資料1-5 作業部会における検討事項について

 (1) 作業部会における検討事項について

 当作業部会の検討事項については、以下のとおりとする。

 1) 最新の地震防災研究をふまえた退避行動等に関する提言の取りまとめ

 2) 退避行動等研究を推進するための研究課題について

 地震時における退避行動についての科学的な調査や研究結果を踏まえ、これまでに推奨されてきた退避行動についての検証結果等からの提言を取りまとめる。また、退避行動等に関する研究を推進するにあたって、着手すべき研究課題について検討を行う。

(2) 検討事項の具体的内容について

 1) 最新の地震防災研究をふまえた退避行動等に関する提言の取りまとめ

 これまでE-ディフェンス等の施設を用いて、建物を模擬した実大試験体による振動実験を行い、地震時における建物内の状況について把握できるようになってきた。それらの研究結果から新たな知見が得られてきたことから、これまで推奨されてきた退避・防護行動について、その検証を行うことができる状況となってきている。

当作業部会では、防災分野の研究開発を推進する立場から、これまでの研究結果を検証しつつ課題を提示し、適切な退避行動等に関する提言を取りまとめることとする。

 2) 退避行動等研究を推進するための研究課題について

 退避行動や避難行動について、現在収集できる研究成果や実験映像等から課題の検討を行い、実施すべき研究事項の抽出を行う。

例えば、地震発生時における室内の家具の転倒や移動量の定量的データなど退避行動を検討する上で不足しているデータを収集する実験の実施や、地震で建物が揺れている最中に人が行動できる範囲や能力をE-ディフェンスの実験を通じて把握すること等が挙げられる。

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研究開発局地震・防災研究課防災科学技術推進室

(研究開発局地震・防災研究課)