忙の中,御出席,どうもありがとうございました。今後とも御議論,是非よろしくお願い申し上げます。

―― 了 ――


 

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