宇宙開発利用部会 調査・安全小委員会(第42回) 議事録

1.日時

令和4年10月28日(金曜日) 16時00分~18時00分

2.場所

新型コロナウィルス感染症の拡大防止の観点から、オンライン会議にて開催

3.議題

  1. イプシロンロケット6号機打上げ失敗原因調査状況について(一部非公開)

4.出席者

委員

主査 木村 真一
主査代理 神武 直彦
専門委員 柿沼 志津子
臨時委員 笠原 次郎
専門委員 門脇 直人
専門委員 熊崎 美枝子
専門委員 辻村 厚

文部科学省

研究開発局長 千原 由幸
大臣官房審議官(研究開発局担当) 原 克彦 
研究開発局宇宙開発利用課長 上田 光幸
研究開発局宇宙開発利用課企画官 竹上 直也
研究開発局宇宙開発利用課課長補佐 横井 奈央
研究開発局宇宙開発利用課課長補佐 木元 健一

(説明者)
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
 宇宙輸送技術部門 事業推進部長 佐藤 寿晃
 宇宙輸送技術部門 イプシロンロケットプロジェクトチーム プロジェクトマネージャ 井元 隆行

5.議事録

【木村主査】  それでは、定刻になりましたので、宇宙開発利用部会調査・安全小委員会の第42回会合を開催いたします。
 本日の会議は、イプシロンロケット6号機の打ち上げに関する議論の3回目になります。
 さて、本日も新型コロナウイルス感染防止のため、前回同様オンラインでの開催となっております。委員の皆様には御多用のところお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
 それでは、事務局から、本日の会議に関する事務連絡をお願いいたします。
 
【竹上企画官(事務局)】 事務局でございます。
 本日は、調査・安全小委員会に御所属いただいている8名の委員のうち、7名の委員に御出席いただいております。運営規則に定める定足数の要件を満たしております。よって、本日の会議が成立していることを報告いたします。
 本日の資料は議事次第に記載のとおりです。また、オンライン状況について、音声がつながらない等の問題がございましたら、事務局へメール、電話等で御連絡ください。
 事務連絡は以上です。
 
【木村主査】 ありがとうございます。
 本日は、10月18日に開催しました小委員会に引き続きまして、JAXAより原因究明の進捗状況について御報告いただき、議論を深めていきたいと思っております。また、本日も、案件の性格上、機微な情報を扱うことになりますので、小委員会の上位部会である宇宙開発利用部会の運営規則第3条に則り、補足情報を用いての公開議論に関わる詳細議論については非公開とさせていただきますので、予め御了承ください。
 それでは、議題に入ります。
 前回までのところで、テレメトリー情報や製造に関わる情報について詳細に解析いただき、大分状況としては見えてきたと思います。我々もこの間の判断は妥当と判断させていただきました。さて、今回の追加資料の説明をJAXA宇宙輸送技術部門事業推進部の佐藤部長、並びに、イプシロンロケットプロジェクトチームの井元プロジェクトマネージャー、よろしくお願いいたします。
 
【佐藤部長(JAXA)】 事業推進部の部長をしております佐藤です。本日もよろしくお願いいたします。
 今、御紹介いただきましたとおり、前回、フライトデータを使いました事象の把握、それから推定できる要因ということで、三つの要因まで絞り込んだというお話をさせていただきました。その後も、JAXAあるいはメーカーさんと一体になって、鋭意、製造・検査データ等の確認を続けることで、その三つの要因をさらに深掘りしまして要因の絞り込みを進めてきてございます。本日は、完全に答えが出てないところもございますけれども、前回からの進捗ということで、本日までに分かったことを御説明させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 また、公開できない製造データ等に関わる部分は非公開の資料の方にまとめておりますので、後ほど御説明したいと思いますけれども、なるべく公開版の方で基本的な流れは理解できるように資料を作成したつもりでおりますので、確認いただければと思います。
 それでは、説明の方は井元プロマネのほうから実施いたします。よろしくお願いいたします。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 イプシロンロケットプロジェクトチームの井元でございます。
 資料に基づいて説明いたします。
 右下のページ、2ページ目をお願いいたします。
 こちらは本日の目次になっております。前回同様、ゼロ項といたしまして、本日の報告内容全貌を示しております。1項が6号機の打ち上げ概要ということで、1-1から1-4はリマインドという観点で、前回と同様の資料になっております。1-5項から、再現シミュレーションを実施しておりますので、こちらから新しい内容になります。
 それと、2項のところで、本日は開発、製造・検査のところを中心に実施しておりますので、その概要、その製造・検査に基づいて原因究明を実施している状況を3項に示しております。4項が今後の進め方ということで、参考の1から3まではH3、H-ⅡAに対する影響、それと参考4は品質保証の考え方という形になってございます。
 次のページをお願いいたします。
 本日の報告内容ですけれども、まず、破線、点線の中は前回御報告した内容になります。それに対しまして、赤の実線が今回の報告内容になります。特に製造・検査データに基づく原因究明のところを中心に、一部フライトデータに基づく原因究明といったところで補足をいたします。
 それと、参考のところですけども、他機種への影響評価の状況も御説明いたします。
 次、お願いいたします。右下4ページになります。
 こちらは前回と同じ資料になっておりまして、打ち上げ結果を示しております。
 次のページをお願いします。
 5ページですけども、こちらも機体諸元ということで、再掲になっております。
 6ページをお願いいたします。
 こちらは姿勢制御機器の概要を示しております。こちらも説明は割愛いたします。
 7ページをお願いします。
 前回のフライトデータを基に評価した結果、FTAで、まずはRCSの+Y軸側が機能していなかったと。パイロ弁の下流配管がタンク圧力まで上昇してなかったことが分かっておりまして、それに対するFTAを展開して、三つの要因に絞り込んでいるという状況を御説明しております。本日はそれ以降の御説明になります。
 次の8ページをお願いいたします。
 こちらはRCSの概要図を示しておりまして、+Y軸側と-Y軸側の二つの系統があって、パイロ弁の点火指令系統も示しております。スラスタが4式ずつ、全部で8式登載されているという説明になります。
 次のページをお願いいたします。
 こちらはパイロ弁の概要ということで、動作イメージ図を示しておりまして、リマインドの観点で今一度概要を御説明いたします。
 イニシエータが冗長構成の二つになっておりまして、その下にプライマ、チャンバ、アッセンブリ――これからPCAと称していきます。このPCAの中にブースターという火薬が入っておりまして、イニシエータのエネルギーを基にブースターがチャージされまして、そのエネルギーでラムというものが下に押し出されて、仕切り板を打ち抜くと流量が開通するという仕組みでございます。
 次のページをお願いいたします。
 こちらから今回新たに御報告するものでございまして、2段燃焼終了後の姿勢異常に関しまして再現シミュレーションを実施いたしました。まず、このページでは、目的と解析条件を示しております。
 まず、目的になりますけれども、RCSの+Y軸側が機能しなかったということを裏づけるために、RCSの+Y軸側が正常なケースと機能しないケース、ここでは解析上、推力をゼロとしておりまして、その2ケースに対しまして、姿勢挙動のシミュレーション解析、再現シミュレーションを行っております。
 解析条件につきましては、まず、初期条件といたしまして、姿勢、こちらは1、2段の分離時点、リフトオフから161秒後のフライトデータを初期条件として入力いたします。それと、それ以外の入力条件といたしまして二つ、こちらに書かれております重心オフセットと2段推進特性以外の機体データは、打ち上げ前に実施いたします機体の、例えば質量の計測値ですとか機体のデータを使って最新特性飛行経路――FTと我々は称していますけども、そういった解析を実施しているインプットデータを使用しております。
 重心オフセットにつきましては、フライトで2段のTVCの舵角履歴から推定できますので、その推定値を使っております。2段推進特性につきましては、フライトの燃焼圧データからの推定値ということで、一番近いであろうと推定される値を使って解析しております。
 次、11ページお願いいたします。
 ちょっと細かいですけれども、まず、正常ケースについてです。姿勢がゼロ、姿勢確保誤差がほぼゼロであるものが、FTと称している事前の解析データとよく一致していることが確認できます。それと、+Y軸側が機能しない、推力ゼロを入力したケースにつきましては、2段の燃焼を終了してTVCの制御が終わった辺りから誤差が徐々に拡大していきまして、姿勢ターゲットを変えた後、その姿勢が収束せずにまだ誤差が増大していくという状況がよくシミュレートできていると判断しております。
 次のページをお願いいたします。
 こちらはスピンアップ前後の目標姿勢とのずれ量を示しておりまして、335秒の時点で姿勢ターゲットを変えるんですけれども、誤差が一旦増大して、正常ケースではその誤差がゼロに収束するんですが、6号機では21度辺りを示しているといったところをよくシミュレーションできていると判断しております。
 こういった結果から、RCSの+Y軸側の推力がゼロ、もしくはほぼゼロといったところであろうというところが、このシミュレーション結果から分かってきます。
 続きまして、2項に移ります。
 13ページになります。こちらは製造・検査の概要ということで、まず、イプシロンロケットの開発経緯を示しております。
 まず、イプシロンロケットは、大きく分けまして第1段階と第2段階ということで、M-VとH-ⅡAで培った技術を最大限活用するということで第1段階の開発を実施しております。並行して、第2段階として、H3とのシナジー効果を発揮したイプシロンSロケットの開発を実施しておりまして、今回6号機につきましては、第1段階の最終号機でありました。この第1段階につきましては、まずM-VとH-ⅡAで培った技術を最大限活用して試験機を開発したんですけれども、その後、強化型ということで開発を進めておりまして、2号機から6号機までは強化型の形態になっております。
 今回、RCSですけども、これにつきましては試験機で一度開発した後、強化型で一部設計変更を実施しております。2号機以降は同一の仕様で運用しているところでございます。
 次のページをお願いします。
 こちらがイプシロンの2段RCSの試験機と強化型の仕様の比較を示しております。システムとしては、タンク2式で、スラスタ4機ずつということで大きくは変わりませんけども、まず、推薬タンク、こちらは試験機ではブラダ方式というものでしたけども、強化型ではダイアフラム式に変更しております。それと、パイロ弁につきましては、片側2基、合計4基が試験機でございましたけども、強化型では2基、片側1式という形にしております。
 こちらの経緯につきましては、もともと試験機のときも強化型と同じコンフィギュレーションを考えていたんですけれども、同時着火では不具合が発生する可能性がある、つまり、時間差をつけてイニシエータを着火しないといけないということが開発途中で判明いたしまして、電子機器のほうの設計変更へのインパクトが大きいということで、パイロ弁を急遽片側のイニシエータにして2式搭載する、合計4式搭載するという設計変更を実施して試験機を打ち上げました。
 その後、強化型につきましては、電子機器につきましても新たな開発を実施しておりますので、その中で当初の計画でありますパイロ弁片側1式という形に戻しております。
 次のページをお願いいたします。
 こちらは6号機で計画しておりました製造・組立てフローを示しておりまして、大きな流れとして、機体、それとRCS本体、それとパイロ弁のフローを示しております。
 こちら、水色が機体システムメーカーの作業になっておりまして、最後はJAXAが打ち上げると。RCS本体につきましてはサブシステムメーカー、パイロ弁につきましてはコンポーネントメーカーということで色分けをしております。
 パイロ弁のバルブ本体は、製造いたした後にサブシステムメーカーに輸送いたしまして配管を溶接いたします。一方で、イニシエータとPCA、こちらは射場で保管するということ。RCS本体、上になりますけども、RCS本体は工場試験――MCO――Mission Check Outと我々言っていますが、MCOで試験をするために、一旦、機体システムメーカーの工場で組みつけた後に、それが終わった後に推進薬を充填して射場に持っていくというフローになっております。
 一方で、パイロ弁のイニシエータとPCAですけども、射場で保管した後に、イニシエータとPCAをまず組みつけます。その後に、組みつけたPCAをRCSに装着されておりますパイロ弁本体に装着するというフローでございます。
 次のページをお願いいたします。
 それと、品質保証の一般的な考えを示しておりまして、世界の航空宇宙業界においては品質標準9100シリーズが国際標準となっておりまして、JAXAの品質保証プログラム標準に関しましては、JIS9100を基本といたしまして、JAXA固有の要求を加えたものを規定しております。こちらを基に、各企業におきましても、JAXAの要求を踏まえて、その企業自身で国際標準に準拠する品質保証を行っていると。
 あと、部品コンポーネント供給業者、サブシステムメーカー、機体システムメーカーそれぞれからの納入行為の前に検査が行われまして、要求に基づいて記録された検査記録を要求元が確認するというのが品質保証の基本的な考え方になっております。
 続いて、17ページをお願いします。
 こちらが、3項、原因究明状況ということで、今回実施いたしました内容になります。前回報告時点で可能性が否定できない三つの要因に着目いたしまして、さらなる要因の深掘り、絞り込みを行うために、以下に示す製造・検査データを確認しております。
 確認したデータを列挙しておりまして、まだこれ以外にもあるんですけども、図面、スペック類、それから製造・検査記録、試験データ、写真記録、あと、作業者・検査員のヒアリング、不具合情報、こういったものを全てそろえまして、丁寧に確認してございます。
 次のページをお願いいたします。
 ちょっと細かくて見づらいですけども、まず、PSDBスイッチ下流からRCSパイロ弁までの系統異常に関しまして、詳細FTAを展開して評価いたしました。
 こちらを説明する前に、20ページを御覧ください。
 20ページのフライトのところ、ピンクのところになります。まず、PSDBが二つ冗長でありまして、そのスイッチの下流からPSDB内部、こちらをAという形で識別しております。その出口のコネクタからRCSのインターフェースコネクタのところをB、RCSの内部でありますインターフェースコネクタからイニシエータのところまでをCというふうに分類いたしまして、AとBの部分につきましては冗長がありますので、まず、A側、PSDB2A側を1として、PSDB2B側を2としましてFTAを展開する際にブレークダウンしております。
 18ページに戻っていただきまして、まず、一番上のところになりますけども、ちょっと見にくくてすみません。PSDB2Aスイッチ下流からRCSインターフェースコネクタまでの系統異常といったところで、こちらは2A系統のRCSインターフェースコネクタまでの系統をさらに二つに分類いたしまして、PSDB2A内部のところをA-1というふうに番号を振りました。PSDB2A内のスイッチ下流からPSDB2A出力端までの異常をA-1、こちらにつきましては、以下の機能確認により要因ではないと判断いたしました。
 機能健全性の観点ですとか規格評価、トレンド評価を再実施しております。MCOと称しております工場試験における点火信号実負荷試験結果が正常であること、それから、工場試験、MCO試験の結果、射場での全段点検、発射整備作業における導通・絶縁試験結果が正常であるということを再確認したこと。それと、フライト中の機能損傷の観点で言いますと、フライトデータにおけるフライト時の環境(振動・温度)が過去号機と同等レベルであって、過大な環境印加がないことを確認しております。ということで、A-1につきましては、要因としては潰れております。
 B-1としまして、PSDB2Aの出力端からRCSインターフェースコネクタまでのハーネス、あるいはコネクタの異常、こちらに関しましても、試験の観点で、導通・絶縁試験が良好であること、それと、フライト中の機器損傷の観点といたしまして、製造記録と写真記録を確認いたしまして、ハーネスの固縛・保護、それから、コネクタの組みつけ状態が規定どおりに艤装されていることを確認しております。
 それと、フライトデータにおきまして、同一のハーネス・コネクタにまとめられているRCSパイロ弁点火前後の加工品点火が正常に実施されていて、コネクタの誤離脱といったものがないことを確認しております。それから、フライトデータにおける振動・温度が過去号機と同等レベルであるという、先ほどと同様の評価で、こちらも要因ではないと判断しております。
 こちらがPSDB2Aの系統になりまして、その下が2Bの系統になります。こちらも2Aと同様に、全ての結果を確認いたしまして、要因ではないと判断しております。
 最後に、Cといたしまして、RCSのインターフェースコネクタからパイロ弁までの系統異常、こちらにつきましても、試験結果、メーカー出荷時の単体検査、それと射場での導通・絶縁試験結果が正常であるということ。あと、フライト中の損傷の観点では、先ほどと同様に、こちらは要因ではないと判断しております。
 これで全ての系統を潰すことによりまして、いずれも要因ではないと判断しております。
 19ページをお願いいたします。もう少し確認結果を御説明いたします。
 まず、当該系統、全ての系統、こちらの系統に関する製造工程及び検査工程、こちらは5号機と同じであることを再確認しております。
 当該系統に関する全ての試験データ、製造記録、写真記録及びフライトデータを確認した結果としまして、まず、試験データにつきましては、工場、射場における点火信号実負荷試験と導通・絶縁試験の積み上げによりまして、健全であるということを確認しております。全ての検査結果が規格内であるということ、あと、トレンド評価、それと号機間比較、こういったものを実施しております。
 さらに製造記録、写真記録といたしまして、全てのハーネスに対しまして以下を実施して、また、5号機との比較も実施しております。全てのクランプの位置が図面どおりであること、それと固縛状態が適切であること、エッジとの干渉や保護が適切であること、全てのコネクタの嵌合状態がロックであることを確認しております。
 続いて20ページ、先ほどの図になりますけども、一番右のフライトのコンフィギュレーションに対しまして、試験形態は少しずつ違うところになっておりますので、そちらを御説明いたします。
 まず、工場で試験を実施いたしました点火信号実負荷試験は、RCSのインターフェースコネクタ下流側、こちらはシミュレーターを使っております。ただし、フライトの直前で装着するものと同じフライトプラグを装着いたしまして、この火工品シミュレーターを用いまして実負荷試験――実際に点火するのと同等の負荷をかけまして、点火電流が正常である、規格内であるということを確認しております。
 それから、射場で実施しました導通・絶縁試験につきましては、先ほど御説明したフライトプラグのところに、我々がMOCと称しておりますMiniature Ordinance Circuit Checkerですけども、小型火工品回路点検装置、これは安全のためにも装着しておりますし、こういった導通・絶縁試験の自動点検のときにも装着しておりまして、こちらを装着した機器によりまして導通・絶縁試験を実施しております。これを用いて試験を実施した結果、全て規格内である、あと、トレンド評価、号機間比較、それぞれ正常であることを確認しております。
 最後に、打ち上げ直前に、このMOCを取り外してフライトプラグを装着するんですけども、まず、実際の工場試験で実装したフライトプラグそのものを接続しているということ、あと、接続の健全性につきましては、製造記録、写真記録にて確認しているという形になります。
 続いて21ページお願いいたします。
 こちらは確認結果の総まとめといたしまして、A-1系統、PSDB2A内のスイッチからPSDB2A出力端までの異常、こちらは実負荷試験と導通・絶縁試験、A-2も同様でございます。こういったところで良好であるということ。あと、B-1ということで、PSDB2Aの出力端からRCSインターフェースコネクタまでのハーネス・コネクタ異常、こちらにつきましては実負荷試験と導通・絶縁試験に加えまして、コネクタ、ハーネス、フライトプラグの接続については、製造記録、写真記録より、良好であることを確認しております。
 B-2、2B系統についても同じでございます。
 続いて22ページお願いいたします。
 こちらはCということで、RCSのインターフェースコネクタからパイロ弁までの系統異常につきましては、実負荷試験、導通・絶縁試験、それからコネクタ接続、ハーネス艤装、こういったところで製造・写真記録が良好であることを確認しております。
 以上より、この3-1の部分につきましては要因ではないと。フライトデータと製造・検査記録から、要因ではないと判断しております。
 続きまして、23ページをお願いいたします。
 こちら、パイロ弁の開動作不良、3-2になります。こちらにつきましてはFTAを基に御説明いたします。一部調査中のものもございますので、そちらも説明いたします。
 まず、パイロ弁の開動作不良ということで、イニシエータの動作不良に対しまして、製造不良と保管不良、射場における点検不良、フライト中の損傷という形で展開しております。
 まず、製造不良につきましては、今、調査をしているところでございます。
 保管不良につきましては、まず、射場における保管状態、あと、保管場所の温湿度データを全て確認いたしまして、過去号機と同等であることを確認しております。ただ、念のために、保管要求については再確認しているところで、あと、工場保管環境については調査中でございます。
 それから、射場における点検不良という形で、射場における点検結果は製造・検査データに基づいて正常であるということを確認しております。ただし、これも念のためですけども、点検要求について妥当性を確認しているところでございます。
 フライト中の損傷は、先ほどと同様に、過大な振動、加速度は印加されていないことを確認しております。
 次のページをお願いいたします。24ページになります。
 その後のPCAの作動不良ということで、こちらも製造不良につきましては調査中です。
 保管不良は、射場ではイニシエータと同じ場所に保管しておりますので、先ほどと同じになります。念のために保管要求の妥当性を確認しているところで、工場保管環境を調査しているという形になります。
 それと、イニシエータとPCAの組みつけは射場で実施しておりまして、こちらは製造・検査データ、組みつけ時の外観・隙間量検査等より、組みつけは正常であると確認しております。
 フライト中の損傷は先ほどと同じです。
 それから、バルブ本体になります。製造不良、こちらは調査中です。保管不良、これも射場では、バルブ本体は期間が短いですけども、保管中のデータを確認しております。ただし、念のために保管要求の妥当性を確認しているところで、工場保管環境を調査している形です。
 それから、PCAとバルブ本体の組みつけは射場で実施しておりまして、Oリングの外観については一部調査中のものがございますので、現在全てバツにできておりませんが、それを除く製造・検査データ、組みつけ時の外観・隙間量の検査、こういったところは良好であることを確認しております。
 フライト中の損傷については、先ほどと同様でございます。
 これが全体像になっております。一部、三角がまだ残っているという状況です。
 25ページに移っていただきまして、先ほど御説明したところの細かい内容の説明になります。
 まず、①ですけども、イニシエータとPCAはパイロ弁メーカーから射場へ輸送されて、射場で保管いたします。保管した後に、イニシエータの単体点検を組みつける前に実施しておりまして、導通・絶縁試験を実施して、結果良好でございます。それからイニシエータとPCAを組みつけ、組みつけたPCAをバルブ本体と組みつけるという工程になります。
 続きまして、26ページになりますけども、こちらが確認結果のまとめということです。
 イニシエータの単体試験、こちらは導通・絶縁抵抗で結果が良好でございます。それから、B-3のイニシエータとPCAの組みつけ、こちらはイニシエータの外観検査を全て実施しておりまして、PCAの外観も良好でございます。組みつけ作業も良好ということでございます。
 それから、27ページに移りまして、PCAとバルブ本体組みつけでございます。
 まず、PCAの外観の中で、本体とブースタ部のところは良好でございますけども、Oリングにつきましては、もともとPCAに装着されて射場に搬入されておりまして、PCAから見える、外側に見えるところにつきましては、潤滑剤を塗る際に表面形状が正常であるということを確認しておりますが、PCAの出荷時点で装着されている側につきましては、一部未確認部分、今、調査中の部分がございます。PCA本体に接触している側になります。
 それから、バルブ本体の外観点検も良好。それから、組みつけ作業についても良好。ボンディング抵抗も良好であるという結果でございます。
 最後に28ページになりまして、推進薬供給配管の閉塞というところで、こちらについてもFTAを展開しております。
 まず、タンク出口ポートの閉塞ということで、タンク内に異物が混入していたというところにつきましては、製造・検査データの確認結果より、要因ではないと判断しております。
 それから、ダイアフラムによる閉塞は、今、その閉塞の有無を確認していて、まだ要因としては潰し切れてないところでございます。
 それから、配管の閉塞ですけども、配管内の製造不良、形状異常につきましては、製造・検査データ、X線検査等も実施しておりますので、その結果から要因ではないと判断しております。
 それから、配管内の異物混入も、製造・検査データ、清浄度検査等の結果によりまして、要因ではない。
 配管のさびによる閉塞は、配管はSUSでございまして、閉塞に至るようなさびの成長の可能性はございません。
 配管の氷結と推進薬の凍結、氷結というのは水分が氷になるということ、推進薬の凍結というのは液が固体になるということですけれども、こちらにつきましては外気温度ですとか建屋の温度、それからフライトデータの温度、こういったところで氷結、凍結の可能性はないと判断しております。
 それから、B-5の配管の変形ですけども、こちらにつきましても製造・検査データは良好であるということ、フライトで変形することはないということで、バツにしております。
 一方で、パイロ弁の内部に推進薬配管がございます。こちらはパイロ弁の下流に溶接しているものですけども、仕切り弁があるところで推進薬が流れる配管ですが、こちらは製造記録を確認しているところで、まだ△という形になります。
 以上示したところで、潰し込めているところとまだ現状調査をしているところと残っている状況でございます。今日は、製造・検査データに関しては途中経過になります。
 29ページのまとめに移りまして、今後の計画を示しております。
 まず、結果サマリーといたしまして、2段RCSが機能しなかった要因として可能性が否定できなかった三つの要因のうち、PSDBスイッチ下流からパイロ弁までの系統異常につきましては、フライトデータと製造・検査データの確認結果から、要因ではないと識別しております。残る二つについて、詳細要因を分析して絞り込みを行っている状況でございます。
 今後の予定といたしましては、俯瞰的な視点を確保しつつということで、原因究明の基本的な考え方を言葉で表すのは難しいんですけども、全体的に見ながら、現時点で残っている二つについて、さらに詳細な要因を分析していって絞り込みを行っていきたいと。原因の特定を進める考えでございます。また新たな事実が判明したら、ほかに影響がないかとかいったところの確認をしていく予定であります。
 そして、並行して他機種への影響評価等を進めていきます。
 こちらがまとめでありまして、30ページから参考といたしまして、他機種のH3とH-ⅡAへの影響評価を実施しております。
 原因究明状況として、イプシロンの要因の絞り込みが進捗しているということで、今後打ち上げを控えておりますH3及びH-ⅡAへの影響について、並行して進めているところでございます。
 H3とH-ⅡAにおいては、2段RCSの開発・製造の企業及び設計・形状が違うということですけども、H3では要因の一つとしてまだ絞り切れておりません。パイロ弁の動作不良、この対象でありますパイロ弁の製造メーカーが同一であるということから、影響の有無の確認を継続しているところでございます。H-ⅡAについては、機器の共通性はないということを確認しております。
 今後、詳細要因の絞り込み状況を踏まえて、6号機との機器の共通性ですとか作業、点検、保管の共通性、品質保証の観点を含めまして、H3、H-ⅡAそれぞれで影響評価を継続しておるところでございます。
 31ページ目、参考2といたしまして、H3の2段RCSを示しております。
 パイロ弁、こちらは製造メーカーがイプシロンと同一ではありますけども、そのほかにつきましては設計も異なるという形で、なおかつ、タンクモジュールについてはカートリッジ方式としておりまして、射場でも交換可能という設計になっております。
 続いて32ページになります。
 H-ⅡAにつきましては、基本的にイプシロンとRCSとは製造メーカーが異なるという形になっております。
 最後に参考4といたしまして、JAXAと民間との役割分担・品質保証の考え方を示しておりまして、上の二つにつきましては先ほど御説明したところでございますけども、まず、JAXAから機体システムメーカーに対しましては、品質要求といたしまして、こちらに列挙したプログラム標準といったものを適用しております。それに基づきまして、機体システムメーカーからは、その右に示しておりますけども、それぞれの企業の信頼性、品質保証プログラム計画書ですとか、こういった文書類を提出していただいております。
 さらに機体システムメーカーからサブシステムメーカー等への要求については、左下の部分になりますけども、JAXAの品質管理要求に基づきまして、機体システムメーカーがそれぞれ要求を設定しております。それに対しまして、サブシステムもしくはそのコンポーネント供給業者から、右のところを提出してもらっていると。要求元が検査、確認しているということになります。
 説明は以上になります。
 
【木村主査】 ありがとうございます。大変丁寧な御説明をいただきまして、ありがとうございました。原因もある程度絞り込めてきていると思います。前回の会合までで想定されていた、三つの要因のうちの、一つについて、恐らく今回の検討で排除することができるのではないかというお話もありました。
 そうしましたら、委員の皆様から御質問を受けたいと思います。御質問ある方は挙手ボタンにて御連絡いただけますでしょうか。
 もし時間がありましたら、先に、私の方から幾つか質問させていただいてよろしいでしょうか。
 私も電気系統が専門ですので、PSDBスイッチ下流からパイロ弁までの系統について、かなり詳細に、試験のプロセス等もされて、系統異常が原因ではないという結論、これは非常に妥当に感じます。
 ここで、検査をするときに、関連して確認をしたいのですけれども、この後で、パイロ弁のところの話で、イニシエータとPCAと弁と三つの要素があるかと思います。電気系統は前もって試験を繰り返されていて、その記録も残っているということから、かなりそこは信頼性が高く動いていると思われます。イニシエータ、PCAについても、事前に検査をされたというふうに伺っています。これはこのような理解でよろしいでしょうか。
 あともう一つ、弁本体については、これは火工品であるという事情から、フライト品そのものを事前に検査するというのは難しいという理解で、これは間違いないでしょうか。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 まず、最初の御質問のイニシエータの点検ですけども、射場に来た後、保管いたします。保管した後、使う前に点検しておりまして、そちらで導通絶縁試験を実施しておりまして、結果が良好であるということは確認しております。
 まだ調査中ですけども、これは推定ですけども、製造工場でも恐らく点検しているだろうと。念のため今、確認しているところでございます。
 それと、弁本体につきましては、PCAも含めまして実物では試験ができないものになりまして、これはもう一発物でございます。ということで、検査の手法としては、同一ロットのもの、まとめて製造するんですけども、製造工程を同じにしてたくさんつくった中のものを抜取り検査ということで、ロット保証を実施しております。発火試験ですとか作動が適切に行われているかどうかといったところの試験を実施しておりまして、その同一ロットのものを保証するという手法でございます。
 実際に物をつくった時に、我々LATというんですけど、ロットATと言っているんですけども、今、念のためにもう一度そこのところの確認をしているというところでございます。
 
【木村主査】 なるほど。分かりました。それでちょっと関連して伺いたいのですが、これまでの号機との間で、その部分のロットは共通のものなんでしょうか。それとも、各号機においてそれぞれ管理されているものなのでしょうか。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 まず、今回イプシロンの4号機から6号機は、パイロバルブは同一ロットのものでございます。これが事実でございます。
 
【木村主査】 ありがとうございます。
 そうしましたら、御質問いかがでしょうか。
 門脇委員、お願いいたします。
 
【門脇委員】 NICTの門脇です。御説明どうもありがとうございました。
 先ほどの御説明で、4号機から6号機まで同じロットのものを使われているという御説明がありましたけども、同一ロットの検査というのは、各号機の打ち上げを控えている段階でそれぞれやられるんでしょうか。1回やったら終わりとか、そういうことではないと思っていていいんでしょうか。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 いえ、1回やったら終わりでございます。
 
【門脇委員】 1回やったら終わりなんですか。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 はい。同じロット1回ですね、はい。
 
【門脇委員】 4号機打ち上げからは大分時間がたっていると思いますけど、その辺りの経年変化みたいなものというのは気にしなくていいんでしょうか。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 一応保管寿命というものがございまして、その寿命内であるということは確認しております。ただし、そこが本当に妥当であるかという点も含めて、今、再確認しているところでございます。
 
【門脇委員】 ちょっとそこのところが若干気になるポイントではあるかなという気がいたしました。
 以上でございます。
 
【木村主査】 門脇委員、ありがとうございます。ほか、いかがでしょうか。
 
【竹上企画官(事務局)】 笠原委員からコメント来ております。読み上げます。
 
【木村主査】 お願いします。
 
【竹上企画官(事務局)】 パイロ弁の製造メーカーは明示していただくことは可能でしょうかということと、あともう一つ、JAXAの他の衛星への影響はございませんでしょうか。2点いただいております。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 まず、パイロ弁メーカーですけども、今回、回答はちょっと差し控えさせていただきたいと思います。それと、JAXAの衛星についての影響ですけども、こちらにつきましては今、調査中でございます。
 
【木村主査】 ありがとうございます。
 そうしましたら、他いかがでしょうか。もし追加で、私のほうよろしければ、あと何点かちょっとお伺いしたいと思います。
 1点、ちょっと細かい表現上の問題かなとも思うのですけれども、先ほどのパイロ弁の開動作不良というところの説明の中で、保管要求と工場保管関係についての妥当性を確認中という表現がございました。あと、点検要求についての妥当性を確認中というふうに伺ったのですけれども、具体的にはどのようなことを確認されているのか、ちょっと詳細を教えていただければと思います。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 まず、保管に関しましては、温湿度要求ですね。そういったものが本当にないのかどうなのか、もしくは何かそういうちょっとしたことが本当にあるのかないのか、そういった細かいところを今、丁寧に確認しているところでございます。
 それと、点検要求に関しましては、我々バルブと整合する形で点検要求をつくって点検しているんですけども、一応念のために、そこはもう一度入念に確認しておこうという観点で確認しているというところでございます。
 
【木村主査】 なるほど。要求項目というか内容そのものを今、見直していると、再点検されているという、そういう理解でよろしいですね。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 見直しといいますか、そうですね。妥当であるということを確認しています。
 
【木村主査】 妥当性の確認。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 はい。
 
【木村主査】 分かりました。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 すいません、ちょっと私からよろしいでしょうか。
 今、説明していく中でちょっと間違いに気づきまして、22ページのところで、CのRCSインターフェースコネクタからパイロ弁までの系統異常、ちょっと私のチェックミスだったんですけども、この点火信号実負荷試験、こちらについては、先ほど火工品シミュレーターを用いて試験をしているというところで、ここの部分については、工場では試験をしておりませんので、削除させていただきたいと思います。こちら、機体システムメーカーの工場と射場での試験結果を示しているところでございますので、ここからはちょっと削除させていただきたいと思います。大変申し訳ございません。
 
【木村主査】 分かりました。そういう意味ですね。了解いたしました。ありがとうございます。
 工場のほうでの実負荷試験はやっているということですね。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 機体システムメーカーの工場での実負荷試験は実施しておりません。単体、サブシステムメーカーのところについては確認いたします。
 
【木村主査】 なるほど、分かりました。
 あと、もしよろしければ、三つ目の配管の閉塞というところです。これについても、ちょっと伺いたいことが幾つかありまして、ダイアフラム方式による閉塞というのが、可能性としては今、排除されていないというふうに書かれております。ちょっとこの辺り専門外なので、具体的にどういう感じの閉塞が起き得ると考えられているんでしょうか。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 極端なことを言いますと、脱落とか変形してとかですね。そういったようなあらゆる可能性について、今、検討しているところでございます。
 
【木村主査】 これは、方式としては実績もあり、試験もこれまでされてきたということではあるのですね。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 はい。
 
【木村主査】 分かりました。あと、配管のところでの凍結等については、温度データでフライト時もこれは確認がされているという理解ですね。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 はい、そうです。
 
【木村主査】 ありがとうございます。
 御質問、御意見等いかがでしょうか。他にもしございましたら。
 お願いいたします。
 
【上田課長(事務局)】 先生、事務局からよろしいでしょうか。
 今、プロマネが22ページのCの一番上については削除というようなことをおっしゃいまして、また確認するということでしたが、確認はそれに伴い18ページ。18ページのFTAについては、それは影響が起きるんでしょうか、起きないんでしょうか。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 ありがとうございます。こちら、FTAの中に実負荷試験というふうに書いておりませんで、こちらが正しい導通絶縁が正常ということを書いておりまして、Cのところですね。こちらには影響ございません。
 
【上田課長(事務局)】 承知しました。ありがとうございます。
 
【木村主査】 ありがとうございます。
 他、いかがでしょうか。挙手だけじゃなくても、声をかけていただいても大丈夫ですけれども、いかがでしょう。
 
【木村主査】 熊崎委員、お願いいたします。
 
【熊崎委員】 ありがとうございます。
 今、木村委員長がおっしゃったことと関係しますが、同ロットにおいてブースターの着火・反応は問題なかったという理解でよろしいでしょうか。充填状況が適切であり、適切な圧力が出たという理解でよろしいでしょうか。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 同ロットというのは、ロットATのお話でよろしければ、ロットATでは適切にチャージされております。
 
【熊崎委員】 どんな物質か開示可能でしょうか。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 すいません。ちょっと、どの物質という……。
 
【熊崎委員】 ブースターの中身です。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 ブースターの火薬のことを言われているんでしょうか。
 
【熊崎委員】 はい。
 
【井元プロジェクトマネージャー(JAXA)】 ちょっとそこは私、今、データを持ち合わせておりませんので、御説明できるかどうかも確認した上で、御回答を差し上げたいと思います。
 
【熊崎委員】 ありがとうございます。
 
【木村主査】 ありがとうございます。他いかがでしょうか。
 ちょっと時間も来ておりますので、もしよろしければ議論のほうをこちらまでということにさせていただければと思います。先ほどコメントさせていただきましたけれども、系統異常については、今回、除外できるというふうに御判断されたということです。
 この試験結果などを見まして、これは恐らく妥当な判断ではないかなというふうに、考えられます。この後、非公開情報もあり、それも合わせて検討する必要がありますが、妥当と判断できるかなというふうに思います。
 またこれからさらに検討のほうを進められると思いますけれども、本日の公開分の議論については、ここまでで締めさせていただこうかと思っております。
 以降は非公開になりますので、一旦ここで事務局から事務連絡をお願いいたします。
 
【竹上企画官(事務局)】 ありがとうございます。
 会議資料と議事録の公開について、申し上げます。
 本日の会議資料は、既に文科省ホームページに掲載させていただいております。また、議事録につきましても、ここまでの内容は公開となりますので、委員の皆様に御確認いただいた後、文科省ホームページに掲載させていただきます。
 次回小委員会でございますけれども、11月上旬をめどに調整の上、お知らせさせていただきます。
 事務連絡としては、以上です。
 
【木村主査】 ありがとうございます。
 それでは、申し訳ありませんが、一般の方はここまでとなります。
 ここまでの傍聴、本当にありがとうございました。

(プレス、傍聴者退席)


―― 了 ――

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