第3期地球観測推進部会(第7回) 議事録

1.日時

平成22年8月4日(水曜日) 10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省3F2特別会議室

3.議題

  1. 平成21年度の我が国における地球観測の実施計画のフォローアップについて
  2. 平成23年度の我が国における地球観測の実施方針案について
  3. その他

4.出席者

委員

小池(勲)部会長、大垣部会長代理、青木委員、井上委員、杉本委員、高薮委員、寶委員、瀧澤委員、深澤委員、藤谷委員、堀川委員、安岡委員、和気委員、渡邉委員

5.議事録

【小池(勲)部会長】 
 それでは、ただいまより科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会地球観測推進部会の第7回の会合を開催いたします。本日はお忙しいところ、またお暑いところお集まりいただきまして、ありがとうございます。
本日の出席者の確認をお願いいたします。

【福井推進官】 
 ご出席の委員数が過半数に達しておりますので、部会は成立となります。また、本部会は部会運営規則により公開とさせていただきます。以上でございます。

【小池(勲)部会長】 
 それでは、議事に入る前に事務局より資料の確認をお願いいたします。

【福井推進官】 
 お手元に資料をお配りしてございます。まず、配付資料のほうですが、資料1、平成21年度の我が国における地球観測の実施計画のフォローアップ、あと、資料2-1といたしまして平成23年度の我が国における地球観測の実施方針(案)、資料2-2といたしまして国内の地球観測システムの統合に向けた具体的な進め方(案)、あと、参考資料1といたしまして平成23年度科学・技術重要施策アクション・プランということでございます。あと、委員の皆様におかれましては、机上配付資料として北極研究検討作業部会報告書-中間取りまとめ-(案)というのをお配りしてございます。以上でございます。

【小池(勲)部会長】 
 それでは、お手元になければ事務局のほうにお知らせください。事務局のほうで人事異動がございましたので、ご紹介したいと思います。加藤審議官、あと、福井推進官が着任されました。一言ごあいさついただきたいと思います。加藤審議官、よろしくお願いします。

【加藤審議官】 
 7月30日付で官房審議官ということで本分野の担当になりました加藤善一と申します。よろしくお願い申し上げます。直近は総合科学技術会議の事務局で同じような科学技術の関係を担当してございまして、大きな分野で大所高所からの議論をウェブで拝見してございましたけども、やはり分野分野で細かな議論も非常に必要だというふうに感じておりまして、本分科会部会では地球観測に関しまして精力的に議論していただいているというふうに聞いてございますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

【小池(勲)部会長】 
 ありがとうございました。続きまして福井推進官。

【福井推進官】 
 同じく7月30日付で前任の谷環境科学技術推進官の後任としてまいりました福井俊英と申します。前任は、在ドイツ大使館で科学技術担当の一等書記官をしておりまして、その際にお世話になった先生もいらっしゃって大変心強い限りと思います。何分にも7月30日着任ということで、前任の谷推進官のようにすいすいといかないかと思いますが、これから先生方にもいろいろ個別にお会い申し上げまして勉強していきたいと思っておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。

【小池(勲)部会長】 
 よろしくお願いいたします。それでは、きょうはお手元の議事次第にありますように3件の議題を用意しておりまして、終了時刻は一応12時になっておりますけれども、時間によっては少し早く終わるかもしれません。それでは、議事を進めさせていただきます。
 議題の1は、平成21年度の我が国における地球観測の実施計画のフォローアップについてです。本件につきましては、内閣府の村上参事官のほうからご説明をお願いいたします。よろしくお願いします。

【村上参事官】 
 内閣府の環境・エネルギー担当の村上でございます。平成21年度のフォローアップについて報告いたします。
 まず、資料1の1ページ目をごらんいただければと思います。フォローアップの主旨が書かれております。
 まず、地球観測の推進戦略に基づきまして、さまざまな地球観測が進められておりまして、総合科学技術会議基本政策専門調査会環境プロジェクトチームがその観測の進捗状況をフォローするという形になっております。既に地球観測推進部会が平成20年8月に策定いたしました平成21年度実施計画に基づきまして、具体的な観測事項をまとめた平成21年度実施計画が21年3月に作成されております。
 この平成21年度実施計画に基づいて実施されました関係省庁・機関等の約200件に及ぶ地球観測事業等の状況内容を総合科学技術会議の環境プロジェクトチームへ報告していただきました。これを受けまして当プロジェクトチームは、平成21年度のフォローアップをいたしました。
 資料1の2ページ目でございますけれども、上から2段落目のところに書かれていますように、平成21年度の実施計画の主な特徴といたしまして、第1に、気候変動とその影響を監視・予測するための観測という章が設けられておりまして、気候変動問題に対する観測の役割を明確にするということが挙げられております。第2に、科学技術外交の強化に向けてということを踏まえまして、開発途上国への貢献等、国際的な取り組みを重視しているということでございますので、こういった観点からフォローアップを進めております。
 フォローアップの全体像といたしましては、目次に書かれておりますような構成になっております。
 まず、目次の3のところに、新たに特徴として設けられました気候変動問題における観測の役割というところが3.1節と3.2節に書かれております。ここでは、データの収集、解析、統合、あるいは利用に関する主な取り組みをフォローアップしておりまして、分野間、あるいは府省庁間の連携による取り組み、国際機関、国際的な計画に対する我が国の貢献、あるいは国際協力による観測体制の点からのフォローアップがされております。
 一方、第4章、各分野における地球観測事業の推進というところでは、地球温暖化、水循環、生態系等の地球観測の各分野におきます現状、観測ニーズ、今後の取り組み、方針等を整理してフォローアップをしております。
 これから中身についてご紹介したいと思います。
 まず、3の平成21年度地球観測実施計画の進捗状況ということでございまして、3ページ目をごらんいただきたいと思います。
 3ページの3章以降が進捗状況ということでございまして、各省庁が進めました事業について報告をいただいた資料を専門家の先生にご議論いただいた結果を取りまとめております。この結果、全般的に21年度の観測実施の計画については、順調に進捗しているということ。さらに、データの利活用も進んでいるというふうな結論が全体的に出ております。
 その中で、まず簡単に内容を紹介いたしたいと思います。
 3.1気候変動とその影響を監視・予測するための観測体制のあり方ということでございますが、ここではデータの収集、流通、利用等がフォローアップの主な視点となっております。3.1では、主に観測データの有効利用について書かれております。データそのものの公開とともに、データを組み合わせることによって、その有用性を高めるということを指摘しております。そのためには利用者の増加という点で、観測データのフォーマットの統一に始まる標準化と流通に関するデータポリシーの必要性が特に指摘されております。
 また、国際貢献としましては、例えば陸域観測技術衛星「だいち」等のデータがODAに基づく途上国支援として提供されておりまして、森林管理、あるいは災害管理等に利用された例が挙げられております。また、気候変動とその影響が顕著にあらわれる分野への取り組み、あるいは将来への把握といった分野の取り組みも順調に進んでおります。
 このあたりは資料1の5ページからのあたりに書かれております。
 気候変動とその影響が顕著にあらわれる分野の取り組みといった点に関しましては、特に生態系分野などがその例として挙げられますけれども、例えば海洋環境と低次生態系のモニタリングに基づきました生態系モデル、あるいは魚類生産モデルを使った温暖化実験等の影響評価ということもされております。また、特に身近な問題といたしまして農業への温暖化の影響ということでは、農業用水でありますとか、かんがい施設への温暖化影響評価と、その対策についての検討を進められているということでございます。このあたりは8ページに書かれておりますけれども、特にこういった検討がメコン川等で行われているということで、国際的な貢献、国際的なネットワークの中で研究、検討が進められているというふうなことがわかるかと思います。
 こうした生態系分野、あるいは農業系の分野、そういったところでは現象が非常に複雑で要因が複合しているということがありまして、こういった分野におきましてはモニタリング、衛星観測を始めるに当たりましては、まず全体的なビジョンを作成し、戦略的に進めることが必要であるということが指摘されております。
 10ページですけれども、3.2、主に関係府省・機関等の観測を連携して推進していくための連携拠点について書かれております。連携拠点につきましては、既に2つできておりまして、地球温暖化分野についての連携拠点と、地震、火山分野に関する連携拠点ということで、いずれの連携拠点も進捗は順調に進んでいるというふうに考えております。
 地震、火山分野につきましては、従来から進められているところをさらに強化していただきたいというふうなことを今後の期待として書かせていただいております。
 また、連携拠点というのは非常に重要だという認識がございますので、さらにいろいろな分野に広げていきたいということもありまして、文部科学省の地球観測推進部会におきましても、水分野及び生態系・生物多様性分野の地球観測連携拠点の設置に向けた検討が既に開始されておりまして、こうした連携拠点の早期の設置と活動を期待するという旨のことも記載しております。
 11ページでございますけれども、ここでは地球観測に関連します国際機関あるいは計画に対する我が国の貢献及び国際協力による地球観測体制の確立についてのフォローアップの結果を記載しております。今後ともGEOSSなどの地球観測に関する国際的な取り組みの貢献を続ける。また、例えばJAXAが進めていますような温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」につきましては、欧州あるいは米国の研究機関等とデータ提供、あるいは校正等に関する協力を実施するなど、地球観測に関連する国際機関でありますとか、計画に積極的に参加しているということでございまして、国際社会における我が国の役割を積極的に果たすために、こうしたGEOSSをはじめ、ネットワークにさらなる積極的貢献を果たしていくことが必要であろうと考えております。
 一方、国際的な地球観測システムの統合化につきましては、各国との連携をさらに強化して、種々のタスクで我が国がリーダーシップを発揮することを強く期待する旨を記載させていただいております。
 また、もう一つの視点であります科学技術外交の強化による地球観測体制の確立という点に関しましては、災害分野でありますとか、水分野、農業分野等で確実にデータの提供、あるいは情報交換を進めているということが確認されております。ただし、開発途上国におけるこうした技術外交という点におきましては、さらに観測の専門家の支援を進める必要があるとか、提供したデータを十分に活用していただくためには相手国側の人材育成や能力開発を進める必要があるということ。こうしたことは、我が国だけではなくて、国際機関等の十分な連携のもとに行われる必要がある。さらに、こうした連携の進捗を推進するためにはインターネット等を通じた国際的なネットワークを構築することが必要であるということを書かせていただいております。
 もう一つ、今後の課題といたしましては、交流ネットワークが比較的整備されております東アジア、東南アジア、それから、オセアニア地域に比べまして、アフリカ地域の開発途上国との協力は少し進んでいないというふうなことがございまして、衛星観測、あるいは地上観測、それから情報交換、あるいはデータの解釈、データの解析等々、そうしたものの分野を推進する方策をさらに検討する必要があるということを書かせていただいております。
 続きまして、14ページの4章、各分野における地球観測事業の推進ということで、各分野のところの進捗状況についてフォローアップした結果をご報告したいと思います。
 まず、14ページ、4.1重点的な取り組みということでございますけれども、地球温暖化をはじめとした5つの分野についての進捗状況を検討いたしましたが、順調に進捗しているというふうに判断しております。特に今回は、いろいろなデータの利活用について検討させていただいたわけですけれども、15ページの真ん中のところにありますマル1からマル4にありますように、ここを読んでいただくとわかりますように、データの利活用というのは非常に順調に推移しているというふうなことが判断されます。
 こうした利用のデータを考えた観測事業の遂行といったことも行われております。ただ、地球温暖化にかかわるデータというのは多種多様でございまして、データの項目、あるいは内容、所在、利用可能性に関する整備はなかなか進んでいないというふうなことが報告されておりまして、データ利用をさらに推進、促進するためには情報源の整備を早急に検討する必要があるというふうなことを指摘しております。
 引き続きまして、個々の各分野の進捗状況についてご報告したいと思います。重点的な分野におけます報告をさせていただきます。
 まずは16ページにおけます(2)水循環の把握と水管理ということでございますけれども、この分野につきましても観測及びデータ利用が順調に進んでいるということでございまして、特に水循環の把握でありますとか、水管理分野における観測とデータ利用を促進するに当たりましては、連携拠点の設置を積極的に進めるべきだろうというふうに思われます。こうした連携拠点を設置する活動を促進するということでございまして、このために府省連携による観測、あるいはデー利用の推進を期待するというふうなことを書かせていただいております。
 引き続きまして16ページ、(3)対流圏大気変化の把握ということにつきましては、例えば国立環境研究所でありますとか、東京大学、東京農工大学等が協力して東シナ海におけるガス・エアロゾルの地上観測と航空機による同期観測等を実施しているということで、大陸から輸送されるさまざまなガスの分布が明らかにされております。こうしたものと国立環境研究所が設置しております辺戸岬の大気エアロゾル観測ステーションの観測とが同期するというふうなことが今後期待されるということでございます。
 また、こうした成果を活用しまして、さらに世界じゅうに発信していくというふうなことで、データの利活用ということをさらに進めてほしいというふうなことを考えております。
 その次の17ページでございますけれども、風水害被害の軽減ということでございます。こちらについては、特に気象関係との関連も深いということですけれども、観測関係は着実に進んでいるという評価を下しております。さらに、この分野におきます国際的貢献にこうした結果が資するということを期待しております。
 続きまして17ページの一番下のところでございますけれども、(5)地震・津波被害の軽減ということで、こちらについても計画どおりに進んでいるということでございます。また、データの提供や利用ということも同時に進んでいるということでございますので、さらに今後も強力に推し進めていきたいというふうな期待をしております。
 今後の課題としましては、対象とする災害の予測精度向上のための観測の充実及び関連機関とのより一層の連携を期待するというふうにフォローアップしております。
 引き続きまして19ページのほうでございまして、分野別の推進戦略に関するフォローアップの結果を報告いたします。
 まず、4.2分野別の推進戦略では、地球環境から始まりまして、生態系、大規模水循環等について計画どおり進んでいるということでございます。詳細については資料を読んでいただくということで、細かな説明は省略させていただきたいと思います。
 最後に、資料1の24ページ、5章のフォローアップの結論ということでございます。
 これまでの短い説明の中で何回かお話ししましたように、どの分野におきましても地球観測の実施計画に基づきまして着実に進捗しております。また、データの利活用に関してもそれぞれ工夫されているというふうなことをご説明したと思います。
 こうした結果、1から6の観点、1番目、気候変動の対策とその影響を監視・予測するための観測体制が着実に整備されている。2番目、観測データの幅広い活用も進んでいる。地球観測を通じた国際貢献も進展しています。幅広いユーザーのニーズにこたえる基盤が整備されつつある。連携拠点による活動が進展しているというふうなことが成果として挙げられるかと思います。
 最後に6番目としましては、この実施計画に基づく関係省庁の観測に関して少し問題点を指摘しております。個々の取り組みは着実に進んでおりますけれども、戦略性に欠ける分野も見受けられるというふうなこと。例えば先ほど述べましたような気候変動に対する感度の非常に高い、そういうふうなところの観測に関しては、まだ戦略性に欠けるというふうなことを指摘したと思いますけれども、そういった戦略性に欠ける分野がまだ見受けられるということでございます。こうした点は、今後注意して来年度以降に生かしていただきたいというふうに思っております。
 全体といたしましては、今後とも地球環境観測の推進戦略に基づいてニーズ主導の地球観測システムの構築と、それに向けた各省庁・機関間の効果的な連携をさらに推進していただきまして、地球観測の成果を社会に広めていくということを強く期待するというふうなことでございます。
 最後に、今後の課題といたしまして、フォローアップ全体を通しまして専門家の先生方から出ました今後の課題についてまとめさせていただきました。それが25ページから29ページにわたっております。28ページのところは、昨年度指摘した課題でございますが、さらに指摘した後にも重要性が増しているということでありますので、再掲させていただきました。
 主に、まず1つの視点としましては、長期ビジョンの設定、それから、28ページにありますような戦略的な観測の推進、長期的な観測体制の構築、観測システムの更新というふうなことでございまして、長期的なビジョン、あるいは戦略に基づく地球観測をさらに推進することが必要であるということが1つ大きな課題として挙げられているかと思います。 それから、もう一つの視点としましては26ページにありますように、観測データ等の利用促進ということでございまして、これは27ページにあります利用者ニーズへの対応と人材育成というところとも非常にかぶさっているところであります。
 データ利用に関しましては、利用者ニーズをも考慮しながら、さらに公開性を高めるとともに、観測データが非常に膨大になっておりまして、それをすぐに解析するとか、それをすぐに取り出すことが非常に難しいというふうな状況になっておりますので、そういったデータを取り扱う専門知識を持った中間的な人材育成が必要であるというふうなことが指摘されております。
 それから、もう一つは観測ニーズの把握ということも指摘されておりまして、長期ビジョンの設定、あるいは戦略のときに観測ニーズを考慮しながら立てていくということが指摘されております。
 また、フォローアップの観点からしましては、27ページの一番下のところに書いてありますように、検証可能な目標を設定するということで、進捗管理、フォローアップの観点からもこうした目標設定が有効であるというふうなことが指摘されております。
 以上が21年度の地球観測に関するフォローアップの概要でございます。

【小池(勲)部会長】 
 ありがとうございました。かなり大部にわたるフォローアップのコメントですけれども、これに対して何かご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。
 その後に4ページ、5ページぐらい表がついていますね、これはどういったものでしょうか。

【村上参事官】 
 これは、各衛星関連の取り組みについてまとめたものでございます。

【小池(勲)部会長】 
 いかがでしょうか。この中で言葉の最後が期待されるとか、必要であると書かれているのが、向こうのPTからのコメントということになります。どうぞ。

【寶委員】 
 フォローアップということで、21年度どういうことが実施されているかとか、どういうことをやったとか、どういうことが公開されているかということに加えて、今後何をしていくべきであるとか、必要であるとか、そういうことが書いてあるんですけども、例えば4.2の分野別の推進戦略、19ページからですが、ここは(1)から(15)まで、23ページまであるんですが、ここは特に実施されたことを書いてあるんですね。今後のことについて、ここはあまり書いていないわけであります。
 一方、科学技術外交について、(3)の科学技術外交の強化による地球観測体制の確立ということで12ページの下からですけれども、ここの項目に含まれる1)から5)まで、災害分野、水分野、生態系分野、農業分野、地球観測の共通基盤というところ、1)の災害分野については、2つ目の文章の前で取り組みとして評価できると。以後、他方以下は、必要である、必要があるというような項目が書いてありますね。3)の生態系分野も真ん中辺に取り組みが進んできていると書いてありますけども、一番最初の文章は必要である、それから、最後の文章も必要があると。
 それから、13ページ、14ページ、2)、4)、5)は、ほとんどが必要であるとか、課題であるとか、そういうことばかりなんですね。ということは、この科学技術外交の強化による地球観測体制の確立というところは、1)から5)までのところについて、21年度についてはあまり進んでいないということかなと思うんですけど、特に水分野、農業分野、地球観測の共通基盤というところについては何をやったというのがあまり書かれていないもんですから、そういうふうに読めるんですけども、24ページの5.1のマル3のところですが、1つ目の文章、「GEOSSなど地球観測に関する国際的枠組みへの貢献も着実に行われている」、これは、そうなんだろうと思いますけども、その次の文章、「加えて、科学技術外交強化の一環として、地球観測衛星の観測データや」云々で、「取組が着実に進展している」と書いてあるんですけれども、そこは先ほどのところと対応するのかどうか。ちょっと確認させていただきたいと思います。
 それから、28ページの2ポツ目ですけれども、科学技術外交の推進ということで、ここの文章は不可欠であるとか、期待するとか、必要であるとか、これは今後の取り組み課題のところですから、こうなんですけれども、ここに限りませんけれども、必要がある、必要があるということなんですけども、これは、どういう形で実現されていくのか。今後、予算が厳しいということもありますけれども、どういう形でフォローアップが生かされていくのかということについてお考えがあればちょっとお聞きしたいと思います。
 したがいまして、まず科学技術外交の観点から表現が、先ほどの13ページ、14ページのところの内容が、する必要があるとか、課題であるとかという表現、ほとんどがそうなんですけど、それで果たして着実に進んでいると言えるのかどうか。進展しているという24ページの表現が適切かどうかということの確認と、今申しました科学技術外交の推進ということで、どういうふうに取り組んでいくおつもりなのか、このフォローアップをどう生かしていくのか、その2点についてお聞きしたいと思います。

【村上参事官】 
 まず、技術外交が進展しているかどうかという観点に関しましては、それぞれの分野、例えば地域、あるいは水の分野であるとか、災害の分野であるとか、水災害の分野でありますとか、そういったところに関しましては、例としては5ページにありますようなODA等を活用した開発途上国の能力開発というふうなところで、例えば技術提供することによって森林伐採でありますとか、森林管理のところに生かされているというふうなこともございまして、各分野でそれぞれ個別的にいろいろとやられているというふうなことがあります。ですから、着実にできる範囲のことを各省庁ともされているというふうなことで、着実な取り組みはなされつつある、あるいは進展しているというふうに判断されるんですけれども、まだ十分ではないというふうな点。
 それから、先ほど述べましたように東南アジアとか東アジアに関しましては、「だいち」の例を挙げましたように、東南アジア、東アジア、あるいはメコンも含めまして、国際協力、あるいは技術外交といった観点からの取り組みが進展しているわけなんですけれども、アフリカ等、まだ観測体制も十分ではない、あるいは学術的な交流さえもまだ十分ではない、そういった地域のことを考えますと、今後必要であるというふうなところを特に強調するというふうな観点で書かせていただきました。全般的に、取り組みとしては行われていますし、それぞれ着実なものがあるというふうな判断で、最終的な表現としましては、例えば24ページの着実に進展しているというふうな表現にさせていただきました。また、先ほど寶先生がおっしゃいましたように、GEOSSなどの地球観測、こうしたことも含めまして、全体として国際貢献という点からは進展しているというふうなことでございます。
 それから、このフォローアップをどういうふうに科学技術外交の推進に生かしていくかというふうなこと、特にフォローアップとしてチェックさせていただいたわけなんですけれども、これをどういうふうに生かしていくかということに関しましては、どういう形でそれをフィードバックさせていくかというふうな機構については、さらに検討させていただきたいというふうに思います。

【寶委員】 
 13ページ、14ページの2)、4)、5)の中に、ちょっとでも進んでいる部分があるんなら、やったことがあるんなら書き込んだらどうなんですかね。必要であるとかばかりなんですけどね。水分野、農業分野、地球観測の共通基盤。水分野なんかはJICA、JSTのプロジェクトでもたくさん走っているので、やっていることはやっていると思うんですよね。何か何もやっていないように読めませんでしょうか、2)、4)、5)。

【村上参事官】 
 構成を見ていただきますとわかりますように、例えば水の分野に関しましても、3)のところの実施計画の状況についてというところでもかなり細かく書かれておりますし、それから、4)のところでも書いているというふうなことで、できるだけ重複を避けるというふうなことを考えまして、各記述、それぞれ強調したいところだけを書いたというふうな構成になっております。

【寶委員】 
 わかりました。

【小池(勲)部会長】 
 私のほうからちょっとコメントさせていただきますけれども、もともとの地球観測の戦略は総合科学技術会議のほうから出されたものですけれども、そのときに、一応、今、目次で示されているような重点的な分野と、先ほどご質問にありました15の各分野というのが並列して出てきました。ですから、それに関してもここではコメントするということになっているんですけれども、今、参事官が言われたように、かなり重複していますので、あるところでは強調しているけれども、あるところでは淡々と書いているというところはございます。どちらかというと、15の分野というのはかなり淡々と書いてあるということで、前のほうにそれぞれPTとして期待することを書いてあるというふうにご理解いただきたいと思います。
 ほかに何かございますでしょうか。よろしければ、やはり総合科学技術会議では、これをフォローアップして部会のほうに投げかけたという形になりますので、部会のほうでこれを受け取って、各府省が地球観測に関して、ではどういうふうにしていくかということをこちらのほうとしてきちんと考えていくという形になると思いますので、ぜひ、これに基づいてこちらも少しやり方をきちんと考えてみると。この後、22年度の方針が出されますけれども、それにこれがうまく反映されているかどうかというのが、フォローアップが生かされているかどうかの1つの目安になると思いますので、その点で、次の地球観測の実施方針についての話に移らせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)

【小池(勲)部会長】 
 それでは、議題2の平成23年度の我が国における地球観測の実施方針についてです。これについては事務局のほうからご説明をお願いいたします。

【福井推進官】 
 では、資料2-1をごらんいただきますようお願いいたします。前回、6月11日の地球観測推進部会におきまして、一度、実施方針案をお出しさせていただいております。その前回の資料をお出しした以降、6月11日の議論でありますとか、その後、先生方からいただいたコメント、あるいは事務局で補強したところ等、いわゆる6月11日の資料から異なっております点を赤で示しております。
 一度出しているということもありますので、本日は、この変更点のみについてご説明させていただき、その後、意見交換、議論していただければというふうに思っております。
 まず、第1章、2ページでございますが、中ほどのところ、かなり書き足してございます。これは、7月8日の総合科学技術会議でまとまりましたアクション・プラン、これ総合科学技術会議が新たな取り組みとして我が国を取り巻く課題の克服を目指し、2020年を見据えて策定した政府全体の科学技術政策の行動計画でありますが、その7月8日にまとまったアクション・プラン、本日の資料には参考資料の1といたしまして、科学・技術重要施策アクション・プランをおつけしてございます。
 抜粋でございますが、その中の地球観測情報を活用した社会インフラのグリーン化というところがございまして、そこで地球観測データの統合化を進め、統合データが全体に占める割合を90%以上に引き上げる等でありますとか、その他、地球観測、我が部会に関係する記述がございます。ということでございまして、その関係の記述をつけさせてございます。
 あと、平成23年度から科学技術基本計画の第4期になるのでございますが、それに向けての基本方針を踏まえた形の記述というのを2ページ目の赤字のところの後半に記載してございます。グリーン・イノベーションの主要な課題と方策として、地球環境観測情報の高度利用が挙げられているというところでございます。
 続きまして、3ページでございますが、第2パラグラフの全体でございます。先ごろ行われましたムスコカサミットの首脳宣言における記述を書き加えさせいていただいております。
 次のバラグラフでございますが、この後もたびたび出てきますが、前回の観測部会の議論におきまして、第1章の表題、気候変動への対応のための課題解決型の地球観測ということでございまして、課題解決型と第4期の科学技術基本計画の方針を受けて書いたわけでございますけれども、本文のところにそういう記述が少ないんじゃないかというご指摘をいただいたと伺っております。そういう意味も含めまして、前回の議論を踏まえ、あと、そういう課題解決型に向けてはどのようなことが必要か、こういう記述があればどうかという議論があったように思います。その議論を受けまして、3ページ目の上の部分、適応に関する課題解決型の地球観測に向けては、以下の記述を書き加えております。
 3ページの下のところ、軽微なものですけれども、課題解決という言葉を入れてみた上での字句修正ということでございます。
 続きまして、4ページでございますが、ここは適応策について、意思決定のみならず、立案というものも入れましょうということでございます。あと、中ほどのところは、課題解決の記述。4ページの下から5ページの上にかけましては、これも前回ご議論あったかと思うのですが、現在の状況のアップデートということを踏まえまして、Xバンドマルチパラメータレーダについては試験運用が開始されるというところの記述をつけさせていただいております。
 5ページの下の生態系・生物多様性のところでございますが、ここは、REDD+の日本語での名称をつけさせていただいているところでございます。
 続きまして、6ページでございます。6ページの第2パラグラフ目、これ課題解決という意味での字句修正というところでございます。あと、中ほどの森林保全・森林炭素評価についてでございますが、これについてもう少し内容がよくわかるような記述を増やしたということで、REDD+の取り組みが気候変動対策としてというところ、この赤字の部分の記述をつけさせていただいております。
 続きましては、9ページでございます。9ページの下のところ、北極圏における変化の観測・監視というところでございます。これは、北極だけではなくて北極圏ということで領域を確定するという意味と、あと変化の観測・監視に関する記述の内容の補強をしておるところでございます。
 続きましては、11ページでございますが、地球観測システムの統合によるデータの共有・統融合というところでございます。ここも前回の議論で章立ての議論があったかと思います。そういう意味で、第2章の冒頭に、この第2章自体の目的、あるいは必要性ということを明確に書くということを考えました。ということで、これの大もとであります推進戦略での書きぶりを記載いたしましたり、第4期に向けての議論に関する記述を第2パラグラフにつけさせていただきました。
 11ページの下でございます。これは、冒頭にも申し上げましたが、総合科学技術会議のアクション・プラン、今まさに出されたほやほやのやつでございますが、そこで書かれております地球観測情報を活用した社会インフラのグリーン化に記載されている記述を第2章の補強ということで追加させていただいております。
 続きまして、次の12ページでございますが、ここも先ほどと同じアクション・プランの記述、地球観測データの統合化を進め、統合データが全体に占める割合を90%以上に引き上げるというところの記述を加えさせていただいております。
 続きましては、第3章、国際協力関連、国際的な地球観測システムの統合化に向けたリーダーシップの発揮とアジア・オセアニア・アフリカ地域との連携の強化でございますが、ここも中ほど、ムスコカサミットが終わりましたので、これまでのサミットでどのようなことが重要だと言われたかということを記述してございますので、サミットの内容を記述いたしました。
 中ほどのJPSSのところは、計画名の変更があったことに伴う修正でございます。
 以上、簡単ではございますが、前回6月11日の資料からの変更点を中心に説明させていただきました。以上でございます。

【小池(勲)部会長】 
 ありがとうございました。これに関しては、既に前回出させていただいて、メール等での意見を取り込んでの修正ですけれども、特に修正されたのは、総合科学技術会議で出されましたアクション・プランに関する記載を対応するところに入れていったというところが大幅な修正点だと思いますけれども、これに関しては、それぞれの府省がこれに基づいて概算要求をするという形になりますので、できれば、きょう、これに関しては決定していただきたいというふうに思っておりますけれども、コメント、ご意見ございましたらお願いいたします。いかがでしょうか。はい。

【井上委員】 
 質問なんですけども、12ページのGEOSS10年計画の後半でのアクション・プランとしてずらずらとあって、最後に地球観測統合データの割合を90%以上に引き上げるというのは具体的に何を言っているんですか。

【福井推進官】 
 統合データの全体、この後で、その取り組みの端緒として地球観測システムの統合に向けた具体的な進め方という資料もお示ししてございますが、公的機関で観測しているさまざまなデータを2020年に向けては90%以上に引き上げるということでございます。

【小池(勲)部会長】 
 多分、統合データの意味だと思うんです。

【高藪委員】 
 全く同じ質問をしようと思ったんですけれども、これをどのようにして評価するのか。統合データというものをどのように定義して、どのように評価するのか。それから、現在のものは何%と評価できるのか。そのあたりがはっきりしないと、この90%という意味も全くわからなくなってしまうんですけれども、具体的にそういうことを数値目標として掲げるのは意味があることかどうかということをちょっと議論していただきたいと思います。

【小池(勲)部会長】  いかがですか。

【福井推進官】 
 確かに現在の統合データが全体のどれぐらいになっているのかという確かなデータもございませんし、また、目標にはこういう形で書かれてございます。そういう意味では、資料2-2にございますけれども、地球観測システムの統合ということで、まずはどのような基本のデータなのか、風速のデータなのか、どんなデータが入っているかという情報が入っている、いわゆるメタデータのファィルをまずは一元的に登録していくところから始めようかなということを考えているところでございます。

 そこから始めていって、確かに90%以上というのは、どういうふうにすればそういう形に評価できるのかというのは、今後ちょっと考えていかなければいけませんが、その端緒としてメタデータの収集を行っていきたいということを考えておるところです。

【小池(勲)部会長】 
 どうぞ。

【井上委員】 
 高藪さんがおっしゃるとおりで、成果を見るためには数値目標を設定して云々というのは、総合科学技術会議も言っているんだけれども、数字を言う限りは、必ず数え方というのもしっかりして、方法もはっきりした状態で数字を言わなければ、後でルールを変えてしまうようなことにもなりかねないし、それぞれのデータを持っている人、あるいはそれをデータベース化しようとしている人たちも何を目標に、何をやっていけばいいかという方向を全然指し示していないわけですよね。数字だけが先走りすると、かなり危ない話になるんじゃないかと思うんですけども。

【小池(勲)部会長】 
 これは、統合データの定義がまだはっきりしておりませんよね。この後、資料の2-2で地球観測システムの統合に向けた具体的な進め方ということを議論していただくんですけれども、こことも関連しますね。

【福井推進官】 
 そうですね。

【小池(勲)部会長】 
 ですから、これに関しては、次の議論のところで議論していただいて、必要があれば、こちらにまた戻るという形にしたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)

【小池(勲)部会長】 
 ほかのところで何かございますか。どうぞ。

【安岡委員】 
 先ほど総合科学技術会議から説明いただいた資料1と今説明いただいた資料2の関係になるんですが、例えば資料1で、25ページから今後の課題というのが書かれていて、ここで課題としてやることが必要であるというようなことが書かれているのは、どこでやるかというのがちょっとよくわからないんですが、総合科学技術会議さんのほうでやられるのか、それとも全体の構造としては、総合科学技術会議のオールアップを受けて、この委員会が実施を検討しなければいけない部分があって、そのときに、例えばここの25ページから27ページまで書かれていることが必ずしも今まで議論されていなかった部分があって、来年度実施しなければならないというようなことではないと思いますが、ちょっと整理が要るかなという気がしました。非常に具体的に言いますと、27ページで、例えば人材育成とか、検証可能な目標の設定という言葉が書かれているんですが、資料2のほうで、我々、そこを全然タッチしていませんし、科学技術外交という言葉もほとんど使ってないもんですから、そこの整合性だけはとっておく必要があるんではないかなという気がしました。

【小池(勲)部会長】 
 おっしゃるとおりで、総合科学技術会議のフォローアップのほうで出てきているものの幾つかはこちらに取り込まれているんですけれども、必ずしも出てきたのがみんな取り込まれているわけではないというのは確かで、基本的には、総合科学技術会議のフォローアップを受けて、こちらがそれに関して議論してここで決めていくものだと私は思います。ですから、ここでやっていくということです。
 ですから、各年次になるべく取り込んでいかなきゃいけませんけれども、検証可能な目標ですとか、人材育成もここでは結構議論されているんですけれども、どうしても人材育成というと、いろんなところにみんな人材育成が入ってしまうので、特にまとめて取り上げてはいないということで、議論はされていたと思います。ただ、検証可能な目標の設定のようなものに関してはあまり議論されておりませんので、これは、今後ここで議論して、今回は間に合わなくても、その次の点でそれに対応していくということはここで努力する必要があるというふうに思います。
 ほかに何かございますか。どうぞ。

【寶委員】 
 1ページの「はじめに」のところの文章で、最後の段落に重点事項として提示するというものを2つ書いてあるわけですが、1つは気候変動問題に対応するための課題解決型の地球観測の推進、これは第1章に相当するわけですね。それから、その3、4行下、1ページの下から3行目、4行目に地球観測システムの統合による観測データの共有・統融合の推進を同じく重点事項として提示する。これが第2章に相当するということで書いてあると思うんですけども、第3章、第4章については、ここは触れられていないんですけれども、これはついでに書いてあるのか、重点事項なのか、どうなんでしょうか。重点事項で、第1優先、第2優先が第1章、第2章とすると、第3章、第4章はどういう位置づけなのかというのを、この「はじめに」のところに書いておかなくていいかどうかということです。これだけ見ると、第3章、第4章の位置づけはちょっとわかりにくいなと思うんです。
 それから、この文書は実施方針という文書でありまして、したがいまして、第2章の一番最後、12ページですね。12ページの最後のほうに、「このため」、これこれの「とりまとめを通じて、観測データの公開、共有を進めるとともに、国内の観測システムの統合化に取り組むものとする」と、はっきりとした方針なんですね。ところが、第1章のところなんかは、最後は、こういうことを「推進することが必要であるとまとめた」と。まとめたので、それを方針とするのかどうか。ここは雪氷圏だけの話しか書いていないんですけれども、ここは項目の列挙がしてあるので、ちょっとそこだけ取り上げてもいけないと思うんですけども、第2章は明確に方針ぽい書き方なんですが、第1章は列挙して、そこから各省庁が重要なところを選んでくださいということなのかもしれませんけど、この部会としてこれをやるんだという方針みたいな感じになりませんでしょうかね。
 それから、第3章、第4章は重点事項なのかどうなのかということによって書き方が変わると思うんですけど、いずれも期待されるとか、必要であるという意味は、必要だから各省庁考えてねと。ここからちょっと関連するのをつまんで予算つけてねということなのか。あるいはこの部会として、地球観測としてはこういうことをやるべしという方針を出すので、各省庁そこを考えてくださいねという文書であるならば、各省庁がどこを見たらいいのかなという、そんな書き方をこの文書でするのは適当かどうかわからないんですけども、第1章は○○省、○○庁、○○研究所が対応するとか、それは各省庁がわかることなんだからいいんでしょうかね。
 申し上げたいのは、まず、「はじめに」のところに第3章、第4章のことについて書かなくてもいいのかということと、第2章はちゃんと方針らしい文章になっているけども、ほかの章は必ずしも方針ぽくないですけど、これでいいでしょうかということです。以上です。

【小池(勲)部会長】 
 事務局のほうからお願いします。

【中尾係長】 
 この実施方針が総合科学技術会議の地球観測の推進戦略を受けまして作成しておるものでして、第3章、第4章は推進戦略の内容に基づいて、こういった内容の地球観測を推進していくべしというところを受けまして作成しておりますものです。その中で、昨年度の取りまとめから第1章や第2章のように、できる限り重点化した内容を盛り込んでいこうと。この実施方針の中でできるだけ重点的な内容を取り上げて提案していこうという内容のものを盛り込んでおりまして、それが第1章、第2章に当たります。
 同じく推進戦略で述べられておりますように、引き続き継続的に着実に実施しておくべき地球観測というのもまたあり得ると思いますので、そういったものを第3章、第4章に盛り込んでいるという位置づけであります。

【小池(勲)部会長】 
 よろしいですか。どうぞ。

【寶委員】 
 そういうことを「はじめに」のところに、第3章、第4章の位置づけをちょっと書き加えたらどうでしょうかね。これ我々の部会の文書ですから、そうしたらどうかなと思います。
 それと、この方針の文書は、重点項目になりそうなメニューを示すもんだと。あとは各省庁がこれを見て、判断していただくというたぐいの文書ということですね。

【小池(勲)部会長】 
 これは、私のほうのコメントですけれども、第1章のところは、ここの部会がこれをやるということはここではできないわけですね。ですから、これはいろんな省庁にまたがって、それぞれのところに、こちらは必要であるということでぜひやってくださいという形で出していて、先ほどのデータ統合に関しては、比較的文部科学省がかなり主体的に動き得るところなので取り組むものとすると、かなり強目に書いてあると。多分、これは、私たちでやりますよという決意表明ですよね。ですから、そこで末尾がちょっと違ってくる。言葉の最後のところが違ってきていると思うんです。ほかに何か。どうぞ。

【藤谷委員】 
 前回の会議でもちょっと申し上げたんですけれども、今回の実施方針は課題解決ということを非常に強調されているわけです。そのときに、もともと重要な長期継続という部分が一番後ろにきて、少し目立たないじゃないかということを申し上げたんですけれども、先ほど安岡先生の意見にもございましたようにフォローアップ、28ページを見ますと、昨年度指摘した課題だけれども、やはり重要性が増しているから再掲するということで、長期的な観測体制の構築というのが書いてあるわけでして、ここにもこう書かれて、二度も書かれているわけですから、実施方針に盛り込む必要があるのかなという気がいたしました。以上です。

【小池(勲)部会長】 
 事務局からコメントありますか。どうぞ。

【福井推進官】 
 第4章のところに長期継続的な実施という記述がございますけれども、ここをさらに記述をしていくということでしょうか。

【小池(勲)部会長】 
 15ページですよね。15ページの分野別の推進戦略に基づく地球観測の推進と基盤の構築というところを読んでいただけると、そこには、今、ご指摘されたようなことが書かれておりますけれども、どちらかというと一番最後にぽつんと書いてあるという印象はどうしてもあるということですね。

【福井推進官】 
 4章というふうに1章あてがわれておりましてやっているわけでございますから、ぽつんという感じではないかとは思いますが、何か書けるようなものがあれば、ご意見いただくとともに検討してみたいと思います。

【小池(勲)部会長】 
 どうぞ。

【大垣部会長代理】 
 今の議論を聞いていての意見なんですが、環境PTから出ている28ページのほうの表現ですと、長期的な観測体制の構築、それから観測システムの更新と2つ項目が上がっておりまして、今の資料2-1の15ページの下のほうに書かれていることも、この2つのことがまぜて書いてありますので、項目を起こして記述的に対応する形で表現しておけば、今のようなご心配はなくなるのではないでしょうか。ただ単に項目を起こすだけみたいな形なんですが、あいまいにならないで済むんじゃないでしょうか。単なる提案です。

【小池(勲)部会長】 
 これは、この章立てが分野別の推進戦略に基づく地球観測の推進という15の分野を紹介するところと後半が基盤の構築なんですね。そこのところが同じ章に入ってしまって、しかも非常に短くぽつんとなってしまっているもんですから、インパクトがあまり強くない。ですから、今のご提案のように、項立てをもう一度しっかりして、そこだけ分けて書くというのは1つの書き方だと思いますけれども、それはいかがでしょうか。

【福井推進官】 
 では、そのような形の書きぶりを検討してみたいと思います。

【小池(勲)部会長】 
 これに関しては、私のほうと事務局で相談して、今各委員からいただいた意見が反映されるような形でここのところはちょっと増やして、しかも項立てをきちんとさせるという形で対処したいというふうに思います。
 ほかに何かございますでしょうか。どうぞ。

【寶委員】 
 今のところに関連するんですけど、15ページの下から2つ目の段落の末尾ですね。「さらに観測項目の重点化などが課題である」という文末ですけど、その前も重要であるとか、必要があると書いてあるんで、ここは重点化を図るということでどうですか。長期的なものであれば図るということで、予算がつこうがつくまいがいいわけだから、課題であるというけど、課題を挙げているだけじゃなくて、これ方針の文書なんですから、重点化を図ると書いて、どこまで成功するかわからないけども、そういう書き方をしていただいたらどうですかね。

【小池(勲)部会長】 
 こういう文章の書き方のときに、図ると書くのと、課題であると書くのと、必要であると書く違いはどうなんでしょうか。

【福井推進官】 
 若干の違いかと思います。課題であるというもので、さらに必要であるというのがレベル的には少し上なのかもしれませんが、ほかのところが必要であるという形になっているので、ここも必要であるとかという形にするようなことをちょっと検討してみたいと思います。

【小池(勲)部会長】 
 もしご提案のように図るというふうに書くと、ある程度やらなければいけない。どこがやらなければいけないかというと、ここがやらなければいけない。

【寶委員】 
 でも、課題であると書くことが方針ですかね。それを目指すでもいいんですけど、いわゆる役人言葉というのはよく言われますけども、そういう書き方というのはあるのかもしれないけども、何かわかりにくいですよね。何を目指すのか、何を図ろうとするのかというところが、課題です、課題ですと列挙してあるだけのように見えて、私の感想です。

【小池(勲)部会長】 
 ほかに何かございますか。どうぞ。

【深澤委員】 
 実施方針の中に地球観測システムの統合とか、地球観測システムの統合に当たってはという言葉がございますね。これが具体的にどんなものを指すのかというのが実施方針の中に示されているといいと思うんですが、統合によるデータの共有ということが最後出てくるんですけれども、例えば地球観測ということに関して、日本としての方針が示されるのかというような形をイメージすることが地球観測システム統合のというような。これは、どこか具体的に書かれている場所があるんでしょうか。

【小池(勲)部会長】 
 いかがですか。

【福井推進官】 
 具体的と申しますのは、例えば第2章の3パラですと、衛星、海洋、陸上観測などのさまざまな観測データを有用な情報に変換しとか、その次のところですと、水、衛生、保健、気候変動等々、データの具体的な名前を書いてございます。

【藤谷委員】 
 次の資料2-2のときにちょっと意見を言おうと思っていたんですけど、統合された地球観測システムというのは例の推進戦略にあり方が書いてございまして、9つぐらい挙げられているんです。例えばデータを統融合せいとか、ニーズを集めろとか、長期観測をやれとか、人材育成のあり方とか、だから、多分、これは地球観測の推進戦略に基づいていますんで、基づいているから、基本的には推進戦略から出ている9つのいろんなあり方を含めたものが地球観測システムの統合だと理解しております。

【小池(勲)部会長】 
 私も多分そういうことを言っているんだと思うんですけども、これも資料2-2で出てきますので、今、深澤さんの言われたのは、もし資料2-2を議論したときに、こちらに書いてある文章があまり適切でなければ、そこも直すことにしたいと思いますけれども。

【深澤委員】 
 今の説明でよろしいです。ただ、先ほどの小池委員長の発言にもありましたが、文科省でできることはかなりはっきりされているという話があったわけですけれども、実はデータの統融合というのは非常に大事なんですが、それ以前にもっと重要なのはデータの共有、流通なんですよね。幾らDIASが頑張ってもデータがなければ何もできないんですが、実際問題としては、今の観測システムと見たときには非常に大きな欠陥が日本にはあります。さらに言うと、いわゆる警告のための予測から、今度は適応に対する予測に変えるときには、さらにリアルタイムという概念を持ち込まなければいけなくなるのが必ずくるんですね。それに対する準備というのをそろそろ我々は始めないとよろしくないのかなと思って、その統合というところにどんなことを我々が肝に思うのかがあるのかなと、そういう気がしただけです。

【小池(勲)部会長】 
 どうぞ。

【瀧澤委員】 
 ありがとうございます。この文書を何度も拝見しまして、どうしても落ちてこないというか、納得しかねるところがあったので一言だけ申し上げたいと思うんですけれども、2ページのところのアクション・プランの内容を大幅に書き加えていただいているんですが、書き加える前というのは、私たちの議論の地球観測の重要性に基づいてあるものがあったので、それは納得がいったんですけど、この部分がどうしても浮き上がって見えるんですよね。例えば地球観測情報を活用した社会インフラのグリーン化は何を指しているのか。あるいはグリーン・イノベーションの主要な課題として地球環境観測情報の高度利用が何を示しているのか。あるいは観測によりもたらされる膨大な情報がイノベーション創出の宝庫である。あるいはこの概要のほうを見ますと、イノベーションという言葉ではなくてオープンイノベーションとまで書いてあるわけですよね。イノベーションを起こしたいという気持ちはすごくわかるんですけれども、具体的な内容をある程度示していかないと、ほんとうにお題目だけに終わってしまうと、この部会としての機能も十分に果たせないと思いますし、ここのところはもう少し掘り下げてから書き加えたほうがいいのか。あるいはその後の実際の実施方針の内容の関連づけをもう少し明確にされるとか、何か工夫が必要なんではないかなというふうに率直な感想なんですけれども、よろしくお願いします。

【福井推進官】 
 2ページ目アクション・プランの部分の記述ということでございますが、別添資料でアクション・プランの該当部分を抜粋しておりますが、ここの書きぶりを中心にもう少し丁寧に説明して記述をということですね。データ統合の話でありますとか、あと連携の話とか、離れて後ろのほうで出てきておるんですけれども、この2ページの辺のところでちょっと唐突的な感じだと。

【瀧澤委員】 
 そうです。

【福井推進官】 
 では、そこはちょっと検討いたします。別添資料のものを中心にちょっと考えてみます。

【小池(勲)部会長】 
 おそらく、これは新しく出てきたことなので言葉自身が。私も社会インフラのグリーン化というのは何となくイメージではわかるんだけど、具体的には何を言っているのかさっぱりわからないですよね、この言葉も。ただ、この中で説明するか、あるいは別添資料をつけてしまって、そこで少し詳しく説明してもらうか。これは、総合科学技術会議から出てきている文章なので、文章としてはそのまま使っているんですよね。

【福井推進官】 
 そうですね。

【小池(勲)部会長】 
 出典はそちらにあるので。ただ、こちらとしては、これがぽつんとここに出てくると、やはり何のことだかわからないということになりますね。これに関するきちんとしたつながりをどうするかということに関しても事務局のほうと少し話をしてみます。何らかの工夫が必要だと思います。

【福井推進官】 
 そうですね。去年まではなかったから、総合科学技術会議のシステムで、今後、これに基づき各省が予算要求するという非常に強力なものでありますので、ぜひここにも記述をということですから、おっしゃるように唐突ですし、アクション・プラン何ぞやみたいなものも少し要るのかもしれません。そこはちょっと検討いたします。

【小池(勲)部会長】 
 ありがとうございました。
 それでは、今後の取り扱いは私のほうと事務局のほうで直して、これはどういたしましょうか。もう一度委員に回覧しますか。

【福井推進官】 
 メールで皆様のほうにお送りいたします。本日のご意見を踏まえたものを、見え消し等でわかる感じでお送りいたしまして、ごらんいただくということになります。

【小池(勲)部会長】 
 もし、これをお認めいただいた場合は、8月26日に開催されますこの部会の親委員会であります研究計画・評価分科会に出すことになっています。ですから、締め切りはその1週間ぐらい前にはきちんと確定致します。

【福井推進官】 
 よろしければ、ここで部会長に一任いただきまして、部会長と相談の上調整させて頂きたく思います。

【小池(勲)部会長】 
 ただ、改定した内容に関しては各委員にお知らせするということでよろしいでしょうか。

【福井推進官】 
 もちろんです。皆様のご議論を踏まえたものをお知らせします。

【小池(勲)部会長】 
 そうしましたら、今言ったような改定を今後行うという前提で、これをお認めいただきたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)

【小池(勲)部会長】 
 ありがとうございました。

【福井推進官】 
 ありがとうございました。

【小池(勲)部会長】 
 それでは、次が資料の2-2ですね。国内の地球観測システムの統合に向けた具体的な進め方です。
 この資料についても前回の委員会で出ておりますけれども、事務局のほうから資料2-2の説明をもう一度お願いできますか。

【福井推進官】 
 資料2-2でございます。国内の地球観測システムの統合に向けた具体的な進め方、先ほど部会長からもございましたように、6月11日の前回の地球観測推進部会でもお諮りしてございます。
 今回の資料ですけれども、背景といたしまして、これの大もとの推進戦略の中の記述でありますとか、すいません、また唐突かもしれませんが、それだけ重要なものでございますので、アクション・プランについての記述を書かせていただいております。資料は、これなんですけども、後ろに本資料じゃございませんが、理解していただくということで、資料を1つおつけしてございます。
 この事業でございますが、まずは、データそのものというのはいろいろ大変でございますので、何が書いてあるとかということが載っているデータのデータであるメタデータをまずは一元化しましょうということでございます。データ統合・解析システムにおいて、まずはメタデータを集めましょう。メタデータといいますのは、どういう気温なのか、そういう観測している項目でありますとか、観測を行った者、あるいは観測した地域、あと観測者の連絡先みたいな、そういう目次と申しましょうか、データのラベルといいましょうか、そういうものをデータ統合・解析システムに集めるということでございます。
 2枚目の絵のほうですが、簡単に書きました。まずは、データ統合・解析システムから、観測をなさっている方々にメタデータはどうやってつくるのか、どういったものですというのをここでご案内できればいいんですけど、まだそこまでいっておりません。そこは申しわけございません。そのメタデータの作成についてどうするのかというのを説明します。それに基づいて観測者の皆様はメタデータ作成支援ツール、どういうものかというのは、最近インターネットで電子的に入会でありましたり、そういうものがあるかと思いますが、そんな形で、簡便な形で必要なデータを作成する。説明会を受けていただいて、その後、それに従いデータファィルをつくっていただきます。そのつくったデータをURLとさっき申し上げました基礎データを文部科学省のほうに出していただきまして、そこで一元的にごらんいただけるようにするというものでございます。
 時期といたしましては、地球観測の実施計画の取りまとめということですから、来年初頭ぐらいから順次行えるようにというふうに考えてございます。いろんなデータ自体を統合できればよろしいんですけれども、先ほど90%という議論もございましたが、まずは一歩からということで、URLとか、メタデータのみを集めるというところから開始させていただければという案でございます。
 以上でございます。

【小池(勲)部会長】 
 これに関しては、先ほどの実施方針にも書かれているところで、1つは統合データが全体に占める割合を90%にするということが一体何を意味しているのかという質問がありましたけれども、これに関しての書きぶりはどうするんでしょうか。こちらの資料2-2のほうは、そちらのアクション・プランのほうに責任あるわけで、こちらはただ引用しているだけだから責任はないと言えばないんですけれども、こっちの方針のほうは、こちらの責任で出しますので、ここは引用ではいけないと思うんですね。だから、ある程度中身をどうするかということを示さなければいけないんですけども、井上委員、何かコメントありますか。

【井上委員】 
 文科省のほうで地球観測のデータというものを集めるということをやったときに、そこに出てくるのは、おそらく既にデータベース化されている各省庁・機関のデータが登録されていくんじゃないかと思うんですね。もしそうだとすると、おそらくベースになるデータの数というのは、全部そういうふうな非常に簡単に統合できるというか、少なくとも情報源情報は公開できるし、場合によってはもっと融合されたようなものもできると思うんですよ。そういう意味では90%とごろか100%にいくようなものになって、自家撞着的な数字目標になってしまうと思うんです。
 そうでないデータをどう掘り起こすかということが実際問題としては非常に重要なんですけども、それは、ここに書いてあるような具体的な方策ではおそらく実現できないだろうと。大学が持っているデータであるとか、データベース化までできていないような、研究者が長年続けてきて、綿々と研究室には伝わってきているけれどもというふうなデータもいっぱいあるわけなんですけども、そういうものはとても掘り起こせない。それがどのぐらいの割合になっているかというのは私自身もよくわからないから、それを抜きにしても90%だと言い張るんだったらできると思うんですよ。少なくともJAXAとJAMSTEC、気象庁とか、そういうふうなでかいデータをあれすれば、それがほとんどである。どういう勘定をするかは別として、膨大なデータベースがあるんだから、それはもう達成できているんですよ。だから、そのあたりをちゃんと議論して、何を目的に何をやるのかということをもう少し具体的に考えていかないと、全く無意味な方針か、あるいは何もやらなくてもすべてできているというか、あるいは永遠に達成できないというふうに言うのか。

【小池(勲)部会長】 
 (1)に書いてありますように、「当面、『我が国における地球観測を実施計画』に記載するものを対象」ということになっていますので、今、井上委員が言われましたように、どちらかというと各省でやられているデータを集めるということになりますので、おそらく、それはできるだろうなという気がします。
 ただ、大学ですとか、いろんなところで持っているデータ、これも地球観測データですけれども、それを集めるのは、このやり方では多分無理というか、もともとそれはあまり考えていない考え方ですので、これに関しては粛々とやっていただければいいと私は思うんですね。それ以外のそういうのを集めるかどうするかというのは、また別の問題だというふうに思います。
 いかがでしょうか。どうぞ。

【藤谷委員】 
 先ほどもちょっと言ったんですけど、この文書は、地球観測推進部会として地球観測システムの統合に向けた具体的な進め方という文書の位置づけになっているんですが、実際の内容は、先ほど言いましたようにデータの共有とか、統合のところだけなんですね。統合した地球観測システムのほかに、例えば長期継続観測とか、施設の相互利用とか、人材、いっぱいあるわけで、もしも、ここでそういう具体的な進め方と書くんだったら、やはり背景のところかどこかに、それ以外のことについても着実に進めるとか何か書かないと、ちょっとアンバランス。もしもこれだけに限定するんだったら、地球観測システムではなく地球観測データの統合だと思うんで、そのあたりをちょっとはっきりさせたほうがいいかなと。実はこれ、コメントで事務局に事前に送っていますけれども、そのあたりちょっとご検討いただきたいと思います。

【小池(勲)部会長】 
 確かに、これ地球観測システムの統合にすると、ここで具体的に方策は一部ですよね。今ここで集めているデータに関しての統合の話であって、システムの統合ではないので、これ表題を変えたらいかがですか。

【中尾係長】 
 藤谷委員から事前にご意見いただいておりまして、まず推進戦略では、データの共有などに加えまして、今委員がおっしゃったように長期継続的な観測システムの構築ですとか、人材育成ですとか、ほかの面についてもあらゆる意味で地球観測システムを統合する必要があるという記載がございます。確かにそれに向けた取り組みでありますが、まず、皆さんがとられたデータがどこにあって、だれがどんなデータをとっているのかというマップのようなものをかちっとまずつくる。それをした上で、推進戦略に書いてありますような理念的な人材育成ですとか、機関同士の交流ですとか、そういったものにつなげていくという取り組みでございますので、視野に入れているものとしましては推進戦略に書いてあるものすべてを目指して、まずやる取り組みという位置づけでございます。
 ただ、それがこれでは読めませんというご指摘はごもっともですので、そういった説明をつけますとか、今おっしゃっていただいたようにデータという内容をタイトルにつけますとか、そういった必要な修正を今後検討していきたいと考えております。

【小池(勲)部会長】 
 背景の最後のところの総合科学技術会議のアクション・プランの引用は「地球観測データの統合化を進め」と書いてありますよね。ですから、これを受ければ地球観測データの統合でもいいんですけど、今言われたように全体をにらんで、その中で最初のステップとしてデータのほうをやるというお考えでしたら、やはり背景のところにそれを書き込まないと、これではそれ読めないので、どちらかにしないといけないですね。

【福井推進官】 
 おっしゃるとおりだと思いますので、背景のところで、戦略にも書かれておりますんで、行く行くは地球観測システムの統合というのをにらんだ第一歩ですので、背景のところで何か。まずはデータの統合化からというような記述を書き加えたほうでいければと思っております。

【小池(勲)部会長】 
 そうですか。どうぞ。

【高藪委員】 
 今の点なんですけれども、申しわけありません。ここに地球観測データの共有・統融合としてしまえば、「地球観測システムの統合による」は残したまま、データの前に地球観測を入れると、中身がはっきりするかなと。今回は地球観測データのところ。2章のタイトルのデータを地球観測データにしてしまえば、今ご説明なさった問題が解決するのかなと思いました。「による」でなくて「のための」ですか、地球観測システムの統合のための地球観測データの共有・統融合。

【小池(勲)部会長】 
 いかがですか。

【福井推進官】 
 検討してみます。今申し上げていたところは、資料2-2のところの背景で、表題が地球観測システムで、具体的な方策はデータですよというところのギャップというか、地球観測システムの統合に向けた第一歩がデータ統合というような形のことを背景のところで述べてみることを検討しようかということを申し上げております。

【小池(勲)部会長】 
 先ほどお認めいただいた方針の第2章は、システムの統合によるデータの共有という名前になっていて、地球観測システムの統合に当たってのいろんなことが書いてあって、その中の最初のステップとしてという位置づけになっているんですね。

【福井推進官】 
 そうですね。

【小池(勲)部会長】 
 ですから、こちらのほうの2-2もそういうふうな形で書かれればわかりやすいと思いますが、今の書き方ですと、これはちょっと表題と中身がずれてしまっている。

【福井推進官】 
 そこは背景でちょっと説明しようかなというふうに。

【小池(勲)部会長】 
 これは、後どういう扱いになりますでしょうか。

【小池(勲)部会長】 
 これは、この部会どまりの話ですね。

【福井推進官】 
 部会どまりです。これに基づいて別添の形で私たちがやらせていただくものの後ろ盾になるというものです。

【高藪委員】 
 先ほどの90%のところなんですけれど、申しわけありません。アクション・プランは、私たちが何か言えるものではないのでいいんですけれども、それを取り込んだ先ほどの実施方針のところですけれども、今一緒に議論していただくということで、統合データの位置づけというのはわかりましたけれども、やはり逆に全体というところがよくわからないわけですよね。統合データが全体に占める割合を90%にする、全体という意味のほうがわからないですし、あと90%にしなければならない必然性がよくわからないので、こことしては特に90%を載せる必要があるかどうか。私は、どちらかというと90%の数値目標を出すよりは、統合化を進めることは重要なこととしても、統合化を進めて、その統合データの共有や利用推進を図るほうが大事なんではないかと。数値目標を立てろとよく言われると思うんですけれども、現実的になりますと、その90%という数値を出しておくことがちょっとむなしいんではないかなと思いますので、むしろ、現実的な目標を部会としては立てていただきたいなと。申しわけありません、前回出張中で出られなかったので、今申し上げているんですけれども、よろしくお願いします。

【小池(勲)部会長】 
 杉本委員、どうぞ。

【杉本委員】
 とても似たようなことなんですけれども、大学で地球観測をやっている者として、せっかく実施方針の最後のところに大学の連携を可能とする仕組みを整えというような、大学としてやっている、国策としてトップダウン的にやっているものではなくて、ボトムアップでやっている内容、そういうものが今の段階では全く取り込まれていないということを前提に、これを書いていただければいいんではないかなと思います。
 つまり、また同じことなんですけれども、90%の分母が何であるかということなんですけれども、分母に今、おそらく大学の個人の研究者が個人としてやっている内容が入っていないのは明らかですので、それを含めますと、内容とか、数とかを考えますと、個人でやっているものは小さくて、微々たるものよということでは決してないと思うんですね。何メガバイト、何ギガバイト、テラバイトというようなことで言えば、当然、衛星のデータなんかのほうがとても大きいと思うんですけれども、例えば個人の方が地上の観測データを集めている、その数、重要性を考えると、決して無視できない数、内容がございますので、それを前提にこの記載を書いていただければというふうに思います。

【小池(勲)部会長】 
 この実施方針のところを私ももう一遍読んでみると、これも引用になっていますので、これは、もう責任は向こうにあって、こちらにはないので、されているんだから怖いんですけれども、ただ、今、杉本委員が言われたような全体を占める割合、こちらとしてこれを受け取って考えるときに、全体とは何かという話は、やはり非常に大事で、ここは各府省の研究所がやっているものだけではなくて、地球観測ですから大学とかそういうのを全部含めた形で、それに対してどうしていくかということはきちんと議論しなければいけないというふうに思いますので、それに関しては、この文章にそういうところを少し追加するということで、そこは大事な点だということをコメントすることが必要ではないかというふうに思います。そちらからいきましょう。

【安岡委員】 
 これ、前回の議論のときに、たしか谷さんがお答えになられたと思いますが、最終的なゴールは地球観測システムの統合である、その一歩手前にデータの統合がある。さらにその一歩手前にメタデータの整理がある。ともかくそれを今回やりましょうというのがこの資料2-2で書かれていることで、メタデータの場合にはデータそのものではありませんから、90%というような数値には当然関係しないという理解だったと思います。
 当然、この2-2の資料が対象としているのは大学も含んでの話だったというふうに記憶しています。つまり、大学が持っているデータをメタデータ作成支援という、これ2.の(2)に書かれていますが、こういうものを使って、どこに何があるかだけは大学のデータも含めて調べたい。それをデータベース化してDIASに入れたいということを言われていたというふうに記憶しています。ですから、この資料2-2から地球観測システムの統合までは2ステップぐらいあって、その真ん中にデータ統合がある。さらにその先にシステムの統合があるという理解だったのではないかと思います。

【深澤委員】 
 今、安岡さんがおっしゃったのと全く同じ意見で、実は僕も前回、GEOSSの会議にいなかったんですけれども、その後、谷さんに質問した限りでは、まずメタデータ、そのメタデータというところには大学も入っている。メタデータで登録されたうちのデータがどこまで統合されるか。要するにさらに一歩上の、データが情報に変わるわけですけれど、そこまでが90%なのだ、持っていくのだという解釈に私は聞いていたような気がします。ですから、結構、分母ははっきりしているかもしれません。だから、メタデータが登録されなければすぐ90%なんですけれども、そのような理解だったと僕は思っていました。
 あともう一つ、せっかくポンチ絵で具体的な進め方があるので、ちょっとお尋ねしたいんですけれども、これは、予算がついた場合には来年度から動き出すと考えてよろしいですか。

【福井推進官】 
 もう既にDIASへの委託というのは予算がございまして、この取り組みというのは、先ほど申し上げましたが、今度の実施計画の取りまとめを始めるころということなんで、来年初頭ぐらいからと考えております。
 あわせて申し上げますと、先生方からいろいろお話しいただきましてありがとうございました。いろんな誤解もあって、まさにおっしゃるように、まずはメタデータからということで、データは持ってくるんですかという質問がかなり来ておりまして、そういう意味では、まずはメタデータからということでございます。
 分母につきましては、基本的には公的資金が行っているようなところということで、この2枚目の紙にも関係府省・機関、大学等というふうに考えてございます。以上です。

【深澤委員】 
 続きがあっていいですか。ちょっといいですか。

【小池(勲)部会長】 
 どうぞ。

【深澤委員】 
 ありがとうございました。ポンチ絵の中で具体的ということで、データ統合・解析システムを今DIASとお呼びになったんですけれども、これは、もうDIASなんですか。というと、非常に時間が限られたところでしか、このシステムは動かない。

【福井推進官】 
 現時点では、そういうふうに考えてやっていこうと思っています。

【深澤委員】 
 そうすると、DIASがなくなるとなくなる。

【小池(勲)部会長】 

 いや、それでは困る。

【深澤委員】 
 というのが、ちょっと心配なんですけれどね。

【小池(勲)部会長】 
 これは、私は、文部科学省がやるというふうに思っていますけど。地球観測推進部会が主体的にやると。

【福井推進官】 
 そうです。

【小池(勲)部会長】 
 その事務局は文部科学省である。ですから、DIASは、今プロジェクトですけれども、これは、かなり長いものとして考えられていると。そうですね。

【福井推進官】 
 はい。

【深澤委員】 
 わかりました。とても大事なことなんで、よろしくお願いします。

【福井推進官】 
 ありがとうございます。

【井上委員】 
 ここに書いてある実施機関というのは大学も含むようになっているけど、大学の場合には機関としてやっているように思えないんですよね。だから、その場合には個人というのも含めて理解するんですか、それとも別の理解なんでしょうか。

【福井推進官】 
 先ほど申し上げました公的資金が行っているところということが1つのメルクマールではないかと思いまして、基本的には、まずやってみて頑張って集めましょうということなんで、先に枠を決めるより、できるところからどんどんやっていきたいなというのが趣旨ですが、でも枠はどうなんですかと言われれば、公的資金が出ているところということになります。
 ですので、トップダウンのものはもちろんでしょうけど、ボトムアップで応募してやっていらっしゃるものがどうかというのはあると思いますが、そこは、そういう境界領域、公的資金なのか、それとも個人でやっていらっしゃるものなのかというのは、やっていく中でちょっと考えていくことになるかと思います。

【小池(勲)部会長】 
 公的資金という場合は、公的な研究資金という場合と運営交付金のようなお金ですね。運営交付金は、国立大学にもう全部入っていますので、そうすると個人でやっていようが何でやっていようが入ってしまうので、その辺は、多分、大型の大学で大型のプロジェクトをやられていて、比較的捕捉しやすいものからやっていく、現実的には多分そういう格好になると思うんですけれども、なるべく幅広く網羅したいというのが趣旨ですね。

【福井推進官】 
 そうですね。そこは、またこちらでも検討して、また先生方のお知恵もかりながらやっていきたいというふうに思います。

【小池(勲)部会長】 
 どうぞ。

【寶委員】 
 関連しまして。資料2-2の2の(3)のところに登録作業というのがあるんですけど、今、実施機関とは何かという定義のお問い合わせもありましたけれども、例えば大学の研究者が研究室なり、あるいは研究所なり、機関全体でもいいですけれども、データを持っていたとしても、それがURLにちゃんと載せて公開できるような形になっているかどうかというのも怪しいですし、データを持っていてもメタデータファィル的になっているかどうか。これはメタデータ作成支援ツールがあるから、それを使ってつくるんだということだろうと思いますけども、いろんな機関に、実施機関らしきところに呼びかけてもらわないといけないと思うんですね。いきなり登録と言われても、どういう観測で地球観測データを集めたいので、かつそのデータを統合していきたい。将来的には地球観測システムというものを構築したいということで地球観測データを集めたいんだということであれば、そういう趣旨を各実施機関に言っていただいて、実施機関として参加し得る基準ですとか、あるいはデータの内容のクオリティーですとか、フォーマットとか、そういったものもある程度示していただかないと、いきなり登録作業と言われても、言われたほうも困りますし、呼びかける側もどういうところに声をかけていいのかわからないんじゃないかなと思うんです。その辺、具体的な実施に当たってはご検討いただきたいと思っています。以上です。

【福井推進官】 
 ありがとうございました。こちらにはメタデータの作成の支援については書いてございますが、おっしゃるようにもっと前段階の趣旨、基準、内容というのを登録していただける方に説明しなきゃいけないというのはおっしゃるとおりでございますので、そういう形を検討していきたいと思います。

【小池(勲)部会長】 
 この資料2-2に関しましては、もう一度文章を直して、これも委員の先生方にお送りいたしますので、それを見ていただいて、これは、ここの委員会限りですので、そこで議論して、しっかりした進め方の方針案をつくってやっていくという形にしたいと思いますけど、よろしいでしょうか。

【井上委員】 
 1点、ちょっといいですか。大学のデータを収集する1つの成功した例としてアジアフラックスとここにもちょっと書いてありますけど、あるんですね。それは、国立の機関とか大学なんかも含めて、本当に統合データベースにしているんですよ。これはどうしてできたかというと、そういうふうな研究者のグループが横の連携で、学会とかいろんなところの連携でできるんですね。ですから、もし本当に大学のデータ等を統合的に、あるいはデータベースとしてしっかりしたものにしようとするならば、学会をベースにしてそういうことを呼びかけて、そこに何らかの技術的、あるいは人的、資金的な支援をすれば、それで非常に簡単にとは言わないけれども、非常にスムーズに進むんではないかと私は思います。そういうことを考えていただければ、おそらく、全体というのも、大学を含めて、そして、90%という数字の計算の仕方はともかくとして、ほとんどがという意味で言えば、少なくとも20年までには実現すると思うんです。

【小池(勲)部会長】 
 はい。

【福井推進官】 
 大変ありがたいご意見ありがとうございました。確かに学会にお力添えいただくというのは非常にうまいシステムのような気がします。検討させていただきます。ありがとうございました。

【小池(勲)部会長】 
 はい。

【杉本委員】 
 一言だけ。利用に関してとても重要だと思うんですけど、全く書かれていないですよね。利用のほうはどう考えるのかということと、それから、利用者のニーズを吸い上げるシステムをぜひ何らかの形で進めていただければいいんじゃないかと思います。

【小池(勲)部会長】 
 はい。

【福井推進官】 
 まさにおっしゃるとおりでございまして、それも走りながら考えているところです。当座は得られたメタデータを、URLをもとにホームページで見られるような形というのが我々の議論ではあるんですが、そういった形から、あと、確かにニーズというのも重要な話で、それもしっかりと検討していきたいと思っています。ありがとうございました。

【小池(勲)部会長】 
 それでは、これに関してはもう一度書き直したものをお配りするということでご検討いただきたいと思います。
 ちょっと時間が過ぎてしまいましたけど、きょう、議題がその他でもう1件ございます。それは、お手元に配付しております北極研究検討作業部会の報告書の中間取りまとめ(案)というのが出ております。申しわけありませんけれども、これ事務局のほうで手短にご説明お願いいたします。

【福井推進官】 
 時間も時間ですので、手短にご説明申し上げます。
 ことしの5月20日に、この部会で設置いただきました北極研究検討作業部会でございますが、7月に3回検討を行いまして、中間取りまとめの議論を行ってまいりました。まだ成案は得られておらず案のままですが、かなり最終段階に来ております。ただ、まだ案の段階ということで、本日は机上配付のみとさせていただきましたが、簡単にこの案をご説明申し上げます。
 まず、目次をごらんいただきますと、序文のところで、今回こういう検討を行った背景を述べてございます。北極における継続的な観測が重要でありますとか、雪氷圏の観測が重要、その他、今回審議を行う背景を書いてございます。
 北極圏研究の現状、第2章でございますが、まずは我が国における北極圏研究の現状ということで、国立極地研究所やJAMSTEC等、あと大学さんの取り組みをレビューしているということでございます。
 2章の2ですが、北極圏研究の国際的な枠組み、ここでは国際北極科学委員会等の北極圏研究に関する国際的な枠組みをレビューしております。
 あと3番目は、諸外国における北極圏研究体制、北極国、非北極国にかかわらず主要国の研究体制をレビューしております。
 3.ですが、我が国の北極圏研究の将来戦略ということです。1番目が北極圏研究における戦略的重要課題、モデリング研究と観測研究の共同による気候モデルの高度化、あるいは、それを支える北極気候変化の現象の解明と、影響の評価に重点化した取り組みを推進ということをうたってございます。
 2.ですが、まず、いろんな研究所、2章のほうでレビューいたしましたが、やはり協力することが必要であろうということで、北極圏環境研究コンソーシアムを設立しましょうということをうたってございます。さらに、そこから具体的な研究を、観測モデル研究を行うものとして北極圏総合研究プロジェクトを創設するということです。
 4.目が観測の強化ということでございまして、スバールバル観測拠点の充実や研究観測船「みらい」による観測の強化等を書いてございます。
 最後は、国際協力ということですが、国際共同研究計画やアラスカ大学国際北極圏研究センター等を含む国際研究拠点の活用を推進しましょうということが記載してございます。
 中間取りまとめ、案がとれましたら、また皆様のところにメール等で送付しようと思います。作業部会のほうは、今後もこの中間取りまとめの具体化を図るため引き続き検討していくということでございます。
 簡単ですが以上でございます。

【小池(勲)部会長】 
 ありがとうございました。かなり精力的に活動していただいて、中間取りまとめまでいきましたけども、まだ、これから成案ということで、これをリバイスしていくと。

【福井推進官】 
 ほとんどまとまっているところなんですが、あと少しというところです。

【小池(勲)部会長】 
 ということです。これに関してはよろしいですね。
 そうしましたら、申しわけありません、私、時間を間違えてちょっと過ぎてしまいましたけれども、きょうの議題はこれですべてでございますけれども、最後に事務局から何かございますでしょうか。

【福井推進官】 
 本日はお忙しいところありがとうございました。すみません、個人的にもいろいろ大変有用な意見をいただき、今後の業務に生かしていきたい。また、ご相談申し上げたいときはよろしくお願いいたします。
 次回につきましては、未定でございますが、またご連絡差し上げます。本日の議事録は、後日、事務局よりメールで委員の皆様にお送りさせていただきます。修正等あれば、ご指摘いただければと思います。最終的には文部科学省ホームページに掲載することで公表させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 また、毎度のことでございますが、旅費手当の確認についての1枚紙をお配りしてございますので、お手数ですが、ご確認いただいた後、お帰りの際に事務局にご提出していただければと思います。
 以上でございます。

【小池(勲)部会長】 
 ありがとうございました。
 それでは、これで地球観測推進部会の第7回の会合を終わりにしたいと思います。どうもありがとうございました。

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