原子力科学技術委員会(第19回) 議事録

1.日時

平成29年5月8日(月曜日) 10時00分~11時00分

2.場所

文部科学省 18階 研究開発局 会議室1

3.議題

  1. 第9期原子力科学技術委員会について
  2. 平成29年度研究評価計画について
  3. その他

4.議事録

(山口主査) 皆様、おはようございます。
 若干時間が早くはございますが、委員の皆様おそろいですので、これから第19回原子力科学技術委員会を開催いたします。
 多分、報道の方はいらっしゃらないでしょうかね。
 本日は第9期の最初の委員会になります。それで、冒頭は文科省原子力課の小川原子力課長補佐にまず進めていただきたいと思います。

(小川原子力課長補佐) それでは、よろしくお願いいたします。
 本日は第9期最初の委員会となりますので、臨時的に私が議事を進めさせていただきます。
 まず初めに、本日の出席と配付資料の確認をさせていただきたいと思います。本日は出光委員、小栗委員、北田委員、竹内委員が御欠席でございます。委員12名中、8名の委員に出席していただいてございますので、定足数である過半数を満たしてございます。
 続いて、本日の配付資料の確認をさせていただきます。議事次第を御覧ください。
 まず資料1-1でございます。第9期原子力科学技術委員会委員名簿。資料1-2でございます。原子力科学技術委員会の概要。資料1-3、原子力科学技術委員会運営規則(案)。資料1-4、原子力科学技術委員会における作業部会について(案)。資料2、平成29年度原子力科学技術委員会における研究評価計画について(案)。
 参考資料1-1、科学技術・学術審議会関係法令。参考資料1-2、研究計画・評価分科会における部会・委員会の設置について。参考資料1-3、原子力科学技術委員会における作業部会の当面の審議事項について。参考資料2-1、平成29年度研究計画・評価分科会における評価の実施について。参考資料2-2、原子力科学技術に関する施策マップ。
 以上でございます。
 資料の欠落等がございましたら、事務局までお知らせください。議事の途中でもお気づきの点がございましたら、遠慮せずにお申しつけください。
 続きまして、研究開発局大臣官房審議官の増子より御挨拶させていただきたいと思います。

(増子研究開発局審議官) 皆さん、おはようございます。4月1日付で研究開発局担当の審議官に着任しました増子でございます。これからいろいろお世話になると思いますが、よろしくお願い申し上げます。
 4月1日に着任する前は、大臣官房で会計課長をしておりましたが、その前は2年半ほど原子力課長をやらせていただいておりまして、まずその際にお世話になった先生方が数多く残っていただいていると。山口先生を始め、大変心強く思っている次第でございます。
 私が原子力課長を外れてから2年ほどたちますが、かなり政策的な大きな変化があったのと同時に、ほとんど進んでいない案件も多々見受けられるなと思っています。御案内のとおり、大きな政策の変化というのは、「もんじゅ」でございます。一昨年の11月に規制委員会から勧告を受けました。その勧告というのは、原子力機構に変わる組織体を見つけろということで、それなりに再稼働に向けて努力はしてきたのですが、やはり今後10年近く、また5,000億以上かかると、そういうコスト的、時間的な面も踏まえまして、最終的に昨年の12月に原子力関係閣僚会議で「もんじゅ」を廃止するという決定をしたところでございます。
 現在、地元の福井県敦賀市と廃止措置計画の策定に向けて鋭意調整しているところでございますが、これまでの「もんじゅ」の成果というのも40%出力ではございますが、それなりに成果はあったと思いますので、今後の実証炉に向けて、今後、経産省とともに戦略的なロードマップづくりということにも着手する予定でございます。「常陽」を含めた国内施設の活用、あるいは国際協力、そういうものを踏まえて着実に今後ともやっていきたいというのが1つ目の大きな変化でございます。
 もう一つは、原子力機構の施設、90近くありますが、既に半分近くの施設は重点化するということで、廃止するという計画を立てております。これも巨額の経費がかかる、特に東海再処理工場を初め非常にコスト的な面、時間的な面もかかりますが、これについても着実に進めていかなきゃいかんというのが2点目。
 3つ目が、やはり原子力の人材、原子力分野の人材育成の問題でございます。私も着任してからいろいろな経産委員会とか、国会で呼ばれて答弁していますが、かなりやはり人材育成に関する質問というのは多く出ております。私が原子力課長をやっているときは、福島原発事故後ということで、毎年原子力に進む学生が減っておりましたが、その後かなり回復基調にこの二、三年なっているかなと思いますが、まだ福島事故前の数字には届いていないということで、今後もいろいろな廃止措置もありますし、原子力施設の安全性の向上という面でも人材育成というのは非常に重要になってくると思っていますので、この点、先月、近大炉が再稼働して、フィールドという面ではかなり学生を実習の面で活動できる場というのが出てきておりますが、京大炉も今後、動いてくると思いますが、やはり老朽化している施設ということで、なかなか今後、安定的に動かせるかというのはやはり疑問な点があると思います。文科省では現在、試験研究炉の在り方ということで、今年に入ってから検討を開始しておりますが、やはり人材育成と今後の施設の活用という面は非常に重要になってきておりますので、正に第9期のこの場での先生方のお知恵を拝借しながら、着実に進めてまいりたいと思っておりますので、今後ともいろいろ御議論お願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 簡単ですが、以上でございます。

(小川原子力課長補佐) それでは、これより議事に入りたいと思います。報道の方で撮影している方はいらっしゃらないと思いますけが、撮影はここまでとさせていただきたいと思います。
 それでは、資料1-1を御覧ください。まず、第9期の原子力科学技術委員会の委員として御就任いただく皆様を御紹介させていただきます。皆様には後ほど、一言ずつ御挨拶を頂戴いたしたいと思います。丸印がついていない委員の方は、前期から引き続きお願いする方でございます。また、左肩に丸印がついている方、こちらは第9期から新規にお願いする方でございます。
 高橋明男委員及び竹内純子委員におかれましては、今期からよろしくお願いいたします。
 なお、これまでお世話になりました大島まり先生、結城章夫先生、和気洋子先生、服部拓也先生におかれましては、第8期をもって本委員会を御退任となりましたのでお知らせいたします。
 また、山口委員におかれましては、当委員会の親委員会に当たります研究計画・評価分科会の会長から指名を受け、引き続き主査を務めていただくことになりました。よろしくお願いいたします。
 それでは、まず山口主査より御挨拶を頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

(山口主査) 引き続きまして今期も主査を務めさせていただきます山口でございます。どうぞよろしくお願いいたします。座って御挨拶させていただきます。
 先ほど御挨拶、増子様からありましたように、昨年は、少し後ろに下がるような動きと、前に進むような動きと両方あったと思います。それで具体的には、先ほど「もんじゅ」の件など御紹介あったとおりです。それぞれの動きを見てみますと、いろいろ関係する案件を、お互いに連携しているものですから、調整しながらもう一度仕切り直しをして進めていこうというのが今の状況じゃないかなというふうに思います。
 そのためには、どこかで整理するところはちゃんと整理をして、必要なものはきちんと必要性を上げていって、これまでの活動の評価を行って、再出発をしようという一つのターニングポイントといいますか、そういう時期であろうと思います。
 この上に研究計画・評価分科会という、いわゆる計評分科会と言っているものがあるのですが、その場でいろいろ原子力科学技術委員会の活動も報告させていただいております。その中で議論をしていくと、この原子力科学技術委員会のアクティビティというのは、ほかの委員会でも非常に高い関心を持っていただいております。それは例えば社会科学関係ですとか、あと核融合のようなものもありますし、防災とかそういった分野もありますし、非常に原子力と密接に絡みついているのが多いと、そういう面での期待、あるいは連携への期待、それと併せて原子力という分野の特殊性と言ってしまうと適切ではないのかもしれませんが、例えば社会的に非常にうまく社会との接点を持って御理解いただいて進めなければいけない点ですとか、そういう面での注文も頂いておりますので、その辺の方向性を出していくという一つの非常に重要な議論の場だと思いますし、先ほどいろいろな重要な案件がこれからスタートするというふうに申し上げましたが、高速炉サイクルですとか、それから人材育成ですとか、研究炉も含めた研究基盤ですとか、そういうものはこの委員会でしっかり御議論いただく場だと思ってございます。
 不手際もあろうかと思いますが、委員の皆様には大分若返っていただいた方もいらっしゃると思いますし、審議に活発にコミットしていただいて、いい発信をこの委員会からさせていただければと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

(小川原子力課長補佐) ここからは山口主査に議事の進行をお願いしたいと思います。
 また、山口主査におかれましては、参考資料1-1にございます科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会運営規則第4条第7項の規定に基づき、主査代理を御指名いただきますよう、よろしくお願いいたします。

(山口主査) それでは、これから議事の進行を務めさせていただきます。
 先ほど御説明ありましたとおりで、参考資料1-1で主査が主査代理を指名するということになってございます。前期に引き続きまして、本日御欠席ですが、出光委員に主査代理をお願いしたいと考えてございます。出光委員からは内諾いただいておるというふうに聞いてございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入る前に本日は第9期の初回ということでございますので、委員の皆様から簡単に御挨拶、お言葉を頂戴したいと思います。
 では、こちらから、伊藤委員からお願いいたします。

(伊藤委員) フリーキャスターの伊藤聡子です。今期もどうぞよろしくお願いいたします。
 先ほど、一般の方々の感覚と、それから進めていかなければいけないこととの乖離(かいり)がやはりまだまだあるなというのが課題としてあって、私もマスコミの中にいながら、それを非常に実感するところでもあり、私は新潟県出身なんですが、去年行われました県知事選を見ても、なかなかやはりまだ理解というところには行っていないのかなというふうに思います。ただ、そうは言っても、福島の事故があっても日本を取り巻くエネルギーの環境というのは全く変わっていない状況で、そこは安全でしかもCO2を出さないエネルギー源というのは、非常に必要なんだと思います。ここの部分の立地とそれから研究をどう進めていくのかというところで、一般感覚で私は意見を述べさせていただければなというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(山口主査) ありがとうございました。
 では、続きまして海老塚委員、お願いいたします。

(海老塚委員) 日本電機工業会の海老塚でございます。私も継続でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 私は産業界として意見を述べさせていただく立場であると思っております。原子力についての理解については、福島事故からかなり時間がたって、正しい理解がされている面と、逆に原子力がなくてもいいのではないかというような逆の理解もまた進んでいるということもあります。この委員会においても、原子力に対する正しい理解といいますか、こういう研究が必要なんだということをしっかり世の中に発信していくことが大事だと思っています。
 もう一つは、人材とそれから原子力技術の維持についての認識です。産業として非常に厳しい状況にあるということで、その人材の維持、それから技術の維持ということについて非常に懸念を持っております。産業界もそうですし、それから恐らく大学、学会も同じような状況だと思っていますので、これをどのように維持していくかということについて、いろいろ知恵を出して皆さんと一緒に進めていければと思っております。
 是非、よろしくお願い申し上げます。

(山口主査) ありがとうございます。
 では、小野田委員、お願いいたします。

(小野田委員) 電気事業連合会の小野田でございます。引き続き今年もよろしくお願いいたします。
 原子力発電所の当事者という意味での協会の代表で参加させていただいております。今、我が業界はかなり一生懸命地域の皆様に御理解を頂きながら再稼働を目指して頑張っているところでございますが、先ほど海老塚委員からもありましたように、何か原子力なくてもいいんじゃないかという、こういう声がちらほら聞こえてきたことは非常に心配しておりまして、実は片方では料金の値上げが非常にあって、家庭ではそんなに効いていないのかもしれないけれども、産業界では非常に厳しいという現実、あるいはCO2問題を考えても非常に排出量がふえている。こういう状況の中で、それでも原子力は要らないんだと言ってしまうようなことに対して、やっぱりきちんと情報をお出ししていかなければいけないのかなというふうに思っているところであります。
 また、一方で、ちょっとアンケートを見ますと、原子力賛成か反対かという聞き方をしますと、相変わらず賛成より反対の人が多いんですね、いまだに。ところが、いろんな前提条件をつけまして、自給率が6%しかないとか、環境問題があってとかいうような、こういう状況の中で原子力は必要でしょうかという聞き方をすると、必要と答える方のほうが多くなってきています。これが3.11以降、だんだん変わってきたのかなというふうに思っています。
 ですから、もう少しちゃんと原子力の役割といいますか、本来あるべき姿というのをきちんと御説明しながら、一方で我が業界としては信頼していただかなければいけないので、安全対策をしっかりやって、信頼確保に努めていきたいというふうに考えているところでございます。
 当面の原子力の活動は、我が業界に残っている人間でしっかりカバーしていこうとは思っておりますが、この20年、30年、40年、原子力をどう考えていくという話をするときには、やはり人材というのがとても大事になってきますので、若い人にやはり将来も原子力が必要なんだから、原子力を勉強しようと、原子力を志そうと、こういうふうに思ってもらえるようなネタの提供ができるような進め方ができたらいいなというふうに思っております。
 そういう意味でこの委員会、非常に期待しておりますので、またいろんな意味で御支援賜りたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

(山口主査) ありがとうございました。
 次は新任の委員でいらっしゃいます高橋委員、お願いいたします。

(高橋委員) どうも初めまして。原子力産業協会の理事長をしています高橋でございます。2年前に前任の服部から引き継ぎまして理事長をしています。よろしくお願いいたします。
 それまで東京電力に長いこと勤めていまして、中越沖地震のときに現場で所長をしていまして、緊急時対応をしていました。福島第一原子力発電所事故のときは実は1号機が水素爆発した直後に本店の緊急時対策室に呼ばれまして、そこで数日間対応し、その後、官邸の危機管理センターの方につめていました。皆さんに大変御迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。僕自身もつらい思いをしたんですが、何かそういう経験も生かせればというふうに思っています。
 もう一つ、日本には73機関だったと思いますが、文科省ももちろん参加している人材育成のネットワークがあり、その運営委員会の委員長もしています。近大炉が動いたのは非常にうれしく思うのですが、ほかの炉がなかなか動かないというので心配しています。
 それから先々週ですか、ちょっと中国に呼ばれて、行ってきました。国際フォーラムに行っていたのですが、そこで、日本が化石燃料の比率がこんなに高いんです、kWh当たりのCO2の発生量がこんなに多いんですというのが紹介されてまして、原子力は頑張らなければと思いました。
 人材育成に一生懸命取り組んで、それで世界に負けない日本にしたいと、こう思っていますので、よろしくお願いいたします。

(山口主査) ありがとうございました。
 では、中島委員、お願いいたします。

(中島委員) 京都大学原子炉実験所の中島でございます。今年もよろしくお願いいたします。
 私のところは、名前のとおり原子炉実験所ということで2つの研究をしておりまして、今は近大の後になってしまいますが、もう間もなく、今週からいろいろ検査が始まるので、ちょっと今週もばたばたしておりますが、再開目指して、これから規制庁の検査を受けるというところでございます。
 多分、KUCAの方、小さい方はあと一月、二月ぐらいかな。6月下旬ぐらいを目指してということで今やっておりまして、ですから、今年の学生実験は通常どおり利用できるというもくろみで今、進めていると。
 余りこんなところで堂々と言ってしまうと怒られてしまうんで、また謝らなくてはいけないのですが、そういう目的でやっているところです。ということで、私はそこの研究炉関係の安全の元締みたいなことをやっておりまして、いわゆる新規制対応ということで電力さんと同じような苦労をいろいろさせられております。
 やはりあと、いろいろ話題も出ておりますが、研究炉自体も今動いているものというのは非常に古いものしかないということで、これから将来にわたって人材育成をどうやって進めていくのかということを考えますと、もう既にちょっと手遅れぎみの気もあるんですが、とにかく今から始めても新しい施設を運用しようと思うと10年程度のスケジュールは時間的に見ておかなくてはいけないということで、やはり私は今年1年、あるいはこの第9期という委員会の活動というのは非常に重要ではないかなと思っております。
 よろしくお願いいたします。

(山口主査) ありがとうございます。
 では、八木委員、お願いしたいと思います。

(八木委員) 前期から引き続きになります、大阪大学、八木です。よろしくお願いいたします。
 何度も来るとだんだんしゃべることがなくなってくると思ったのですが、先ほど小野田委員がおっしゃったように、6年たってやはり外部の世論調査とか、いろんな調査の結果を見ていても、受けとめ方というのが少し変化があるというのは事実だろうと思います。それが大筋でいくと許容とは言わないけれども、必要性というところに対して先ほどおっしゃったような傾向があるのは私自身も認識しているのですが、ただ、一方で、やはり手放しでとも言わないし、また、やはり受けとめられる状況にあるかというと、そうではないというところのギャップですよね。情報をもらって合理的に判断するかどうかというふうな問いかけ方をされれば必要なのだろうというものと、では、それでやはり再稼働を国はできるのかというところに物すごく大きな乖離(かいり)があって、その乖離(かいり)の理由というものが6年前だと多分、福島事故がというふうにインパクトがあったのでしょうが、それがやはりいろんな要素がそこに絡み合っていて、そこを一つ一つほぐしていくのは何というか難しいことだなということを私自身も感じているところです。
 ただ、この部会について言えば、再稼働うんぬんの話とは別として、やはり長期的に見たときに本当に、ちょっと今、中島先生がおっしゃったように、長期的な人材育成、長期的な研究開発ということを念頭に置くことは、やはりそこの切り分けの議論というのも一方で必要であろうというふうに思っているので、そういう観点からいろいろコメントができればなというふうに思っております。
 よろしくお願いいたします。

(山口主査) 八木委員、ありがとうございます。
 では、横山委員、お願いいたします。

(横山委員) 前期から続きまして、よろしくお願いいたします。東京大学の横山でございます。専門は現代科学論、科学コミュニケーション分野というふうに言っておりまして、主に科学者の信頼問題を扱っております。やはり信頼調査を行います。少し前のデータですが、これは2008年と2012年の各リスクの案件を人々がどういうふうに見ているのかというふうに変化率を見たのですが、原子力と地震、あと年金問題がリスクの中で極めて大きく、不安であるというふうに、増大したというふうに多くの人々が見ているというふうに考えております。また状況が少し変わってきていると思いますが、科学者の信頼という側面からいろいろ議論のサポートができればと思っています。
 あと、分野としては、もともと素粒子実験の実施に加速器を使っておりました。そうしたことから、主にビッグサイエンスと呼ばれる分野を中心にさせていただいておりまして、宇宙開発や海洋開発、あるいは核融合炉の方に興味を持って見てございますので、そうした側面で原子力が非常に特殊な分野ではございますが、ほかのビッグサイエンスとどういうふうにつながるか、特に共同利用という側面、部分で大事だと思いますので、サポートしていければというふうに思ってございます。
 よろしくお願いいたします。

(山口主査) 皆様、どうもありがとうございました。
 それでは、これから議事に入らせていただきます。
 本日の議題ですが、議事次第を御覧いただくとおりで、第1番目の議題としまして、「第9期原子力科学技術委員会について」、2番目の議題としまして、「平成29年度研究評価計画について」となっています。一応11時までというふうに予定してございますので、よろしくお願いいたします。
 では、最初の議題であります「第9期原子力科学技術委員会について」事務局から説明を頂いてから、御審議いただきたいと思います。よろしくお願いします。

(小川原子力課長補佐) それでは、議題の1について御説明さしあげたいと思います。
 まず資料1-1から資料1-4を使って御説明さしあげたいと思います。
 資料1-1でございます。こちらは、先ほど御挨拶いただきました先生方の名簿となります。主査は山口先生に引き続きお願いするということでございます。丸印が第9期から新規でお願いしている先生方ということでございます。また、資料1-2でございます。こちらは、今回の原子力科学技術委員会の概要ということになります。原子力科学技術委員会の調査事項でございますが、こちらは変わりなく、科学技術基本計画で示される重要課題に対応するため、文部科学省における原子力(核融合に係るものを除く)に関する研究開発計画の作成、推進及び評価、並びに関係行政機関の事務の調整の方針に関する重要事項について調査検討を行うということとさせていただいてございます。
 また、委員の構成につきましては、第9期は12名で構成するということでございます。また、委員会の成立条件でございますが、会議の開催には過半数でございます7名が必要ということになります。
 また、組織の構成でございます。こちらは資料1-4で後ほど御説明さしあげますが、第9期は7つの作業部会を設置するということを考えてございます。
 また、委員会の開催回数でございます。こちら、委員会は年に3回程度と、過去2年間は6回開催してございますが、年3回程度開催するという考えでございます。主な調査検討事項としましては、原子力科学技術に関する推進方策の検討、こちらは昨年度、原子力科学技術関係の研究開発計画を策定していただきましたが、こういったものに加えて、状況の変化に応じて推進方策の検討を引き続き実施していただくということ。
 また、研究開発課題の評価でございます。これは後ほど、議題2の方で御説明さしあげますが、今年度は研究開発評価は今のところ想定してございませんが、来年度2件ございますので、こちらについてお願いするということでございます。
 また、原子力の研究開発や人材育成に関する現状及び課題の整理ということで、こちらにつきましても今、原子力施設関係の基盤部会が走ってございますので、こういったところの議論などを踏まえまして、また御議論していただくということを考えてございます。
 また、資料1-3でございます。こちらは、原子力科学技術委員会の運営規則でございます。こちらは従前のものと基本的に変わってございませんので、ポイントだけ御説明させていただきたいと思います。
 まず、第1条につきまして、趣旨でございます。こちらは従前と同じものでございますので、割愛させていただきます。
 作業部会、第2条ということでございます。こちらは資料1-4に記載ございますけれども、委員会はその定めるところによりまして、特定の事項を機動的に調査するため、作業部会を置くことができるということになってございます。今回、資料1-4でございますが、こちらで7つの作業部会を置くということを本日、決定していただくことになるという形でございます。
 作業部会に属すべき委員です。あと、臨時委員及び専門委員は、委員会の主査が指名するということ。また、主査につきましては、委員等のうちから委員会の主査が指名する者が当たるということになります。
 また、その後、割愛させていただきまして、第3条でございます。議事になります。こちらは先ほど申し上げたとおり定足数が過半数ということになってございますので、委員会及び作業部会につきましては、各委員会の過半数以上の先生方が出席しないと会議を開くことができないということになります。また、会議の公開につきましては、特定のものを除きまして、基本的に公開とするということにさせていただきます。
 また、議事録につきましてですけれども、第5条にございますように、「委員会の主査又は作業部会の主査は、委員会等の会議の議事録を作成し、所属の委員等に諮った上で、これを公表するものとする」。また、「委員会等が、前条の各号に掲げる事項について調査審議を行った場合は、委員会の主査又は作業部会の主査が委員会等所属の委員等に諮った上で当該部分の議事録を非公表とすることができる」、こうしたことを表記させていただいてございます。
 また、次に資料1-4でございます。こちらは作業部会でございます。作業部会につきましては、現在7つを考えてございます。1つ目が研究施設等廃棄物作業部会ということでございます。こちらは従前どおりということ。また、核不拡散・核セキュリティ作業部会、郡分離・核変換技術評価作業部会、ADS関係の部会でございます。
 また、高温ガス炉技術研究開発作業部会、こちらHTTRの関係でございます。また、原子力人材育成作業部会、こちらは第8期の際に中間取りまとめを行っていただいた部会でございます。また、先生方から今、人材の話がかなり御意見いただきましたが、原子力研究開発基盤作業部会、こちらは正に今年の1月から新たに設置した部会でございまして、今後どのような研究開発機能を担うためにどのような施設を維持していくべきかといったところですとか、また運営の在り方について調査検討を行う部会でございます。
 また、原子力施設廃止措置等作業部会、こちらは特に日本原子力研究開発機構が保有する原子力施設の廃止措置等につきまして、着実かつ安全に廃止措置等を行わせる制度の構築等について調査検討を行うということで、こちらも本年の頭に新たに設置した部会でございます。
 また、関連しまして、第8期におきましては、もんじゅ研究計画作業部会を設置してございましたが、こちらにつきましては、昨年の原子力関係閣僚会議で「もんじゅ」の廃炉が基本方針が示されたということを受けまして、第9期の委員会では設置をしておりません。
 以上でございます。また、今回資料1-3、1-4につきましては、この場で御承認いただければと考えてございます。
 以上でございます。

(山口主査) どうもありがとうございました。
 それでは、御質問や御意見を頂戴したいと思います。1-3と1-4が今日の審議決定事項ということでございますので、御議論いただいた後で、これをお諮りしたいと思います。
 では、御質問、御意見、どうぞありましたら、お願いいたします。
 いかがでしょうか。
 私から1つ質問で、もんじゅ研究計画作業部会というのなのですが、前に「もんじゅ」研究計画についてという報告書を出して、その後、数度、作業部会を開催して、主査が稲田先生に交代して開催したと思うのですが、今後、研究計画という枠組みで先ほど必要に応じてというお話もあったかと思います。実際にはもんじゅは廃止措置になるわけですので、その研究計画という目的でどういう議論をするのかというのはちょっと微妙なところかなと思います。とはいえ、このまま何も議論することなしにクローズしてしまうのも中途半端な気もいたします。
 「もんじゅ」の研究計画についてというのは、個人的には今後の高速炉サイクルの戦略なり、そういうものを考えていく上でもひとつ何らかの意義を持つものだというふうにも思いますので、何らかの整理のようなものが必要かなという気もします。そのあたり、お考えをお聞かせいただければと思いますが、いかがでしょうか。

(小川原子力課長補佐) 今、もんじゅ研究計画作業部会につきましてのお話でしたが、こちらは、この部会そのものにつきましては、正に当時の、この規定の中で高速増殖炉開発の成果の取りまとめですとか、あとは正に運転再開に向けたスケジュールと、こういったところを話し合っていくということで、この部会自体はなかなか、運転再開に向けたスケジュールという記載もございましたのでなかなかという、今回廃止といいますか、設置しなかったという整理をしてございます。
 ただ、山口先生がおっしゃっているように、今後、これまで生み出した成果をどうしていくのかとか、あと、今現在でいいますと、正に廃止措置に向けた基本的な計画をつくってございますので、ちょっとまた研究開発というものがどこまでその中でというのは確たることはこの場では言えませんが、その中で必要に応じて、そういった「もんじゅ」の関係の作業部会を開くということは考えられるということは思いますが、今後の検討事項だとは思います。

(山口主査) わかりました。また、この委員会の場でも、そういう点について委員の方々から御意見を頂戴して進めていくという理解でよろしいですかね。

(小川原子力課長補佐) そうですね。適宜御意見いただきまして、今回の作業部会につきましては、運転再開ということがございましたので設置しないということです。

(山口主査) わかりました。ほかにはいかがでしょうか。何かございますか。
 では、伊藤委員、お願いいたします。

(伊藤委員) すみません。これは直接関係することではないですが、ちょっと一般の興味としてお聞きしたいことなんですが、核融合ですね。ITER計画があって、私も実際に六ヶ所に見学に行ったことがあるのですが、結構すごい勢いで海外の技術なども進んでいて、例えばITERの方では本当にこの間の核融合炉が完成したとか、結構報道レベルではいろいろなことができて、今、日本が参加しているのはかなり長期間にわたって、しかも大型の研究ということで、そういう時代の流れという、ほかの国の動きに合わせて新しい開発をしていくとか研究をしているとか、そういうものがあったらちょっと教えていただきたいなと思っているのですが。

(増子研究開発局審議官) 核融合も担当している審議官なのでお答えしますと、ITER計画は、いろいろコストの面とかスケジュール面で少し遅れているということもあります。やはり国際協力でやっており、各国で分担して装置をつくったりして現地で組み立てるということになるために遅れているというのがあるのと、もう一つはEUとブローダー・アプローチという取り組みで、六ヶ所での原型炉を目指した色々な試験研究、遠隔操作とか、あるいは茨城県にありますJT-60を改造して、超伝導化していくための取り組み等をやっております。そういうような国際協力でやっている取り組みと同時に、(ITERはトカマク計画でやっておりますが、)別途また大学連合の形でヘリカルという形で研究も進めています。大阪大学ではレーザーを使った核融合、これはかなり軍事利用の懸念への配慮も必要ですが、これについてもアメリカと共同研究を行なってみようかとか、そのような取り組みも今、動いております。
 また、ITERでは中国や韓国等、比較的核融合については後進国だったところも入っていますし、インドも入っています。そういった国々も個別に独自に核融合の小型の装置をつくったりとか、そういうような取り組みも今、動いていますので、いずれにしても核融合の実用化を実現するというのは本当に今世紀中にできるかどうか・・・。そういう国際協力なしでいきなり(今つくっている実験炉の)次の段階の炉、原型炉や、実証炉まで、単独で一ヶ国でいけるかというと、それはまた見極めも難しい。
 また、委員のように核融合に興味を持っておられる方は非常に有り難いのですが、一般的に原子力と核融合といった場合、核融合について聞いたことあるけれども、どんなものなのというのが非常にわかりづらいので、そういった核融合についての理解を得るためのアウトリーチ活動をどのようにやっていったらいいかというのも、核融合科学技術委員会の第9期の委員会において、各国の取り組みも踏まえながら、議論していきましょうということになっております。
 また、核融合と原子力という概念では同じなので、核融合の取り組みについても適宜、この委員会でもお話しする機会があればと思っております。

(山口主査) よろしいでしょうか。ほかにはいかがでしょうか。
 よろしいですか。
 それでは、特に大きな御意見はなかったと思いますが、ただいま事務局から資料1-3と、これは運営規則です。それから1-4、こちらは7つの作業部会の名称、それから調査検討事項のリストでございますが、こちらにつきましては、この案で修正意見はなかったということで、御了解いただけますでしょうか。
 ありがとうございます。
 では、こちら2つの資料の(案)は取らせていただいて、この方針で今年度進めさせていただきたいと思います。
 それでは、続きまして2番目の議題でございます。「平成29年度研究評価計画について」です。こちらは資料2が用意してございますので、事務局から説明をお願いいたします。

(小川原子力課長補佐) それでは、資料2及び参考資料2-1と参考資料2-2、そちらについて御説明さしあげたいと思います。
 まず、資料2でございます。「原子力科学技術委員会平成29年度研究評価計画(案)」でございます。こちらにつきましては、本年度に実施する研究評価について定めるものでございます。こちらの原子力科学技術委員会では、「平成29年度研究計画・評価分科会における評価の実施について」にのっとり、原子力に関する研究開発課題の事前評価、中間評価及び事後評価を行うということにしてございます。29年度におきましては、以下のとおりとさせていただくということを考えてございますが、1から4にあるとおり、事前、中間、事後、追跡と、共に本年度は評価対象の項目はございません。
 といいますのは、参考資料2-2を御覧ください。横表の1枚もので、ポンチ絵で色がついている資料でございます。こちらにどの年度にどのような評価を行うかというものを一覧にしたものでございます。こちらの平成29年度につきましては、ちょうど研究評価を行わない年となってございます。それで、平成30年度でございます。こちらは第9期の原子力科学技術委員会の来年度になりますけれども、原子力システム研究開発事業、こちらに赤い矢印と、あと英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業、こちらに赤い矢印がございます。ですので、この2つの事業につきまして中間評価を来年度行なっていただくということになります。ただ、いずれにしても、今年度の段階で現在想定している評価対象はございませんということでございます。
 また、留意点としましては、事前評価でございますけれども、こちらは大体概算要求を行う前ですので、8月ですとか7月ですとかに新たに課題が生じるような場合については、その段階で評価をしていただくというものでございます。こちらは、参考資料2-1を御覧いただきますと、こちらの評価はどのような場合にしなければいけないんだというものが書いてございます。1ポツの評価の区分のところに、(1)事前評価とございます。分科会の所掌に属する課題のうち、例えば総額が10億円以上、こういった事業につきまして、例えば新規ですとか拡充ですとか、こういったものがある場合につきましては、また事前評価という形で実施するということをお願いすることになろうかと思いますが、現段階におきましては、まだ少し時間もございまして、想定している事前評価の課題というものはございませんが、ここにつきましては、また状況が変わりましたらお願いするかもしれませんので、御留意いただければと思います。
 また、資料2に戻りまして、4ポツのところ、追跡評価の後、5ポツの留意事項のところでございます。当該委員会におきまして、評価対象につきましては、基本的には国立研究開発法人の運営費交付金、原子力分野であります原子力機構の運営費交付金は、これは対象としない。これはほかの委員会でも同じような整理をしてございます。
 また、一方で、運営費交付金による課題については、必要に応じてその進捗状況等の報告を求めることがあるということ。また、必要に応じて会議の開催に代えてメール等により、ほかの手段により委員の意見を提出することができるものとするということ。また、評価案につきましては、あらかじめ評価対象となる課題の内容に応じまして、専門の分野が近いなど特に深い知見を有する委員の意見を聞いた上で作成し、委員会で審議をすることができるということです。また、この場合、利害関係者等ございました場合に公正で透明な評価に努める観点から、評価参画外者につきましては、評価対象課題ごとに範囲を決めるということ。
 こういったことを留意事項として定めているところでございます。
 以上でございます。

(山口主査) 御説明ありがとうございます。
 今年度は、研究評価の計画は、今のところは予定がされていないということですが、この研究評価について、もし御質問や御意見ありましたら、お伺いしたいと思います。いかがでしょうか。
 資料2の中で、留意事項のところで、必要に応じて会議の開催に代えてメール等により意見を提出というふうになっているんですけれども、こういう意見について会議を開催しないというのは、これはメール等による意見の提出がこの委員会を開催したということに相当するということなのですか、それとも、委員会での審議は経ないのだけれども、随意、任意に意見を上げていくことができるということなのか、委員会を開催をしないでメール等で出された意見の取り扱い方を教えていただけますか。

(小川原子力課長補佐) 御質問の点は、メールをもって会議が開催されたことになるのか、それともメールは飽くまで参考意見であって、会議を別途開催して決定するのか、そういう御趣旨なのかなと。
 基本的に、会議を開催する場合は、定足数を満たす必要がありますので、基本的には会議を開催してやるということです。それが原子力科学技術委員会を開くためには定足数が必要。ただ、一方でちょっとこの文章、例えば研究評価を非常に火急的に行わなければいけない場合につきましては、メールで意見を伺って、それをもって評価結果としていくと、そういったこと。つまり研究評価自体につきましてはメールベースで御意見を伺った上で、また先生、主査と御相談して進めていく、そういったこともあり得るというか、最終的にですが。

(山口主査) 質問の趣旨としては、これで研究評価を行って、委員の方から意見を伺って研究評価を行った場合に、それを計評分科会に上げていって、報告して審議いただくと、そういうプロセスを経るわけですので、そのときに委員会を開催しないで、メールで頂いた意見だけをまとめて、それをこの委員会のオフィシャルなクレジットのついたペーパーとして計評分科会に上げていくというプロセスでいいのか、あるいはこのメールでの審議そのものがこの委員会開催に代わるものという理解をするのか、その点を確認させていただきたかったんですが。

(小川原子力課長補佐) すみません、ちょっと今、正確に把握していませんので、後ほどしっかりと御説明させていただきます。

(山口主査) 多分こういうふうになることは余りないかもしれないんですが、ちょっと留意事項にあって、最近は効率化でメールで審議するというか、よくいろんな場で活用されることなので、よいことかもしれませんが、ちょっとルールとの適合性を確認を、では、お願いします。
 ほかには御質問などございますか。
 中島委員。

(中島委員) 言葉尻で、今の山口先生のおっしゃられたところの文章が何かちょっと、メール等により他の手段によりと何かなんで、ちょっと見直し。

(小川原子力課長補佐) 承知しました。メール等、の部分を。

(増子研究開発局審議官) これも取って、ほかの委員会も。

(小川原子力課長補佐) 基本的に同じ文言がつく。

(増子研究開発局審議官) じゃ、みんな問題じゃん、これ。

(小川原子力課長補佐) はい。ここから、基本的に中島先生がおっしゃる趣旨、私も同じように考えますので、修正させていただきます。すみません。

(山口主査) じゃ、エディティングといいますか、メール等、若しくはメール等の他の手段によりということでございます。
 ほかにはいかがでしょうか。何かございますか。
 よろしいでしょうか。
 それでは、こちらの資料2につきましても、異議なしということでございますので、こちらの(案)を取らせていただいて、平成29年度研究評価計画ということで進めさせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。
 以上をもちまして、本日予定していた議題は終了でございます。もし委員の皆様方から何か御発言ありましたら、お願いしたいと思いますが。
 では、横山委員、どうぞ。

(横山委員) 核融合炉の在り方というのは、基礎系の物理学者の間でも長い間、関心を持って見られておりまして、
  基礎科学としてプラズマを理解したいという説明であれば多くの国民が納得できるのですが、それを応用にするということを目標に掲げてやっている現状の姿は本当に国民に対して真摯な姿と言えるのであろうかという議論は、長らくされているところでございます。
 ちょっと参考までに、申し上げました。

(山口主査) 核融合は結構、いろいろややこしい問題もありまして、結城先生が核融合科学技術委員会委員長をやっておられる、主査をやっておられるんですよね、たしか。

(増子研究開発局審議官) たしか替わった。

(山口主査) 替わられましたか。

(小川原子力課長補佐) ほぼ替わられています。

(山口主査) そうですか。そちらの側でも議論をさせていただいておりますので、先ほど事務局からもお話ありましたように、適宜その辺の情報もインプットしていただけるということですので、別の委員会の案件ではございますが、核融合を国民の目から見ると多分、原子力という面で同じように見られていると思いますので、また御意見をここで交わす場もあればよいかなとも思います。ありがとうございました。
 横山委員には、詳しく解説していただいてありがとうございます。
 それでは、ほかにございますでしょうか。では、中島委員。

(中島委員) 今年度の、今日、特に評価の課題はないということで、だったら多分、やはり作業部会での審議事項の議論をこの場でやるのかなと思うんですが、一応、開催予定3回程度ということなので、またどんなイメージというか、タイムスケジュールを含めて、こんなイメージで今後、今年度の活動、この委員会ですね、やっていくかということをお考えがあれば教えてください。

(小川原子力課長補佐) それでは、参考資料1-3がお答えにある程度答えるものになるかと思いますので、そちらを御覧いただければと思います。
 基本的に原子力科学技術委員会につきましては、昨年度は研究開発計画を御審議いただきましたので、大体年間のスケジュールが決まってございましたが、通年でございますと、大体事前評価、政府の概算要求を行う前ですとか、あとは予算が決まるタイミングですとか、そういったタイミングで研究開発課題の評価をしていただくということと、あとは原子力科学技術委員会の場合は部会が多くぶら下がってございますので、こういったところでの議論が収れんされた際に上げていただくと、そういった形になります。
 それで、現在走っている部会ですが、特に動きが今、明示的にあるものとしましては1ページめくっていただきまして、(7)の原子力研究開発基盤作業部会、こちらと(8)の原子力施設廃止措置等作業部会、こちらの2つが明示的にいつごろ報告書は取りまとまるというのがあるものでございまして、基盤作業部会につきましては、昨年度の1月に初めて開催されましたが、大体1年ぐらい議論して、中間報告を行うということを考えてございます。
 ですので、来年の年明け以降に開いて、原子力科学技術委員会の方にも報告していくという。又は、ここでの報告書の取りまとまりのタイミングが早くなるか、遅くなるかといえば、それに合わせて報告していただくということで、年明けということが1つ。
 あとは、原子力施設廃止措置等作業部会、こちらは明示的には時期はなかなか決めていないですが、一方で、秋ぐらいまでしっかり議論していこうという頭もございますので、このあたり議論が固まってきましたら、また御報告していただくと、そういったことでございます。
 ですので、まとめますと、研究開発の評価につきまして、事前評価があれば概算要求前に行いますし、先ほど申し上げたような部会の報告というのがあれば、秋以降ですとか年明け、そういったタイミングでまたこの委員会で御審議いただく、そんなことを考えている状況でございます。

(中島委員) ありがとうございます。

(山口主査) ほかにはいかがでしょうか。
 よろしゅうございますか。
 それでは、本日はどうも御審議ありがとうございました。
 では、事務局から連絡事項をお願いいたします。

(小川原子力課長補佐) それでは、今回会議の議事録案につきましては、出来次第、メールにて御相談させていただきたいと思います。
 以上でございます。

(山口主査) ありがとうございます。
 では、以上をもちまして第19回原子力科学技術委員会を終了いたします。今期も、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


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