ベルモント・フォーラム2014年共同ファンド(CRA)公募要項(概要)

「Food Security and Land Use Change(食料安全保障と土地利用の変化)」

1 公募の趣旨

世界人口の増加に従い食料の安全保障が喫緊の問題となると同時に、食料生産の拡大による環境への悪影響、例えば温室ガスの排出や土地・水の劣化が問題となっている。それに加え、燃料作物の生産など新たな課題の出現が問題の悪化に拍車をかけている。当該分野でのイノベーション創出、並びに食料の安全保障と持続可能な土地利用を両立させるための戦略・プラン策定を迅速にサポートするためには、世界規模の知識基盤の構築と深化が必要である。本公募の目的は土地利用変化と食料安全保障ダイナミクスとの相互作用を全方位的に理解するための国際協力を支援することである。

2 公募の目的とトピック

地球規模の変化の下での食料安全保障と土地利用の空間的相互作用を、地域ごとの経済や文化を含む、気候変動やエコシステム、社会システムへの影響を通して科学的に解明する
(To increase scientific understanding of the dynamic spatial scale interactions between food security and land use in the context of global change, and the consequences of these interactions for climate, ecosystems and social systems, including their economic and cultural dimensions)

今回の公募は特に以下の三つのトピックに焦点を当てる

  1. 土地利用の変化による食料システムへの影響(Land use change impacts on food systems)
  2. 土地利用変化の要因としての食料システムダイナミクス(Food systems dynamics as driver of land use changes)
  3. 土地利用変化と食料安全保障ダイナミクスとの相互作用(Feedback loop interactions between land use change and food security dynamics)

3 公募期間

2013年7月17日~9月30日

4 公募する提案の種類

今回の公募において2種類の提案を募集する
Type1: コミュニティ形成プロジェクト(Community building projects)
 研究期間:12~18ヶ月
  予算総額(1プロジェクト):最大30万ユーロ(約3900万円)
Type2: 中長期的統合プロジェクト(Medium- to long-term integrated projects)
 研究期間:3~5年 
  予算総額(1プロジェクト):最大300万ユーロ(約3億9000万円)
(Type1を最大15プロジェクトとType2を最大3プロジェクトの採択を想定している)

5 応募条件

  1. ベルモントフォーラムのメンバー国の最低3各国以上に所属する研究者による提案であること
  2. FACCE-JPIのメンバー国に所属する研究者による提案の場合、FACCE-JPIに参加していないベルモントフォーラムのメンバー国に属する研究者による参加は少なくとも一ヶ国以上が必要である
    注:FACCE-JPI(The Joint Programming Initiative on Agriculture, Food Security and Climate Change ) はEuropean Research Area(ERA)の実現するためのEU関係国による協力プログラム(Joint Programming)の一つである。
  3. 自然科学と社会科学による連携や最終ユーザーとの関連を明確に示すこと

6 公募の参加国

豪州、ブラジル、フランス、インド、日本、南アフリカ、英国、米国、FACCE-JPIメンバー国(キプロス、フランス、アイルランド、イスラエル、オランダ、ローマニア、スイス、英国)

7 予算

総額1000万ユーロ(約13億円)。そのうち日本(JST)の拠出は最大100万ユーロ(約1億3000万円)を予定している

お問合せ先

研究開発局環境エネルギー課

(研究開発局環境エネルギー課)