GEOSS業績モニタリング及び評価フレームワークについて

1.経緯

  1. GEOSS10年実施計画(第7章2項)及び参照文書(第9章)に規定されたPerformance Indicators(業績指標)は、GEOとGEOSSの活動を定量化した入力指標等を元に、GEOSSの社会利益分野にどれだけ貢献したかを示す評価手法の確立を目指すものである。
  2. 第3回GEO本会合における指摘を受け、米国主導で評価方法を確立することとなり、2007年2月、モントリオールで第1回ワークショップが開催された。その成果として第4回GEO本会合に一般的フレームワーク案が提出された。
  3. 2008年9月、第2回ワークショップをパリにて開催。第4回GEO本会合で提示されたフレームワーク案のレビュー、基本概念の検討、ケーススタディのレビュー等を行い、成果ベースの業績指標を構築するための評価フレームワークについて基本的に合意された。
  4. 2008年11月の第5回GEO本会合において、GEOSS業績モニタリング及び評価(M&E)フレームワークの詳細検討を行うためのワーキンググループ(WG)の設置、フレームワークの概念、WGの活動概要(TOR)等について承認された。

2.業績モニタリング及び評価フレームワークの概念

 GEOSS業績モニタリング及び評価フレームワーク概念図

3.今後の予定

  1. 2008年12月  :WGメンバーの選定
  2. 2009年3月第1週  :第1回WG
  3. 2009年3月、9月  :戦略目標、作業計画との調整会合
  4. 2009年9月   :執行委員会にM&Eフレームワークと評価計画を提出
  5. 2010年上半期    :評価の実施
  6. 2010年11月  :第5回地球観測サミット、第7回本会合に報告

GEO業績モニタリングと評価ワーキンググループ 付託事項

1. 趣旨

 業績モニタリング及び評価ワーキンググループ(M&E)は、GEOSSの業績モニタリングと評価における全ての側面において、GEOを支援する。

2.目的

M&Eは以下のために招集される

  • 成果ベースの業績指標において、GEOSSの業績評価を支援する業績モニタリング及び評価フレームワークを確立する。また、「GEOSSの業績モニタリングと評価」に適合した諸相(aspects)を定義する文書を作成する。-2008年9月のWSにおいて準備された骨子に従うものとする。
  • GEOSSの評価計画(履行の監督を含む)の立案。最終報告書は2010年11月に予定されている地球観測サミットに間に合わせるため、2010年半ばまでに完成させる。
  • 既存のGEOSS業績モニタリングシステムを検証しその改良に貢献する。

3.アプローチと機能

  • GEOSSの業績評価モニタリングと評価のため最先端のアプローチとツールを採用する(例えば、世界銀行独立評価グループ、OECD、GEF等)。
  • 評価計画を実施するための財務及び人的資源を動員するオプションを開発する。
  • 主要な目的である行政スポンサーや一般に対する説明責任を果たすため、評価の結果をGEO本会合並びにGEO執行委員会に報告する。
  • GEOの計画の改善と焦点を合わせるべく学習とフィードバックの目的のため業績モニタリングの結果をGEO本会合並びにGEO執行委員会に報告する。

 

お問合せ先

研究開発局海洋地球課地球・環境科学技術推進室

(研究開発局海洋地球課地球・環境科学技術推進室)