資料1 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 地球観測推進部会 北極研究戦略小委員会 (第2回) 議事概要(案)

日時:

 平成23年4月19日(火曜日)14時-16時

場所:

 文部科学省16F1会議室

出席者:

委員

浮田 甚郎 新潟大学理学部自然環境科学科物質循環科学教授
浦塚 敏彦 株式会社商船三井営業調査室室長代理
小池 勲夫 琉球大学監事
瀧澤 美奈子 科学ジャーナリスト
深澤 理郎 独立行政法人海洋研究開発機構地球環境変動領域長
福田 正己 福山市立大学都市経営学部都市経営学科教授
安岡 善文 情報・システム研究機構監事
安成 哲三 名古屋大学地球水循環研究センター教授
山内 恭 情報・システム研究機構国立極地研究所副所長
若土 正曉 北海道大学低温科学研究所名誉教授

オブザーバー

竹田 健児 内閣官房総合海洋政策本部事務局内閣参事官
吉本 徹也 外務省国際法局海洋室首席事務官
藤元 功 国土交通省総合政策局海洋政策課係長
佐々木 緑 環境省地球環境局総務課研究調査室課長補佐

事務局

楠原 洋平 文部科学省研究開発局環境エネルギー課長補佐
堀内 義規 文部科学省研究開発局海洋地球課長
小池 良高 文部科学省研究開発局海洋地球課極域科学企画官
鈴木 優香 文部科学省研究開発局海洋地球課長補佐

議事:

(1)堀内海洋地球課長から挨拶があった。

(2)事務局から議事及び配付資料の確認があった。

(3)事務局から北極研究戦略小委員会の設置及び運営規則について説明があった。

(4)事務局から北極研究戦略小委員会の委員について紹介があった。

(5)事務局から『「グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス」(GRENE)事業 北極気候変動分野』の経緯について説明があった。

本件にかかる主な意見は次の通り。

【小池主査】
 資料3のプロジェクトのイメージ(実施体制)について、北極環境研究コンソーシアムは北極研究に関心のある研究者の集まりという理解でよいか。

【若土委員】
 この時、北極研究戦略小委員会が果たす役割は何か。

【小池主査】
 北極環境研究コンソーシアムが、本プロジェクトを実施する上での中核的な機関であり、北極研究戦略小委員会が、本プロジェクトを実施する上での基本的な方向性を示すものであるならば、実施体制の画に双方向の矢印がなければならない。

【安成委員】
 参考資料3の「北極研究検討作業部会-中間まとめ-」の7頁にある通り、北極環境研究コンソーシアムについては、これまで北極圏というキーワードの下に、雪氷、大気、生物などの関係する研究者が、一堂に会して議論する場がなかったことに鑑み、これを設立することを求めたものである。

【小池主査、若土委員】
 今の実施体制の画では、金回りを表現しているに過ぎず、プロジェクト全体がどのように回るのかが不明確である。

【小池主査】
 北極研究戦略小委員会において、もう少し具体的なプロジェクトの運用基本方針について議論を行い、それを踏まえて実施体制の画を修正していくこととしたい。

(6)『「グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス」(GRENE)事業 北極気候変動分野』の運用基本方針について審議が行われた。

本件にかかる主な意見は次の通り。

【小池主査】
 北極研究戦略小委員会の北極環境研究コンソーシアムに対する役割は、プロジェクトの推進に関する基本的な考え方を示すということでよろしいか。

【山内主査代理】
 基本的な考え方を検討するに際しては、コンソーシアムに参画するだろう研究者コミュニティの考えが何らかのかたちで反映されなければならない。

【小池主査】
 コンソーシアムを中核とした研究者による自由なプロジェクトの推進を基本としつつ、国の施策として一定の方向性を持たせるためのフィルターとしての役割も北極戦略小委員会にはある。

〔安成委員から『「グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス」(GRE NE)事業 北極気候変動分野』において実施すべき研究課題について、参 考意見として紹介があった。〕

【小池主査】
 せっかく作られる北極環境研究コンソーシアムについて、予算の切れ目が縁の切れ目とならないようにして欲しい。参画する研究者が少しずつでもお金を持ち寄るなど、コンソーシアムの維持だけでもできればと思う。

【若土委員】
 純粋研究はもちろん大切だが、社会との関わりも勘案した国民が応援してくれるような研究であることも、研究を長く続けていく上で重要である。

【小池主査】
 コンソーシアムを適切にまとめ、これを継続的に維持するということについて、中核的研究機関において議論していくことも大切である。

【福田委員】
 モニタリングとモデリングは一対であり、達成目標には観測による実態把握と、これに基づきどのようなことが言えるのか(将来予測)という観点も必要である。

【小池主査】
 資料3のプロジェクトのイメージ(実施体制)については、本日の審議を踏まえた修正を行い、資料4の運用基本方針については、本日の審議をもって決定したい。

(7)事務局から北極研究戦略小委員会及び『「グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス」(GRENE)事業 北極気候変動分野』の今後のスケジュールについて説明があった。

-了-

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