平成23年9月現在
情報統合基盤技術による社会システム・サービスの最適化のための基盤技術開発
平成24年度~平成28年度
高効率化・省エネルギーや安全・安心の確保をはじめとした様々な課題達成に資するシステムとして、課題達成型IT統合システム(実社会情報を集約し、課題達成に最適な解や行動を導き出し、実社会にフィードバックする高度に連携・統合されたITシステム)を構築するため、情報統合基盤技術の高度化に向けた研究開発を行う。
例えば、(1)高効率化・省エネ、(2)安全・安心の確保の課題に対応するため、以下のような情報集約・処理システムのシステム設計とシステムソフトウェアの開発及び実証研究を行う。
なお、関係府省等による既存のシステムは最大限生かしつつこれらを前提として研究開発を実施することとする。
第4期科学技術基本計画では、科学技術政策により、人類社会が抱える様々な課題への対応を図るものとしているが、本施策は様々な課題に対応して課題達成型のIT統合システムを構築するものであり重要と認められる。例えば、高効率化・グリーン化や安全・安心の確保等の課題への対応に貢献するものであり、必要性・緊急性も高い。
例えば、グリーンイノベーションの観点では、東日本大震災後に電力不足等の問題が顕在化した。省エネルギーという課題に対応して、情報科学的なアプローチにより社会システム・サービス全体の高効率化を促進することの出来るIT統合システムを構築することは極めて重要と認められ、その必要性は高い。
また、災害対応の観点では、復興構想会議の提言で、災害時の被害を最小化する「減災」の考え方の重要性がうたわれており、今回の大震災のように未曾有の大災害が生じた場合でも、被害の低減や災害時のオペレーションの効率化、避難行動等の最適化につながる情報提供の強化が図られるような基盤技術の開発は重要と認められる。
本プロジェクトに関連しては、以下のことから十分な有効性が認められる。
本プロジェクトについては、以下のことから十分な効率性が認められる。
本事業の成果として、高効率化・省エネ、安全・安心の確保等の各課題に対応した情報統合基盤技術の確立と社会実装が期待でき(例えば、災害等に強い安心・安全な社会の実現及び都市レベルでの環境負荷等の全体最適化の実現)、有益な事業であると判断できる。
なお、研究開発の実施にあたり、以下のような点に留意することが必要である。
北畑、鈴木
メールアドレス:jyohoka@mext.go.jp
-- 登録:平成23年11月 --