航空科学技術委員会(第64回) 議事録

1.日時

令和2年1月20日(月曜日) 15時00分~17時00分

2.場所

文部科学省 5階 5F2会議室

3.議題

  1. 研究開発プログラム評価について
  2. 研究開発ビジョンに関する今後の方向性について
  3. その他

4.出席者

委員

科学技術・学術審議会臨時委員  李家 賢一【主査】
科学技術・学術審議会専門委員  佐藤 哲也
科学技術・学術審議会専門委員  髙辻 成次
科学技術・学術審議会専門委員  武市 昇
科学技術・学術審議会専門委員  戸井 康弘
科学技術・学術審議会専門委員  冨井 哲雄
科学技術・学術審議会専門委員  松島 紀佐
科学技術・学術審議会専門委員  山内 純子
科学技術・学術審議会専門委員  和田 雅子

文部科学省

研究開発局宇宙開発利用課長  藤吉 尚之
研究開発局宇宙開発利用課宇宙連携協力推進室長  平田 容章
研究開発局宇宙開発利用課課長補佐  宮川 毅也

(説明者)
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
航空技術部門長  佐野 久
航空技術部門航空プログラムディレクタ  村上 哲

5.議事録

1.開会

【宮川課長補佐】 それでは、定刻より二、三分早いですけれども、委員の皆様おそろいでございますので、ただいまから科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会航空科学技術委員会第64回を開会いたします。
本日は、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。私は、事務局を務めさせていただく宇宙開発利用課の宮川と申します。
委員会開始に当たり、本日は、航空科学技術委員会の委員11名中9名にご出席いただいておりますので、定足数である過半数を満たしていることをご報告いたします。
続いて、本日の出席者でございますが、個別のご紹介はお手元の座席表をもって代えさせていただきます。
続いて、資料の確認ですが、今回もペーパーレスで行わせていただきます。本日の配付資料につきましては、紙でもお配りしている議事次第の記載のとおりでございます。また、これら資料の全てはタブレットPCでご覧いただけますので、タブレットPCの画面上をご確認ください。また、タブレットPCに不具合が生じた場合や操作方法が不明な場合には、事務局に適宜お申しつけください。
ただし、議事次第、資料64-1-2、資料64-2-1については、紙でもお配りしております。また、机上配付資料として、座席表、紙ファイルの参考資料集、それから冊子のJAXA航空技術研究の最新成果ということで後ほど議事の最後にご紹介させていただきますが、これらについても配付させていただいております。資料の不足等がございましたら事務局までお知らせください。
それでは、以後の議事に関しましては李家主査にお願いいたします。

2.議事

(1)研究開発プログラム評価について
【李家主査】 皆様、今日はお忙しい中、お集りいただきましてありがとうございます。第64回航空科学技術委員会を始めさせていただきます。
議題の1番目、研究開発プログラム評価についてということで、これは、前回の63回の委員会の後で、委員の皆様からいただいたコメントをもとに事務局が評価票の案を作成しておりますので、まずは事務局からその評価票の案の説明をしていただいて、その後、この評価の内容や今回初めて行ったプログラム評価の仕組みの改善についての議論に移りたいと思います。
では、事務局からご説明をお願いいたします。

【宮川課長補佐】 今、李家先生からもありましたとおり、本議題は、計評分科会策定の研究開発計画に位置づけられており、第10期において試行的に実施するとされている研究開発プログラム評価に関するものでございます。
10月24日、前回の第63回航空科学技術委員会の議論やその後委員の皆様から頂いた気づき事項をまとめましたので、まずはこれをご紹介して、その後、ご意見を頂ければと思います。また、今回は本年度の2回目ということで、初年度の試行的実施を一巡させるという意味でも、本日の結果を計評分科会にご報告させていただきたいと考えております。
まず、参考資料1、2でございます。こちらは、第63回の委員会でも配付させていただいた計評分科会での会議資料でございまして、ご説明は省かせていただきますが、今回のプログラム評価試行実施の概要となっております。
第63回の委員会以降でございますが、事務局にて方針を整理させていただきまして、11月の半ばほどに、委員の皆さまに改めて評価票の気づき事項の記載をお願いしたところでございます。分科会の決定事項に従いつつ、航空科学技術分野の特徴を踏まえて実施するという方針のもと、進めさせていただきました。
具体的に申し上げますと、航空分野についてはJAXAが科学技術の研究を実施しておりますが、その実施内容につきましては、独法評価と政策評価、あとは行政事業レビューといった複数の評価が走っています。その上で、この航空科学技術委員会におけるプログラム評価が航空科学技術の専門家による評価であることも踏まえ、評価時点以降の業務の進め方や方向性について大局的な視点からの技術的な助言や提言を中心に評価を頂くことが適切であろうということで、昨年の年末以降お願いしていたところでございます。
第63回の委員会で頂いたコメントで、情報が足りないとされていた部分につきましては、タブレット資料の64-1-3の一番最後に補足2としてJAXA航空事業の役割とTRLの関連ということで、JAXAの担うべき役割を記載させていただきました。また、参考資料の3から5でございます。独法評価について業務実績に関する評価が参考資料3、参考資料4として政策評価、参考資料5として行政事業レビューです。行政事業レビューは、財政上、国の税金の使い方が適切であるかという観点のレビューでございます。具体の内容につきましては、事前に配付させていただいたこともありまして、これも省かせていただきたいと思います。
それでは、評価票に移りたいと思います。資料64-1-2をご覧ください。
本資料につきましては、黒字をベースにところどころ赤字あるいはグレーの取り消し線がございますが、研究開発課題の評価と同様に、黒字がもともとの記載でそのまま残っているもの、赤字が前回63回の委員会時点の記載から追加したもの、そしてグレーの取り消し線が63回時点の記載から削除したものとなっております。基本的に、赤字による追加あるいはグレー字による削除は委員の皆様から頂いたコメントによるものですが、一部、文章上の整理ということで事務局にて手を加えさせていただいている部分がございます。
プログラム評価票の修正事項について順を追ってご説明させていただきたいと思います。
まず、1ページ目ですが、「社会からの要請に応える研究開発」については、冒頭部分に評価対象年度、今回でいいますと平成30年度の主な実績を加えさせていただくとともに、2パラグラフ目の「本研究開発は、」以降は、基本的には文章上の整理をするということと、あと一番下ですけれども、「国際競争力の強化」についても成果として上がっておりますので、これに関する記載を加えております。
2項目目の「コアエンジン技術の研究開発」については、基本的には文言上の整理をさせていただいたところでございます。
次の3項目目の「次世代を切り開く先進技術の研究開発」については、先ほどの社会からの要請に応える研究開発と同様に、まず冒頭に、平成30年度の成果を加えさせていただいております。その次の63回の委員会時点にもあった記載につきましては、文言の整理とともに、2ページ目の下から3ページ目の上ですが、超音速に関する具体的な研究の内容が抜けておりましたので、追記をさせていただきました。また、この次世代を切り開く先進技術の研究開発のターゲットは主に超音速と電動になりますが、おおむね2040年代以降の将来航空輸送のブレークスルーの実現を意図したものでございます。以前の記載には年代の部分がなかったので追記させていただいております。
続いて、「航空産業の持続的発展につながる基盤技術の研究開発」でございますが、まず冒頭に、前の2項目――社会からの要請に応える研究開発と次世代を切り開く先進技術の研究開発と同様に、平成30年度の成果について記載させていただいています。また、その次のパラグラフについては、文章上の整理をさせていただいたところでございます。
3ページ目の一番下から約1ページ半ほどについては、研究開発プログラムの評価に当たっての気づきということで、委員の皆様からのご意見やご指導をまとめたものとなっております。今回、さまざまなご意見を頂きましたが、おおよそ四つに分類して整理させていただいております。一つ目は、研究開発の成果を総覧してどうであるかということです。二つ目は、それらを踏まえて、今後の取り組みの方向性についてどういう方向性で行くべきかというご示唆についてです。三つ目は、4ページ目の下からですが、システム改革との関連ということで、研究開発プログラム評価自体は直接のターゲットは研究開発の内容そのものでございますが、それに行うに当たって必要となる予算や人的資源、あるいは施設面も密接に関わってくるところでございまして、その辺に関連するご助言をこのシステム改革との関連の場所に整理させていただいています。また、最後に、これは試行的実施のこの2年間特有なのかもしれませんが、研究開発プログラム評価の仕組みをどう改善していくかについてもご意見を頂いておりますので、一つのまとまりとして整理させていただきました。
では、頂いた気づき事項について簡単にご説明いたします。
研究開発成果の総覧としましては、全体として、計画に貢献する価値の高いものであるという評価を頂き、その下の3項目は、社会からの要請に応える研究開発、次世代を切り開く先進技術の研究開発、航空機産業の持続的発展につながる基盤技術の研究開発という大きな3項目のそれぞれについて評価できる点を抜き出していただいています。
また、大きな2項目目の今後の取り組みの方向性についてでございます。最初に、大きな全体の話として、「人間中心の社会(Society5.0)の実現に向け、航空科学技術分野から、これに関する課題抽出と研究開発を行うことが重要である」ということ、そして、その下に、各事業について、先日10月24日に航空科学技術委員会として取りまとめていただきましたが、研究開発ビジョンの中間取りまとめの柱に関連して、現行の研究開発計画の内容を踏まえ、今後どういった観点が必要になっていくかということでございます。具体的には、委員の皆様お馴染みになったかと思いますが、参考資料6の中間取りまとめ資料の黄色のステージの「優位技術を考慮した研究開発戦略」、「異分野連携も活用した革新技術創出」、「出口を見据えた産業界との連携」という、この3点について、十分留意して取り組むようにということでございます。
これらに加えまして、3項目目ですが、「各事業の連携による相乗効果や更なる貢献の可能性を考慮して研究開発を進めるべきである」ということ。
あとは、4項目目ですが、「技術のための技術や手段の目的化等に陥らないよう、計画の最終的な目標の意識、社会のニーズへの適合の確認を絶えず行っていくべきである」ということで、出口を見た研究開発を行うべきであるという意見を頂きました。
また、これも研究開発期間の後の話でございますが、「研究開発期間の完了後における成果の速やかな技術移転のため、現在も事業の実施期間中から構築を開始しているメーカーとの協働関係を、継続的に発展させるように」取り組むべきであるというご意見をいただいております。
そして、4ページ目の下ほどからのシステム改革との関連でございますが、これは、先ほども申し上げましたとおり、直接の対象ではないという一方で本件には重要であるので、今後、こういうシステム改革との関連についての記載をどのように行っていくべきかということは計評分科会での検討を注視してまいりたいと思います。ただ、現時点で我々事務局としても重要だと考えておりますので、評価票に掲載する方向で案を作成しております。
一つ目としては、「研究予算と人的資源の事業間の大きな偏りの有無、それらの配分に関する改善の余地について、常に注視していくべきである」ということで、適切に資源を配分していくべきだというご意見です。
もう1個が、研究開発課題の評価、つまり重点課題に対して事前評価・中間評価・事後評価を行う対象の研究開発課題がない「航空産業の持続的発展につながる基盤技術の研究開発」、数値計算といった内容でございますが、そこに関してすぐれた成果が出ていることに鑑み、そういった事業に対しての「十分な予算措置、人員配置を行っていくことが重要である」という評価を頂きました。
最後に、研究開発プログラム評価の仕組みの改善でございます。これも、試行的実施期間に特有のものかもしれませんが、今回におきましては、評価票に現時点で書くことによって分科会に適切にフィードバックさせていただくことを考えています。
その内容としましては、その下に記載した四つの点について評価することを検討してはどうかということで、一つ目が「優位性や進捗状況を諸外国と比較・評価した結果に基づく処置(事業進捗の加速等)の要否について」、二つ目が「基礎基盤的な事業における人材力の維持・強化及び挑戦的な技術課題を創出するための活動について」、三つ目として「開発した技術の活用先(具体的な事例による)について」、そして最後に「効率的な研究開発のための課題間のコミュニケーションについて」ということです。直接の課題の成果よりも1歩外側の部分についても評価の対象としてはどうかという意見を、複数の委員から頂いたところでございます。こちらについても、分科会にフィードバックしていきたいと思います。
以上が、評価票の事務局で作成した案のご説明でございます。本日も引き続きご意見を頂戴できればと思います。よろしくお願いいたします。
事務局からの説明は、以上でございます。

【李家主査】 ありがとうございました。
それでは、ただいまのご説明に関してのご意見等、それから全体をもう1回見直して、このプログラム評価票を今後どういうふうに使われていくかといったところもありますので、この評価の手法等についてご意見がありましたらお願いいたします。いかがでしょうか。
では、私から。今ご説明を伺っていて気づいた点なのですが、4ページの一番下のシステム改革との関連の最後のポツのところ、「基盤技術の研究開発の研究成果や」という文章について。先ほどのご説明ですと、いい成果が出ているから十分な予算措置を行うことが重要と読めるような気がしましたが、多分ここで言いたいことは、基盤技術の研究開発をしっかりやってそれがそれ以外の研究課題等の進捗に非常に有益な効果を出しているということであって、そのようなことを言ったほうがいいと思うのですが、いかがでしょうか。
よろしいですか。あと、何かご意見ありますでしょうか。

【和田委員】 研究開発プログラム評価の仕組みと改善のところで、以下の点を検討してみてはどうかということで四つほど課題が挙げられています。こちらは、それぞれ必要で、改善としてはいろいろな形で効果が出るのではないかと思いますが、その一方で、これは、どの段階でこの改善を……。今回の段階で取り組んで記載していくのか、それとも、これから先の課題として一応こういう形のものがあるということでこの四つの項目を挙げておくにとどめるのか。それが気になったところなのですが。これをもっと詳しく話していく必要性があるかどうかということです。

【宮川課長補佐】 プログラム評価票自体が、そもそも、資料64-1-2の1ページ目から3ページ目の最後の部分にある、中目標の中の事業ごとに対して、それが研究開発計画と照らし合わせてどうかという内容になっていて、研究開発プログラム評価の仕組みの改善であるような点を評価するように必ずしもなっていないというところで……。

【和田委員】 その課題を挙げているということですか。

【宮川課長補佐】 はい。これを、例えば、次期の研究開発計画に記載して評価対象になるようにするのか、あるいは、引き続き気づき事項として挙げていくようにするのかという、その整理付けも含めてどう取り扱っていくべきかという点は、計評分科会の事務局とも協力しながら考えていくことを事務局としては考えています。

【和田委員】 分かりました。

【李家主査】 ほか、いかが。

【髙辻委員】 確認というか整理の仕方だけなのですが。4ページ目の下から4ポツ目、「技術のための技術や手段の目的化等に陥らないよう、計画の最終的な目的の意識、社会のニーズへの適合の確認を絶えず行っていくべきである」と、5ページ目の研究開発プログラム評価の仕組みの改善の上から3番目の横バーの「開発した技術の活用先(具体的な事例による)について」と、わりと似たような性質のことを言われているような気がします。そこで、一つの案として、「技術の活用先」というところを、4ページ目の下から4ポツ目の「社会のニーズへの適合の確認及び技術の活用先について絶えず評価を行っていくべきである」というふうにまとめることもできるような気がするのですが、いかがでしょうか。

【宮川課長補佐】 これは、委員の皆様から頂いたコメントを少し圧縮というかエッセンスを抜き出した点もあって、もともと別のコメントではあったのですが、二つの観点があろうかと思います。一つが、4ページ目に記載させていただいているとおり、文部科学省あるいはJAXAとして今後どういう方向性で取り組みを進めていくべきかというサジェスチョンという観点、そして、それをこのプログラム評価の中でどう評価していくかという観点、その両方があると考えています。記載の内容としては、確かに技術の活用先についてという似たような内容になるのかもしれないのですが、航空科学技術行政の取組という点と評価の中でどう取り扱っていくかという点の2面があるので、ここは整理の問題かもしれないのですが、両方あることだけをもって記載がおかしいということには必ずしもならないと考えています。
その上で、委員の皆様にご判断をお願いできればと思います。

【武市委員】 確認だけですが、ここに書いてあるのは、今回、委員から募った意見を全て羅列しているだけの状態ですよね。

【宮川課長補佐】 はい、一部編集をさせていただいていますが。

【武市委員】 ここから先で、またもう一段階まとめてから出す感じになるのですか。

【宮川課長補佐】 今日頂いた意見を踏まえて、絞るものは絞るということもしたいとは思います。ただ、今回は、第10期の間――本年度、来年度をかけては、試行的実施という位置づけで評価を回すといいますか、1年間かけて委員会で実施をして分科会に報告するというプロセスを確かめるという観点もあるかと思うので、今回頂いた意見をもとに修正はするのですが、一旦これで事務局には報告したいと考えています。

【武市委員】 つまりおおむねこのまま出してしまう。

【宮川課長補佐】 記載の変更をすること自体は問題ありません。

【武市委員】 分かりました。
そのほかですが、1ページ目の「コアエンジン技術の研究開発」と「次世代を切り開く先進技術の研究開発」は、何年分かの計画があってそれで進行しているのですよね。片や、研究開発プログラム評価票は単年度で毎年出てくるもので、そうすると、この貢献状況の欄には、対象の研究開発の位置づけが書いてあるのはいいのですが、30年度の分しか書いてないことになってしまうと思います。
本来は、最初から最後までの研究開発の計画があって、その中で本年度までにどこまでできている、或いはまだこれくらいの計画が残っている、といったことが、まず書かれるべきかとは思いました。そこは、ご検討ください。
その上で、単年度ごとの大局的視点という問題になっていくのかなと思います。

【宮川課長補佐】 その点についてはいろいろ難しいところもあると考えています。コアエンジン技術は重点課題であるものの、29年に研究開発計画の5年の計画期間に過不足なくとどまっているものでもないというところがあります。それは、航空のみならず……。

【武市委員】 そうすると、例えば、最初の研究計画からの多少の誤差はあるけれどもちゃんとそれを取り戻せますよというのがここで読み取れればいいということですよね。逆に、3ページの航空産業の持続的発展につながる基盤技術の研究開発のほうは、単年度で出せるものは出したほうがいいと思うんですね。こちらのほうは、JAXAの裁量の研究だと思うのでアピールすべきところはすべきと思います。

【李家主査】 今、2点ご意見が出て、最初の髙辻委員のご意見は一緒にしたらどうかということでした。つまり、気づき事項のところで別の気づき事項をそれぞれまとめているので、二つ似たようなものがあるけれども別の箇所に記載したらどうかと。その点はいかがでしょうか。まとめないで今のままでもよろしいでしょうか。取り組みの方向性のところで1回述べておいて、また評価の仕組みのところで同じようなカテゴリーの話が出てくることになるけれども、後々のことを考えると、評価の仕組みの改善を議論するようなときに項目が挙がっていると議論の参考になるということだと思うのですが、それでよろしいでしょうか。
はい、ありがとうございます。
それから、2点目の武市委員からのご指摘ですが、今、話を伺っていて、確かに資料を作っていくと段々分からなくなってくるものですが、左側から二つ目の事業名(事業期間)と書いてある中の事業期間のところで、コアエンジンだけが明確に定義されていて、ほかがブランクになっています。基盤はずっと行われていますからブランクでいいのですが、確かに、この事業名だと事業期間は書けないというわけですね。

【宮川課長補佐】 そうですね。「社会からの要請に応える研究開発」や「次世代を切り開く先進技術の研究開発」は、資料の64-1-1をご覧いただきたいと思うのですが、この中にはさまざまな研究開発が入っておりまして、特定の研究開発の期間を書くというわけでもないということです。あとは、現在の研究開発計画の期間になると平成29年から令和3年あたりになるかと思うのですが、そこは、自明というところもあるので、分科会事務局とも相談の上、特定のプロジェクトに関するものでないものについては、今、記載のとおりのバーを記載し、期間は書かないということで、一旦整理をするよう指導を受けているところでございますため、このような記載としています。

【武市委員】 単年度ごとの評価をするときに、じゃあ何を評価したらいいのですかという話になってしまわないですか。評価対象がさらにぼんやりしてしまうようですが。

【宮川課長補佐】 そこは、現在の研究開発計画の記載に照らし合わせ、この1年間にどんな成果を出したか、期待にどれだけ応えているかということを書くという理解のもと……。

【武市委員】 結局、研究計画全体の中におけるその年度の現状と成果ですか。

【宮川課長補佐】 はい。

【武市委員】 それが分かるような書き方が、こちらの右側の欄で必要になってくるのではないですか。

【宮川課長補佐】 現状と成果として今回、赤字で追加した前半のパラグラフで具体的な成果を書かせていただいて、その次に、それがどう貢献しているかということを書かせていただいたつもりです。

【武市委員】 その2パラグラフ目の中に、年度計画で進んでいることに関しては書けるのではないですか。例えば5年計画であれば、5年計画の研究開発の時間があるから、平成30年はこの位置付けのところをやってちゃんと予定通りの成果が出ていますと。それか、遅れているのであれば遅れているで。そういうことを書いた上でそれを評価しなければいけないのではないですか。

【宮川課長補佐】 そうすると、「社会からの要請に応える研究開発」であれば、今回、具体の成果は上のパラグラフにしか書いてないですけれども、重点課題として挙げさせていただいた課題のほか、大小の研究開発課題について記載しなければならなくなります。そうすると、年度の独法評価で記載させていただいているような記載をもう少し取り入れるべきと理解すればよろしいでしょうか。

【武市委員】 あまり個別のものになると、細か過ぎてしまうわけですね。

【宮川課長補佐】 そうですね。大局的に評価いただき、それで方向性をご示唆いただくという整理をしたほうが、この航空科学技術分野における範囲では研究開発プログラム評価を有効に使えるのではないかということで、なるべく大きな視点から書かせていただいています。

【武市委員】 大きな視点とは、広い範囲でという視点ですか。

【宮川課長補佐】 はい。

【武市委員】 より長期間の中の1年間ということではないということですね。

【李家主査】 今の議論を伺っていて私もわからなくなったのですが、2番目の話、コアエンジンは令和1年度のことを1個だけ書いていると。それは非常にはっきりしているのですが、残りの三つがそれとはやや違うカテゴリーのものなので、どうしましょうか。貢献状況の一番最初に何か断りを入れればよいでしょうか。そうしておかなければ、多分、ほかの委員会の委員の方もわけがわからなくなるのかなと思います。ほかの三つは、長い間続いているものの中の重要なものをピックアップしているので、最初に、「平成30年度においては」という文章から始められているのですよね。なぜ平成30年度の話がここに入ってくるのかというところが分かるような断り書きを、簡単に入れたらいかがですか。

【宮川課長補佐】 そうですね。研究開発計画の中で方向立てしているものについては1年を切り取りましたけれども、重点課題については、その当該年度に事前評価・中間評価・事後評価を行ったものを書くという整理なので、その時点の評価であることが自明であり、特に「平成30年度においては」ということを書いていません。その旨が分かるように修正します。

【李家主査】 これはこの委員会とは関係ないのですが、計評分科会でほかの委員会からこれと同様の形式の評価票が出てきますと、それを見る他の委員としては多分何が何だか分からなくなると思いましたので、我々のほうも明確にしていっていただければと。
どうもありがとうございます。

【佐藤委員】 コアエンジンの技術の研究開発は、上のやつに含まれているものの一つであるという理解ではないのですか。

【宮川課長補佐】 研究開発計画上では、佐藤委員が仰るように、「社会からの要請に応える研究開発」の中にコアエンジン技術の研究開発があります。「社会からの要請に応える研究開発」全体と重点課題として位置づけられているコアエンジン技術の研究開発の中間評価という意味では二重記載になっています。

【佐藤委員】 その中に入っているということがこの中で見えなくても、意味は分かりますか。右側のところには丸3番で書いてあるので、ほかのやつと1個だけ違うものがここにあったときに、これはどういう位置付けなのかということが分かりにくかったのかなと思ったのですが。

【李家主査】 そうすると、コアエンジンの説明の最初で、上の分に含まれているけれども、と一言だけ。

【佐藤委員】 事業名というところの上に括弧して、社会からの要請に何とかともう1回書くかどうか……。

【李家主査】 もしくは、貢献状況の文章の最初に書くか。左から二つ目の事業名の定義が、資料64-1-1でいう1個1個の事業なのか、研究開発計画の全体なのか。その辺がはっきりしてないということですね。

【宮川課長補佐】 分かりました。ほかの委員会の記載との兼ね合いもございまして。他の委員会や分科会事務局としても似たような問題をお持ちの可能性がありますので、記載方法については、分科会事務局とも調整の上進めさせていただきたいと思います。

【李家主査】 はい、それでお願いいたします。
ほかはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

【松島委員】 非常に細かいことですが、3ページの「航空産業の持続的発展につながる基盤技術の研究開発」の30年度における成果のところで、文章の書き方を少し変えたほうがいいかと思います。最終的に、「開発を目指す取組みが開始される等」と「等」が付いているのですが、開始されることが優れた成果であるというふうに読めて、開始されることを成果と言うのはちょっとどうかなと感じています。開始できるレベルくらいの、いわゆる概念設計というか、統合シミュレーション技術解析ツールの統合化の概念設計ができたということが成果で、その概念設計によって、世界最高レベルの信頼性と予測精度を有する解析ツール群の開発ができるという言い方でなければ、取り組みを開始しただけで成果というのは、ちょっとどうかなと思ったのですが。

【宮川課長補佐】 はい。ご指摘を踏まえて修正案を検討いたします。

【李家主査】 ほかはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
そうすると、今後の予定ですが、当委員会としての議論はこれで終了し、今後、計評分科会でこの評価票が出てきて、そして、他の委員会の委員の方からご意見をいただくと。そういう流れですね。

【宮川課長補佐】 現在把握している限り、次回の分科会、時期等はまだ聞いておりませんが、そこにおいて各委員会からの評価票が集まって、1個1個というよりは分科会事務局から全体を総覧しての説明をするとのことです。その中で、おそらく各委員会から出てきた評価票を見比べるなどにより、全体として仕組みをどのように変えていくべきかという議論になることを想定しています。

【李家主査】 はい、分かりました。ありがとうございます。
では、この研究開発プログラム評価票に関しては以上でよろしいでしょうか。現在の研究開発プログラム評価案につきましては、ただいま頂いたご意見を踏まえて、評価の仕組みの改善に関する気づき事項も含めて、主査一任とさせていただいた上で研究計画・評価分科会に報告したいと思いますが、それでよろしいでしょうか。
どうもありがとうございます。それでは、そのように進めさせていただきます。事務局におかれましては、本日出た意見の反映をお願いいたします。

(2)研究開発ビジョンに関する今後の方向性について
【李家主査】 それでは、次の2番目の議題ですが、研究開発ビジョンに関する今後の方向性に移りたいと思います。
事務局からご説明をお願いします。

【宮川課長補佐】 本件は、10月24日に中間取りまとめをさせていただいた研究開発ビジョンに関し、その先の話をさせていただきたいと考えております。委員の皆様におかれましては、夏から秋にかけて、研究開発ビジョンの中間取りまとめに関しましては、貴重なご意見を頂きまして大変ありがとうございました。
その10月24日の中間取りまとめの後の経過を、初めに紹介させていただきたいと思います。
参考資料8をご覧ください。今後のスケジュールという資料でございます。
これが、直近の総合政策特別委員会――科学技術・学術審議会直下に位置し、文部科学省において次期の科学技術基本計画の検討を行っている委員会でございまして、計評分科会の傘下に入っている委員会ではないのですが、そこで、次期科学技術基本計画に関する文部科学省の検討が進められております。
直近でいうと、12月18日に第32回が開かれまして、実は、来週の水曜日、1月29日にも最終取りまとめに向けた議論がなされる予定でございます。
その状況について簡単に申し上げますと、参考資料6・7の航空科学技術分野の研究開発ビジョンの中間取りまとめを10月末に提出いたしましたが、31回、32回の総合政策特別委員会の中で、我々を含む各分野別の委員会や部会の検討結果を踏まえた検討が進んでいます。参考資料10が、総合政策特別委員会の秋時点での中間取りまとめですが、そこの一番下に、「「我が国の強みを生かした研究開発戦略の構築」と「科学技術の社会の関係性の在り方」等については引き続き議論」とあり、参考資料8における2020年3月の最終取りまとめに向けた議論は、この2点を中心に行われているところでございます。
航空分野を含む専門分野の検討結果を総合政策特別委員会に取り込む作業は、参考資料11「研究開発の戦略的な推進について」、12月時点では骨子という形ですが、各分野の検討結果がまとめられています。今後、1月29日あるいは3月4日の総合政策特別委員会において、おそらく中間取りまとめの後ろか適切な場所に、この「研究開発の戦略的な推進について」という新たな章を追加して最終取りまとめに向かっていくものと想定しております。12月18日時点では骨子という形で独立した文書にはなっておりますが、中間取りまとめと一緒になっていくようなイメージでございます。
科学技術・学術審議会の中には多数の専門分野の部会・委員会がございますので、全てが航空に関しての記載というわけではなく、現在の科学技術基本計画でも航空の記載は非常に限定的ではございます。しかし、参考資料11においては、「航空」という文字が現行の科学技術基本計画の中で国家存立の基幹的な研究開発として明示化されている「宇宙」や「海洋」と並列するような形で挙げられている状況でございます。
具体的に申し上げますと、参考資料11、4ページ目の丸4の中に「宇宙」に並んで「航空」が入っていますし、5ページ目の(3)社会実装に向けた仕組みの整備の中でも「宇宙・航空、海洋、原子力」とあります。それとともに、研究開発ビジョンの中間取りまとめでの「デザイン・シナリオを実現する研究開発基盤技術の整備の方向性」に関する記載が、具体の記述を逐一紹介することは省略させていただきますが、ところどころに盛り込まれておりまして、航空科学技術委員会の検討結果はおおむね反映されているものと承知しております。
そういった中で、1月29日、3月4日の総合政策特別委員会の中で検討が進んでまいりますが、航空科学技術委員会事務局としても、これらをしっかりと注視して必要に応じ総政特事務局とも調整をしていきたいと思います。今年の3月の総合政策特別委員会での最終取りまとめ後は、CSTI、内閣府のほうの検討と合流し、来年度に内閣府で答申を取りまとめて次期の基本計画ができるというスケジュールになっていると承知しています。
その中で、今後の航空科学技術委員会での検討をどうしていくかということでございます。資料64-2-1をご覧いただきたいと思います。「文部科学省におけるこれまでの航空科学技術分野の方針」ということで、これまで航空科学技術分野の航空委での検討と内閣府で策定される科学技術基本計画の検討がどのように進んできたかを模式的に書かせていただきました。
これまでは、一番左側の列にあるように内閣府で科学技術基本計画が定められ、それに対応して研究計画・評価分科会のもと、黄色で示されている、その時点によって名称は違うのですが、研究開発の方向性或いは研究開発の計画を立てて参りました。これらを策定するに当たっては、緑にあるように、その前の段階で、航空科学技術委員会あるいは第4期についてはJAXAに設置した有識者の専門委員会を活用しながら航空分野の計画を検討してきたところでございます。また、これらをJAXAの中期目標や中期計画にも適切に反映をしてきたということでございます。
今回につきましては、文部科学省のところを下に辿っていただくと、2019年の「航空科学技術分野に関する研究開発ビジョン中間とりまとめ」が昨年の10月の中間とりまとめでございます。その左側のピンクの「総政特最終とりまとめ」に向けて、今、省内で検討が進んでいるということなので、現在はこのフロー図でいうと緑とピンクの間ということになります。
これを基に、2021年からの科学技術基本計画ができますが、これを受けて、過去の2回――第4期と第5期の基本計画と同様に、計評分科会でも、名称がどうなるかわかりませんが次期の研究開発計画を策定することが想定されます。その先の5年間においてやや具体的にどうしていこうかということを、ここ2年間くらいで検討していかなければならない状況になると想定しています。中間取りまとめについて航空委で検討してきたところでございますので、この流れを引き継ぎつつ、それに向けて計画的に検討を進めていくことが重要ではないかと考えております。
そこで、ページ右下にありますが主な論点としましては、中間取りまとめをさらに詳細化するような最終取りまとめの検討をどういう体制でやっていくのか、あるいはどういうスケジュールでやっていくのか。それに当たっては、JAXAの第4期中長期目標・計画、これらは2018年度から2024年度の7年間のものでございますが、そことの関係性、あるいはこちらが本筋かもしれませんが、計評分科会での次期研究開発計画とのスケジュールでどうしていくのかというところを考えながら、進め方を考えていく必要があると考えています。このような点が事務局として持っている問題意識でございます。
次のページが、「文部科学省におけるこれまでの航空科学技術分野の方針」ということで、前のページで縦に並べていた第4期・第5期・第6期の基本計画から、文部科学省の計画を策定するに当たっての航空分野での推進方策に関して比較したものでございます。
それぞれ、展望・将来像と研究開発等の方向性・推進方策ということで整理させていただいていますが、産業発展・国際的地位の確立のため、環境負荷低減技術及び安全性向上技術に関するプロジェクトが盛り込まれていること、次世代航空機(超音速、電動)に関する基礎研究が盛り込まれていること、試験設備の整備をしっかりしていくこと、人材育成に取り組むことといった内容が、過去2回にわたって共通的に掲げられてきています。
その上で、現行の研究開発計画は、その前の研究開発の推進方針と比較して、研究の内容は当然積み上げというか延長のような性質はありますが、それを推進する方策として産学連携といった外部とのコミュニケーションや知的財産・標準化戦略という点が強調されています。
そして、今般――昨年の10月に、研究開発ビジョンの中間取りまとめをさせていただきましたが、この前の二つの計画と比較して、新たに追加された目指すべき方向性として、次世代モビリティが既存形態と融合していくという未来像を示したこと、それに加えて、優位技術を考慮した研究開発の戦略性、異分野連携等による外部リソースの活用といったところが、さらに掲げられました。あとは、「整備すべき大型実験施設・求められる人材像」といったところもシステム関係で強調されております。
このような点が、次期の研究開発計画を策定・検討していくに当たって考慮していくべき事項なのかと考えているところでございます。
こうした背景事情を踏まえて、3ページ目の「ビジョン最終とりまとめに向けた論点」ですが、1ページ目の右下の主な論点をもう少し詳しく書いたものとお考えいただければと思います。
まず、ビジョンの最終取りまとめをどうしていこうかというときに、一つ目としては、最終取りまとめとはどういった形式になるのだろうかという点でございます。これまでの方針――前ページの左側の二つ、すなわち研究開発の推進方策(2012、2015改訂)と研究開発計画(2017)に相当するような内容になろうかと考えられます。今の中間取りまとめではトピック的なところを特化して書いていますけれども、もう少し計画の全体像を描くべきではないかということでございます。計評分科会の検討ともうまく連携していかねばなりませんが、次期研究開発計画の形式に整合する形式、2021年あたりに分科会で定める形式に合った形で、中間取りまとめを踏まえてそれに追記していくような形で。それを新たな章をつくるのか、また別紙や別文書でするのかは、今後の検討となりますが、何らかの形で足し上げていくことが必要なのではないかということが、まず1点目として挙げられます。
論点の二つ目としまして、その追記する内容を検討する方向性としては、政策の継続性などやJAXAの第4期中長期目標・計画が2018年度から7年計画で走っていることも踏まえますと、おおよそ、構成は現行の研究開発計画を維持することをまず基本として、それに中間取りまとめで掲げた三つの方向性――前のページでいうと右側の丸1から丸3ですが、その内容を盛り込むようなイメージを検討の出発点としながら、分科会の検討状況に応じて必要な変更を加えていくという形としてはどうかということです。それがまず1点目です。
2点目としては、先ほどのところの丸4のシステムに関する内容も忘れてはならない観点でございます。現在の研究開発計画においては、「留意すべき推進方策」ということで、研究開発と並び立つような形で人材などのことも書いておりまして、そこに大型試験設備についても書かれているところでございます。そういう点も踏まえて、この中間取りまとめの具体化をするに当たっては、今の記載を生かしながら盛り込んでいくことをしてはどうかというところでございます。
論点3、「最終とりまとめに向けた検討体制について」でございますが、この最終取りまとめに向けた検討は、現行の研究開発計画を踏まえながらその粒度で具体的に考えていく必要もありますし、過去2012年の推進方策を考えるに当たってはJAXAに設置した委員会で検討していたという経緯もありますので、その形と同じような形でやるのかというところは検討が必要です。そこで、研究開発の実施者に近い立場の者に原案の検討を依頼し、それを航空科学技術委員会では政策的観点をもって確認するという立場にしたほうが、議論が深まるのではないかという提案でございます。
論点4の「最終とりまとめに向けた検討スケジュールについて」でございますが、先ほども申し上げましたとおり、次期研究開発計画が2022年くらいからだということを考えますと、2021年度内に航空科学技術委員会にて最終取りまとめが行えるスケジュールで検討してはどうかというところでございます。
最後の論点5については、2点ほど挙げさせていただきますが、直接の検討というよりは、検討をする途中であっても、さまざまな取組――2点目では予算を挙げさせていただきますが、これらにおいて、検討状況を適切に反映して取り組むべきではないかということを論点として挙げさせていただいております。
以上の観点から、今後の進め方について委員の皆様にアドバイスを頂ければと思います。なお、資料64-2-1の後ろの3ページは各方策の概要でございますので、説明を省略させていただきたいと思います。
事務局からの説明は、以上でございます。

【李家主査】 どうもありがとうございました。
ただいまのご説明にあったように、今後、我々の委員会でもまとめていくような取りまとめを準備するに当たって、タイムスケールを見ると、来年度こういう活動をしておかなければいけないということが整理されていたのだと思います。その結果として、来年度からもう少し、去年の10月にまとめた中間取りまとめに書かれている、例えばこのピラミッドの三角形の赤い枠にあるような「次世代モビリティ」など、そういったものを色々と我々の委員会で挙げさせていただきましたが、それを具体化するような流れをより細かく検討していくと。そのためには、過去の委員会でも取ったような方策で、専門分野に詳しい人を集めていただき、ロードマップのようなものを何か検討してもらって、それをベースにこの委員会で研究開発ビジョンの最終取りまとめを組み立てていくと。そのようにしたらどうかということが事務局からのご提案だと思いますが、ただいまのご説明に関して、ご質問やご意見等ありましたらお願いいたします。

【冨井委員】 確認なのですが、先ほど頂いたご説明の中で、航空科学技術分野に関するビジョンの中間取りまとめは去年の10月にやったと思うんですけれども、資料8の説明では取りまとめを今年の3月に最終まとめとしていて、一方で、2021年にビジョンの最終取りまとめをするということで、そこがこんがらがっています。中間取りまとめは少なくとも2年は続いているというイメージで、最終取りまとめは2年後にまとめるということですよね。となると、今年の3月にまとめる最終まとめと称するものは、どういう位置付けなのでしょうか。

【宮川課長補佐】 すみません。検討の体制が、省内に二つと内閣府に一つあって、2カ月後の取りまとめは総合政策特別委員会における最終取りまとめで、2年後の取りまとめとはこの航空科学技術委員会の最終取りまとめなので、別物になります。

【冨井委員】 別物ですね。それで、19年の10月にまとまった中間取りまとめはトピックス的なものだというような言い方だったと思うのですが、最終取りまとめではもっと具体的に何か、ロードマップとおっしゃっていますけれども、もう少し、何年度に何々をするという方向性がより具体的なものになると考えていいですか。

【宮川課長補佐】 そこまでというよりは、先ほどの資料の3ページ目の論点1に書かせていただいたのですが、これまでの方針に相当する粒度の内容、すなわち今の研究開発計画の内容くらいのものを想定しています。当然、JAXAあるいは研究開発に近い方たちの検討の中ではそういったものを念頭に置きつつということはあるかと思うのですが、文部科学省における最終取りまとめの粒度としては、現行の研究開発計画と同じくらいになろうかと。

【冨井委員】 では、深掘りするというよりは、もう少し幅広く網羅していくということなのですね。

【宮川課長補佐】 はい。この黄色の内容の観点を、現行の研究開発計画に足し合わせるというか。引くものも当然出てくると思うのですが、そういうイメージと思っています。

【冨井委員】 分かりました。ありがとうございます。

【李家主査】 ほかはいかがでしょうか。

【戸井委員】 途中に参考資料11の説明がございましたが、感想としては、ここでは色々な航空以外のところも含めてまとめられるということで、ここに至るまでに航空のポイントを出せるかという点が非常に重要かと思います。そうすると、宮川さんからさらっと、そこでこういう言葉が入っているのでいいかな、というご説明があったのですが、ここを慎重に議論した上でのアピールをしなければいけないのではないかと強く思います。
今のところですと、さっき仰ったように丸4の中に「宇宙・航空技術」と入っていて、これはいいと思うんですね。ただ、その中身を見ると「ドローン等」だけですよね。それから、その他航空についてでは、丸4の上に書いてある「持続可能な地球環境の構築」の中に「衛星、航空機」という一言が入っていると。
我々がまとめていく中で、今までと違う、Society5.0などを意識した上での議論であるとすると、全体もそういうところが重視される議論だとは思うのですが、ここにも、こういう航空の記載を入れ込まなければいけないのではないかという見方はあっていいのではないかと思われるわけです。そういう目で見て、ビジョン最終に向けた議論のポイントを挙げるという観点があってもいいのではないかと思います。

【宮川課長補佐】 すみません。ご指摘の意味を取り違えてなければ、参考資料11については、各分野統合のものなので、共通的な記載をするものと、先ほどの説明で挙げさせていただいた例示のような形で各分野を挙げているものという、二つの性質の記載が混ざってできていると理解しています。先ほどの説明では、後者の観点で、航空も他分野と同じような列で扱われているということを申し上げたのですが、ご指摘がありましたとおり、最初のほうの観点が少し抜けていたと思います。
具体的には、参考資料6の黄色の部分の考え方が、記載が航空に特化しているか否かに関わらず、参考資料11の記載の中で読み取れるようになっているのか。そういうところが重要かと考えています。具体的に申し上げると、参考資料11の1ページ目の(3)に「研究開発の戦略的推進の必要性」という記載がございますが、これは、まさに参考資料6の「優位技術を考慮した研究開発戦略」の内容です。(3)の4点目、「これに加えて、我が国が目指すべき国の姿に大きく貢献する重要な研究開発領域への追加的な資源の重点配分(戦略的な基礎研究と出口に向けた集中的な研究開発)を行うことがこれまで以上に必要である」というところは、まさに「未来社会デザイン・シナリオ」で挙げた二つに対し、参考資料6でいうシステム改革のほうの研究資金の改革のところにあるリソース投入の重点化をしようということ。こうしたあたりは、航空科学技術委員会で記載した内容に近いものがあるのではないかと考えています。
その次の項目も、直接的ではないですが、「明確な目標設定の下、我が国の強みや特色、我が国が持つ人材、知やインフラの蓄積を生かした研究開発の戦略的な推進が必要である」というところなどは、まさに、戸井委員から頂いているインテグレーションの重要性を念頭にしたエンジンあるいは試験用の機体の整備ということが、そこから読み取れるような内容になっていようかと考えております。
最後まで行くと、内容がたくさんになってしまいますのでこのあたりで終わりたいと思います。

【戸井委員】 私のポイントは、ここから我々の意とするところが読み取れるというのは分かるのですが、ここから航空という言葉が出てくるようにならないかという点です。この方向に、航空分野がこういう見方でまさに動かなければいけない領域であるということにつながるような観点というか、価値があるという言い方をしなければならないかと。

【宮川課長補佐】 わかりました。現在、参考資料11は、タイトルにありますように骨子の案ですので、最終とりまとめまでの残り2カ月3カ月が勝負になってきます。参考資料8でもありますとおり、1月29日に第33回の委員会、3月4日に最終取りまとめに向けた議論がありますので、引き続き総合政策特別委員会の事務局に働きかけて、航空の記載がなるべくされるようには取り組んでいきたいと思います。

【武市委員】 64-2-1の3ページ、「ビジョン最終とりまとめに向けた論点(案)」のところですが、論点2に「現行の研究開発計画を維持することを基本に」とあって、論点3で「研究開発実施者に近い立場の者に原案の検討を依頼する」とあります。これは、要するに現実的にやりやすいやり方だと思うんですけれども、こういうやり方は結局現状維持の方向に行きますよね。よく言っていることですが、人のリソースも限られているし予算のリソースも限られているので、先ほどどこかで宮川さんはそれを引くと仰ったんですけれども、このやり方だと引くべきものも多分引けなくなるので、結局、新しいものには取り組めなくなってしまうのではないですか。ですから、そうならないようなやり方があったらいいと思います。ということを一応挙げさせていただきます。

【宮川課長補佐】 分かりました。

【武市委員】 それから、もう1個あって、ある程度長い目で見て出口につながる研究開発をやる上で、この段階で、メーカーからの意見や要望を聴取するといった取り組みはないのですか。

【宮川課長補佐】 まさに、2012年、2013年にかけて、ロードマップを検討したときにはJAXAの中に検討会を設置したのですが、JAXAはあくまでも事務局という立場で、メーカーと大学の先生等の有識者と関係省庁により検討会を構成しておりました。今回どういう人選をしていくのかは今後の検討ですけれども、頂いた問題意識も踏まえて、前回と同様のような形でメーカー等の関係の民間の方も入って頂くことを想定しています。

【武市委員】 分かりました。その2点についてお願いします。

【宮川課長補佐】 分かりました。

【李家主査】 今の入って頂く委員ですが、メーカー以外に出口のほうの方も考えられるのですか。

【宮川課長補佐】 そこについては、こうでなければならないという制限はないので検討させていただきたいと思いますけれども、前回の2012年については、民間からは具体的には住友精密工業、IHI、三菱重工、川崎重工、JALエンジニアリング、富士重工ということで、整備の会社が1社入っています。またユーザーを入れるべきかどうかというところは、引き続き検討させていただきたいと思います。

【李家主査】 ほか、いかがでしょうか。

【戸井委員】 資料64-2-1の2ページ、最初の四角の中の三つ目にある「次世代モビリティと既存形態の融合」という取り上げ方について、これは、前回10月の資料6と7の振り返りにもつながるのですが、改めて見てみましたときに、ピラミッドの頂点で「調和的創発」という二つを合わせてということと、このキーワードの「融合」というところが、同じということでよろしいですか。

【宮川課長補佐】 はい。

【戸井委員】 そのときに融合という意味を少し明確にしておきたいと思います。資料7の7ページの上のほうにある線が引かれているところで、一つに、運行を考えたときの新しいモビリティと既存のモビリティの融合というか、そういう意味での捉え方がまず書かれています。
私自身がこのときこの調和というものをどう捉えていたかという思いなのですが、それもありましょうが、お互いの技術開発のステップの違いに対して、短期的サイクルで既存技術の編集により出現させるモビリティと長期的にしか実現しない旅客機の技術の追求が分かれ、そこを途中途中の駆動目標のような感じで、モビリティの方で押さえつつ長期的な技術開発につながるという融合的な見方もあると思っていました。もう一つは、飛行実績がないという中で、安全を保証することが大きな航空への課題である以上、やはり小さいもので実証経験を積んでいって大きいものにつなげるという、そういう両者のつながりも大事だという思いがありました。
ですから、そういうところをもう1回、この6・7を直せということではなく、意識しながら最後の動きにつないでいきたいと思います。特に、ここで一つ象徴的なのが、2ページの右のほうの丸4で「大型実験施設」がキーワードとして挙げられていますが、やはり実証というか、飛ぶことを繰り返さなければいけないという点で飛行実験機が非常に大事なわけです。そういうものを、先ほどから言っているように小さいものでの飛行から大きいものにつなげるというか、そういうところの感覚が非常に大事なのではないかという気がしています。ですから、飛行実験もキーワードで入れておくといいと思いました。

【宮川課長補佐】 その点を留意して、現行の研究開発計画よりしっかりとした形となるよう検討したいと思います。

【李家主査】 今、伺っていて思ったのですが、資料64-2-1の2ページ、最初に戸井委員が仰った「次世代モビリティと既存形態の融合」というところで、「融合」という言葉があると何か誤解を生むような感じがしました。6ページの中間取りまとめの概要の赤いピラミッドの上には、「調和的創発」と書いてありますね。こういう言い方をすると、今の戸井委員のお考えなど色々と入ってくるのかなということではないかと思いましたが、いかがでしょうか。
ほか、いかがでしょう。

【松島委員】 参考資料9・10・11は一連のものだと考えているんですけれども、そこでは、科学技術イノベーション政策を非常に強調して書いてあるような気がしています。特に、従来のやり方を継承するだけでは駄目で挑戦的な部分を増やしていくようにすべきだと書いてあると私は理解したのですが、こういう考え方が、今回の航空科学技術分野に関する研究開発ビジョン最終取りまとめにどれくらい影響を与えるものとして捉えなければいけないかというところが分かりません。次期の第6期科学技術基本計画の議論を見ても、4期や5期と比べて随分違ってきているように私には思えます。今までの出口重視の考えはある程度浸透したことを踏まえたうえで、世界の状況が非常に変わってきていて不連続的な技術革新が起こっているということで、各種科学技術においてイノベーション重視の方向を目指していく土壌をつくらなければいけないのではないかというふうに読めるのですが、そこに関して、今回の研究開発ビジョンを作るに当たり、どういうふうな考え方を持っておられるかということをお伺いします。

【宮川課長補佐】 まさに松島委員おっしゃるように、次期の科学技術基本計画がどのような形になるのかは分からないところではありますが、その動きもしっかりと注視していかなければならないと考えています。
64-2-1の1枚目をご覧ください。説明では省略をしてしまったのですが、左下の第6期科学技術基本計画について点線の矢印のとおり「策定後、フィードバック」し、2020年または2021年で中間とりまとめを「改訂」と記載させていただいています。科学技術基本計画がどうなるか分かりませんが、その状況も踏まえて、最終取りまとめに向けた検討を行う中で、一度、中間取りまとめを、科学技術基本計画に合わせて改めて見直すというか振り返るような作業が必要なのではないかと考えています。それを、最終取りまとめに向けた検討にしっかりと生かしていきたいと考えております。

【松島委員】 その前の段階で、こういう科学技術イノベーション政策という資料があるわけで、中間取りまとめではありますけれども、その資料に書かれていることを意識して、より粒度の細かいというか、具体的なことを考えていくということでよろしいのでしょうか。

【宮川課長補佐】 そうですね。例えば、参考資料10がこれまでの総合政策特別委員会の前半分の検討をよく表しているかと思います。ここでの「Society5.0の実現」に向けてのキーワードを参考資料6に盛り込むなど、一定の取組は10月24日の取りまとめに向けてもやってきたところでございます。ピラミッドの部分の内容は航空に特化した内容ですが、その上はこれまでも整合を図ってきましたので、最終とりまとめに向けて、繰り返しになりますが、基本計画の動きも見つつ、必要に応じて改訂という作業をしながらきちんとキャッチアップしていくように取り組んでいきたいと考えています。

【松島委員】 分かりました。ありがとうございました。

【李家主査】 ほかはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
そうしますと、今、色々なご意見が出ましたが、これから、今後どうやっていくかを検討されると思いますけれども、その辺のところに活用していただければと思います。また、来年度のこの委員会で、その後どうなっているか、どう進めていくかという議論が進んでいくと思えばよろしいですね。

【宮川課長補佐】 そうですね。今回で本年度の委員会は最後になろうかと思いますが、また来年の、通常では夏くらいに次の委員会を開かせていただきます。その後どのように進めるかの具体的な内容について、検討できている範囲までご報告さしあげたいと考えています。

【李家主査】 はい。では、お願いいたします。
よろしいでしょうか。
それでは、本日の議論はここまでとして、事務局には、最終取りまとめに向けた検討体制、スケジュールの具体化を進めていただきたいと思います。
本件に関して、さらにご質問やご意見がある場合には、委員会の後で事務局までご連絡いただければ、事務局から回答をいただけることになります。ありがとうございました。

(3)その他
【李家主査】 そういたしますと、最後に議事の3番目、その他ですが、幾つか報告事項があるとのことですので、お願いいたします。

【宮川課長補佐】 本日、報告事項は2件ございまして、1点目が参考資料12にあります予算の話でございます。2点目は、冊子を配らせていただいたJAXAの航空技術研究の最新成果の紹介でございます。
まず、1点目でございます。参考資料12をご覧ください。「次世代航空科学技術の研究開発」ということで、本日国会が始まりましたが、そちらで審議される政府の予算(案)の航空科学技術に関する部分でございます。
令和2年度の予算額の案につきましては、35億7,000万円ほどとなっておりまして、前年の37億1,000万円から金額の総額としては若干下がっております。
内容としましては、これまでと同様、「航空環境・安全技術の研究開発」、「革新航空機技術の研究開発」、そして「コアエンジン技術の研究開発」の3本立てというところは、昨年度からの変更はございません。
主なプロジェクトごとの金額を見ていただくとわかりますとおり、コアエンジン技術の研究開発というところが7億円ほど下がり、革新航空機技術については4億円ほど上がるという、そこの差し引きで若干の減となっております。コアエンジン技術につきましては、官民共用のテストベッドとしてのF7エンジン、P1哨戒機のエンジンですが、そちらの導入費用が少し落ちつくとのことで、このような減になっております。その分、電動あるいは超音速といった革新航空機にはより多くの予算をつけるようになっています。また、環境・安全技術についても、1億円ほどですが若干増の予算をつけることで、総額35.7億円ほどで来年度も航空科学技術分野の研究開発を進めていく予定としております。
予算(案)については、以上でございます。
続きまして、JAXA航空技術研究の最新成果ということで、JAXAの佐野理事から簡単にご紹介いただければと思います。

【佐野部門長】 はい、承知しました。
皆さんのお手元にお配りしてある冊子でございます。初めのページを開いていただくと、あらましが書いてございますが、私からご説明させていただきますと、これは、第3期中期計画の活動と成果をまとめたものでございます。
きっかけは、日本航空技術協会の機関誌に航空技術というものがございます。その中で、2018年3月号から2019年9月号まで合計18回にわたりまして、JAXA航空のエキスパートが執筆いたしました。それを今回改めて一つの冊子にまとめて、こういう形でJAXA航空技術部門の資料として公開することになりました。
実は、中身は目次を見ていただくとわかりますが、私たちが第3期中期計画のときから使っております、ボトムに基盤があってそこに三つの柱を立ててございます。環境、真ん中が安全、そして最後にスカイフロンティアですが、それに基づいた形で第3期中期計画の成果をまとめてございます。中身といたしましては、一般広報向けの平易な解説記事でもありませんし、また専門家向けのアカデミックな資料でもない、その中間的な位置づけでまとめております。ぜひ、皆様にはお手にとって見ていただきお持ち帰りいただいて、皆様の現場でお役に立ててくださればと思い、今日はお渡しいたしました。
以上がご説明でございます。

【宮川課長補佐】 以上2件が、事務局からの報告でございます。

【李家主査】 ありがとうございました。
この2件に関して、ご質問ほか何かございますでしょうか。
この冊子を拝見すると、これが第3期の中期計画の要は最終成果をまとめたような……。

【佐野部門長】 さようでございますね。

【李家主査】 半分、一般向けに書かれたものだと。

【佐野部門長】 はい。

【李家主査】 そうすると、また第4期ではこのようなものが、そのうち出てくるようになるということですか。いえ、先のことですからいいのですが。

【村上プログラムディレクタ】 これは、たまたまこういうことを執筆する機会をいただきましたので、私の前任が取りまとめる形で航空技術という雑誌に連載させていただいたということで、そういう機会がまたあれば、こういう形でまとめたいと思っております。

【李家主査】 結構、JAXAの活動をこうやって1個にまとめていただけると、何かのときにさっとリファーしやすいような感じを私は受けました。

【村上プログラムディレクタ】 そうですね。いただいたご意見を踏まえまして、その期の終わりに限らず適宜こういうまとめを、できるものはしていきたいと思っております。

【李家主査】 はい、ありがとうございます。
ほか、いかがでしょうか。今日のほかのこれまでの議事の内容も含めて、何かございますでしょうか。よろしいでしょうか。
そういたしますと、今日の議事は全て終了いたしましたので、事務局にお返ししたいと思います。どうも、今日はご議論をありがとうございました。

3.閉会

【宮川課長補佐】 それでは、最後に事務連絡をさせていただきます。
次回の航空科学技術委員会の開催日につきましては、改めて委員の皆様にスケジュールの調整をした上で、決定させていただきたいと思います。
また、本日の委員会の議事録につきましては、事務局にて案を作成し、委員の皆様にご確認いただいた上で、文部科学省ホームページに掲載させていただきます。
それでは、これで科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会第64回航空科学技術委員会を閉会いたします。ありがとうございました。

(了)

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研究開発局宇宙開発利用課