宇宙開発利用部会(第101回)/調査・安全小委員会(第57回) 議事録

1.日時

令和7年12月23日(火曜日) 11時00分~11時30分

2.場所

オンライン会議にて開催

3.議題

  1. H3ロケット8号機の打上げ結果について
  2. その他

4.出席者

委員

(宇宙開発利用部会)
  部会長   山崎 直子
  部会長代理   久保田 孝
  委員   田中 明子
  臨時委員   秋山 文野
  臨時委員   大貫 美鈴
  臨時委員   小笠原 宏
  臨時委員   笠原 次郎
  臨時委員   金井 宣茂
  臨時委員   木村 真一
  臨時委員   神武 直彦
  臨時委員   高橋 忠幸
  臨時委員   鶴岡 路人
  臨時委員   村松 加奈子
  臨時委員   山室 真澄
  臨時委員   吉井 信雄
 
(調査・安全小委員会)
  主査   木村 真一
  主査代理   神武 直彦
  臨時委員   笠原 次郎
  専門委員   柿沼 志津子
  専門委員   豊嶋 守生
  専門委員   花本 健二

文部科学省

  大臣官房審議官(研究開発局担当)  古田 裕志
  研究開発局 宇宙開発利用課長  梅原 弘史
  研究開発局 宇宙開発利用課 宇宙科学技術推進企画官  近藤 潤
  研究開発局 宇宙開発利用課 課長補佐  木元 健一

(説明者)
 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
  理事/宇宙輸送技術部門長  岡田 匡史
  宇宙輸送技術部門 事業推進部長  森 有司
  宇宙輸送技術部門 H3プロジェクトチーム プロジェクトマネージャ  有田 誠

5.議事録

【近藤企画官(事務局)】 おはようございます。宇宙開発利用部会、並びに調査・安全小委員会の委員のみなさま、今回急なご案内にもかかわらずご参集いただき誠にありがとうございます。定刻になりましたので、宇宙開発利用部会並びに調査・安全小委員会合同の緊急会合を開催させていただきます。
 すでに報道もされております通り、昨日12月22日10時51分に打ち上げられたH3ロケット8号機は、第2段エンジンの第2回燃焼が正常に立ち上がらず早期に停止したことから、予定した軌道に「みちびき5号機」を投入することができず、打上げに失敗しました。
 文部科学省では事象の発生直後に大臣指示によりまして、副大臣をリーダーとするH3ロケット8号機対策本部を設置しまして、すでに昨日の時点で2回の会合を実施したところでございます。今後JAXAと連携して、原因究明と今後の対応、対策検討をすすめてまいります。
 宇宙開発利用部会、ならびに調査・安全小委員会の委員のみなさまにおかれましては、日頃より基幹ロケットの開発、打上げにご注目いただいているところ、今回は残念な結果ではありましたが、最新の情報についてお知らせをして、今後の原因究明、対策立案についてご助言いただければと思っております。
 なお調査・安全小委員会に関しましては参考資料2-1に示します「宇宙開発利用部会 調査・安全小委員会の設置について」の第1項に基づきまして設置されたものでございます。この趣旨に則りまして調査・安全小委員会の委員の皆様には今後JAXAが進める原因究明・対策検討に対し、各分野のエキスパートの立場からご助言をいただきたく存じます。
 上記の位置づけをご確認いただいたうえで、現在確認できている調査分析の内容につきまして、JAXAよりご説明いただきたいと思います。
 それではJAXA岡田理事、H3ロケットプロジェクトの有田プロジェクトマネージャ、お願いいたします。
 
【岡田理事(JAXA)】 JAXA岡田でございます。昨日、H3ロケット8号機によるみちびき5号機の打上げにつきまして、予定した軌道に到達できずに打上げに失敗してしまいました。みちびき5号機に関係する皆様をはじめ、多くの皆様のご期待に応えられず、大変申し訳なく思っております。JAXAとしましては理事長を長といたします対策本部を設置し、昨日より原因究明活動を実施しております。本日はその第一報を有田プロジェクトマネージャよりご報告させていただきます。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 それでは有田の方から結果をご説明させていただきます。1ページ目でございますが、打上げの概要をご説明いたします。打上げ日時は12月22日10時51分30秒、打上げ場所は種子島宇宙センター大型ロケット発射場でございました。
 搭載した衛星は準天頂衛星システム「みちびき5号機」で、日本で常に天頂付近に1機の衛星が見えることを目的として、複数の軌道面にそれぞれ配置された衛星を組み合わせて利用する準天頂衛星システムの一つ、ということでございます。左下にその図をのせております。右側には昨日の打上げのリフト直後のロケットの様子の写真を示しております。
 次のページをお願いします。昨日打上げに使用しましたH3ロケット8号機の機体の諸元です。今回は一段のメインエンジンのLE-9エンジンを2基、それから固体ロケットブースタSRB-3を2本、そしてショートフェアリングを搭載した「H3-22S」という形態でございました。全長57m、全備質量が422tの2段式のロケットでございます。
 次のページお願いします。打上げの結果でございます。先ほど申し上げた日時に8号機を打ち上げました。第2段エンジンの第1回燃焼終了時点までは所定の地球周回軌道に投入できていましたが、第2段エンジンの第2回燃焼が正常に立ち上がらず早期停止したことから、予定した軌道にみちびき5号機を投入することが出来ずに打ち上げに失敗いたしました。現在山川理事長を長とする対策本部を設置しまして原因究明を進めているところでございます。こちらのシーケンス表を見ていただきますと、下の(7)、(8)、(9)というところが特徴的に予測と実績の時間の差が大きくなっています。特に第2段の第1回の燃焼停止が、先ほど申し上げましたように所定の地球周回軌道には投入できましたけども、かかった時間が27秒ほど余計にかかっていると。そういったことを示しております。
 次のページをお願いします。こちらはその発生した事象を時系列的に図にしたものでございます。この図の中で右上に書いてございますが、今回の特徴的なデータを赤字・赤線で示しております。そしてそれと対比する形で通常時のデータにつきましては青字または青線で示しております。上の方から説明してまいります。
 まず計画されたイベントですけれども、リフトオフ、衛星フェアリング分離、1・2段分離、ここまでが1段フェーズと称しているところです。そこから2段のフェーズに入りまして、最終的には衛星分離に至るというものです。
 次の段にはエンジンの燃焼状態を書いています。リフトオフの約6.3秒前に1段のエンジンの燃焼を開始しまして、途中で衛星フェアリングの分離をはさみまして、MECOと書いておりますのが第1段エンジン停止、1・2段分離を経まして、第2段エンジンの第1回の燃焼を行いまして、その後慣性飛行のフェーズを経て、第2段エンジンの第2回の燃焼に入る、といった計画になっております。この矢印が示しますように、第2段エンジンの第1回の燃焼は少し長く、第2回のエンジン燃焼につきましては非常に短いという結果になってございます。
 続きまして加速度データというところでございますが、これは1段フェーズの衛星フェアリングの分離の時点で衛星搭載部で計測しております加速度が従来よりかなり大きいということがわかってまいりました。
 これにつきましては右のアスタリスクに書いてありますように、衛星フェアリングの分離状況につきまして画像を含めましてフライトデータを今総合的に調査をしているところでございます。
 その下のところ、第2段のLH2タンク圧力というところ、これは液体水素のことでございます、このタンク圧の制御を1段フェーズの途中から行います。タンクの圧力をある程度高めることによってエンジンのターボポンプが燃料を吸い込みやすくするという効果があります。第1段のフェーズの途中からギザギザした線がありますけど、タンク圧の上限と下限の閾値をあらかじめ設けてありまして、その下にあります第2段LH2タンクの加圧弁を開閉させることで、タンク圧を既定の範囲内に制御していくという仕組みをもっています。通常ですと第2段の燃焼にあたってずっと続いていくというものなのですが、これが衛星フェアリングの分離を起点といたしまして、赤線で示すように急激に低下したということがわかっております。下に書いてありますタンクの加圧弁は下限を下回っているということでずっと開状態を維持して一所懸命加圧しようとしているのだけれども、それが追い付かずにタンクの圧力が下がっていっている、そういった状況が見て取れます。
 一番下のところ、第2段エンジンの推力というというところですが、実際に計測しておりますのは燃焼圧力でございますが、燃焼圧力とエンジンの推力には一定の比例関係がありますので、エンジンの推力を示しているものと等価であるとご理解いただければと思います。
 これが青い線のように第2段エンジンの着火の指示、ここから立ち上がりまして、基本的には通常ですとほぼ一定の推力を保って最後まで燃焼しきる予定でしたが、それが赤線で示しますように点火の当初から約2割ほど低い状態で、それが時間とともに下がっていくと、そういう傾向を示しておりました。そしてトータルとしては25秒長く燃焼することで当初の軌道に投入したという風に今推測しております。
 一方第2回の燃焼につきましてはこの青い線で示す秒時にはるかに及ばない短時間で定常燃焼状態に達することなくカットオフしてしまうということで、若干図上では誇張していますが、非常に短時間でエンジンが停止してしまった、そういった状態です。
 次のページお願いします。こちらは当初の8号機の飛行計画でございまして、種子島から東の方向に打ち出して最終的にみちびき5号機を傾斜が36度の遠地点、約36,000kmの軌道に投入する予定でございました。その順調にいったときのフライトシーケンスが右のほうに書いている図です。
 次のページお願いします。こちらは参考ということでH3ロケットのシステムの概要を示した図ですが、今回の打上げに使用したのは真ん中に示す22形態、LE-9エンジンを2基、それから固体ロケットブースタを2本、そして2段のエンジンとしては改良型のLE-5B-3エンジンというものを1基使った形態でございます。私からの説明は以上でございます。
 
【近藤企画官(事務局)】 岡田理事、有田プロジェクトマネージャありがとうございます。ただいまのご説明に対しまして、特に4ページが今の新しい最新の状況だったかと思います。委員の皆様からご意見ご質問がありましたらお願いいたします。笠原先生、お願いいたします。
 
【笠原委員】 名古屋大の笠原です。ご説明どうもありがとうございます。非常に素早い対応、状況の整理をありがとうございます。質問は、今の情報ではまだ十分な情報収集できてないかと思いますが、やはり端的に申しましてフェアリングおよびフェアリング開頭に伴う火工品と、タンク、その供給系の間の何等かの干渉、作用があったように、推測させていただいている状況なのですが、そのあたりに関しまして、おそらくまだ整理中なのかとは思いますが、今後どのような情報収集がされて、原因の究明に当たられるのかということを、現段階でお分かりになる範囲でお教えいただけますとありがたく存じます。よろしくお願いいたします。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 ありがとうございます。私どもといたしましても衛星フェアリングの分離が事象の起点となっている可能性が高いと現時点考えていますが、あまり予断を持つことなく周囲のデータも見て総合的に原因を調査してまいりたいと考えております。
 
【笠原委員】 ありがとうございました。状況理解いたしました。引き続きよろしくお願いいたします。
 
【近藤企画官(事務局)】 小笠原先生お願いいたします。
 
【小笠原委員】 小笠原でございます。ご説明ありがとうございます。大変な不具合対策、スタッフのみなさん大変苦労されていると思っています。その努力に敬意を表します。質問は2点です。4ページの加速度データの議論がありましたが、テレメ自体は信用できるという前提のもとに、加速度データと書いてありますが、これはいわゆる衝撃的な加速度だったのか、スタティックな静加速度的だったのか、というところが1点と、2点目は、2段エンジンの推力が20%低く25秒長かったというところに関する質問で、トータルインパルスはそもそもその計画と合ったのか、その2点を教えて下さい。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 小笠原先生ありがとうございます。まず最初のご質問ですけれども、フェアリングの分離に伴う加速度データは端的に申し上げて、衝撃的な、動的な加速度でした。これは通常でもフェアリングの分離に伴う衝撃的な加速度というのは生じるわけですけど、それが今回は通常に比べてかなり大きいということが、わかっている状況です。トータルインパルスについてはまだ今検討中しているところですが、最初に申し上げましたように、結果的に第1回の燃焼終了で所定の軌道に入っているということを考えますと、トータルインパルスとしては合っていた可能性があると考えていますが、いずれにしましても詳細につきましてこれから検討してまいりたいと思います。
 
【小笠原委員】 加速度のところで衝撃的な加速度とおっしゃいましたけれども、パイロショックレベルの周波数でしょうか、それとももう少し低いところの衝撃的なイメージでしょうか。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 まだ周波数解析までいっておりませんで、時系列のデータを見て、そのピーク値が従来より大きいといった評価をしている段階でございます。
 
【小笠原委員】 わかりました、ありがとうございます。
 
【近藤企画官(事務局)】 続いて久保田先生お願いいたします。
 
【久保田委員】 ありがとうございます。久保田でございます。大変残念な結果ですけれども、いろんな観点でぜひ原因究明、調査していただければと思います。質問は2点ありまして、ひとつは22形態というのは実績があったのかどうかというのと、8号機との違いがあるのかということがまずひとつ、それと、テレメタリーデータはどこまでとれているのかという点、以上2点お聞きしたいと思います。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 まず22形態の実績は、試験機1号機から5号機までが22S形態でございました。試験機1号機につきましては失敗してしまいましたけれども、2号機から5号機につきましてはこの22形態で連続して成功をおさめてきました。8号機の前の7号機につきましては、SRB-3が4本搭載されている24形態というものを初めて打ち上げまして、こちらは成功しておりました。ひとつ号機をおいて、8号機がまた5号機と同じ22形態だったというものです。なお6号機につきましては固体ロケットブースタのない30形態というもので、こちらについては現在まだ開発の途上というもので打上げに至っていないというものでございます。1号機については失敗したと申し上げましたが、フェアリングの分離、このあたりにおいては全く問題ない状態でフライトしておりました。
 
【久保田委員】 8号機は1号機から5号機と大きな変更はなしと考えてよろしいですか。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 はい、基本的に大きな変更はございません。
 
【久保田委員】 テレメタリーデータはどこまでとれているのでしょうか。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 基本的に大きな欠損等はないと考えております。
 
【久保田委員】 はい、ありがとうございます。
 
【近藤企画官(事務局)】 木村先生お願いいたします。
 
【木村主査】 大変な状況の中データ整理いただきましてありがとうございます。私としても、これまで安定して打上げが成功してきていたので、大変ショックを受けております。久保田先生の質問とほとんど被っているのですけれども、ここまで安定して打ち上げられてきたことを考えた時に、今回に特徴的な何か、機体の特徴は1号機から5号機まで共通であるという話がありました。何か特徴的なものがあるのかどうか、というところが1点です。それから加速度データについて、先ほど模式的に書いていただけているのだと思うのですが、その後ここのプロファイルは衝撃が発生した後にどのような傾向をとられていたのか、この2点を教えて下さい。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 まず今思い当たるところとしては、特別にこの8号機が変わったところがあるとは考えておりません。衛星の投入軌道につきましては、今回初めて準天頂の8の字軌道に投入するという点は違ってはいますけども、静止軌道に打ち上げる場合と傾斜角が若干違うというだけで、ロケットの飛行環境としては大きな違いはないと考えておりますので、現時点で何か8号機の特質性がわかっているものではないというのが実状でございます。加速度につきましては、この後切れてしまったように見えていますけれども、切れているわけではなくこの後0付近を示しているということで、そのまま生きているという状況でございました。
 
【木村主査】 センサとしてはちゃんと計測が継続できている、全てのデータがこの後もちゃんと取れている、ということですね。了解しました。
 
【近藤企画官(事務局)】 山崎部会長お願いします。
 
【山崎部会長】 まず関係者のみなさまに敬意を表したいと思います。質問2点なのですが、1点目は8号機のコンフィグレーションの質問でしたので、すでに理解いたしました。ありがとうございます。2点目ですけれども、最終高度と、今の人工衛星の状態がどのようになっているかということを、わかる範囲で教えていただければと思います。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】  最終高度につきましては約370kmでした。その後のロケットの状況につきましては、なかなか、わずかとはいえエンジンを吹いているというところ、それから姿勢が若干乱れているというデータもございますので、このあたりを慎重に今検討・評価しているところでございます。
 
【山崎部会長】 そうするとまだ、テレメトリは続いている、という状況でしょうか。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 テレメトリは、クリスマス局で最後受信した後、自動的にシーケンス上で送信機の電源を切るという仕様になってございました。これは無駄な電波を出し続けないようにとの国際的な取り決めもございますので、そういったことに則ってシーケンスを組んでいたというもので、この先新たにデータが増えるという可能性はないと考えております。
 
【山崎部会長】 理解いたしました。ありがとうございました。
 
【近藤企画官】 秋山委員お願いします。
 
【秋山委員】 秋山です。よろしくお願いいたします。昨日から皆さん非常にお疲れだと思いますけれども引き続きよろしくお願いいたします。山崎部会長の質問とかなり近いのですけれども、衛星の分離が昨日の時点でまだ確認が取れていないということでしたので、その状況についてはどうでしょうかというところがまず一つ。それから2段が再突入した可能性についてお伺いしたいのですが、そのあたり何かわかっている状況ですとか、どこか海外等のレーダである程度、それかもしれないものが見られているという状況はありますでしょうか。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 先ほど申し上げましたように、ロケットの状態につきましては、山崎部会長にお答えしたとおり今慎重に検討しているところでございます。衛星の状態につきましては、ロケットから分離信号は出たのですけれども、分離したよというアンサーバックの信号が確認できていないという状態が昨日から変わっていませんので、ロケットとしては衛星の状態を把握することができないという状況に昨日から変わりはございません。再突入の件に関しましても、このロケットがどう挙動、その後どういうふうになったかを詳細に検討しているところでして、まだそれを確定するところに至っていない状況でございます。
 
【秋山委員】 はい、わかりました。ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。
 
【近藤企画官(事務局)】 吉井委員お願いいたします。
 
【吉井委員】 宇宙保険業界の観点から申し上げますと、新型ロケットの開発段階では、一定程度、10機程度までは技術成熟過程にあるとの評価が国際的にも広く認識されていますので、そうした観点で今回は不可抗力と言えると思いますので、ぜひ冷静に受け止めていただいて、精神論や感情論に陥ることなく、データや事実に基づいた科学的な原因究明を進めることが国際的な信頼回復にとって重要というふうに考えます。是非、マスコミ等で今後厳しい論調も出るかもしれませんが、透明性の高い分析と再発防止策をとることで、早期のリターンtoフライトを実現することを強く期待しております。以上コメントでございます。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 吉井委員ありがとうございます。まさに私どもの思っている通りのことを言っていただいたと思います。そのように進めてまいりたいと思います。ありがとうございます。
 
【近藤企画官(事務局)】 ありがとうございます。神武委員から2点コメント欄で質問を預かっておりますので代読します。フェアリングですけど今までの号機と仕様、製造の違いはあるのかという点と、フェアリング付近にカメラが搭載されていたのかという2点のご質問です。お願いいたします。
 
【有田プロジェクトマネージャ(JAXA)】 神武先生ありがとうございます。まずフェアリングについて、仕様の差があったかということでございますが、こちらにつきましては詳細に確認は必要ですけれども、現時点では明確な仕様の差があったという風に認識していません。また製造過程の点につきましては、これから詳細に確認してまいりたいと思っております。フェアリング映像に関しましては、通常フェアリングの分離を確認する画像を取得しておりまして、今回も取得をしております。この画像も含めまして、フライトのデータを詳細に今確認しているところでございます。
 
【近藤企画官(事務局)】 はい、神武先生からもありがとうございますとのことです。ありがとうございます。最後に鶴岡先生お願いいたします。
 
【鶴岡委員】 ご説明ありがとうございました。みちびきの7機体制の観点で、部署はことなるかもしれないのですが、コメントと要望ということで発言させて下さい。4機体制から7機体制に向かう中の5号機ということで、今回非常に重要な衛星だったと思います。今後、どのような形で次の発射のスケジュールがなっていくのかといのは、まさにこれからとは思うのですが、いずれにせよ1機失われたということで、当初予定の7機体制というのはおそらく当面整わないということになるわけです。この場合、もう1機打上げがいつになるのか次第ですけれども、現在の5機からとりあえず6機になるところまでしか今のところ目途が立たない。そうしたときに、7機体制の重要性を強調していた文脈で、6機と7機とで、どのような違いがあるのか、あるいはその後従来想定していた7機体制のためにもう1機やはり必要なのか、そのあたりの発信をしっかり、可能なタイミングで明確に行っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
【近藤企画官(事務局)】 ありがとうございます。今の点は内閣府ともしっかり連携して、まずは5号機の状況確認を進めているところではございますが、引き続き内閣府と連携して取り組んでまいります。ありがとうございます。それではひととおり挙手いただいていた方はご発言いただいたかなと思いますので、予定している時間も超過しておりますので、本日は岡田理事、有田PM本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
 今後につきましては、調査・安全小委員会でも本件を取り扱うこととしたいと思いますので、本日は木村主査にもご出席いただいております。どうぞ木村主査よろしくお願いいたします。
 
【木村主査】 よろしくお願いいたします。
 
【近藤企画官(事務局)】 本日はここまでといたします。会議資料と議事録の公開については、それぞれの運営規則に基づきまして会議資料は文部科学省のHPに掲載させていただきたいと思います。議事録についても公開となりますので委員の皆様にご確認いただいた上で文科省のホームページに掲載いたします。次回の日程につきましてはまた調整の上ご案内いたしますのでよろしくお願いいたします。本日は急なご案内にもかかわらずお集まりいただきましてありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。

(了)
 

お問合せ先

研究開発局宇宙開発利用課