有信委員: |
企業にとっては、ScienceとTechnologyは異なる。そのため、
ScienceとTechnologyとの関係
に加え、
我が国の技術のベンチマーク
国が持つべき技術とは何か
について議論すべきだと思う。 |
安西委員: |
安全保障という観点からの議論を行うべき。具体的には、
多国間の安全保障の力となる技術
国際社会の安定に貢献する技術
人心を結集する技術
について議論すべき。特に、日本は人材が宝であり、技術と人材とをからめて議論すべき。 |
伊賀委員: |
全産業に対して製造業の割合が下がっている現在、
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どのように長期的な支援を行うべきか |
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知的所有権の個人帰属化、国外への流出など、仕組みが悪くて損をしている部分についての検討 |
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大量生産する商品ではこれからは他国に太刀打ちできないため、感性を活かした技術の育成 |
などについて検討すべき。また日本の得意分野、たとえば電子顕微鏡などの精密機器でも安心していられない。基幹技術として位置づけて強化すべきではないか。 |
池上委員: |
第1期計画の17兆円、第2期計画の24兆円の成果がどのように上がっているのか。日本のハードウェア(産業)は10年先まで大丈夫だが、ソフトウェア(産業)は現時点でも問題。また、人材問題が指摘されることが多いが、昔と変わっておらず、心配することはない。 |
井上委員: |
世界の中で、日本がどういう位置を占めるのかという観点から議論すべき。その際、戦略との一致性とともに、根幹性という視点から議論すべき。 |
桐野委員: |
ライフサイエンスは、ヒトとは何なのかという学問である。本委員会の議論に含めていただきたい。また、国の力(品格)を議論できないか。 |
柘植委員: |
科学と技術は分けるべき。科学は文化作りなので、投資回収的な枠をはずして振興政策を堅持すべし。技術は文明=産業つくりの手段として出口設計を計画に。そのために、日本の21世紀の設計を行い、その際、技術を手段として位置づけるべき。また、3E(Economy, Environmental, Energy)のセキュリティ、国のセキュリティについても議論すべき。加えて、日本人は計画を作るのは上手いが、実行力に欠ける。この点についても議論できないか。 |
永松委員: |
国として重要な技術には、
国が重点的に資源配分を行い、外部者に行わせるもの
国が自ら行うもの(資源・エネルギー・環境、安全・安心)
があると思うが、本委員会の議論は主に に関するビッグ・プロジェクトが対象であると思う。
また、省庁を越えた産学連携や、一般技術と防衛技術の区別なしに安全・安心の議論も行うべき。 |
西尾委員: |
縦軸にどのようなフィールドの学問があるのかを、横軸に国の政策(ビジョン)を位置づけて議論してはどうか。 |
野中委員: |
第1、2期と同軸の議論なのか。単純な予算付けのためのプライオリティー設定を「戦略」とは呼びたくない。「科学技術」で
国際的にどんなポジションをゲットしたいのか
そのために国内の規制、慣習、権益、などの壁をどう破壊するか、構築するか
私見だが、地球に通用する人類の「安心と安全」に寄与する国になるというのがひとつのキーワードだと思う。 |
馬場委員: |
3つの視点が必要。具体的には、以下のとおり。
国際的視点(今後もTop5に入る)
国内的視点(少子高齢化、国民の安全・安心にどのように対応するか)
個人的視点(快適な生活環境) |
米倉委員: |
本委員会の議論は、資源のシフトにつなげるべきであり、報告書にもそれを引き起こすような記述が必要ではないか。また、仕組みが悪いことに対応して、マネージメントの理念を導入できないか。 |
小宮山主査: |
いただいた意見を踏まえ、事務局と現実的な今後の進め方を検討したい。 |
<次回は、7月下旬に開催する方向で調整する旨、事務局より連絡。>