資料3 高温ガス炉技術の研究開発について(中間的とりまとめ)の骨子(案)

1.はじめに

・原子力の安全性に対する厳しい国民の意見
・新たなエネルギー政策

2.高温ガス炉技術の研究開発についての基本的考え方

(1)高温ガス炉技術の研究開発の意義

・高い安全性(自然に停止、冷却、高い放射性物質閉じ込め能力)
・燃料の高効率利用による資源問題への貢献
・熱利用による温室効果ガス排出削減に貢献
・水素社会への貢献

(2) これまでの原子力政策における高温ガス炉技術の位置付け及び取組

・国の政策における位置づけ(原子力長期計画~エネルギー基本計画)
・原子力機構におけるHTTRを用いた研究開発、水素製造技術の研究開発等

(3) 国外の高温ガス炉の開発を取り巻く現状と動向

・第4世代原子力システムとしての位置づけ
・高温ガス炉を巡るこれまでの国際動向(米、英、独)、停止理由の検討と対策
・高温ガス炉を巡る現在の国際動向(米、中、韓、カザフ、インドネシア)
・国際的な取組を強化する上での高度な技術力の維持

3.HTTRを用いた具体的な研究開発計画について

(1)高温ガス炉技術研究開発における基本的考え方

・今後10年程度で我が国が取り組むべき研究開発事項と将来展望(各出口温度における技術開発とその展望)
・高温ガス炉技術の規格基準の策定に向けて取り組むべき事項

(2)高温ガス炉の固有の技術に関する研究開発計画

・目指すべき目標
1 燃料に関する研究開発(目的、方法、成果、今後の取組)
2 黒鉛(減速材)に関する研究開発(目的、方法、成果、今後の取組)
3 金属・高温機器に関する研究開発(目的、方法、成果、今後の取組)
4 炉工学に関する研究開発(目的、方法、成果、今後の取組)

(3)熱利用技術に関する研究開発計画

・目指すべき目標
1 水素製造技術に関する研究開発(目的、方法、成果、今後の取組)
2 発電技術に関する研究開発(目的、方法、成果、今後の取組)
3高温ガス炉との接続技術に関する研究開発(目的、方法、成果、今後の取組)

(4) 高温ガス炉の安全性の向上を目指した研究開発計画

・目指すべき目標
1 地震等を含めた総合的な事故時安全性に関する研究開発(目的、方法、成果、今後の取組)
2 使用済み燃料、黒鉛廃棄物に関する研究開発(目的、方法、成果、今後の取組)
3 熱利用施設接続における安全確保に関する研究開発(目的、方法、成果、今後の取組、今後の取組)
4 安全基準の整備(目的、方法、成果、今後の取組、今後の取組)

 4.国際協力・展開のあり方

(1)国際協力の基本方針

・安全基準分野における我が国の技術の国際標準化
・世界的な原子力安全への国際貢献

(2)具体的な国際協力のあり方

・安全基準分野における我が国主導の国際標準の確立(IAEAの枠組みを活用した我が国の技術の国際標準化)
・二国間取組の強化(高温ガス炉の実証経験を持つ国との連携、新規導入国等への将来的な国際展開を踏まえた協力等、相手国の技術レベルを考慮した協力を戦略的に推進)
・多国間の取組による研究開発の推進

 5.実用化を見据えた体制・仕組みについて

(1)将来の実用化を見据えた高温ガス炉の推進を支える体制のあり方

・産学官の役割分担及び連携のあり方について
・費用分担も含めた民間企業等との協力を念頭においた総合的な研究開発の推進
・我が国の優れた技術の保持に向けた取組
・経済的見通し(発電コスト、水素製造コスト)
・熱利用系における産業(燃料電池自動車、製鉄等)
・研究開発・国際協力を通じた人材育成・確保のあり方
・実用化に向けての安全基準の確立

(2)評価のあり方

・安全性の評価について(PSA評価による総合的な安全性評価)
・運転保守性等(運転操作手順、保守管理方法等)の検討、評価
・評価の方法(技術メリット、コスト、安全性、社会的受容性等)
・評価の時期と優先度
・高温ガス炉の取組を着実に進めるための環境整備のあり方(安全規制への対応、地元をはじめとする国民との信頼関係の構築)

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研究開発局 原子力課