ここに示す計算及び計算機科学のネットワークは、「次世代スーパーコンピュータ共用ワーキンググループにおける意見の整理」の2.(4)の議論を受け、共用の促進に当たってはコミュニティの形成とその意見への配慮が重要であるとの認識に基づき、本ワーキンググループにおいて委員から提供された情報を元にまとめたものである。
本ワーキンググループとしては、コミュニティ形成の端緒を開くため、既存のコミュニティについての情報を総覧し、関係者間で情報交換、意見交換が始めるのに活用いただくべく、本リストを作成したものである。
なお、本リストの内容は、ワーキンググループの委員から提供された情報に基づいており、関係するコミュニティのすべてが挙げられているものではない。本ワーキンググループとしては、これを契機に関係者からの情報提供が活発化し、本リストがさらに充実されることを強く期待している。
本リストについては、文部科学省が同省ホームページ等で適宜更新するよう要望するものである。
○素粒子関係
- 素粒子論グループ
- 全国の素粒子原子核理論研究者のグループで、会員数は約1,300人程度。
○民間研究者
- CAMMフォーラム(Computer Aided Materials and Molecular Design)
- これまで19年間、物理・化学・バイオの分野の研究者が広く集まって活動。
- 企業研究者を含めて延べ人数は500名程度。
- 現在、物理分野分科会1つ(主として第一原理計算)、化学分野分科会3つ(反応・溶液・高分子に関してab initio、分子シミュレーションを応用)が活動している。
- 最新のアルゴリズムの勉強、有力なソフトウェアの検証を行い、毎月2名の講師を招いての講演会等による交流を図っている他、CAMP-ATAMIのコードの開発・公開、「分子軌道法で見る有機反応-MOPAC演習」の本の出版等の実績あり。
- 社団法人企業研究会主催。
- 新化学発展協会Computer Chemistry分科会
- 17年間、講演会等の交流の場の設置、毎年課題テーマを設定しての優秀な若手研究者への奨励金の支給等を実施。また、研究者を顧問とし、これらの研究者のソフトウェアあるいはノウハウが企業の問題解決に役立てられないか議論するワークショップも開催している。
- その他、環境科学、材料科学、医学等のネットワークが考えられる。
- 本リストへの追加情報をお寄せください。適宜追加・修正の上、公表いたします。