令和8年7月8日(水曜日) 15時00分~17時00分
文部科学省 3F1特別会議室 または オンライン
臨時委員 中須賀 真一【主査】
臨時委員 高橋 忠幸【主査代理】
専門委員 石井 由梨佳
専門委員 榎本 麗美
専門委員 金子 新
専門委員 関 華奈子
専門委員 高鳥 登志郎
専門委員 竹森 祐樹
専門委員 永井 雄一郎
臨時委員 永山 悦子
専門委員 若田 光一
研究開発戦略官(宇宙利用・国際宇宙探査担当) 迫田 健吉
研究開発戦略官(宇宙利用・国際宇宙探査担当)付 課長補佐 川端 正憲
研究開発戦略官(宇宙利用・国際宇宙探査担当)付 室長補佐 佐孝 大地
宇宙開発利用課 専門官 今野 良彦
(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA))
理事 松浦 真弓
国際宇宙探査センター センター長 山中 浩二
国際宇宙探査センター 事業推進室 室長 伊達木 香子
国際宇宙探査センター 事業推進室 主査 吉原 亜弓
有人宇宙技術部門事業推進部 参与 松本 邦裕
有人宇宙技術部門事業推進部 計画マネージャ 宮崎 和宏
広報部 部長 木下 圭晃
宇宙教育推進室 室長 谷垣 文章
宇宙探査イノベーションハブ 副ハブ長 櫛木 賢一
経営企画部企画課 主任 梶川 隆史
【川端補佐(事務局)】 本日はお集まりいただきましてありがとうございます。事務局の文部科学省研究開発局研究開発戦略官(宇宙利用・国際宇宙探査)付の川端でございます。
定刻になりましたので、ただいまより国際宇宙ステーション・国際宇宙探査小委員会の第75回会合を開催いたします。
まず、定足数13名のうち、会場のご出席は6名、オンラインでのご出席は5名の計11名のご出席があり、過半数の定足数は満たしておりますことをご報告いたします。
また、本日は、JAXAより、国際宇宙探査センターや有人宇宙技術部門、広報部、宇宙教育推進室、宇宙探査イノベーションハブ、経営企画部よりご参加いただいております。
また、本日の会議は17時までの2時間を予定しておりますところ、よろしくお願いいたします。
次に、資料の確認をさせていただきます。議事次第をご参照の上、必要資料に不足などございましたら事務局までお申しつけください。
また、本日、文部科学省会議室でご出席の委員の皆様にはiPadをお手元にご用意しております。会場のディスプレイにも資料は投映いたしますが、必要に応じてご活用ください。
また、お手元に黒いマイクもご用意しております。マイク手前側にあるスイッチを押していただきますと、赤いランプが点灯し、マイクがオンになります。ご発言の際にはマイクをオンにしていただき、お名前をおっしゃっていただいてからご発言いただければと思います。オンラインでのご出席の委員の皆様におかれましては、挙手ボタンを押していただき、ご発言いただければと思います。
なお、本日は、全議題公開での実施で、YouTube配信をしております。
以上でございます。
【中須賀主査】 中須賀でございます。それでは、今日も最後まで積極的にご発言いただきますようよろしくお願いいたします。
宇宙戦略基金も第3期になりまして、いわゆる低軌道活動、それから月、いずれにおいても幾つかのプロジェクトが動き始めております。そういう動き始めているものをしっかりやっていくと同時に、将来に向けて日本としてのビジョンをしっかり作っていくということが大事です。本委員会はそういったビジョンを検討する場であると考えますので、ぜひ皆さんからの積極的なご意見をいただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは早速、議題1に入りたいと思います。
令和6年7月に宇宙開発利用部会にて取りまとめた報告書「月面探査における当面の取組と進め方について」のフォローアップとして、関係機関からのヒアリングを行っております。本日は、JAXAより、この宇宙探査に関する広報・教育の取組状況、これも非常に大事だということで議論の中へ出てまいりました。これについて、JAXAの松浦理事、伊達木室長よりご紹介いただきます。
それでは、ご説明よろしくお願いいたします。
【JAXA 松浦理事】 JAXAの松浦です。今、ご紹介いただきましたとおり、これまでの委員会の中で何度か、今後の宇宙探査のために国民の理解や支持を得るという目的で、広報や教育、特に小中高の若い人たちに対するアウトリーチが必要ではないか、というような問いをいただいていた認識です。それに関して、本日は宇宙探査という切り口にはなりますが、国際宇宙探査センターにおいてどのような取組をしているのかをご紹介できればと思います。JAXAとして、広く広報・教育をやっていますが、本日は少しスコープを、国際宇宙探査に関する広報・教育の取組という形でご紹介させていただきたいと思います。
あと、委員の皆さんのお手元にパンフレットを1つ紹介で配らせていただきました。本日は説明する予定はありませんが、先日、JAXA主催のイベントで配布して評判が良かったこともあり、ご紹介させていただきます。ご笑納いただければと思います。
では、具体的な説明は伊達木室長のほうにお願いしたいと思います。
【JAXA 伊達木室長】 ありがとうございます。それでは、JAXA国際宇宙探査センター事業推進室の伊達木から本日ご報告させていただきます。
<JAXA 伊達木室長より、資料75-1-1に基づき説明>
【中須賀主査】 ご説明ありがとうございました。それでは、ただいまの説明についてご質問、ご意見がございましたらよろしくお願いいたします。榎本委員、お願いします。
【榎本委員】 ご説明ありがとうございます。榎本です。お話をお聞きして、様々な取組をされており大変すばらしいと思いました。
JAXA取組に加えてですが、以前もコメントさせていただいた通り、やはり宇宙探査の教育に関しては、特に小学校の学習指導要領に月面探査や、現在と未来の有人宇宙の姿を見せるというような内容を盛り込んで教育政策に働きかけるような動きができたら、次世代育成の大きなアプローチになるのではないかと思いますので、改めて文科省さん、是非ご検討をお願いいたします。
また、10ページの最後に「今後、国内外への発信を一段と強化していく」と書かれていますが、JAXAが活動されている中で、こんなことがあればより強化できるのにとか、民間や国への期待、こういうことがあったらいいなという、何か必要なことがあれば教えてください。お願いします。
【JAXA 伊達木室長】 ありがとうございます。手広くと言いますか、分野がやはり宇宙の中でも、探査はもちろん、ロケット、衛星、低軌道活動と様々あります。これらを、どのターゲットに向かって、どのような場を使って、どのようなツールでリーチしていくか、理解を深めていくかというところで、工夫しながら手探りでやっているところがあります。イベントもやれば良いというところもありますので、その辺りのツール、ターゲット、それから相手方、特に今は産官学が連携した形で皆様にうまく伝わるようなことを、我々もやっていきたいと思います。今ここで、特段これが欲しいというものは、私は思いつきませんが、知恵とお金を工夫しながら、皆様に伝えていきたいと思う次第です。
【榎本委員】 ありがとうございます。JAXAの方で色々な取組をされているので、産学官で利用していき広げていくことが大事だと思いました。ありがとうございます。
【中須賀主査】 ありがとうございます。ウェブやイベントは、元々興味を持っている人は来るのですが、興味を持っていない人にはなかなかリーチできない。ところが、教科書等に載るということは、そうでない人も目にして、このような世界があるのだと分かるので、興味を持っていない人たちにどのようにリーチしていくかと考えた時、教科書等は良いかと思うので、これはJAXAというより、文科省で考えていただければと思います。
【迫田戦略官(事務局)】 はい、関係部署と連携しまして今後検討させていただきます。
【中須賀主査】 ありがとうございます。永山委員、どうぞお願いします。
【永山委員】 ご説明ありがとうございました。本当に少ない人員、資源の中で、JAXA広報を頑張っていらっしゃることは、毎回素晴らしいと思っています。
その中で、私の意見として、3点述べさせていただければと思います。
1点目、先ずJAXA自身の情報発信の在り方として、今回、はやぶさ2の「トリフネ」フライバイで、直前にISASのプロジェクトチームの皆さんが半年かけて毎月1回、「はや2#の小惑星すれすれナイト!」という動画配信をされていました。多分、非常に手間もかかり大変だったと思いますが、プロジェクトのシステム、エンジン、色々な分野の取組をやっている、そのような現場の方たちが実際にお話をされる、解説される、それに対して双方向の質問時間もありました。継続的に双方向のやり取りを進める、特に現場の方たちが顔を見せて語られるというのは、宇宙探査が別世界の手の届かないものでなく、身近な存在で自分たちにも関われる可能性も有るのだということを見せてくれる良い取組だと思いました。
2点目、宇宙関係に関心を持つ方が足を運ぶ場というのは科学館が多いと思います。従って、科学館の方たちとの連携、日本科学未来館で開催した深宇宙展のような大きな取組もあると思いますが、それぞれの科学館でのイベントや講習会で、子供たちへ色々なアプローチをされていると思いますので、配布されたパンフレットも面白いと思いますが、講習会の教材や材料がまとめられているようなサイトがあれば、科学館の方もアプローチしやすくなると思いました。
3点目は、先程は小学校の教科書の話が出ていましたが、今、高校では探求学習が実施されており現場の先生方は、どのような形で子供たちの関心を掘り起こすかということを苦労されていると伺いました。そのような探求学習や深掘りの総合学習の教材に、例えばこういうものを使えるのではないかや、YouTubeのような動画教材を参考で幾つかテーマで作ってみるとか、そのような準備をしておくと、逆に関心ある子供のほうからアプローチしやすくなり、先生も教材を紹介して議論の土台になるかと思い、そのような準備をすることも工夫する点として考えられると思いました。以上です。
【JAXA 伊達木室長】 どうもありがとうございます。
後者、2つ目、3つ目で言っていただいた、教材・材料を提供することは、宇宙教育推進室のサイトで、ツールや教材を紹介しているので、引き続き皆様に分かりやすくお伝えできるようにしたいと思います。ありがとうございます。
【中須賀主査】 ありがとうございます。ではオンラインから、関委員と永井委員が挙手されていますので、この順番で行きたいと思います。関委員、お願いします。
【関委員】 ありがとうございます。様々な取組を精力的に進めていらっしゃるのはすごく頭が下がります。一方で、私はNASAミッションに関わることが多いのですが、NASAでは予算規模が全然違っていてシステムエンゲージメントとコミュニケーションの質、両方あり、例えば現場の方が広報に出るのは良いことですが手間もかかると思うので、どのぐらいのサポートがあるのかということは大事だと思います。その意味で、本日は深宇宙における広報・教育のご紹介でしたが、全JAXAとして職員が広報をしようとした時、サポート体制がどのぐらい整っているか、それともボランティア的に対応しなければならない状況なのかということを教えていただきたいのが1点です。
2つ目は、教育や有用コンテンツは全て日本国内で作らなければならないわけではないので、何か国際協力等の話があるのかという点をお聞かせください。以上です。
【JAXA 木下部長】 1つ目は、広報部の木下のほうから回答させていただきます。
ご質問のポイントとして、JAXA全体として広報活動される方へのサポート体制がどうなっているかと理解しましたが、その認識でよろしいでしょうか。
【関委員】 はい、例えばYoutube配信やSNS配信する場合、慣れていない方もいらっしゃると思い、全JAXAとしてその辺りのサポートがあるのか教えて下さい。
【JAXA 木下部長】 例えば、ロケット打上中継の放送や、この間の、はやぶさ2のフライバイ中継等は、現場の部門と広報部で担当しています。広報部には、映像配信に長けた者が何名かおりまして、現場や東京の広報部で活動して、各部門の情報配信を支えています。
また、職員講演などで、JAXA職員を各方面へ派遣し、宇宙活動・探査活動を含めて様々講演していますが、支援が必要な場合は広報部で対応しています。
【関委員】 ありがとうございます。広報部でやられている現場から、もう少しこのようなリソースがあれば、もっとこのようなことが出来る等、要望はあるのでしょうか。
【JAXA 木下部長】 その観点では、ソーシャルメディアの発展が早いのと、JAXAは様々なところで活動しており、人員とテクニック面で、人が足りないというのが悩みでございます。
【関委員】 人的リソースが必要というふうに理解しました。ありがとうございます。
国際比較や国際協力についてはいかがでしょうか。
【JAXA 伊達木室長】 ありがとうございます。先程のMMXでも紹介しましたが、実際にはJAXAだけでなく、他の宇宙機関や海外研究者と一緒に進めるミッションもございますので、お互い情報共有し、相手から発信していただく、JAXAからも発信する、必要であればツールを共有するところは効果的に効率的にできるように工夫して進めている最中です。
【関委員】 ありがとうございました。私からは以上です。
【中須賀主査】 オンラインから、永井委員、若田委員で、終わりにしたいと思います。永井委員、お願いいたします。
【永井委員】 ありがとうございます。広報や教育活動は、私も非常に重要だと思っており、様々な取組が行われていて、本当に素晴らしいと思っています。
少しコメントさせていただきますが、こうした広報活動や教育活動において、今後、産業界との連携があると有効だと思いますが、この点いかがでしょうか。
レイヤーが違う話かもしれませんが、例えば広く子供達も含めて、一般層に関心を持ってもらうという意味で、例えば映像業界やエンタメ業界との連携もあり得るでしょうし、先程ルナクラフトもご紹介いただきましたが、ゲーム業界との連携や、或いはファッション業界と連携したグッズ販売も考えられるかと思います。教育面では民間企業と連携した教材の開発などもあり得るかと思います。このような民間や産業界と連携した広報・教育活動も今後検討していく意味があるのではないかと考えているところです。
それともう一つ、中・長期的なビジョン・目標になるかと思いますが、先程科学館や未来館の話も出ましたが、このような広報や教育活動を観光として捉えていく形も考えられるのではないかと思っています。例えば、アメリカのワシントンD.C.にはスミソニアン博物館があり、いつ行っても観光客がいて、ケネディ宇宙センターも同様かもしれませんが、そのようなかたちで宇宙の広報や教育を観光資源として捉えていく方法も将来的には考えられるように思います。観光との連携も中・長期的な目標としてご検討いただければと思います。
私からのコメントは以上になります。ありがとうございます。
【JAXA 伊達木室長】 ありがとうございます。JAXAの中で、今ご指摘いただいたような業界との連携は未だ進んでいないところはありますが、面白いなと思いました。関係部署と相談しながら、観光との連携も含めて、引き続き頑張っていきたいと思います。ありがとうございます。
【中須賀主査】 ありがとうございました。それでは、若田委員、お願いします。
【若田委員】 私から1点です。委員の方から素晴らしいアイデアが出ていましたが、JAXA広報の皆さん、本当に情報発信について工夫されていると感じております。
NASAの最近の成功例としてポッドキャストがあり、NASAでは宇宙探査と有人活動で2チャンネルあります。ポッドキャストは非常にコストパフォーマンスが良いと思います。例えば、榎本委員のような素晴らしい聞き手と、現場のJAXA山中さんが熱く語れば、それで30分ぐらいにはなります。講演会やシンポジウムでお話できる時間は限られますが、毎週(新しいポッドキャストのエピソードをNASA広報の聞き手とNASA職員のアカデミア、産業界等のゲストとのトークとして収録し公開しており、)聞き手と現場の方の生の声を伝える形で深掘りして話ができるので、JAXAとしても伝えたいことを伝えやすいツールとなるかと思いました。NASAは5年ぐらい前からかなりうまくポッドキャストを活用していると思ったので、ポッドキャストが欧米の文化かもしれませんが、参考にしても良いかと思いコメントさせていただきます。以上です。
【JAXA 伊達木室長】 ありがとうございます。これからの方向性が分かってきましたので、検討を進めたいと思います。ありがとうございます。
【中須賀主査】 ありがとうございます。たくさんのご意見いただきまして、今後の活動に反映いただきたいと思います。
それでは続きまして、2つ目の議題に行きたいと思います。報告書「月面探査における当面の取組と進め方について」のフォローアップ状況として、本小委員会等で進めてきた議論の状況について、事務局から説明よろしくお願いいたします。
【迫田戦略官(事務局)】 それでは、文部科学省の戦略官の迫田から説明させていただきます。
<迫田戦略官より、資料75-1-2に基づき説明>
【中須賀主査】 ご説明ありがとうございました。それでは、ただいまの説明についてご質問、ご意見ございましたらよろしくお願いいたします。この後、もう一つ資料の説明がありますので、次の資料説明の後にも、もう一度議論させていただきたいと思います。高鳥委員、お願いいたします。
【高鳥委員】 ご説明ありがとうございます。月面開発が進んでいることをご説明いただきましたが、国際協力は良いのですが、開発するときの国際的なルール作りが現状どうなっているのかが、以前から気になっています。しっかりルールが整備されていないと、企業が参入する場合でもリスクがあり、参入が難しいと考考えています。各国は国内法が整備されている話はありましたが、国際的な合意がどうなっているかというところについて教えていただきたいと思います。
【迫田戦略官(事務局)】 ありがとうございます。ルールが無いことには、ビジネスとして参入しにくいところが実態と思っています。資源関係の法律は国内では制定されているものの、国際協調的な枠組みは十分にはできていないというのが実態かと思っております。従って、ルール作りと連動していくことは重要かと思います。
ただ、実証してみて分かることがあり、そこからルールにつなげていくところもあるかと思いますので、両輪でやっていくことが重要だと思っています。日本の役割として、ルールとセットで活動していくことが重要かと思います。
【中須賀主査】 ありがとうございました。
それでは、次の資料を説明していただいた後、もう一度議論したいと思いますので、次の資料に進みたいと思います。
報告書「月面探査における当面の取組と進め方について」の改訂案のイメージの概要を1枚紙にまとめていただいています。事務局よりご説明お願いします。
【迫田戦略官(事務局)】 それでは続けまして、文部科学省戦略官の迫田より、資料75-1-3に基づき、ご説明差し上げたいと思います。
<迫田戦略官より、資料75-1-3に基づき説明>
【中須賀主査】 ありがとうございました。
それでは、今のご説明に対して、ご質問・ご意見ございましたら、よろしくお願いします。
金子委員、お願いします。
【金子委員】 ご説明ありがとうございました。
新しい概略案の、特に新たに加わった3ポツの(4)と(6)、非常に大事な観点だと思っています。特にエネルギー、インフラ構築、居住も挙げられていますが、これは実際に報告書記載の際は、少し詳細に記載される部分があるかと思っております。
今回の宇宙戦略基金を見ても、将来に訓練を受けていないような一般民間人が健康で快適に暮らせるようなクオリティー・オブ・ライフに関する課題もあったと思います。この視点は非常に重要だと考えており、先程の教育でもありましたが、子供たちも含めて一般の方々には、宇宙は、特に月面開発では、十分に訓練された宇宙飛行士や研究者たちが、開発の基礎を築く世界のものだと感じますが、やはり一般民間人がどれだけ生きて行けるかというのが非常に大事な観点だと思いますので、居住のところにもそのような技術、一般人が健康で快適な生活ができるような技術の取組を入れていただきたいと思いました。
もう一点、(6)のプラネタリディフェンスについて、今年度中に航空自衛隊も航空宇宙自衛隊になるような話もあり、防衛との関わり、線引きはあると思いますが、この報告書に書き込む必要があるのか、この観点での連携とか整理とか、現状あるのでしょうか。
【迫田戦略官(事務局)】 今回は、科学的な調査・リサーチではありますが、今後の進展に応じて、関係部局との連携もあるかと思っています。
【中須賀主査】 オンラインから、石井委員、関委員、永井委員の順で行きたいと思います。
【石井委員】 金子委員と関連しますが、2点お伺いしたいと思います。
1つ目は、安全保障にも関わりますが、他国との協調とそれに関わるルール作りです。報告書の中には、ルール作りについて言及されていますが、主要な宇宙条約をはじめとした協定の具体的な名称が出てこないところが気になります。この点、中露が主導する国際月面研究ステーションや、アルテミス合意に署名していない国との関係が、今後大事になると思いますので、そのような国との関係を維持する一般国際法について言及があった方が良いかと思います。プラネタリディフェンスや、資源開発には、安全保障の側面も当然あるわけです。単に監視能力を高めるだけでなく、科学目的にも軍用にも使えることになるので、そのような機微な部分が分かるように記載した方が、バランスが取れたものになると考えます。
2点目は、これから政策を示していくということですので、いつまでに何をするか、どのような優先順位をつけるかが、それぞれの項目について分かるように書いた方が良いのではないかと考えましたが、その点についてもお考えを伺えれば幸いです。
【迫田戦略官(事務局)】 ご意見については、本文の方で言及できるよう工夫させていただければと思います。例えば、月面の基本インフラ構築に関する技術も、全部を同時に進めることはできないので、優先順位をしっかりと決めていくことも重要と考えます。我が国で押さえるべき技術や月面インフラは何なのかや、いつまでに何をやるべきなのかは、今後議論していきたいと思います。実際には、例えば、エネルギーの機器を実証すると、様々な問題が発生し、その後の開発にフィードバックする等、柔軟に進める必要もあり、その兼ね合いも考えながら、皆様とご議論できたらと考えています。
【中須賀主査】 オンラインから、関委員お願いします。
【関委員】 ありがとうございます。私からは、これまでのヒアリングなども踏まえて、2点追記を検討していただきたいと思うところがあります。
1つ目は、(1)の今回追記の月からのサンプルリターン、また(6)の追記部分ですが、宇宙資源開発が追記されましたので、それに関連して必要になる技術として、地球外物質のキュレーション技術に関しても追記できたらと思いました。
2つ目は、(5)の火星探査に向けた取組ですが、先程の報告にも含まれていた惑星保護技術の推進は、できれば言葉として入れておいた方が良いと思います。
2点とも、一朝一夕には達成できませんが、中期的に必ず必要となる技術だと思いますので、追記を検討するのが良いかと思いました。
【迫田戦略官(事務局)】 ありがとうございます。どれも重要な取組・論点かと思いますので、記載できるように検討したいと思います。
【中須賀主査】 オンラインから、永井委員お願いします。
【永井委員】 ありがとうございます。日本大学の永井です。
アメリカのイグニションでの方針転換を受けて、月面基地や月面インフラ構築に向けた取組が中心になっていく方向性が見えてきたものと感じています。
そこで、(3)の月面への輸送能力・機会の確保のところですが、例えばアメリカでもゲートウェイから月面基地に注力するということで、CLPSが本格的に動き始めていて、月面への輸送が目指され、今後も月面への輸送需要が高まっていくものと思いますが、その中で日本はどのように月面への輸送機会を確保していくのかという点が気になっているところです。特に、(3)に「自立性・自在性を持って輸送する能力を確保することが重要」との記載がありますが、これは具体的にどういうイメージか、お伺いできると幸いです。
【迫田戦略官(事務局)】 ありがとうございます。NASA発表のCLPS 2.0では、ほぼ毎月月面輸送するとのことで、輸送機会・頻度が高まってくると考えています。それを活用する可能性がある一方で、やはり我々として、行きたいところに運んでいくというのは、将来の宇宙探査、有人・無人の宇宙探査能力を確保するためにも必要ではないかということで、他国に左右されない自立性・自在性を持って輸送能力を確保することが重要ということは、2年前に取り纏めた文書でも記載されているものです。
これに加えて、現時点では、国内の民間事業者は今後の輸送機会の見通しを得ることができない場合は、ビジネス予見可能性を確保できず、資金調達が難しい状況になる可能性もあるというところですので、その観点からも月面への定期的な輸送機会の見通しを確保していくことはビジネス上も重要と思います。自立性・自在性を持った輸送の実現、更には定期的な輸送機会の確保も加えて、本文に書き込みたいと考えています。
【永井委員】 今後、日本も月面インフラの構築を目指して、月面での実証機会を確保する場合には、やはり日本として月面輸送をどう考えていくかは重要な項目かと思います。国際協力をベースとしつつ、日本として自立的な輸送を確保していくことも併せて検討する方針と理解しました。
【中須賀主査】 会議室から、榎本委員お願いします。
【榎本委員】 資料の3項にある「月開発における地球低軌道活動の活用も重要。」の記載がありますが、非常に重要な視点と思いました。先程のフォローアップ資料にも、将来の月面活動の基本インフラ整備に関して輸送などの課題も出ていると、イグニションなど外部環境が大きく変化することも今後も想定されることと思いますので、月面と低軌道領域を切り離して考えるのでなく、月から低軌道領域も含めたアーキテクチャ検討も必要だと考えました。以上、コメントです。
【中須賀主査】 それでは、若田委員お願いします。
【若田委員】 ありがとうございます。今のポイントの各論です。3項の赤字部分「月開発における地球低軌道の活用も重要」と、記載いただいたことは良いと思います。
その各論になりますが、本小委員会で、ゲートウェイに臨むときに4つの重要な技術として、重力天体技術、着陸技術、探査技術(ローバ)、有人探査技術(ECLSS)が挙げられました。ECLSSは、4つの重要技術の一つと位置付け、政府としてゲートウェイに参画するとしました。
今、ゲートウェイではポーズ・アンド・ピボットで前提がズレてきており、なおかつ我々の将来の有人宇宙活動に向けた技術開発のスピードを落とさないためには、例えばゲートウェイで開発することになっていたECLSS装置を低軌道の方でしっかりと技術開発を進めていくという、まさに水再生や空気再生はISSきぼうで実証してきたところもあるので、そのスピード感を維持したまま開発を進めていく必要があると考えます。資料75-1-2の16ページの右下のところにある「民間ステーションでも日本企業が実験できる環境を実現」も、当然その利用を継続することは重要なのですが、実験できる環境、更に踏み込んで、ECLSSを含めた拠点技術、そのようなものを実現すると、拠点という表現の方が望ましいかと思います。そうすることによって、ゲートウェイでとん挫しているECLSS開発が進められるし、今後HTV-Xを使った輸送を低軌道に維持していくことで、今回のポーズ・アンド・ピボットでの影響を少なくすることができ、日本の技術開発を進めていくために低軌道で対応していく必要があるかと思っています。
【迫田戦略官(事務局)】 月開発と低軌道を一体的に捉えていくというのはおっしゃる通りと思っています。ゲートウェイで開発した技術は、民間宇宙ステーションや月面の与圧ローバとか様々なところに活用できる可能性はあると思いますので、ご意見を参考に活用先を考えていきたいと考えています。
また、昨年、低軌道に関する報告書を取りまとめましたが、低軌道関係でもアップデートを進めたいと思いますので、月・低軌道を一体とした議論ができればと考えております。
【中須賀主査】 大事なご指摘、ありがとうございました。
最後に、私からも一言コメントさせていただきたいと思いますが、月に向けてのインフラ構築は非常に大事なのですが、そのインフラ構築の先に何があるのか、明確な目的をきっちりと定義しておいた方が日本として良いのではないかと。これまでは、宇宙3科学というのが一つの柱でしたが、科学だけで月開発の意義を全部カバーするのは無理になってきているのではないかと気にしています。日本としての目的を明確にし、その目的は政府が持っているので、月面インフラを開発した先には政府がアンカーテナンシーとして様々な企業等が開発した技術を使っていくという政府のスタンスを明確に出して行く時期ではないかと思います。そのような議論をしっかりと本小委員会を含めて進めていけたらと思います。
その観点で、私は、いわゆる人類の活動圏の拡大というのが月においては大事だと思っていて、月というのは、月にある色々なものを使って、次に別の天体に行くためのステッピングストーン的な実験ができる、とても大事な工学実験の場と考えます。月面でインフラを作り、それを使って次に飛んでいくための何らかのものを作っていく、例えば水を使って燃料を作る、月レゴリスを使って構造部材を作る、こういったことも含めて、ISRUも利用しながら、月で練習して、そこで得られたものを使って次の惑星に飛んでいく。これによって人類が活動圏を拡大していける非常に大事な実験の場だと認識しています。
従って、宇宙科学・探査だけでない、月を開拓する目的をもう一つ持っておくのが良いと思いますので、そのような議論もできればと思います。
【迫田戦略官(事務局)】 資料の(4)にある通り、月面活動を支える基本インフラ構築の目的は、月面3科学だけでなく、様々な役割もありますので、本小委員会の範囲で、他機関とも連携しながら、月面活動の意義をもう少し深堀できればと思いますので、是非ご指導を賜ることができましたら幸いです。
【中須賀主査】 非常に大事な議論ですので、また次回以降も継続して議論していきたいと思います。
次回の小委員会までに、改訂案の本文を委員の先生方にご確認していただく予定です。そこでご意見をいただいて、次回の小委員会に本文改訂案を提案して、そこで取り纏めをしていきたいと思います。皆さん、しっかりとこの改訂案をご覧いただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
【中須賀主査】 次に、議題2に進みたいと思います。
「ポストISSを見据えた我が国の地球低軌道活動における取組状況について」、事務局より説明をお願いします。
【佐孝補佐(事務局)】 それでは、事務局より、資料75-2-1に従い説明してまいります。
地球低軌道に関しても、米国中心に動きが活発になってきている状況です。本小委員会では、暫く低軌道の状況について報告の機会が無かったので、本日は、現状の低軌道における周辺状況の変化と、本小委員会で議論いただきまして昨年8月の取り纏め文書で当面の取組として挙げられたものの措置状況についてご報告いたします。
<佐孝補佐より、資料75-2-1に基づき説明>
【中須賀主査】 ありがとうございました。ここで質疑応答の予定でしたが、次の資料も併せて説明していただき、その後まとめて質疑応答したいと思います。次は、「国際宇宙探査及びISSを含む地球低軌道を巡り最近の動向について」、事務局より説明をお願いします。
【川端補佐(事務局)】 事務局でございます。資料75-3-1をご覧いただければと思います。
<川端補佐より、資料75-3-1に基づき説明>
【中須賀主査】 ありがとうございました。
それでは、先程の「地球低軌道活動における取組状況」も含めて、ご質問・ご意見ございましたらよろしくお願いします。榎本委員お願いします。
【榎本委員】 ありがとうございます。今、ご説明いただきました資料10ページ目に、2028年前半のアルテミスIVでNASAの有人月面着陸が予定されているとありますが、その後に日本人宇宙飛行士が初めて月に降り立つということになると思います。この日本人宇宙飛行士の月面着陸では、月に行く意義を定義すべきとの話もありましたが、日本が有人宇宙を推し進めていくべきとの機運を醸成するために、唯一無二の絶好の機会になると思っています。従って、今からこの機会をムーブメントに変えていくためのマーケティング戦略を考え、教科書に記載するのも一案として、打ち手を打っていくと良いと思いました。
【中須賀主査】 ありがとうございました。オンラインから、関委員お願いします。
【関委員】 ご説明ありがとうございます。目まぐるしくアメリカの方針が変化していく中で、分析をわかりやすくしていただきありがとうございます。その中で、16ページの「宇宙原子力エネルギー時代へ」は、ゲームチェンジャーに成り得て、一方で、日本がなかなか踏み出しにくい分野でもあると思います。先程、中須賀主査からもありましたが、長期的に日本は何を目指すかにも関わり、月だけでなく火星や深宇宙を意識して、例えば宇宙戦略基金では半永久電源の実用化のテーマがあり、日本でも国産で開発しようとする動きがあることは承知しています。今後、そういう個別テーマをどのようにインテグレートして日本の方針にしていくのかが大事だと思います。エネルギー戦略面での日本の方針に関して、JAXA内や文科省内で検討が進んでいるのでしょうか。
【川端補佐(事務局)】 エネルギーにつきましては、宇宙戦略基金の中で、第1期で再生型燃料電池の開発でTRL5、TRL6までの開発を進めています。半永久電源では、アメリシウムという放射性物質を使ったものになりますが、実験室レベルのTRL4までの開発が現在進められています。ただし、太陽光発電や、他にもリチウムイオンバッテリや全固体電池がある中、色々なエネルギーのベストミックスで進める必要があると思っていますので、引き続き月面インフラに必要なエネルギーは開発していく必要があると思っています。
【JAXA 山中センター長】 関委員のご質問は、16ページにあるような月面原子炉を含めた大きなシステムに対して、どのように対応するのかという問題提起だと思います。
今ここにあるように、2028年に火星に向けてSR-1 FREEDOMを打上げますが、これはGatewayで開発したPPEに原子力エネルギーを適用して火星へ航行させ、月に原子炉を設置する前に原子力エネルギーシステムとして機能するのかという事を実証したいのだと分析しています。これは目標年度だと思いますが2030年に月面へ原子炉を設置するというのは、例えば日本がこれを担うことは現実問題として難しいと思います。恐らく、米国の税金でもあることから、例えばロッキード・マーチンとか、こういう技術を保有する米国企業が担うことになると分析しています。
一方で、日本の企業には原子力に関して非常に優れた技術を持っています。従って、そのような日本の優れた技術が、少しでも月面原子力システムで使われるようにすべきではないかと考えます。つまり、システム全体を担うのは現実問題難しいと考えますが、安全技術等で米国企業に必要とされるような日本の優れた技術を整理して、一致団結して米国の月面原子力システムに組込まれるようにすべきだと考え、JAXAとしても努力しているところです。
【関委員】 ありがとうございます。全部やることはできないし、必要ないと思いますが、やはり日本の強みを賢く活かすことで国際プレゼンスを出すことが大事だと思うので、引き続きよろしくお願いします。
【中須賀主査】 ありがとうございました。金子委員、お願いいたします。
【金子委員】 ご説明ありがとうございました。ポストISS関連で2点ほど教えて下さい。
1つ目は、資料75-2-1の9ページ目で、JAXAの機能と体制強化に関してですが、背景のところで「宇宙医学、健康管理といった分野について、JAXA自らが研究を主体的に行い」とあり、あと重点的研究・活動領域で6領域ぐらい挙げて、その中で「2,3テーマを軸にスモールスタートしていく方針」とあるところで、2026年度にラボ機能を推進する部署を置くという流れかと理解しています。具体的には、どのぐらいの規模感のラボで、どのようなテーマをやって行くのかという議論も進んでいると考えてよろしいでしょうか。
【JAXA 松浦理事】 今、ご質問のあったラボ機能の今後の件ですが、現在検討中ということもあり、本日で「これをやります」という話はできない段階ですが、先程文科省からもあったようにスモールスタートということなので、2から3テーマを抽出するのかと思っています。ここで取り扱うテーマに関して、JAXAとしては、人が宇宙に居続けるための技術を持ち続けることが大事だと、責務だと思っているので、その視点で、この先探査に活かせるもの、或いは翻って地球の皆様の健康管理に役立つものを選んでいくものだと思っていますが、この仕組みや、スモールスタートの先も継続できるのかも含めて検討中ですので、今後またこの場でご報告させていただければと思います。
【金子委員】 ご説明ありがとうございます。
もう一点、ISSきぼうの2030年運用終了と民間宇宙ステーションへの移行についてですが、今もISSきぼう船内で実験プロジェクトは色々進んでいて、次々と色々な機器が打ち上げられて行くかと思いますが、そういう船外の実験施設とか外部プラットフォーム、この規模のものを2030年に民間宇宙ステーションが出来た時に揃えていくのが望ましいかと思い、機器の移行や入れ替え等、ご検討されていることがあれば教えてください。
【佐孝補佐(事務局)】 ありがとうございます。そのあたり、米国CLD事業者が、どこが選ばれるかによって若干方向性が変わる可能性がありますが、我が国としては、ISSきぼうでやってきた利用プラットフォームの維持が非常に重要だと思っています。その中で実際に今進めている施策として、6ページにあります宇宙戦略基金の中で、ISSきぼうの後継の役割を持つことができる低軌道自律飛行型モジュールや、7ページにある船外利用効率化技術を、民間企業で商業宇宙ステーションになったときに、我が国として重要な低軌道プラットフォームを維持できるよう準備しているところです。
【金子委員】 ありがとうございます。そうすると、このような研究開発を通じて、また新たに組み上げていくというイメージになるのでしょうか。
【佐孝補佐(事務局)】 はい、そのようなご理解で問題ないかと思います。
【中須賀主査】 ありがとうございました。オンラインから、永井委員、お願いいたします。
【永井委員】 ありがとうございます。私からも、ポストISS関連で1つ質問させてください。
資料75-2-1の4ページ、イグニションのところです。このたび、イグニションにおいて、ポストISSに関してNASAの方針転換があったとのことで、これまでは完全に民間に移行することが想定されていましたが、コアモジュールをNASAが調達・保有する形で、NASAの関与が残る形となったことは大きな方針転換であるという記載がありますが、こうした大きな方針転換が行われた要因について、何か情報があれば教えていただきたいのが1点です。
2点目は、ちょうど1年前に、この委員会でもポストISSの方向性について取り纏めたものがあったと思いますが、それはこの方針転換によって大きな影響を受けるのか、もし何か感触があったら教えて下さい。
【佐孝補佐(事務局)】 先ず、4ページのNASAイグニションで新しいロードマップが提示された要因は、4ページの右下の方に変更の背景でいくつか、NASA自らが発言した内容をまとめていますが、LEO(低軌道)でのプレゼンス維持が非常に重要であることや、宇宙ステーションの開発と維持というのが非常に複雑で難しいということ、あとLEO(低軌道)市場の成長が鈍いという発言があり、あとはNASA予算が月関係でアルテミスミッションを増やし、低軌道に充てられる予算が不十分ではないかという、色々な複合的な要因があり、現実的な路線というところで出されたものと理解しています。
一方で、産業界からかなりのフィードバックがあったように聞いており、その結果を受け、7月6日にドラフトRFPが出され、その前提条件が変わってきている現状があります。コアモジュールという言葉が無くなったこともあり、完全にオリジナルの計画に戻ったのかというところは分析中ですが、元のコンセプトに近い形態に戻りつつあるように考えております。
また、この方針転換で取り纏め文書に影響はあるかとのご質問ですが、今回の新しいドラフトRFPも踏まえて分析中であることから、分析結果を踏まえ、またご議論いただければと考えております。
【永井委員】 分かりました。ありがとうございます。NASAの方でも流動的なところがあり、固まりきれていないところもあるということで、今後も注視していく必要があるかと思います。ありがとうございます。
【中須賀主査】 ありがとうございました。最後に、若田委員、よろしくお願いします。
【若田委員】 ありがとうございます。これまでのISSにおいては、日米間でOP3という利用に関する協力を政府間で取決めして進めており、非常に力強いパイプとして、地球低軌道での日米間の協力に寄与してきたと思います。現時点では、NASAは民間宇宙ステーションに関してアンカーテナンシーをすることを明確にしています。国内では、今後それが整備されていくと思いますが、OP3のような協力関係を、今後も地球低軌道において継続していくことを米国政府と議論していくのは非常に重要だと思いますし、そのような政府アンカーテナンシーにおける協力というのが、民間レベルの協力強化にもつながるのではないかと思いますので、コメントさせていただきます。
【中須賀主査】 ありがとうございました。
それでは、お時間ですので、以上でこの議論は終わりにしたいと思います。
ご質問・ご意見ありがとうございました。
【中須賀主査】 以上をもちまして、本日予定していた議題は全て終了です。最後、事務局から連絡事項があればよろしくお願いします。
【川端補佐(事務局)】 本日の議事録や資料は、文部科学省ホームページに公開します。
次回開催の具体的な日時については、日程調整の上、改めてお知らせいたします。
【中須賀主査】 今日もたくさんの議論ありがとうございました。
それでは、これをもちまして本日は閉会といたします。
ありがとうございました。
(了)
研究開発局宇宙開発利用課