資料7-7 用語解説(案)

初期微動:地震が発生した際に、大きな揺れ(主要動)が始まるまでの小さな揺れを示す。揺れはじめてから主要動による大きな揺れが発生するまでの時間を初期微動継続時間という。震源までの距離が小さい場合には、初期微動継続時間が短くなる。

主要動:地震が発生した際に、小さな揺れ(初期微動)の後に生じる大きな揺れを示す。建築物や土木構造物は、主要動により倒壊・損傷の被害を受ける。

丈夫な家具: 固定されていたり、形状的に安定していて地震時にも比較的安定して倒れにくい頑強な家具を意味し、その中には、倒れにくいタンス、テーブル、机、ベッド等が含まれ、地震時に身を守ることができるものと考えられる。

緊急地震速報:地震発生時に震源を中心とした地震観測網でとらえたデータを解析し、推定された震源や地震規模に基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を予測し、迅速にそれらの情報を伝達する予報・警報システムを示す。

危険要因:家具等の転倒物や落下物、建物倒壊、地すべり、津波等、地震時において、人を死に至らしめたり、負傷させたりする要因を指す。

床応答加速度:実際の地震動や振動実験、振動シミュレーションにより建物床面に生じる加速度のことを指す。

耐震基準:建築物もしくは土木構造物が地震時において定められた状態を保持するのに満足しなければならない内容のことで、当報告書では特に断りがない限り建築基準法・建築基準法施行令における耐震関連項目を指す。1981年6月1日に改正された建築基準法施行令の内容に基づくものを新耐震基準、改正以前のものを旧耐震基準と呼んでいる。

安全空間:地震が発生する前に、身体の安全性を確保するための検討が十分に行われた空間を指す。検討項目としては、建築物の倒壊・層崩壊や室内の家具の転倒・散乱等が挙げられる。

 

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