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防災科学技術委員会(第47回) 議事録

1.日時

令和2年8月7日(金曜日)10時00分~12時20分

2.場所

オンライン会議にて開催

3.議題

  1. 防災科学技術委員会の進め方について
  2. 文部科学省の地震・防災研究に関する取組について
  3. 研究開発課題の評価について(非公開)
  4. 令和3年度概算要求にむけた重点課題の事前評価等について(非公開)
  5. その他

4.出席者

委員

寶主査、山岡主査代理、大原委員、大湊委員、小野山委員、上村委員、鈴木(博)委員、鈴木(靖)委員、瀧澤委員、田村委員、林委員、福和委員、前田委員、水村委員、三宅委員

文部科学省

生川研究開発局長、長野大臣官房審議官(研究開発局担当)、鎌田研究開発局地震・防災研究課長、齋藤研究開発局地震・防災研究課防災科学技術推進室長、中出研究開発局地震・防災研究課長補佐、石山研究開発局地震・防災研究課防災科学技術推進室長補佐、上山研究開発局地震・防災研究課地震火山専門官、大坪研究開発局地震・防災研究課企画調整係長、加藤科学官

5.議事録

【石山防災科学技術推進室長補佐】 それでは、定刻となりましたので始めさせていただきたいと思います。ただいまから防災科学技術委員会、第47回を開催いたします。このたびは、委員の皆様におかれましては、お忙しいところを御出席いただきまして、誠にありがとうございます。本日は、Webexによるオンライン会議形式での開催とさせていただきます。
本日、委員15名中、現時点で13名の御出席をいただいてございます。定足数を満たしてございます。ありがとうございました。資料は、全て事前にメールにてお送りしております。資料の不足等ございましたら、事務局までお知らせください。議題3及び4は、研究評価に関する案件のため、議事録作成に当たり非公開とさせていただきます。
なお、議事録作成の都合上、御発言の際は冒頭にお名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
また、文科省で利用しているWebexは、チャット機能、挙手機能が利用できませんので、会議中に御発言を希望される際は、直接お声がけいただきますよう、よろしくお願いいたします。
最初に、委員の交代がございましたので御紹介をさせていただきます。松久士朗委員から、兵庫県企画県民部防災企画局防災企画課長、小野山正委員に交代されました。小野山委員、よろしくお願いいたします。
【小野山委員】 はい。よろしくお願いします。
【石山防災科学技術推進室長補佐】 続きまして、文部科学省の出席者に人事異動の交代がございましたので、御紹介をいたします。まず、長野審議官でございます。長野審議官、よろしくお願いいたします。
【長野審議官】 8月1日付で官房審議官を拝命いたしております。長野でございます。よろしくお願いいたします。
【石山防災科学技術推進室長補佐】 続きまして、鎌田地震・防災研究課長でございます。
【鎌田地震・防災研究課長】 8月1日付で工藤課長からの後任となります鎌田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
【石山防災科学技術推進室長補佐】 それでは、以降の議事の進行につきましては、寶馨主査にお願いいたします。寶先生、よろしくお願いいたします。
【寶主査】 皆さん、おはようございます。来週は、皆さんお休みの方が多いと思うのですけれども、本日、よろしくお願いいたします。
それでは、早速ですが、議題1「防災科学技術委員会の進め方について」に入ります。まず、本委員会で行うこととされております評価等の予定について、事務局から御説明をお願いしたいと思います。
【石山防災科学技術推進室長補佐】 それでは、資料の1に基づきまして御説明をいたします。今年度最初の防災科学技術委員会でございますので、今後の進め方について1枚資料を用意させていただきました。本日、第47回、8月7日、今年度の地震・防災研究に関する取組、令和2年度の研究評価計画について、令和3年度概算要求に向けた重点課題の事前評価について、本日御審議をいただきます。次回48回、令和2年9月1日、南海トラフ広域防災研究プロジェクト事後評価を予定してございます。以降に関しては未定となってございます。
資料1につきましては、以上でございます。よろしくお願いいたします。
【寶主査】 ただいまの説明について、御意見等ありましたらお願いしたいと思いますが、委員の皆さん、いかがでしょうか。今回、47回が本日、それから、48回は9月1日、防災の日に行われます。よろしゅうございますか。特に御意見ないようですので、今後の委員会の運営を進めていただくこととさせていただきます。よろしいでしょうか。議題2に進ませていただいてよろしいでしょうか。それでは、令和2年度の文部科学省における地震・防災研究に関する取組を事務局のほうから御報告いただきます。よろしくお願いします。
【中出地震・防災研究課長補佐】 事務局でございます。今、寶主査からお話しいただきましたとおり、文部科学省における地震防災研究に関する取組について御説明をしたいと思います。資料2のほうを御覧いただければと思います。今、共有で画面のほうでも映させていただいております。1枚おめくりいただきましたところ、こちらが地震防災研究課、防災科学技術研究所の運営費交付金なども含めた全体像でございます。
細かい資料で恐縮でございますが、各論は追加で御説明いたしますが、右上のところに予算額を書かせていただいております。令和元年度に比べて微増というところではありますが、ここに細かい字で非常に恐縮なのですが、令和2年度予算額のところの下、110億の下のところに59億という数字がございます。こちら、臨時・特別の措置というところでございまして、112億とプラスアルファとして措置をいただいているものでございます。後ほど御説明いたしますN-net、南海トラフ沿いに今後整備を予定しております海底地震津波観測網の整備のための予算でございます。そして、令和2年度の予算額のみならず、その下には令和元年度補正予算額ということで15億を措置いただき、地震・防災研究に関しての取組を推進していくところでございます。
また、ページをおめくりいただきましたところから各論について御説明申し上げます。南海トラフ海底地震津波観測網――N-netの構築でございます。右上のところの図を御覧いただければと思いますが、東北沖にS-netというケーブル、既に敷設しているところでございまして、それからずっと太平洋側を関東、近畿というふうに回っていきますと、気象庁の設置しております海底地震・津波観測網であったり、そして、DONETと言われる南海トラフ沿いのもの、そして、その左側に観測網の空白域ということで黄色の網かけをしているところがございます。ここは現在、観測網の配備されていないというところで、こちらに今後整備を行うべく事業を実施しているところでございます。
少し前後するのですが、1枚おめくりいただきましたページ、海底地震・津波観測網の運用というところでございますが、こちらはDONETとS-net、資料の左下のところにDONET、下の真ん中の辺りにS-net、こちらの既に構築されております海底地震・津波観測網の運用のための経費でございます。
DONETのほうは少し細かい図で恐縮なのですが、いわゆる観測点が少し花を開いたような形で観測点が設置されております。こちらは、いわゆるマルチセンサーを備えた観測システムであるとともに、様々な拡張システムができるようなものでノード型というふうに呼ばれるようなシステム、そちらの形式で構築をしているところでございます。一方、真ん中のところの下の真ん中の図、S-netでございますが、こちらはむしろ、広範囲に配備をするということを目的としておりまして、インライン式ということで1本の線の中にある意味、数珠をイメージしていただければと思いますが、一つのケーブルの間に観測点というのを配備していって、広範囲に配備をしているという、そういったもののシステムで運用しているところでございます。
ページを戻っていただきましたところ、N-netの構築でございますが、今申し上げたDONET、S-netも両方のシステムをハイブリッドで活用しながら、先ほど御覧いただいた観測網の地図の下のところでございますが、観測システム、陸側システム、沖側システム2本あるとともに、この間に4か所ほど少しこの黄色いところからチラッと線が出ているところがございます。この2本のシステムがいわゆるインライン式ということでS-netの方式を用いたものに加えて、DONETの方式で少し拡張性を持たせるという、こういったものを今構築に向けて動いているところでございます。先ほど臨時特別の措置と申し上げましたが、59億ということで、実は昨年度のほうから、こちらの整備に向けて本格的に予算を措置いただきながら、整備に向けた工事等を始めているところでございますが、全体175億の総工事費のうち、59億を令和2年度には措置いただき、順調に進めてきているところでございます。
先ほどDONET、S-netの御説明をいたしましたので、2ページほどおめくりいただいたところ、首都圏を中心としたレジリエンス総合力向上プロジェクトでございます。こちらは下のほうに事業概要と書かせていただきますが、1、2、3という大きなポイントで動いています。3番目のこのビッグデータの整備というところから御説明いたしますと、いわゆる民間との協働をしながら、地震に関するデータなどを官民融合しながらデータをそろえていき、そして、それを分析することによって民間企業での活用、そして調査研究での活用というのを進めていくところでございます。こういったデータを整備するためには、左側の1と2というところが非常に重要になってくるところでございまして、1番であれば官民連携超高密度地震観測システムと書いてございますが、例えば民間企業、東京ガスさんなどではガス管に地震計というのを配備して、地下で運用しているところでございます。
そういったものを活用させていただきながら、今までの国、そしてパブリックセクター、大学等におけるデータだけではなく、民間のデータ、民間が保有するデータというところも統合し、それをキャリブレーションして統合していき、データとして活用するということだけでなく、2として構造物の崩壊余裕度に関するデータ収集ということでE-ディフェンス、兵庫県にあります防災科学技術研究所のE-ディフェンスを活用しまして、配管とか天井、そういった非構造部材を含めた構造物の崩壊余裕度に関するセンサー情報及び映像情報を収集し、そういったものもしっかりデータとしながらビッグデータの整備を進め、そして単なる調査研究にとどまらず、民間との協議会、デ活というふうに呼んでいるところでございますが、そういったものでお互いの利活用手法の開発を目指していく、そういった事業でございます。
続きまして、次のページでございますが、地震調査研究推進本部関連事業でございます。こちらは政府の地震本部の活動を推進するための事業、幾つかやっているところでございまして、左上であれば活断層調査の総合的推進ということで、いわゆる例えばボーリングなどをしたり、トレンチを掘ったりしながら地震の過去の履歴など、そういったものを評価するための基礎データの収集をするところでございます。右上のところは、地震本部支援ということで、地震本部の成果展開を実施するために基礎資料の収集・作成などを行っているようなところでございます。下のところは地震観測データ集中化の促進ということでございますが、こちらは一元的に大学、防災科学技術研究所、気象庁などのデータを、先ほどの民間のところのような話とも通ずるものがございますが、一元的に収集・処理し、詳細な震源決定作業などを実施しているところでございます。
続きまして、おめくりいただいたページでございますが、日本海地震津波調査プロジェクトということで、平成25年から日本海側についての地震の履歴などを調査しているところでございます。今年度は最終年度ということで、取りまとめもしながらしっかりと調査研究を進めているところでございます。
次のページをまたおめくりいただいたところでございますが、防災対策に資する南海トラフ地震調査研究プロジェクトということで、こちらは今年度開始している事業でございます。こちらは昨今、内閣府防災のほうで南海トラフの地震の臨時情報の関係、避難対応などの関係、防災対応について御議論がされ、そして昨年度から気象庁において南海トラフ地震臨時情報の発表というのが開始されました。他方、南海トラフについては、いわゆる半割れ・一部割れ・スロースリップなど様々な状況というのが過去あるところでして、まだまだ調査観測研究というのを進めていくことが今後の防災においても非常に大切であるということで、文部科学省といたしましては理学研究、下にございます左側の理学研究、右側の工学・社会科学研究というところを活用しながら、そういったものに対応していくということを今年度から開始をしているところでございます。
また、すみません、おめくりいただいたところでございますが、次は火山の研究に関するものでございます。こちらは2014年の御嶽山の噴火を踏まえまして開始をしている事業でございますが、下の事業概要のイメージのところに赤で囲ったもの、青で囲ったものがございます。赤で囲ったもののところは、いわゆる調査研究を進めていこうということで、いわゆる観測だけをしていくというところではなくて、様々な分野、細かい字で非常に恐縮ですが、理学だけでなく、化学であったり、計算科学、そういったものを総動員しながら調査研究を進めるというところであるとともに、下のところの青で囲ったところは、火山研究人材育成コンソーシアムということで、人材育成にもしっかり力を入れていっているところでございます。
続きまして、最後のページでございますが、こちらは防災科学技術研究所、林委員に理事長をしていただいている研究所の運営費交付金でございます。様々な活動をしていただいているところでございますが、幾つか本年度から特に開始するというところを御紹介したいと思いますが、左側の箱が地震津波の観測、予測研究というところでございます。この中の三つ目のポチでございますが、「現実に近いスケールでの超大型岩石摩擦実験を実施し」というふうに書かせていただいていますが、今までの観測系とまた別途、いわゆる実験室系で岩石摩擦に関する研究、そしてそれをE-ディフェンスという実像大で世界でも稀な振動台を活用することによって研究開発をしていこうということで、今年度開始をしているような事業でございます。その下でございますが、地震観測網の更新等を行うということで、こちらは補正予算で約10億を措置いただいて、しっかりとした観測を続けるための更新というのを進めていっているところでございます。
最後に右下のところ、その他でございますが、民間企業と共同し、防災関連事業の創出や技術革新に向けた研究開発を実施というふうに書かせていただいております。こちらも令和2年度から新たな取組として始めているところでございますが、防災科学技術研究所においては、本年7月にイノベーション共創本部というのが立ち上がり、まさに情報プロダクツの民間での活用も含めましてイノベーションの共創というところを進めているところでございまして、そういう組織的な活動とともに、こういった事業というのを推進しているところでございます。
事務局からの説明は以上でございます。
【寶主査】 ありがとうございました。
たくさんの内容を要領よく御報告いただきました。ただいまの御報告について、委員の方々から御意見、御質問等ありましたらお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。どこからでも結構ですよ。いかがでしょうか。御自分の御関心の強いところからで結構ですが、何かございませんでしょうか。どなたか手を挙げておられますか。ここからは、私のほうからは全員が見えないのですけれども。
寶ですが、この新しいN-netのNは南海のNを取っているという感じでしょうかね。印象ですけれども。
【中出地震・防災研究課長補佐】 ありがとうございます。おっしゃるとおりで南海トラフのNを取らせていただいているところでございます。
【寶主査】 そうですか。S-netのSは何だったんですかね。
【中出地震・防災研究課長補佐】 Seafloorということで、海底ということの頭文字でございます。
【寶主査】 それでSがついていたわけですね。
【中出地震・防災研究課長補佐】 はい。おっしゃるとおりです。
【寶主査】 分かりました。
【山岡委員】 山岡ですけれども。
【寶主査】 はい。どうぞ、山岡先生。
【山岡委員】 せっかくなのでN-netで、本年度は10億ですか、そういう工事費が移されるということで、今年度の工事というか、設置はどこまでやるかというようなことの説明をもう少しお話しいただくと分かりやすいかなと思うのですけれども。
【中出地震・防災研究課長補佐】 ありがとうございます。観測システムは大きく二つのパーツに分かれてございまして、ケーブルの作製と、あと観測機器の作製というふうに分かれるところでございます。今年度、ケーブルというのは汎用的なものでございますので、そこを粛々と進めながら、観測機器については、やはりできるだけよりよい観測システムとなるために、研究開発を進めていくというようなところでございます。
ですので、すみません、言葉が不足していて恐縮なのですが、今年度に陸側ができる、沖側ができるということではなく、まだある意味、敷設に向けて準備を進めていくと。その準備を進めていく中には、陸上局と呼ばれるところ、片方、高知県のほう、室戸のほうは既にDONETの陸上局というのがあるのですが、逆の宮崎県側、こちらは串間市でございますが、こちらは場所の選定が終わったところでございまして、いわゆる海底のほうにケーブルを通して、地下のほうをケーブルを通して津波時の巻き上げを防ぐといった、そういった下工事なども今年度は進めていくという、そういったような状況でございます。
【山岡委員】 はい。分かりました。要するに海底のケーブルの敷設は今年度行わず、それに向けた準備と、あるいは機器の整備を行うという、そういうことですね。
【中出地震・防災研究課長補佐】 はい。ありがとうございます。おっしゃるとおりでございます。
【山岡委員】 ありがとうございました。
【寶主査】 この予算の59億は必ずしも全部今年度中に使うわけではないということでしょうか。
【中出地震・防災研究課長補佐】 一応、基本的には今年度というところでございますが、その辺りは、例えば研究開発、工事というところでは、いわゆるイニシャルで掛かってくるところもございますので、この辺りをしっかり使いながら進めていくということにはなってございます。
【寶主査】 海底のケーブルなどは、今後やっていくときには、さらに予算が要るということですか。
【中出地震・防災研究課長補佐】 一応、全体175億という予算の総工費になっておりまして、予定をしているところでございます。
【寶主査】 そうですか。分かりました。
そのほかの委員の方々、いかがでしょうか。
【大湊委員】 大湊ですけれども、今のに関連して。
【寶主査】 はい。どうぞ。
【大湊委員】 次の項目が海底地震津波観測網の運用ということで10億円ぐらい、これは毎年つくものだと思うのですけれども、上のN-netというのが完成した暁には運用費というのが発生するわけですけれども、それはこの下の海底地震津波観測網の運用というものにN-net完成後の運用費も後から上積みされるというふうな、まあ、今年度の話ではないですけれども、将来の話ですけれども、そういうふうに理解していいのでしょうか。
【中出地震・防災研究課長補佐】 ありがとうございます。大湊先生がおっしゃるとおり、そういうふうにして、維持費というのが、当然、運用費というのがかかってくるところでございますので、我々文部科学省としては、そういったものをしっかりと確保するべく、概算要求をしていく、財務省と交渉していくということが、将来的に発生することが予定されているところでございます。
【大湊委員】 はい。了解しました。
【寶主査】 そのほか、いかがですか。
【小野山委員】 すみません、兵庫県の小野山です。
【寶主査】 はい。どうぞ。
【小野山委員】 まず、N-netと今回整備しようとしているものと、あとDONET、S-netとの違いというのはあるのでしょうか。
【中出地震・防災研究課長補佐】 ありがとうございます。まず、大きく二つございまして、当然のことながらというのが一つ目なのですが、地理的なところがございます。N-netのほうの右上の地図を御覧いただければと思いますが、右上のS-net、東北沖、いわゆる日本海溝沿いに配備しているものから、DONET1、2は、いわゆる和歌山の沖から高知、室戸沖の辺りまでを配備しています。南海トラフ、いわゆる想定をされている割れる位置というのが、ここのDONETの位置だけではなく、この今、左側、黄色でマスキングしているところ、こちらまで割れる可能性、過去、当然、そういった履歴がございますので、N-netについては、この地理的な場所という意味で配備をするという、まず違いがございます。
その次の違いとしましては、すみません、先ほどの繰り返しの部分で恐縮なのですが、DONETはノード型ということで、いわゆる拡張性を持たせた形、様々な観測機器が可能というシステムでございまして、一方、S-netのほうはインライン式ということで、できるだけ広範囲に迅速に展開ができるという、そういった二つの特徴のシステムがございます。N-netにおいては、この今見ていただいている図の右下のところにありますとおり、S-netのいわゆるインライン型に加えまして、その中、少し分かりづらくて恐縮なのですが、黄色の線、観測点の中に4点ほど拡張性というのを持たせることによって、今、マウスでまさに示していただいておりますが、そういったことによってハイブリッドで両方のいいところを取りながら、そのシステムを想定しているところで、これに向けて今構築を進めているところでございます。
【小野山委員】 ありがとうございました。
【寶主査】 そのほか、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
【前田委員】 すみません、NTTの前田ですけれども、よろしいでしょうか。
【寶主査】 はい。どうぞ。
【前田委員】 最後に御説明いただいた10ページの右下のその他のところで、「民間企業と協働し」というところですが、何か具体的なテーマとか、そういったものは既に決まっていたりするのでしょうか。これからというところなのでしょうか、教えていただければと思います。
【中出地震・防災研究課長補佐】 ありがとうございます。先ほど少し御紹介しましたが、この7月にイノベーション共創本部というものを防災科学技術研究所のほうでも組織化していただいたところでございまして、今年度はその体制整備というところを中心にしていくところでございますので、今、委員の御指摘については、今具体的にこのテーマとこのテーマというよりは、むしろ、幅の広いアクター、プレイヤーが絡んでいけるような仕組みというところを今年度は構築していくところでございます。
【前田委員】 分かりました。我々も民間企業ですので、ぜひ何か一緒にできればと思っていますので、よろしくお願いいたします。
【寶主査】 ありがとうございます。
【瀧澤委員】 すみません、瀧澤ですけれども、よろしいでしょうか。
【寶主査】 はい。どうぞ。
【瀧澤委員】 どうもありがとうございます。全然違う方向からの質問なのですけれども、このN-netも含めて太平洋側に様々な地震の観測網が張り巡らされていますけれども、世界的に見ても非常に密度の高いシステムだと思うのですが、ここのこれで得られた情報というものの扱いは、海外から見るとどういったことになっているのでしょうか。日本の安全保障ということで閉じたものになっているのか、それともアカデミアに情報共有するような形になっているのか、その辺の考え方を教えていただければと思います。
【中出地震・防災研究課長補佐】 ありがとうございます。基本的にデータは整備された後、一般に公開されております。今、瀧澤先生におっしゃっていただいたとおり、日本だけでなく、海外でも使われているというところで、S-netなどは、もう既に公開をしているところでございます。ですので、N-netについても今後整備が終わり、データの補正、キャリブレーションが終わった後になると思いますが、基本的には公開していくことになると思います。
【瀧澤委員】 フルで全部使えるような状態になっているというように理解してよろしいのでしょうか。
【中出地震・防災研究課長補佐】 はい。おっしゃるとおりです。
【瀧澤委員】 ありがとうございます。
【寶主査】 日本の研究者は、身近にこういう稠密なデータがあるということで、ほかの地域ではできないような研究もしていけると思うのですけれども、それに加えて、今御指摘のあったような国際貢献という観点も重要かと思いますけれども。
そのほか、いかがですか。
【鈴木(博)委員】 JRの鈴木ですけれども、よろしいですか。
【寶主査】 はい。どうぞ。
【鈴木( 博)委員】 先ほどのN-netなのですけれども、この地震観測を開始する時期というのは決まっているんですか。
【中出地震・防災研究課長補佐】 ありがとうございます。一応、事業自体は5年間の予定で進めているところでございますが、今御指摘いただいたデータの活用というのは、敷設して、いきなり当然、データというのは使えるものではなく、敷設した後、いわゆる潮汐の影響など、データのキャリブレーションというのをしていかないといけないところでございまして、今、いつから開始というところは、すみません、明確に申し上げられるところではありませんが、事業の進捗、そしてその後のデータの補正というところが終われば、ある意味、瀧澤先生からの御指摘も同様でございますが、データの民間企業、そしてもちろん気象庁、大学への活用とともに一般公開というのを進める、そこは順次進めていきたいと思っているところでございます。
【鈴木(博)委員】 はい。分かりました。
【寶主査】 5年のプロジェクトですと、遅くとも四、五年後にはデータが公開できるといいなと、そんな感じでしょうか。
【中出地震・防災研究課長補佐】 はい。我々もそうなる方向に向けて、進めているところでございます。
【寶主査】 ありがとうございます。
そのほか、いかがでしょうか。よろしゅうございますでしょうか。それでは、このような内容で取組を進めていただくということでお願いしたいと思いますが、では、議題2をこれで終了させてもらってもよろしいでしょうかね。
【中出地震・防災研究課長補佐】 はい。
【寶主査】 それでは、議題3に移りたいと思いますが、研究開発課題の評価についてであります。ここからは非公開になりますので、傍聴の方は御退室いただくということになりますが、事務局のほうでアレンジしていただけますか。

< これより非公開 >


< これより公開 >

【寶主査】 それでは、そのほか、事務局から連絡事項等ありましたら、お願いします。
【石山防災科学技術推進室長補佐】 本日は、途中でウェブ通信系、特に文科省側の機器のほうで不手際がございまして申し訳ございませんでした。次回は、このようなことがないよう準備を進めてまいりたいと思っております。
次回ですけれども、第48回委員会の日程でございますけれども、以前、皆様に御都合をお伺いしたところ、9月1日、火曜日、15時からが最も委員の皆様の都合がそろう日となっております。つきましては、この日程に開催させていただく予定でございます。詳細につきましては、後日、事務局から改めて御連絡をいたしますが、本日と同じくWebexでの開催を予定してございます。
事務局からは以上でございます。
【寶主査】 ありがとうございました。
次回は9月1日、防災の日ですね。よろしくお願いいたします。それでは、以上をもちまして、閉会とさせていただきます。本日は、どうもありがとうございました。


―― 了 ――

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