宇宙開発利用部会(第69回)/調査・安全小委員会(第40回)合同会議 議事録

1.日時

令和4年10月13日(木曜日) 14時30分~15時00分

2.場所

新型コロナウィルス感染症の拡大防止の観点から、オンライン会議にて開催

3.議題

  1. プシロンロケット6号機の打上げ結果について
  2. その他

4.出席者

委員

【宇宙開発利用部会】
臨時委員 井川 陽次郎
臨時委員 大西 卓哉
臨時委員 笠原 次郎
臨時委員 三枝 信子
臨時委員 芝井 広
臨時委員 白井 恭一
臨時委員 鈴木 健吾
臨時委員 髙橋 德行
臨時委員 鶴岡 路人
臨時委員 松岡 彩子
臨時委員 山崎 直子
臨時委員 吉田 和哉
臨時委員 米澤 千夏

【調査・安全小委員会】
主査 木村 真一
主査代理 神武 直彦
専門委員 柿沼 志津子
臨時委員 笠原 次郎
専門委員 熊崎 美枝子

文部科学省

研究開発局宇宙開発利用課長 上田 光幸
研究開発局宇宙開発利用課企画官 竹上 直也
研究開発局宇宙開発利用課課長補佐 横井 奈央
研究開発局宇宙開発利用課課長補佐 木元 健一

(説明者)
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
 理事 布野 泰広
 宇宙輸送技術部門 事業推進部長 佐藤 寿晃

5.議事録

【竹上企画官(事務局)】 事務局の竹上でございます。それでは、今、傍聴者の方にどんどん入室していただいておりますが、少し定刻に遅れましたが、宇宙開発利用部会並びに調査・安全小委員会合同会議を開催させていただきます。本日は冒頭、事務局のほうで進行を務めたいと思います。
 両会議の皆様には、本日、急な御案内にもかかわらず御参集いただき、誠にありがとうございます。本日は緊急会合という形で事前案内しておりましたが、両会議ともに定足数を満たしておりますので、正式な合同会議として本日開催させていただきます。両会議の運営規則に準じ、本日、公開の形で開催させていただきます。
 冒頭、宇宙開発利用課長の上田より一言申し上げます。
 
【上田課長】 宇宙開発利用課長の上田でございます。部会の委員の皆様、そして小委員会の皆様、急遽御参集いただくことになりまして、誠に恐縮でございますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 既に報道発表されておりますとおり、昨日、午前9時50分に打ち上げられましたイプシロンロケット6号機ですが、飛行中に姿勢の異常を検知し、搭載衛星を軌道に投入することができないと判断されましたため、地上からの指令破壊送信によりまして飛行を中断し、打上げ失敗という結果となりました。
 参考資料1にありますように、文部科学省におきまして、事故発生直後に大臣指示に基づきまして、井出副大臣をリーダーとしますイプシロンロケット6号機対策本部を設置いたしまして、昨日2回の会合を実施したところでございます。今後、JAXAと連携し、原因究明と今後の対策検討を進めてまいります。
 以上でございます。
 
【竹上企画官(事務局)】 続いて、私のほうから、本日の会合の位置づけを補足させていただきます。
 まず、調査・安全小委員会でございますが、参考資料2-1の1項、設置の趣旨にございますように、ロケットや人工衛星の重大な事故・不具合等が発生した場合の原因、技術課題及びその対応策などに関して調査検討する場として設置されたものでございます。この趣旨に則りまして、調査・安全小委員会の委員の皆様には、今後、今般のイプシロンロケット6号機に関しJAXAが進める原因究明及び対策検討に対し、各分野のエキスパートの立場から御意見をいただきたく存じます。
 また、宇宙開発利用部会の委員の皆様にも、先週10月5日、部会におきまして、イプシロン6号機の打上げの準備状況につきまして御報告させていただいておりました。今回残念な結果ではありましたが、最新の状況についてお知らせするとともに、本日のJAXAからの説明はまだ限定的なものであろうかと思いますが、部会の委員の皆様からも御意見をいただければと思います。
 なお、次回以降につきましては、調査・安全小委員会の設置趣旨に則りまして、基本的には、調査・安全小委員会におきまして本件を継続的に取り扱っていただくことといたします。本日は欠席ですが、その旨、利用部会の村山部会長からも了解をいただいておるところでございます。
 それでは、ここからは宇宙開発利用部会の村山部会長は本日御都合がつかないこともありまして、小委員会の木村主査に本日の進行をお願いさせていただければと思います。
 木村主査、よろしくお願いいたします。
 
【木村主査】 はい、了解いたしました。調査・安全小委員会の主査を務めさせていただいております、木村でございます。よろしくお願いいたします。
 それでは、早速ですけれども、JAXAの布野理事、御説明をお願いできればと思います。
 
【布野理事(JAXA)】 イプシロンロケット6号機の打上げ実施責任者を務めております、理事の布野でございます。
 このたびは打上げに失敗し、皆様の御期待に応えられなかったことを、深くお詫び申し上げます。現在、山川理事長を長とします対策本部を設置し、原因調査を開始しているところでございます。調査状況につきましては随時部会に御報告していく所存でございますけれども、本日は失敗の状況について、資料1に基づいて御報告を差し上げます。
 早速、資料を御覧いただきます。1ページめくっていただきまして、6号機の打上げの概要でございます。
 打上げ日は、当初10月7日を予定しておりましたけれども、航法センサー等の条件が整わないことから延期をしておりまして、10月12日9時50分43秒、定刻に内之浦宇宙空間観測所から打上げを実施してございます。
 搭載しております衛星でございますけれども、JAXAが開発をしております革新的衛星技術実証3号機6基と株式会社IHIエアロスペース社、これはロケットの製造を行っており、将来イプシロンの打上げサービスを担っていく会社として選定している会社ですけれども、IA社からの受託衛星2基、計8基の打上げを実施したものでございます。
 革新的衛星技術実証3号機は、大学や企業からの公募によりまして選定いたしましたテーマの宇宙実証を目的とする衛星でございまして、7つの部品機器を搭載いたしました主衛星であります小型実証衛星3号機(RAISE-3)、これは100キロ級の衛星でございますけれども、1基とキューブサット5基から構成されてございます。
 一方の受託衛星2基に関しましては、株式会社QPS研究所が開発をしておられまして、高精細な地球観測サービスの実現に向けた衛星コンステレーションの構築を目的として打ち上げたものでございます。
 2ページ目に搭載の概要図を示してございます。
 写真でありますのが衛星フェアリング内部の状況ですが、右にポンチ絵で描いてございます。搭載構造は2段構成になっておりまして、上段に緑色で描いてございますのが受託衛星のQPS-SAR-3、4の2基でございます。それから、手前に紫色でハッチしてございますのが、小型実証衛星3号機(RAISE-3)でございまして、上段に3基の衛星を搭載してございます。その下の段に筒状のものが3つ見えると思いますが、ここはキューブサットの分離装置でありますE-SSODというものの中に搭載されておりますキューブサットが5基、3つのスロットの中にそれぞれ分散して搭載されているという状況でございます。
 次のページをお開きください。
 イプシロンロケットの機体諸元でございます。イプシロン6号機は、イプシロンの強化型のオプション形態でございまして、3段までの上段にオプションとして小型液体推進系PBS――Post Boost Stageと呼んでおりますが、速度を調節するステージを搭載しているオプション形態というものでございまして、今回、8基の衛星を搭載するために複数衛星を搭載する構造を新たに開発して打上げに臨んでいるものでございまして、全長は26メートル、機体直径は2.6メートル、全備重量は96トンでございまして、基本、1段から3段は固体推進薬を使用している固体ロケットでございます。
 第1段ですけれども、姿勢制御に関しましてはTVC――Thrust Vector Controlというノズルを首振りをさせること、それからSMSJ――Solid Motor Side Jetということで、固体推進薬を使用したロールを制御するための装置がついておりまして、これによりまして機体の制御を行ってございます。
 それから2段の姿勢制御に関しましては、同じくTVCというノズルを首振りさせる機構とRCS――Reaction Control Systemというヒドラジンを使ったガスジェット装置による姿勢制御を行ってございます。
 3段に関しましては、これは1段、2段と違いまして、スピン安定で姿勢を一定に保って燃焼させるという方式を取っているところが特徴でございます。
 次のページをお開きください。
 打上げ結果の概要でございますが、概要に入る前に、打上げの、まずシーケンスについて絵が描いてございますので、御覧いただければと思いますが、1段打上げ後、先ほど申しましたTVC+SMSJで姿勢制御しながら1段を燃焼させ、1段燃焼後、衛星を保護しておりますフェアリングを分離します。その後、1・2段を分離した後、2段を点火、それから2段点火終了後、2段、3段が結合された状態でスピンモーターに点火させまして、スピン安定を取った後に2・3段を分離して、3段を点火して軌道に打ち上げていくと、そういう打上げのシーケンスを取っているところでございます。今申し上げましたシーケンスのイメージが動画でありますので、まずそれを御覧いただきます。
 
(動画視聴)
 
【布野理事(JAXA)】 2・3段分離までのイメージをお示ししましたが、打上げの結果でございますけれども、1段、2段の飛行は正常でございまして、4ページに書いてございます打上げ経過時刻、それから計画値との比較を見ていただいても、2段終了までほぼ計画値どおりに飛行したことが分かると思います。その後、2・3段分離を判断する前に、目標姿勢からずれているということを検知いたしまして、地球周回する軌道に投入できないことを判断しまして、9時57分17秒にロケットに指令破壊信号を送出し、機体を破壊し、打上げを失敗したものでございます。
 先ほど申しましたように、現在、山川理事長を長といたします対策本部を設置し、原因究明に当たっているところでございます。
 打上げと失敗の概要については以上でございます。
 
【木村主査】 御説明ありがとうございます。
 ただいまの御説明に対して、御意見、御質問等をお受けしようと思います。今日は時間が非常に限られていることもございますが、可能な限り委員の御質問をお受けする方向で、その場合、若干時間の延長なども考えたいと思っております。加えて、会議後に書面での質問も受け付けておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 まだ情報としてはあまり分かってないかもしれないですけれども、御質問のある委員の方は挙手ボタンでお知らせいただけますでしょうか。
 吉田委員、お願いできますでしょうか。
 
【吉田委員】 よろしくお願いします。
 一つ、教えていただきたいんですけど、少し専門的な質問になるかもしれませんが、この最後の指令破壊信号を送った具体的な理由で「2/3段分離可否判断の時点で」ということは、分離はしない段階でということですね。それから「目標姿勢からずれ」とあるんですが、先ほど見せていただいた動画ですと、3段目でスピンをかけて分離をするように見えたんですけれども、そこのスピンを与えたその軸が望みの方向を向いてなかったと、そういうような理解でよろしいでしょうか。
 
【布野理事(JAXA)】 おっしゃるとおりでありまして、シーケンス上は、2段終了後スピンをかけ、安定をして、分離して3段を点火して、所定の軌道に入れるということを確認して分離し、次のシーケンス、3段の着火に入るというシーケンスを取ってございますが、その2段、3段を分離していいかどうかの判断時点で所定の姿勢からずれているということで、このまま分離し、以降のシーケンスに移行すると、所定の軌道に入らないということが明らかになったことから、指令破壊をしたということでございます。
 
【吉田委員】 お答えいただいたところですが、すみません、それはあらかじめ用意された原稿を繰り返されているように感じてしまったんですけれども、具体的には、そうすると、スピンアップしたときのスピン軸が望みの方向を向いていなかった、十分な安定した回転に移行しなかったということもあり得ると思うんですけれども、そういったところをもうちょっと具体的な状況は分かっていらっしゃるのでしょうかというのが質問のポイントだったんですが。
 
【布野理事(JAXA)】 望みの方向に向いていなかったというのは事実です。
 
【吉田委員】 そうなんですか。
 
【布野理事(JAXA)】 はい。そこが、なぜそうなったかということについて、いわゆる姿勢制御系に問題があったということで、そこの関連の箇所を今、詳細に検討しているという状況でございます。
 
【吉田委員】 分かりました。ありがとうございました。
 
【木村主査】 ありがとうございました。
 加えて私から、重ねてになりますが、今のスピンアップ自体は成立していたということでよろしいでしょうか。
 
【布野理事(JAXA)】 はい。そのように評価してございます。
 
【木村主査】 軸がずれていたということ。
 
【布野理事(JAXA)】 はい。
 
【木村主査】 ありがとうございます。
 そうしましたら、続けて神武委員、お願いいたします。
 
【神武委員】 ありがとうございます。
 もう既にやられていらっしゃると思うんですが、イプシロン6号機と5号機までの機体の設計・製造で、この当該シーケンスにおいての違う点、もし設計が変わっているとか、製造のロットが変わっているとか、違いがどの辺りにあるかを教えていただければと思います。
 
【布野理事(JAXA)】 設計とか、そういうものが変わっているということはございません。詳細に部品レベルまで変更がないかということについては、現在詳細に検討しているところでございますが、設計等では変更はないということは言えることでございます。
 
【神武委員】 分かりました。承知しました。
 
【木村主査】 よろしいですか。
 そうしましたら、熊崎委員、続けてお願いできますでしょうか。
 
【熊崎委員】 横浜国立大学の熊崎です。御説明ありがとうございました。
 第2、第3段の分離判断の箇所で、問題が検出されたと理解しておりますが、それ以前から計画値よりも実際に計測された経過時間が早くなっている、指令破壊よりも前から少しずつ経過時間が少なくなっているようですけれども、こちらについて何か今分かっていることがありますか。1秒程度の違いに意味があるのか、ということについて教えていただけますでしょうか。
 
【布野理事(JAXA)】 ありがとうございます。固体推進薬を使っていることもありまして、燃焼時間とか、そういうものは推進薬の温度等でも変わってくることもありまして、この場合の1秒とか、そのぐらいの違いは、極めて正確に機能していると評価してございまして、性能とか、そういうもので、シーケンス上何か問題があるのかということに関しましては、全くないと評価してございます。
 
【熊崎委員】 分かりました。ありがとうございました。
 
【木村主査】 ありがとうございます。
 ほかに御質問等はいかがでしょうか。
 笠原委員、お願いいたします。
 
【笠原委員】 御説明どうもありがとうございます。
 先ほどの御質問の続きになるかと思うのですが、第2段の燃焼終了時に正常な姿勢を保つことはできたのでしょうか。その後のスピンモーターは正常に動いているという御説明だったと思うんですが、第2段燃焼終了時の姿勢は適正な範囲にあったのでしょうか。いかがでしょうか。
 
【布野理事(JAXA)】 詳細評価が必要だとは思っておりますが、2段燃焼終了時に機体の姿勢に異常があったとは認識しておりませんで、その後、徐々に姿勢が崩れていったということで、現在その原因等について検討を深めているところでございます。
 
【笠原委員】 承知いたしました。本当にどうもありがとうございます。
 以上でございます。
 
【木村主査】 よろしいでしょうか。
 そうしましたら、続きまして井川委員、お願いできますでしょうか。
 
【井川委員】 御説明ありがとうございました。聞こえますか。
 
【布野理事(JAXA)】 はい。聞こえております。
 
【井川委員】 原因究明はちょっと私も現時点ではデータがないので何とも言えないのですが、2点、注文というかコメントさせていただきたいのですが、1点目は、この打上げデータを見ていると、3段目までは非常に正確にうまくいっているということが見てとれるわけでして、したがって、まだ事故原因も本格的に始まってないのに何を言うんだと怒られそうなんですけれども、これは早期の再開ということも、対策本部におかれましては並行して検討していただきたいという要望があります。つまり、これ1点をもって、開発がぴたっと長い間止まってしまうのは、これは日本の危機管理体制の弱点として世界は受け止めますので、どうしても早期の運転再開、正常化を常に視野に置いてやっていただきたいということが1つコメントです。
 それから、もう1点、宇宙開発利用部会、なかなか日本の場合は、失敗とかいろいろなことがあると、技術的なことを全部公開してやっているわけですけれども、国際情勢がこういう状況でございますので、技術的な公開に関して、原因究明をやっていく際に、技術のセキュリティーということも十分考慮されて情報を出していくということをぜひ留意していただきたいと思います。
 以上2点です。ありがとうございました。
 
【布野理事(JAXA)】 ありがとうございます。
 1点目の御指摘については、我々としても早期にリターン・トゥ・フライトをするということは思っております。ただし、それには確実に原因究明ができ、対策が打てるということが前提でございまして、早期復帰が前提とは考えてございませんが、井川委員がおっしゃるとおり、我々としても可能な限り早期に原因究明し、対策を徹底し、リターン・トゥ・フライトをしたいと考えてございます。
 それから、2点目の御指摘につきましては、事務局とも御相談しながら適切な対応を図っていきたいと考えてございます。
 
【竹上企画官(事務局)】 すみません、事務局から補足いたします。
 御指摘の公開のほうですけれども、運営規則にも、本日は全て公開としておりますけれども、次に掲げる場合を除きということの一例として、ロケットの打上げ等に係る機微情報を含むと考えられる案件とありますので、ここは内容に応じて公開・非公開をしっかりと決めて対策したいと考えております。
 以上です。
 
【井川委員】 ありがとうございました。
 
【木村主査】 井川委員、どうも御意見も含めてありがとうございます。
 他はいかがでしょうか。もしなければ、私からもう1点だけ確認させていただきたいのですけれども、この姿勢制御系というか姿勢系テレメータは、ずっとモニターされていたわけですよね。この指令破壊前で確認したわけではなく、スピンアップ時もずっとモニターはされていたと思うんですけれども、その過程において問題はなかったという理解でよいでしょうか。それともスピンアップ時に何らかの兆候が見られたということはありますでしょうか。
 
【布野理事(JAXA)】 まず、モニターができていたかということに関しましては、指令破壊の信号を出すまでモニターできてございました。
 それから、異常があったのかということに関しましては、先ほど申しましたように、兆候として表れ始めたのが、2段燃焼終了後から姿勢に乱れが生じ始めているというのが事実として認識されているところでございます。
 
【木村主査】 了解しました。ありがとうございます。
 さて、ほか御質問はよろしいでしょうか。まだこれから原因究明のほうは進んでいくと思われますので、またこれから情報共有させていただくことになっていくかと思いますけれども、よろしいですか。今日のところはお時間もありますので、この辺りで……。
 ではもう1件だけ、大西委員、いかがでしょうか。
 
【大西委員】 すみません、この後まだ御説明が続くのかなと思っていましたが、これで終わりのようですので、ここで御質問させていただきたいのですが、当初10月7日に予定されていた打上げが延期された理由というのは、外的な要因によるものだったのか、それとも、何らかシステムが関係しての判断だったのでしょうか。いかがでしょうか。
 
【布野理事(JAXA)】 延期の理由は、搭載しております航法センサーの使用する衛星とロケットの位置関係で、非常にまれなことでありますけれども、航法センサーを使用するのを満たす条件になってなかったということで、装置自体が問題があるというわけではなくて、打上げ時の方向と航法衛星との位置関係で条件を満たさなかったということで延期したものでございます。
 
【大西委員】 承知しました。では外的要因ということで。ありがとうございました。
 
【木村主査】 大西委員、ありがとうございます。
 そうしましたら、時間もちょうどのところに来ておりますので、布野理事、どうもありがとうございました。これから原因究明が進むと思いますけれども、我々委員会のほうとしても御協力させていただこうと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 本日の議事はこれで終了になります。最後に事務局から事務連絡をお願いいたします。
 
【竹上企画官(事務局)】 ありがとうございます。会議資料と議事録の公開について申し上げます。
 本日、両会議の運営規則に基づきまして、会議資料は既に文部科学省のホームページに掲載させていただいております。また、本日の議事録につきましては公開となりますので、委員の皆様に御確認いただいた後、文科省ホームページに掲載させていただきます。
 また、追加の御意見ございましたら、できれば本日中に事務局宛てにメールで御連絡いただければと思います。
 次回の小委員会の開催日程でございます。来週をめどに調整の上、改めて御案内いたします。
 連絡事項は以上でございます。
 
【木村主査】 ありがとうございます。
 以上をもちまして閉会とさせていただこうと思います。本日はどうもありがとうございました。
 

―― 了 ――

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研究開発局宇宙開発利用課