資料50-2-1 宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機(HTV8)に係る安全対策について(調査審議結果)(案)

令和元年8月27日
科学技術・学術審議会
研究計画・評価分科会
宇宙開発利用部会 


目次

1.概要

2.調査審議の方法

3.調査審議の結果

参考1 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 宇宙開発利用部会 委員名簿

参考2 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 宇宙開発利用部会 調査・安全小委員会 委員名簿

付録1 宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機(HTV8)の概要

付録2 宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機(HTV8)の係留フェーズに係る安全検証結果について

1.概要

 現在、宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機(以下「HTV8」という。)の
H-ⅡBロケット8号機による打上げが令和元年9月11日に予定されている。HTV8は、国際宇宙ステーション(ISS)に接近・結合して輸送物資を補給した後、ISSから回収した不要品等を搭載してISSを離脱し、その大部分が大気圏で燃焼するように大気圏に再突入して太平洋に廃棄される予定である。
 このHTV8のISSでの係留フェーズに際しての安全対策について、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)は、NASA(米国航空宇宙局)との役割分担に則して安全審査を終了した。
 科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会宇宙開発利用部会(以下「宇宙開発利用部会」という。)では、上記のJAXAによる安全対策の妥当性について調査審議を行った。本報告書は、その調査審議の結果を取りまとめたものである。

2.調査審議の方法

 宇宙開発利用部会及び宇宙開発利用部会が設置した調査・安全小委員会は、以下の観点で調査審議を行った。
  ・HTV8のISSでの係留フェーズに際しての安全対策の妥当性については、「宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)等物資補給機の運用に係る安全対策の評価のための基本指針(令和元年7月10日 科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会宇宙開発利用部会)」(以下「基本指針」という。)に基づいて調査審議を行った。
 
 調査審議は、以下の日程で、全て公開で行った。
  ・令和元年8月2日 調査・安全小委員会(第35回)
  ・令和元年8月27日 宇宙開発利用部会(第50回)

3.調査審議の結果

 JAXAは、HTV8のISSでの係留フェーズに際して、号機横断的な審査結果と「こうのとり」7号機までの審査・運用実績を踏まえた安全対策について、NASAとの役割分担を含む所定のプロセスに則した安全審査を実施し、安全対策の妥当性が確認されたとしている。JAXAの安全対策について調査審議を行った結果、基本指針に定める各要件を満たしていると判断できる。
 以上のとおり、JAXAによる安全審査により妥当と判断されたHTV8に係る安全対策は、基本指針に定める各要件を満たしており、妥当であると判断する。

お問合せ先

研究開発局宇宙開発利用課