研究開発評価部会(第49回) 議事要旨

1.日時

平成25年9月20日(金曜日)13時~15時

2.場所

文部科学省 15F特別会議室

3.議題

  1. 研究開発評価システム改革について
  2. その他

4.出席者

委員

平野部会長、有本委員、伊地知委員、大島委員、岡村委員、金子委員、栗原委員、五神委員、諏訪委員、田中委員、奈良委員、西島委員、吉川委員

文部科学省

土屋科学技術・学術政策局長、川上政策評価審議官、伊藤科学技術・学術政策局次長、中村官房政策課長、小山企画評価課長、鎌田企画評価課企画官、高橋評価・研究開発法人支援室長補佐

5.議事要旨

【平野部会長】  
 第49回の部会を開催させていただきます。
 本日は、議事次第のとおり、研究開発評価システム改革について、皆様方から修正案について御意見を頂き、より良い案にしていきたいと考えております。
 それでは、配付資料の確認をお願いします。

【高橋企画評価課室長補佐】  
 本日の配付資料は、議事次第の配付資料一覧のとおりです。そのほか、参考資料1から3、さらに、机上資料としまして、1から20を配付しております。また、評価指針の改定案を御審議いただくに当たり、特に御議論いただくための関連資料も配付させていただいております。資料に欠落等不備がありましたら、議事の途中でも結構ですので、事務局までお申し付けください。

【平野部会長】  
 それでは、本日の議題の研究開発評価システム改革についての議論に入りたいと思います。この件につきましては、前回に引き続き、見直し案について御審議いただくわけですが、7月に開催いたしました部会での御議論、あるいは、その後、委員の方々から、事務局に寄せてくださいました御意見等を踏まえながら、事務局の方で、改定案を修正しております。
 また、前回御意見がありました研究不正・研究費不正への対応について、この評価指針にどのように盛り込むことができるか、その対応案を別途整理しております。
 事務局からは、まず、資料1にありますとおり、御意見を頂いた箇所を赤字で修正しておりますが、その部分を中心に説明していただきまして、皆様方からの意見を伺いたいと思います。
 続いて、研究不正・研究費不正の対応につきましては、机上の参考資料にありますとおり、現在、文部科学省のタスクフォースで中間取りまとめに向けた審議の最中でありますが、その資料を基に事務局から説明していただきまして、御意見を出していただこうと考えているところであります。
 では、事務局から、資料1の説明をお願いします。

【鎌田企画評価課企画官】  
 それでは、資料1を用いまして、指針の改定案について、前回の部会からの修正点、赤字の部分を中心に、御説明させていただきます。
 資料1、1ページ目の「はじめに」の部分で、「文部科学省は」から始まる二つ目のパラグラフのところに、「科学技術と学術とを総合的に振興」に加えて、「教育の振興や人材の育成とともに、」とあります。それに関連いたしまして、中ほど、「したがって、我が国の未来の姿について長期的展望を見据え、それに向かう最適な方向を目指して科学技術及び学術を効果的に振興していくことが求められる。」、それから、もう少し下の方に、「そこに参加する若手人材のキャリアパス展開も含め、」ということで、科学技術と人材育成の両方の観点を盛り込む追記案を御提案いただいております。
 それから、次のページですけれども、「分野」という表現は「領域」という言葉で指針上統一するという修正です。それから、「評価の形式化・形骸化、評価負担増大に対する」と、表現の適正化を図っております。
 それから、冒頭に記述しておりました本指針の用語・略称につきましては、巻末の方が良いのではないかという御指摘を頂き、それに関する修正をしております。
 1ページおめくりいただきまして、形式的な修正に加えまして、目次でございます。目次につきましても、指針の用語・略称は巻末にするという修正をしているところです。
 目次をおめくりいただきまして、第5章 フォローアップ等という最後のところの下に、「本指針における用語・略称等について」ということで、こちらについては見出しの部分だけ記述するという修正です。
 次に、本文1ページ目の序章ですけれども、「グローバル化の進展、科学技術イノベーション促進の重要性の増大など、」という視点を追記しているところでございます。
 それから、第1章の下の部分ですが、「科学者コミュニティ」を「科学コミュニティ」という形で本指針では統一するという方向で修正をさせていただいております。また、「このような国際的な動向」という部分を、前段を受けているのは「国内外の動向」の方が適正であるということで修正しております。
 次に、2ページ目の上のパラグラフの中ほどですが、まず、「これまでの科学の常識」の部分を、「旧来の科学界の常識」といった、表現の適正化をしております。それから、「最新の科学技術・学術の知見をもとに新しい学理・学術領域の創出」という部分をつけ加えております。それから、ゴールに対する括弧書きは、「目的」ではなくて、「目標」という表現が適正であるということで修正しております。それから、「資源配分機関」という表現は、「資金配分機関」とすることで、本指針の記述を統一する方向で修正をさせていただいております。
 下の米印(※)ですが、このような数値のデータなどにつきましては、脚注に載せる方が見やすいということで、米印(※)の形で脚注を書かせていただいております。
 3ページ目です。「研究開発評価の導入・システム化を優先的に図ってきた結果、」という表現の修正です。それから、「また」以降ですけれども、「また、従来、評価に係る負担が研究開発活動の現場に向かいがちであったものを、研究開発施策の企画、立案、マネジメントの在り方等、文部科学省内部部局や資金配分機関の取組に対する評価を適切に行っていくことの重要性が増している。」という視点を追記しています。それから、「時代背景」は取った方が良いとの御指摘があり削除しております。
 続いて、一番下の「NATURE」の部分については、別途、参考資料に訳文とともに配布させていただいております。
 4ページ目です。1.1の部分ですが、「東日本大震災によって顕在化した、社会の期待に十分応えられなかったという」という修飾語を付け加えておりますほか、表現の適正化を図っています。
次に、1.1.1ですが、「研究開発評価に際して客観的・定量的な指標を用いる場合は、評価の対象、目的等に照らして適切なものを採用する。」という表現を頭に入れた方がいいという御指摘も頂きましたが、やはりこの部分はない方が、論点がシャープになるという御指摘もあり、原案では削除した形で掲載させていただいております。続いて、「これらの数値を上げること自体が目的化することは適当ではなく、文部科学省内部部局及び研究開発機関等は、必ずしも論文至上主義に偏重しすぎないようにする。」という表現の方が良いとの御指摘があり修正しております。
 次に、1.1.2ですが、文部科学省内部部局と資金配分機関につきましては、「研究開発施策の企画・立案段階から必要な関係者が参画・関与していくことや、透明性の確保に努めるとともに、社会経済的な影響について評価することに努める。」という追記の御提案があり修正しております。
 それから、1.1.5までは主に表現・用語の適正化ですが、1.1.5の下の部分、脚注の米印(※)の2は、加点方式による評価システム、この部分は注釈を付けた方が良いのではないかとの御指摘がありましたので、「十分に達成できなかった評価項目等について減点していく形で評価する方式ではなく、研究開発活動の取組状況、実績等で積極的に評価することができる成果を加点していき、積み上がった加点事項を中心に評価する方式。」というふうに脚注に記述させていただいております。
 次に、6ページ目の(b)ですが、「研究者自らが研究目的と研究に係る期間について明確に意識しながら所属機関等の使命、領域、課題等に応じた適切な目標を提示し、得られる結果の学術的意義や社会的価値」というふうに、より具体的に表現を適正化しております。
 次に、7ページ目の1.2のハイリスク研究の部分ですが、融合・連携領域の部分の表現の適正化、それから、下の方ですけれども、「ピアレビュー以外の手法を織り込んだ評価手法を設定すること等を通じて、」という部分を追記した御指摘を頂いているところでございます。
 続いて、1.2.1の(b)の部分ですが、「評価基準では推し量れないハイリスクな研究が提案される可能性はある。その場合、当該目的・基準では必ずしも優位ではないが、」という表現の方が良いとの御指摘があり、修正しております。
 次に、8ページ目の(c)の部分ですが、「ハイリスク研究については、評価者の立場からすると、ハイリスク研究の性質上、あらかじめ統一的、客観的で明確な評価基準をもって評価・判断することは困難である。」というふうにした方が分かりやすいという御指摘により修正しています。続いて、1.2.2の(a)ですが、「リターン」という言葉がありましたが、リターンという言葉は分かりづらいということで、「想定される研究開発成果がリスクに見合っているか」と記述した方が分かりやすいという御指摘による修正です。
 次に、10ページ目の1.3 次代を担う若手研究者の育成・支援の推進の記述につきましても、データ、数値の見やすさの観点から、この部分は脚注に記述することとしております。
 次に、11ページ目の1.3.1の(c)です。「資金配分機関は、多様で優れた研究者の活躍を促進する観点から、年齢、実績、性差、国籍等について公平性を担保した上で優れた研究開発課題に対する取組を積極的に評価する。」という修正の御指摘を頂いており修正しています。
 次に、12ページ目の文中に、「キャリア」と用いられているところは「キャリアパス」という表現で統一しております。
 続いて、1.3.3の(b)ですが、「従来領域別のピアレビュー以外の観点、手法を織り込んだ評価手法を設定することなどの方策を検討して、」という追記の御指摘を頂き修正しております。続いて、(e)ですが、「テニュアを獲得できるように努めるとともに、若手研究者の採用における評価基準についても論文に偏重し過ぎることのないように改善する。」といった御指摘を頂き修正しております。
 次に、13ページ目の(g)ですが、「シニア」という表現を、「指導的立場にある」という表現に修正しております。続いて、1.4ですが、「外部資金へのシフト等」という表現に修正しております。
 次に、14ページ目の1.4(a)ですが、「質の高い自己評価をベースとした第三者評価、外部評価については、例えば、それぞれの研究開発段階での正当性の観点から行うことや、会議形式による評価に替えて、部分的にでも書面を通じての評価とするなどの合理化、簡略化を進める。」と、「合理化、簡略化」の例を挙げた方が分かりやすいのではないかという御指摘により修正しております。
 次に、15ページ目の(e)ですが、「文部科学省内部部局、研究開発機関等及びその他の評価実施主体」と追記した方が良いという御指摘があり、また、中ほどにありますが、「また、このために必要な経費を、競争的資金の一部から確保することについても検討する。」ということで、評価の人材に関する経費を競争的資金の一部から確保することについても言及をした方が良いという御指摘により修正しております。
 次に、16ページ目ですが、基本的には表現の適正化による修正です。
 次に、17ページ目の(c)の2つ目の丸、「活動の中長期化」としていましたが、「活動の継続性の確保」と修正し、括弧内も、「少なくとも10年程度」としていましたが、現状等を勘案して、「例えば5年程度を目安に研究開発内容や制度の特性に応じて就任期間を設定、」とした方が良いという御指摘を頂いております。それから、「十分な活動経費支援」、あるいは「適切なエフォートの確保」というような表現の方がよろしいという御指摘により修正しています。
 18ページ目及び19ページ目も、これまでと同様の表現の修正でございます。
 進みまして、23ページ目から第2章に入りますが、2.2の「本指針を適用する研究開発の範囲は」ということで、正確に記述することとした修正です。
 次に、25ページ目の2.4.1ですが、「研究開発機関及びその他の評価実施主体」とした修正です。
 次に、26ページ目の2.5の二つ目の丸ですが、「萌芽(ほうが)的研究、比較的小規模な研究、大学等における基盤的経費を財源とする基礎研究等は、特に必要と認められる場合を除き、実施報告書等の提出をもって評価に代える」という従来の記述の中に、具体的にその中身を入れた方が良いということで、「その内容を公表することにより、国民が自由に入手し、活用等を図ることをもって評価に代える。」という部分を追記しているところです。
 次の27ページ目も、「無駄となったり形式化したり」というような部分の表現の適正化による修正です。
 続いて、2.6.1については、PDを追記した方が良いという御指摘により追記しております。
 28ページ目ですが、2.6.2については、「若手や海外の研究者」という表現だったところですが、こちらは、「若手研究者、女性研究者、海外の研究者、」というように、丁寧に書いた方が良いのではないかという御指摘により修正しております。
 次に、29ページ目の2.7についても、「必要に応じて、研究開発施策・研究開発課題ごとにその目的、目標や領域の区分を明確にするとともに、研究開発施策・研究開発課題の概要、研究者の情報(エフォートを含む)、資金(制度、金額)、研究開発活動のアウトプット(論文、特許等)、研究開発活動のアウトカム、評価者、評価結果(評価意見等)を収録したデータベースの構築やその活用、データベースへの情報提供を行う。」というふうにした方が良いという御指摘により修正しております。
 続いて2.8ですが、「世界的」という表現よりも、「国際的」という表現が良いとの御指摘により修正しております。
 次に、31ページ目ですが、これまでの説明と同様の理由により修正しております。
 次に、33ページ目ですが、こちらにつきましても基本的に表現を適正化しております。
 次に、34ページ目の3.1.5.5ですが、「評価の観点及び評価項目・評価基準は事前評価と同様であるが、アウトカムに係る期待した成果と実績の比較」というように、「アウトカムに係る」ということで追記しております。また、「効率」は「効果」に修正しております。
 次に、35ページ目の3.1.6.1は表現を適正化した修正であり、3.1.6.2の脚注については用語・略称の定義の方に記述した方が良いということで、こちらの部分の記述については削除しております。
 次に、37ページ目の3.2ですが、研究開発課題の評価に係る課題についてはこれまで、競争的資金による研究開発課題、重点的資金による研究開発課題、基盤的資金による研究開発課題と区分し、本指針でそれぞれの評価の在り方が記述されているところでありますが、米印(※)8の部分で、「本指針での研究開発課題の区分は排他的ではない。したがって、研究開発課題の性質によっては複数の区分に該当することもありえる。」という部分に加え、「また、今後、本区分の見直しについても検討を継続する。」という旨を追記しております。
 次に、38ページ目の3.2.1.3.1については、評価者の話ですので、「評価者を選任する」というように、表現を適正化しています。
 次に、41ページ目の3.2.1.5.2の記述において、「評価においては、その信頼性を高めるため、従来にも増して評価に先立つ調査分析を充実させ、判断の根拠となる客観的・定量的なデータを組織的に収集・分析するなど、その質の高度化がもとめられる。また、当面、現在入手可能な手法の中から適切なものを選択して行うが、今後は、」と、これまで記述しておりましたが、この記述は不要ではないかとの御指摘を踏まえ修正しております。
 次に、43ページ目の3.2.1.5.6の記載の中に、数量的な情報・データ等を評価指標としてとして過度に・安易に使用することは良くないということで、「過度に」という修飾語も追記した方が良いという御指摘により修正したことと、インパクトファクターに関する記述において、「必ずしも」という表現を付け加えた方が良いのではないかという御指摘がありましたが、インパクトファクターについては、雑誌の影響度に係る指標であって、個々の論文自体の影響を直接的に示す指標ではないということであり、「必ずしも」という表現は入れるべきではないという御指摘もあり、原案では削除しております。
 次に、45ページ目の3.2.1.7の二つ目の丸の中間評価の部分ですが、「中間評価では、進捗度の点検と目標管理、計画の継続・中止・方向転換等の判断、効果・効用(アウトカム)の暫定的確認」とした方が良いのではないかという御指摘により修正しております。
 次に、46ページ目の3.2.1.8ですが、審査員と評価者の表現を、「評価者」に統一できる部分については統一した方が良いのではないかという御指摘があり修正しております。
 次に、48ページ目の3.2.2.4の記載において、前後関係を組み替えた方が分かりやすい表現になるという御指摘があり修正したものと、中ほどの記載にある「価値の創造の成果の波及効果や副次的効果に加え、」という部分を加えた方が良いとの御指摘があり追記しております。また、「これらの課題採択から終了以後に至る時系列的な評価」ということで、より具体的に表現するため追記しております。
 次に、49ページ目の3.2.2.5.2ですが、「特許の取得に向けた取組」という記述を、より具体的に「特許出願・取得件数等といった」という表現に修正しております。
 次に、50ページ目ですが、中間評価、事後評価の項目は先ほどと同様の修正です。
 次に、51ページ目の3.2.3ですが、「特定の大学共同利用機関等が中心となる」という部分は、下の方に「一方、後者すなわち特定の大学共同利用機関等が中心となり」と記述していましたが、これを上に持ってきた方が分かりやすいという御指摘により修正しております。
 次に、54ページ目の3.4ですが、「評価をその処遇等において適切に反映するなど、責任をもって実施する。また、あらゆる研究活動に共通する評価軸と、」と記述しておりましたが、あらゆる研究活動に共通する評価軸があるのであれば、指針に示すべきという御指摘があったことと、また、「評価軸」という概念はこれまで指針上に出てきておらず、このような言葉を用いるのであればきちんと定義すべきという御指摘もあり、それらを踏まえ、「研究開発段階、研究開発方法、研究開発目的、潜在的発展可能性などの特性を踏まえた評価の推進などにも留意する。」と修正しております。
 次に、58ページ目の4.2.1.4.2の人文学・社会科学の評価に係る記述ですが、これは学術分科会の平成24年の報告「リスク社会の克服と知的社会の成熟に向けた人文学及び社会科学の振興について」に関連した修正ですが、今まで少し長めに書かれていた部分をブラッシュアップして、的を絞って記述した方が良いのではないかという観点からの修正です。
 次に、59ページ目の4.2.2.1.3の大型研究プロジェクトに係る記述ですが、これまで「天文学、加速器科学、核融合科学等」という例示が記述されておりましたが、これらはみんな物理学のものばかりであり、ほかの分野の例が入らないのであれば、削除した方が良いのではないかという御指摘を踏まえ削除しております。
 次に、61ページ目は、「評価情報を一括管理した」という文言の追記です。
 次に、62ページ目以降は、用語・略称の部分ですが、まず、研究開発施策の記述については、本文の方にも「研究開発施策とは」という形で言及しておりますので、本文の方の記述とも整合させた修正です。
 次に、63ページ目の研究開発課題(プロジェクト)については、これも本文の方に記述があり、同様の記述になってしまいますので、あえて定義をせず、全部削除するというものです。
 次に、64ページ目から65ページ目に、アウトリーチ活動、アウトプット、アウトカム、インパクトの定義の修正、また、PDCAサイクルという表現を本文で用いましたので、これを用語に追記しました。
 それから、プログラムディレクターについては、「競争的資金制度等の運用について統括する権限を持つ責任者」となっておりますが、これに、役割あるいは資質などを追記し、もう少し具体的に表現できないかとの御指摘も頂きましたが、国際的にプログラムディレクターを統一的に定義しているかどうかについても調べましたが、それぞれのプログラムごとに役割が異なっており、それぞれのプログラムや制度ごとにプログラムディレクターの要件を定めているため、具体的にこの指針で整理するのは困難ではないかということで、ほぼ元に戻したような表現になっております。
 次に、66ページ目の研究開発の基盤整備的な役割を担う業務については、もともと本文に脚注に記述されておりましたが、用語に記述した方が良いという御指摘を頂きました。
 次に、67ページの評価に関係する英語の語句に対応する概念については、参考として、用語・略称とは切り離して整理をした方が良いとの御指摘も頂きました。
 以上が御指摘等を踏まえた全体の修正内容等の概要ですが、幾つか改めて御議論をお願いしたい点でございます。
 まず、『NATURE』や『SCIENCE』をコラムの形で本文中に記事として記述することについて、『NATURE』からは、現在、日本語訳について『NATURE』の方で確認をした上で、掲載しても良いとの回答を頂いております。『SCIENCE』については、現時点においてまだ正式な回答がありませんが、条件等を付ける場合にはその旨を連絡するという回答のみを頂いているところです。
 また、前回の部会でも御指摘がありましたが、このコラムの部分については、本文中に盛り込んだ方が良いのか、後ろにまとめて記述した方が良いのか、現時点においてはこれまでと同様に本文中に記述しておりますが、改めて後ろにまとめた方が良いかどうかという点についても御議論いただければと考えております。
 なお、本指針は文部科学大臣決定になりますが、ここには盛り込みにくいような表現や、あるいは評価を超えるような話題ではあるものの、評価指針を改定するに当たって重要な事項などについては、研究開発評価部会としてのメッセージなどという形で、この指針とは別に併せて発出いただくということも考えられるのではないかと思いますので、御議論いただければと考えております。
 事務局からの説明は、以上です。

【平野部会長】
 委員の方々から、大変丁寧に見ていただいた上での御意見に基づき、修正された評価指針の改定案について説明いただきましたが、修正された箇所が多いので、できれば区切りながら、御意見を頂き、また修正していきたいと思っております。
 まず、「はじめに」のところでありますが、いかがでしょうか。
 先ほどの鎌田企画官の説明にもありましたが、この部会としてお認めいただければ、部会からのメッセージという形で、指針には盛り込まないものの留意いただくべき事項などを入れた文を指針をお送りするところには併せてお送りすることで、全体の趣旨が見えるようにしていきたいと思います。
 「はじめに」のところは、よろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 それでは、まず構成から見ますと、用語等については後ろに記述するということについてはよろしいでしょうか。
 続いて、序章から第1章と入ってくるわけですが、ここは修正した方が良いという、具体の提案がありましたら、是非御意見をお願いしたいと思います。
 私の方から、鎌田企画官が御議論をと言われた『NATURE』『SCIENCE』のコラムの引用部分でありますが、現時点では、『SCIENCE』からは完全な返事は来ておりません。承諾が得られれば、今のように本文中の記述が良いか、後ろに記述し、そこを見てくれと指示する方が良いか、これはいかがでしょうか。

【西島委員】  
 本を読んでいると、コラムがあるとそこで一度休めるということで良いのですが、指針においては後に記述した方が良いのではないかと個人的に思います。

【平野部会長】
 今、西島委員からそのような御意見がありましたが、いかがでしょうか。許可が下りましたら、後ろに記述するということでよろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 そのほか、この文章中の内容について、いかがでしょうか。どうぞ。

【有本委員】  
 文章の内容はかなり詰まっているので修正の意見ではないのですが、非常に気になることとして、この指針は相当な改革になりますので、これをどのように実践していくのか、どのように実装していくのかということを、しっかり議論しなければならないのではないかと思います。評価指針を改定したということだけでは、相当の努力をしないと、何も変わらない可能性があるのではないかと思っています。それは予算や制度の改善、学会の年次総会などの特別セッションで議論をするなど相当努力しないと、浸透していかないのではないか。それは我々の責任だと思うのです。
 特に、福島の問題や、臨床のデータの問題から、日本の科学技術が海外から不信を持たれているわけです。その中でこの指針が出るということは大変重要なことであり、これで日本が変わり始めたというところまで言えると思うのですが、海外から、ではどのように実行していくのかを聞かれたときに、答えられるかどうか。少しは、こういうことが動き出したというふうに言いたいわけです。一般論でこういう話をして申し訳ないのですが、最後でも良いと思いますので、議論できればと思います。

【平野部会長】  
 また後で議論をしたいと思いますが、次回でも良いのではないかと思います。今の御意見は最も重要なことであり、冊子でこれを配布しても、余り動かない。くどいぐらいに、関係者を集めてセミナー等々を繰り返し、あるいは評価者の会で説明を繰り返すのは当たり前ですが、必要であれば海外の中枢部分だけでも良いので、このように日本は動いていくということも伝えていく必要があると思います。是非これは、重要な問題として議論をしたい。本日は時間がなければ、次回にでも是非議論していきたいと思っております。

【有本委員】
 これは是非、科学技術・学術審議会総会でも議論をお願いしたいと思います。

【平野部会長】
 はい、伝えます。
 局長がお見えですので御発言があればお願いします。

【土屋科学技術・学術政策局長】
 今、有本委員から御指摘があったとおりですが、この研究評価指針の改定に至った経緯といたしましては、最近の科学技術・学術審議会において、東日本大震災、福島原子力第一発電所の事故を踏まえて、日本の科学技術活動のレビューを全体にわたってしていただき、特に、「我が国の研究開発力の抜本的強化のための基本方針」をこの4月にまとめていただきました。その中で、論文の数や、被引用度といった基本的な指標のみならず、例えば、論文主義に陥っているといったような、いろいろな観点から日本の研究活動が非常に危機的状況にあり、その改善をどう図っていくかという方法は幾つかあるという議論がありました。その中で有力な方法としては、やはり評価に、現状についての反省事項を盛り込むべきだということで、現在御議論いただいているわけです。この評価指針は、出来上がったら本にして終わりということでは決してなく、現時点でも、例えば国立大学協会において評価指針改定の方向性等について説明させていただくといったことも始めています。これを作成したら終わりとならないようにするためにはどうするかということが、この部会の議論の仕上げであり、どのようにすればこれが定着するのかを更に御検討いただき、従来の取組とは異なる方法を是非お考えいただきたい。
 特に、いろいろな議論によってこの形になっていますが、例えば、研究者の業績評価に際して、全てを加点方式により評価するといったようなこと、これは実は減点方式というのを積極的に導入したら良いのではないかということで随分議論をしていただいたわけですが、御議論いただいた上でこういう形にはなっているんですけれども、このこと一つとっても具体的に行うことになれば相当努力が必要だと思っております。一つ一つ、どうするかということを、全体の整理がついたところで、御相談させていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。

【平野部会長】
 評価指針の効果的な実施については、次回の部会開催が12月頃に予定されると思いますので、そこで議論していきたいと思いますし、科学技術・学術審議会の総会においても強調して、御理解いただきたいと思っております。大変重要な御意見でありますので、委員の皆様方是非よろしくお願いします。

【五神委員】
 今、局長が説明されたことが、例えば「はじめに」とか、この中に書かれているかというところが、事前に評価指針改定案を見ていて気になっていました。何のための評価システムかということです。つまり、科学技術の推進施策システムをよりよいものに更新していくためのファクトデータが取れるわけです。それを次のシステム作りにどう役立てるか、あるいはそのためにこれがあるということがやや間接的に書かれていて、この評価システム自身は結果を見ながら逐次更新していくということは書かれているのですが、より完璧な評価システムを作ることが目的ではなくて、より良い科学技術の推進システムを作ることが目的で、そのための評価システムだということの記述がない。多分、間接的には書かれているとは思うのですが、今まさに説明されたことだという気がするので、そこは反映できると良いのではないかと思いました。

【平野部会長】
 分かりました。重要なことだと思っており、本文の中にも入れ込んだ方が良いと思いますので、「はじめに」のところへ、今御意見あったところを入れましょう。「はじめに」の目に付くところに入れた方がスタンスが分かって良いと思います。
 第2章、いかがでしょうか。どうぞ。

【田中委員】
 田中でございます。大変久しぶりにこの会議に出席しておりまして、今までの経緯を十分把握していない部分もあります。今回この資料を拝見させていただいたのですが、大変行き届いた内容になっていると思います。
 その上で1点、これは強い意見ではないのですが、一つのコメントということですが、25ページに関係者の役割という項目がありまして、2.4.2が評価者になっています。私は評価分野の研究者ですので評価学会などに所属していますが、評価者というときに必ず、評価倫理という概念が出てきます。評価倫理と言った場合には、専門家はこういうことだなということはおおむね理解できるような概念であると同時に、アメリカ評価学会であるとか、日本もそうですが、それぞれ評価倫理というものを明文化しております。ですから、どちらの意味合いでも使えるとは思うのですけれども、評価倫理に基づいて評価を行うというような表現を一つ入れておけば、評価者としてのあるべき姿勢や、行動の在り方も含められていますので、便利な概念ではないか、文言として入れてはどうかと思います。

【平野部会長】
 ありがとうございます。それを是非ここへ入れ込んでいきたいと思いますが、事務局、よろしいですね。
 日本評価学会から許可を頂ければ一番良いと思いますが、評価倫理のこの項目ということが分かるように、脚注かどこかで引用するということですね。

【田中委員】
 それは問題ないと思います。

【平野部会長】
 是非、事務局へ。

【田中委員】
 分かりました。

【平野部会長】
 そのほか、いかがでしょうか。どうぞ。

【金子委員】
 25ページの研究者のところの下から三行目は研究者コミュニティを科学コミュニティと修正されておりまして、実は1ページにも同じようなところがありますが、コミュニティというのは、構成員は人なので、科学コミュニティという言い方があるかどうか、少し気になりました。

【鎌田企画評価課企画官】
 科学コミュニティと統一したのは、英語でサイエンティフィック・コミニュティというふうに使う場合が多い。それを日本語にすると科学コミュニティであるという御指摘を頂き、そのように統一させていただいております。

【平野部会長】
 このような背景ですが、いかがでしょうか。

【金子委員】
 少し気になっただけです。

【平野部会長】
 特段、日本語の訳がおかしいということでなければ、間違いではないようですが、ほかにこの件で何か御意見ありますでしょうか。

【諏訪委員】
 コミュニティという言葉を使うのであれば、サイエンティフィック・コミュニティと、そのまま書いてしまうということはいかがでしょうか。

【平野部会長】
 悪いわけではないのですが、日本語としてきちんと理解をされる言葉があれば、その方が良いと思います。用語として理解を頂けるのならば片仮名でも良いと思うのですが、いかがですか。

【伊地知委員】
 英語でサイエンティフィック・コミュニティなので科学コミュニティなのですが、それを研究者というふうに言ってしまうと範囲を非常に狭くしてしまう。科学活動は、研究者だけではなく、様々な立場の人、あるいは、様々な職の方、様々な機能を果たす機関というのがあって、それ全体を包含するということだと思うので、余り限定的にされない方が良いのではないかと思います。

【平野部会長】
 そうすると、片仮名の方がいいですか。

【伊地知委員】
 科学コミュニティでいかがでしょう。

【平野部会長】
 科学コミュニティでよろしいですか。

【諏訪委員】
 はい。

【平野部会長】
 そのほか、この章で御意見いただくところはよろしいですか。
 ありがとうございます。
 それでは、第3章、対象別事項のところはいかがでしょうか。
 「分野」って、前に議論がありましたね。ここでは全部、「領域」と修正してあります。
 あと、37ページの3.2のところも、区分についてですが、一行付け加えていただいております。事務局に私も意見を伝えましたが、資金を受ける側からすると、全ての資金は文部科学省を通じて支出されるものであり、公募をして選別をされる限りは、重点であろうが、何であろうが、全てが競争的資金だと私は理解しておりました。しかし、資金に区分があり、これらの区分には入らないと考えられるものもあるという御意見もいただいていることから、今後、見直し等について検討を継続するという一行を入れていただいております。
 それから、この第3章に評価者の評価内容に対する説明責任を明確にするなど、先ほど田中委員から御意見があった評価倫理の部分は、その言葉のとおりではありませんが、入っております。

【岡村委員】
 3章だけの話ではないのですが、用語と略称の一覧、前にあったのを後ろにしたということですが、例えば、その用語が本文の最初に出てくるところに、これは後ろに説明がありますと分かるようになっていれば、より見てもらえると思います。もう一つは、PD・POの、用語の説明の中では括弧書きでプログラムディレクター、プログラムオフィサーと記載されていますが、本文の最初に出てくるところも、括弧書きしていただければ、より読みやすいと思います。

【平野部会長】  
 分かりました。略称については、本文中の最初の記載に括弧書きを入れるなどの工夫をしたいと思います。
 どうぞ。

【五神委員】
 51ページの3.2.3の記述についてですが、「特定の大学共同利用機関等が中心となる」という箇所ですが、この箇所に追記したことで意味が分からないものになっていると思います。「大学附置研究所、研究センターの整備や特定大学共同利用研究機関等が中心となる特殊大型施設」という文章だけであれば分かりますが、この箇所に追記した意図を含めてこの二行は推こうをお願いしたいと思います。

【伊地知委員】
 事務局の考えはよく分かりませんが、先生がおっしゃったように、確かに機関としてはそうだと思います。いわゆる共同利用という仕組みがあって、それも包含しているのではないと。そうすると、それは大学附置研究所とか研究センターの前に置かれる必要があるのではないかなとも読めます。

【五神委員】
 何を書きたいかがよく分かりません。私の想像ですが、大学附置研究所、研究センターの中には、全国共同であるものと、ないものもありますし、また、大きな施設を使っているものは共同利用以外のところでもあったり、様々なものがあるので、この文章のままだとよく分かりません。つまり、「中心となる」というのが何に掛かるのかというのが、よく分からないんですね

【栗原委員】
 私も全く同じところに疑問を持ちました。どのように限定されているのか、限定されていないのか、私も大学附置研究所にいるので、気になります。

【平野部会長】
 御存じのように、大学附置研究所の中でも、特に、全国共同利用的な部分と、そこの大学に特徴的な部分とがありますけれども、対象のところは分かりやすく、修正します。
 それでは、次に、第4章はいかがでしょうか。特に58ページの人文学・社会科学の研究の箇所についてはこれまでの御議論を整理して記述しておりますが、そのほかも含めて、第4章はいかがですか。

【奈良委員】
 58ページの赤で削除して整えていただいた箇所の「例えば」のところからですが、「例えば、「教養」の形成に資する著書、漢学や日本学等における索引・目録の作成、日本語希少原典等の外国語への翻訳など、人文学・社会科学の特性を踏まえて評価の項目等を増やしていくことが必要である。」ここまでの中身を見ますと、人文学の研究評価については確かにそのように思うのですが、社会科学についての成果の特性はちょっと反映されていないなという気がします。このため、「公開講座、メディア等を通じた様々な成果発信やアウトリーチ活動」というのはできれば復活させていただきたいということと、また、下の方で、削除されているところの下から五行目の中ほどに「実務者との研究成果普及協力」という文章がありますが、現場で実務者と研究協力するというのは社会科学で大変重要視されていることなので、削除せず記述していただきたいと思います。
 もう一つ、「また、研究を通じた課題解決への貢献を一層推進するため、」の箇所ですが、その下の行に「領域間連携・社会的貢献・グローバル化」の三つの観点がありますが、できれば社会的貢献の方を先に記述した方が良いと思います。まずは社会のための科学ということで社会的貢献、次が領域間連携、最後がグローバル化の方が良いと感じます。

【平野部会長】
 分かりました。今の御意見に従って、ほかの委員がもしよろしければ、事務局で修正して、そして奈良委員の方にもう一度確認をしていただくと、そういうことでよろしいですね。
 そのほか、第4章はよろしいですか。
 ありがとうございます。それでは、第5章のフォローアップ等というところはいかがですか。
 よろしければ、次の本指針における用語・略称等についての部分ですが、これも頂いた御意見を踏まえ修正等をしておりますが、いかがでしょうか。
 なお、先ほど御意見ありましたように、用語・略称等に番号を付すなどして、本文中にもそれがわかるように、修正したいと思います。
 どうぞ。

【伊地知委員】
 プログラムディレクターのところですが、プログラムオフィサーと比較したときに、プログラムオフィサーでは「競争的資金制度等のプログラム」というふうに「のプログラム」という文言が入っているので、プログラムディレクターも同じように、「のプログラム」というのを「等」と「の」の間に入れて関連性を明確にしていただくと良いのではないかと思います。

【平野部会長】
 そのほか、いかがでしょうか。どうぞ。

【諏訪委員】
 研究開発法人等の定義を読んでみると、「研究開発力強化法第2条第8項に規定する研究開発法人及び同項に規定する独立行政法人以外であって」とありますが、どのような概念なのかということがよく分からないので、研究開発法人等というのはどういうものなのかということについて補足していただきたいと思います。

【鎌田企画評価課企画官】
 これは御指摘のとおり少々分かりにくい概念なのですが、これは内閣府で作成している大綱的指針の定義をそのまま記述しておりますので、内閣府にも確認したいと思います。

【諏訪委員】
 要は、そこに規定されているものであるという、その「もの」は何かというのが書かれていないということです。

【平野部会長】
 そういうことですので、内閣府に確認し、整合をとっていただきたいと思います。
 そのほか、よろしいでしょうか。 

【有本委員】
 少しこの議論から外れますが、17ページの(c)のPD、POの活動、判断を支える体制・環境の整備のところの箇条書について、今からいろいろなファンディングが動き出し、PD、POの議論はずっと続くと思いますし、あるいはプロジェクトマネジャーということも最近使われ始めましたけれども、この箇条書の順番が非常にごちゃごちゃしていて、目が十分行き届いていないのではないかと思うので、もう一度よく点検していただきたい。いきなり三番目のところで十分な活動経費を支援するとか、下から三番目の丸のところでは、PD、POのプログラム等の目的、特性等の理解を支援するとありますが、PD、POが何も理解していないまま、こんな人間を任命するのかと見識を問われるようなことにもなりかねないので、順番も含めて記述内容の点検をした方が良いのではないかと思います。

【平野部会長】
 順番も含めて、確認してください。有本委員も現場で多分御苦労されていると思いますので、相談をしてください。
 次は、机上参考資料、研究不正・研究費不正に関するところでありますが、事務局、この説明をお願いします。

【鎌田企画評価課企画官】
 それでは、机上参考資料1を用いまして、研究不正・研究費不正と研究開発評価指針の関係について、御説明させていただきたいと思います。
 前回の部会で大隅委員より、本件について御提案がございました。そのため、事務局の方でこのような形で、議論のたたき台として作成させていただきました。
 まず、1ページ目ですが、便宜上、三つの方針案ということで、方針案A、B、Cという形で御提示させていただいております。
 方針案Aですが、研究開発評価システムにおいて、研究不正・研究費不正に関して十分に対応していくべき旨を総論に記述するとともに、研究開発課題の評価、研究者の業績評価など、対象別事項の各論部分においても、評価の観点、項目、基準などに倫理性などの表現を記述するなどして、評価者が研究不正・研究費不正の有無についても十分確認して評価していくべきということをしっかりと盛り込むというものです。
 それに対して、方針案Cですが、研究開発評価システムと不正対応システムとの関係を総論部分で整理し、その上で、両者の意義・目的は異なるという前提の下で、各論部分については研究不正・研究費不正の対応について特段の言及は行わないというものです。
 AとCの折衷案的な方針がBですが、研究開発評価システムと不正対応システムとの関係を総論で整理し、対象別事項の各論部分についても関係を踏まえた記述を盛り込むというものでございます。
 2ページ目ですが、両者の概念整理ということで、本研究開発評価指針の中でも研究開発評価の意義ということで、創造へ挑戦する研究者を励まし育成することでありますとか、優れた研究開発の助長・推進をすること、あるいは柔軟かつ競争的で開かれた研究開発環境の創出等というようなことの意義が箇条書で記述しているところですけれども、一方、研究不正の方ですが、科学の本質に反するものということで、それを行うと、人々の科学への信頼を揺るがし、科学の発展を妨げ、冒とくするものであって、許されないものということでございます。また、研究費不正についても、動機や目的は必ずしも一律ではないが、これに違反した場合、定められた規則に意図的に違反する研究費の使用であり、防止の対象として取り扱われるものと整理しているところです。
 これに対しまして、指針等として、研究開発評価に関しては、大綱的指針や文部科学省の研究開発評価指針で評価に関するガイドラインが定められており、研究不正・研究費不正についても、ここに幾つか挙げられているように、関係府省連絡会の申合せでありますとか、総合科学技術会議あるいは文部科学省の中で科学技術・学術審議会の議論なども経て、ガイドライン等がまとめられております。
 このように評価のシステムと不正のシステム、これまで別の体系で整理・運用していたわけですが、双方の関係を再整理して、評価の運用等に際しても、不正の防止のためにどのような役割を果たしていくべきかということについて、今回御議論いただきたいと考えております。
 では、具体的にどのような中身を評価指針に盛り込んでいくのかというイメージのたたき台として、3ページ以降に記述させていただいております。
 まず、総論部分について記述をする可能性のある案ということでございますけれども、これまで研究不正の背景といたしまして、研究費獲得競争が激化して研究費獲得自体が評価指標とされているということ、次に、研究費やポストが研究評価によって左右される状況下で研究者が性急に論文等の成果を出す必要性が高まっていること、次に、著名な科学雑誌に論文が掲載されることが研究評価で過度に重視される傾向があること、こういう事柄も研究不正の背景としてあるのではないかというふうに指摘されていることもあり、この背景を踏まえて、研究開発評価の中でも研究不正にしっかり厳しく対応していくという案の一つとして四角で記述させていただいているところです。「研究開発評価に際しては、研究不正・研究費不正を誘発するようなものとならないように、「評価項目」、「評価基準」、「評価結果の取扱い」などの設定に留意して行う」ということであり、その過程で研究不正・研究費不正が発覚した場合は、先ほど挙げましたような不正のガイドラインを踏まえて適切に対応するというものです。これは方針案Aに従った場合の一つの書き方のイメージで記述しているところでございます。
 4ページ目ですが、こちらはB案、C案の場合に近い案ということで、「その主たる意義が、「創造へ挑戦する研究者を励まし育成」、「優れた研究開発の助長・推進」等である「研究開発評価システム」と、「研究不正・研究費不正対応システム」とは、基本的に、それぞれ別個のシステムとして機能を果たしていくことが適当である。他方、「研究不正・研究費不正」は、研究開発に対する信頼を大きく損なう極めて大きな問題であり、「研究開発評価システム」においても、適切に留意していくことが大切である」というものです。それ以降は、同様の記述になっております。
 5ページ目以降、各論の部分ですけれども、評価の中で不正に厳しく対応するという方向で臨んだ場合は、例えば、第1章の総論の部分でも、「近時、研究活動における不正行為、研究資金の不正使用などが頻発し、内外から厳しい批判が起こっている。このため、研究者の行動規範の点検、研修の義務化、不正行為の防止や利益相反への適切な対処など、研究開発の評価活動の過程においても、こうした視点の徹底を図るべきである」というようことを述べ、かつ各論においても、例えば、機関等の評価に際して期待される取組においても、倫理の中に不正に対応するという部分を込めて、「倫理法的影響など」という文を入れ込む。それから、研究開発評価の項目においても、倫理性という項目を一つ付け加えるというものです。
 6ページ目ですが、前ページと同様であり、倫理社会評価でありますとか、研究内容自体や資金使用に関わる倫理性を評価の観点に付け加えるというものです。
 7ページ目ですが、評価項目においても、必要性、有効性、効率性と同等のレベルで倫理性の観点ということで、研究計画自体の法令遵守の妥当性、論文・成果物の真実性、費用使用における透明性等というようなことについても、追記するというもので、そのように各論においても倫理的な観点を入れ込んでいくという案でございます。
 9ページ目以降については、B案の場合の案ですけれども、(1)評価者については、四角囲み部分ですが、今までは、利害関係者とみなされる懸念がある者が排除できない場合には、その理由を明確にするというところまで記述していたものを、利害関係の内容まで明確にするというものです。
 9ページ目の(2)研究開発機関の評価については、研究不正・研究費不正の防止には、研究開発機関の組織運営の在り方、管理・監査の在り方が重要な役割を果たすとされておりますので、研究開発機関を評価する場合においても、「研究不正・研究費不正に対応するために、機関として適切な組織運営体制、管理・監査体制がとられているか等についても評価を行う」という言葉を追記してはどうかというものです。
 10ページ目ですが、(3)研究開発課題の評価については、研究開発課題の評価の過程で、研究不正・研究費不正を発見することは事実上困難であって、その評価項目に入れ込むということは困難であるという前提の下で、「なお、評価に際しては、研究不正・研究費不正がなされていないかどうかについても留意し、評価の過程において研究不正・研究費不正が発覚した場合には、研究不正・研究費不正に関する政府関係指針等を踏まえて適切に対応する」というような案が一つ考えられるのではないかというものです。
 11ページ目ですが、(4)研究者等の業績評価に関しましても、研究開発課題の評価と同様に研究開発評価の過程で発見するということは事実上なかなか困難ということですので、同様に不正と評価の関係を整理しているものでございます。
 また、本日御欠席ですが、前回の部会で大隅委員より本研究開発評価と不正の関係を整理してはどうかという御提案を頂きましたので、この会議の前に大隅委員のお考えを確認しましたところ、御指摘を三点頂きました。一点目は、研究資金の配分機関の基本方針としてのミスコンダクトの取扱いについては総論において明記した方が良いのではないかという点です。二点目としましては、研究開発評価そのものと研究不正は相いれないので、指針には盛り込まない方が良いのではないかという点です。三点目としましては、ミスコンダクトがあった場合に、その個人の職位等の処遇については所属機関の方針であるが、その時点で受給を受けている研究費やその後の研究費申請については、資金配分機関がきちんとルールを作り、公表するべきであるという点です。その三点の御指摘を頂いておりますことを御紹介させていただきます。
 事務局からは、以上でございます。

【平野部会長】
 研究不正・研究費不正への対応の記述の仕方について、三つの案を紹介してもらいました。研究不正・研究費不正については、文部科学省でもタスクフォースにおいて議論されており、間もなく中間取りまとめが公表されるという状況であると伺っております。この指針において、説明のあった方針案A、B、C、のどの方針で触れるかということでありますが、私自身は、文部科学省のタスクフォースが取りまとめた文部科学省方針というのはある意味、不正についての主たるものになりますので、その内容を参照、または従うようにということに触れながら、総論で適切に述べることとし、各論については、タスクフォースの取りまとめなど不正システムに従うということで良いのではないかと思っておりますが、いかがでしょうか。御意見をいただければと思います。局長、何か御意見はありますか。

【土屋科学技術・学術政策局長】
 私の考えも部会長と同じです。文部科学省としましても、御議論いただきたいということでお願いしているわけですが、先ほど田中委員から評価の倫理という御指摘があり、不正問題と倫理教育というのは、倫理教育が一番ベースになり、適切な教育が行われないことにより不正が起こり得るわけで、その中に評価倫理も入るのかという気もするのですが、そこはどうなのでしょうか。不正というのは非常に幅が広く、例えば、データを曲解するとか、自分は不正が行われていることを承知しているけれども、その事実を見過ごしているというようなことも、場合によっては研究不正だということなのだそうですが、そのように考えますと、評価に当たって、先ほど田中委員が御指摘されたことは研究不正のカテゴリーの中に入ってしまうのかなという気もします。したがいまして、この評価指針で適切に整理しておかないと、あるものは入って、あるものは抜けているという整合性が確保されていないものになってしまいますので、その点を御議論いただきたいと思います。

【平野部会長】
 田中委員から、評価者の倫理の御意見はありましたが、評価の倫理については評価学会ではどのように考えられていますか。

【田中委員】
 実態として、評価をするというときに、中立性や、公平性のほか、例えば評価対象にいろいろな負担を与えないなどという評価に特有の姿勢ですとか、あるいは考え方も入っている一方で、評価自体が調査研究プロジェクトに近いものですから、当然、研究に当たっての倫理的な事項も一部入ってくると思います。そのような意味で、内容には重なりはあると思います。一方で、これは評価の指針ですから、その中において評価者については評価倫理あるいは評価者倫理といった概念はあった方がいいでしょうということで提案をしたということです。研究不正の問題は、重なる部分があるにしても、これは別問題であって、この指針に盛り込む、盛り込まないについては、ここで議論をした結果としてどちらでもあり得ると思います。ただし、評価倫理あるいは評価者倫理といった概念は記述があった方が良いのではないかと思っており、記述があることによって局長が心配している評価システムと研究不正システムの切り分けはうまく整合性のあるものになるのではないかと、個人的には感じています。

【平野部会長】
 有本委員、どうぞ。

【有本委員】
 私も問題提起した一人なものですから。この資料で言うと、方針Aというのは無理だと思いますので、方針BかCで少し触れておくということで、平野部会長が言われたとおりだと思っております。ただ、先ほどの大隅先生の御意見で気になるのは、資金配分機関に対する責任が重すぎるように感じます。今、タスクフォースで議論されているところでは、個人がいて、所属する機関があって、資金配分機関の3階層の中でどこが一義的な責任があるのかと考えた場合、世界的な標準として、去年出たインターアカデミーカウンシルの資料でもやはり、研究者の所属機関が、何か起こったときには責任を持つ。ただし、研究者個人に対する研修などをするようなときには資金配分機関がサポートしなさいというように書かれており、恐らくそれが世界標準じゃないかと思いますので、評価指針においては概念的なことを書くという、BかC案にとどめておくのが一番良いのではないかと思います。
 もう一つ、4ページのところですが、研究不正が発覚した結果としての対応ばかり記述しているのではないかと思われるような気がしていて、むしろ予防することによって研究の質が上がるというようなことも記述しておくべきではないかと思います。

【平野部会長】
 分かりました。栗原委員。

【栗原委員】
 研究不正について、我々がきちんと認識し、概念を理解することは大変大事なことだと思うのですが、そういうことが自分たちの研究活動の中に日常的に出てくるわけではなくて、それは、決して普通の状態ではないと思うので、この評価指針では、研究開発の評価を通じて従来の研究がなし得なかったような課題を成し遂げていこうということを書くということと、ミスコンダクトについて、少し違うフェーズのことだと思いますので、その両方持って社会活動をしていくことが重要であり、両方混ぜて書かかなければならないということとは別のことのように思います。この指針が、もし組織評価についてのみまとめたものであれば、その組織がそういうことに対してどのように対応しているのかということは非常に重要なことではありますが、どちらかというとこれは研究者に向けて、研究を評価し、さらなる努力を促すものというものであると思いますので、それを同じ1冊にまとめるというよりも、それぞれ別の指針としてまとめた上で、科学コミュニティとしては両方ともきちんと受け止め、理解し毎日の活動に反映させましょうということではないかと思います。それらを適切に浸透させていくということは、それぞれの組織、あるいは我々も科学コミュニティとして努力していかなくてはいけないことだと思います。

【平野部会長】
 ありがとうございます。
 研究不正については、タスクフォースにおいて当然様々な対応について考えているものと思っています。しかしながら、議論がありますように、この評価指針は、科学技術・学術を、開発を含めて、きちんと推進する、促進するために役立つ評価をしながら進めていくということが背景でありますので、この部分については、とはいえ……。

【栗原委員】
 全然触れないということではない。

【平野部会長】
 はい。評価の中に触れないというわけにはいきませんから、総論で予防的なことについて言及し、ペナルティー等についてはタスクフォースの議論に基づく文部科学省指針等に基づくものとしてはどうかと思います。タスクフォースの議論の詳細が分からないところで言うのは非常に難しいのですが、そのような位置付けでいかがかという提案をさせていただきました。
 どうぞ。

【五神委員】
 私も方針は賛成ですが、具体的に研究不正・研究費不正にどのように対応するかということではなく、仕組み自身を不正が生まれないようなものにするにはどのようにすれば良いかということが極めて重要であり、それは上位で不正について議論をしていることとは視点が違っていて、例えば評価の仕方が非常にまずい方向に偏れば、人間は弱い面もありますので、性善説だけではいかず、そちらに走ってしまうようなプログラムができてしまう危険性があるわけです。このため、真面目に行うことが評価される仕組みを作っていくことが未然防止という意味では非常に重要で、積極的にエンカレッジするということが基調にあるとすれば、まさにそこを重視すべきだと思います。
 それから研究費不正は、プログラムの作り込みが悪いと、気がつかずに不正をしてしまうとか、あるいは、お金の使い方が複雑だったために、一般の研究者にはなかなか分からないところで結果的には不正になってしまったというようなことも過去にはたくさんありましたので、そこは仕組みの整備という中でこの評価指針に書き込むべきことだと思います。私は、細部にまで書く必要はないと思いますが、その精神をどこかに書けばよろしいかと思います。

【平野部会長】
 ありがとうございます。諏訪委員、どうぞ。

【諏訪委員】
 私も、結論としては、平野部会長の意見に賛成です。その上で、今の御発言に関係することなのですけれども、要は、研究不正が起こる原因は、3ページの総論に幾つか書いてありますが、もう一つは、例えば、中間評価のときに、それが何か危ないことをしているかどうかということを評価し切れないで通過してしまうことがあり得ると思っており、その原因は評価者の選び方にあり、専門でない人も入っていてよく見られなかったということが起こり得ることもあるので、本当にその研究が適切に実施されているのかということを真(しん)に評価できるような、専門家を評価者に含めるべきであり、例えば、資料1の28ページを見ると、「若手研究者、女性研究者、海外の研究者、研究開発機関等を退職した研究者等を含む多様な研究者」という、確かに大きく捉えた評価者の選定ということですが、真(しん)にその研究を評価できる専門家をしっかり入れるべきであるということを入れると良いのではないかと感じました。

【平野部会長】
 ありがとうございます。本文の一部修正、より専門的な評価ができる人も評価者に入れるということをこの中に入れ込むとともに、机上参考資料についての言及を頂いておりますが、そのほかいかがでしょうか。
 それでは、皆様、Aの方針案までは必要ないということのようですので、BかCの方針案でどこまで言及するかというところだと思いますが、いかがでしょうか。皆様、論文のレビューもされていると思いますが、レビューにおいて、載っているデータと、ほかの引用等々から見る論文を確認していても、整合性あるものであれば、不正かどうか分からず、良い論文じゃないかと、言わざるを得ない。明らかに結論がおかしいところは、これはおかしいと何回も突き返すうちに取り下げる場合があるのですが、これは非常に難しい。しかしながら、科学技術・学術を推進していくためにはあってはいけないことは当然でありますので、考えていく必要があると思います。
 それから、予算については、検収センターができて適切に機能していれば、システムとして抑止できているものと思います。教員が物品等を勝手に発注し、納品されることは絶対にないと思っていましたが、研究費不正がいろいろと発生していることは、本当に残念に思います。
 ただ、そういうところを批判するだけではなく、優れた研究開発活動を行うように励ましながら、科学コミュニティとして守るべきところは守っていかなければならない。また、中間評価等においても専門的に判断ができる方も評価者の中に入れるんだということもこの項目に入れながら、少しまた整理をして次に提案したいと思いますが、よろしいでしょうか。
 来週取りまとめられると聞いておりますが、タスクフォースの中間取りまとめの内容を踏まえて、事務局の方で整理していただいて、その案を事務局の方から皆様にメールでお送りし御意見をお伺いするということでよろしいでしょうか。
 ありがとうございます。それでは、指針の改定のスケジュール等について、事務局から御説明をお願いします。

【高橋企画評価課室長補佐】  
 それでは、資料2を御覧ください。これまで、本部会においては、評価指針の改定について年内決定をめどに御審議いただくこととしておりましたが、本年中の科学技術・学術審議会総会は11月上旬に開催を予定しております。本日の御議論を踏まえた修正や、今後行う予定のパブリックコメントを踏まえた修正、それらに対する御審議いただくための時間というものが十分確保できないということ、また、本日の御審議にもありました研究不正・研究費不正に関し、文部科学省にタスクフォースが設置され、こちらで議論が活発に行われているという状況でございます。これらの背景を含めまして、来年2月ごろに予定されます総会に向けて御議論いただければということで、今回、改定のスケジュール(案)を出させていただいております。
 このため、先生方には大変恐縮でございますが、先般、11月開催に向け日程の調整をさせていただいておりましたが、これを一旦解除させていただきまして、12月中の開催に向けて改めて日程調整をさせていただければと存じます。

【平野部会長】  
 12月の開催日程の調整について、皆様にメールでお問合せしますが、現時点で、審議可能な日程をちょっと挙げてもらえますか。

【高橋企画評価課室長補佐】  
 現状でお伺いしております日程で、可能とお聞きしておりますのは、12月5日の全日、6日の午後、24日、25日、27日、この5日間で何とか調整をお願いしたいと考えております。

【平野部会長】  
 事務局提案の日程で皆様方に御都合をお問い合わせいたします。よろしくお願いします。
 また、評価指針改定案については、本日頂いた御意見を踏まえまして、再度、事務局で修正案として整理し、お忙しい中、申し訳ありませんが、皆様方に更に御意見を出していただき、より出来上がったものにまとめていきたいと思っておりますので、今後とも御協力をよろしくお願いいたします。
 事務局から連絡等をよろしくお願いします。

【高橋企画評価課室長補佐】  
 今回の議事録につきましては、部会運営規則第5条にのっとりまして議事録を作成し、各委員の先生方に御確認いただいた後、ホームページにて公表させていただきます。
 また、先ほども申し上げましたが、次回の部会については、12月中をめどに開催したいと考えております。主な議題といたしましては、本日御議論いただきました評価指針の改定について、改めてまた御審議いただければと考えております。

【平野部会長】  
 どうもありがとうございました。是非、またメール等で御意見をお寄せください。
 では、これで終わります。

―― 了 ――

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科学技術・学術政策局企画評価課評価・研究開発法人支援室

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