参考資料1 ライフサイエンス系計測技術について関係者から寄せられたコメント

ライフサイエンス系計測技術について
関係者から寄せられたコメント


●先端計測プログラムは多くの応募に対し、採択件数は非常に少ない。予算に制限があることは仕方がないが、他の公的ファンドに比して1件当たりの開発費が多額ではないか。採択率がこれだけ低いと応募の熱意も下がり、また、他のファンドへの併願も多くなると思える。1件当たりの開発費を下げて、採択件数を増やす方向で検討すべきではないか。

●AMEDの開発は、ヒトを対象とした機器開発との説明を受けた。創薬や創薬ターゲットのマーカ探索は対象外とのこと。創薬と医療関係の区分は曖昧で本来一本化する方が良いのではないか。

機器開発を目標とする課題と機器の用途開発を目標する課題に分類すると、後者の採択課題が多いように見える。後者の課題の実施から本当の意味での先端計測機器が生まれてくるかどうか懸念。先端計測機器開発プログラムは、原理検証が進んでおり、実用化に向かうトランスレーショナルな段階を支援するプログラムと言う性格上、実用性が分かりやすい申請になるのではないか。その意味で、機器としては小改良で用途として新規性を打ち出すような課題が採択されていると感じる。具体的には、ターゲット分子との反応を利用した(分子認識)検査機器のための反応系の開発を主目的として、機器としては開発する反応を活用する小改良に留まっているのでは、と感じる。

●大型の機器開発は避けるべきと思う。その中の重要な技術の開発に焦点を絞るべき。大型機器の開発は非常に多くの開発人員と、開発費と、期間が必要。これは計測器メーカーでも、大企業でさえ厳しいプロジェクトになる。しかし、優位な中心技術があれば、装置化は計測器メーカーが意欲を持って進められ、この様な連携が重要。

●メーカーはAMEDでの開発成果を実用化する役割り。その際薬機法への対応を目指して、治験などに進むが、新規の機器や方法になると審査する側で、治験でどうなればよいかという判断が考え方によって変わってくるようである。個別の事案ごとへの対応になると思うが、PMDAとの事前相談を含めて医学工学の専門家で治験や規制対応を進める上での基本的な考え方をAMEDから打ち出していただければ、開発成果の実用化が加速される。


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