資料5 「地域科学技術振興施策の新たな展開に向けて(中間報告)」(平成16年9月)(地域科学技術施策推進委員会)について

科学技術・学術審議会
基本計画特別委員会 (第4回)
平成16年11月25日

1.目的

 国の地域科学技術施策の現状について整理したうえで、文部科学省における施策の進捗状況や課題を明らかにし、これらの施策の当面の在り方をまとめるとともに、第3期科学技術基本計画を睨んだ今後の地域科学技術振興に関する検討の方向性を示す。

2.報告書のポイント

(1)地域科学技術振興の課題

○ 人材の育成・確保

  • 能力のある研究者が活躍できる環境の整備
  • 人材養成面における産学官の連携強化

○  コーディネート活動の支援

  • コーディネータの組織や地域を超えた連携・活動のためのネットワーク形成の支援
  • OJTなどによる若手人材の育成

○ 関係府省の連携

  • 地域がシーズ探索から実用化までの一貫した連携体制の整備
  • 地域への施策の全体像の提示、各府省の出先機関の連携強化

○ 地域科学技術施策の戦略的な推進

  • 我が国の研究開発システムの要素を全国にどう配置するかという戦略的視点
  • 重点4分野をはじめとする各分野の研究開発戦略上、地域事業をどう位置づけるのかという視点

(2)平成17年度に取り組むべき施策

  • 知的クラスター創成事業等における地域の科学技術人材の育成
  • 研究成果活用プラザにおけるコーディネータの活動支援
  • 関係府省連絡会議の設置等を通じた連携強化
  • 知的クラスター創成事業の中間評価の反映、ネットワーク化・広域化、国際化
  • 都市エリア産学官連携促進事業の終了評価と競争的な事業の継続

(3)今後の地域科学技術振興施策の検討

  • 地域科学技術振興は、地域経済活性化のみならず、創造的で魅力ある地域社会と文化の形成に寄与するものとして位置付けられるべきであり、より広く長期的な視野をもって、今後の施策の検討を進める必要がある。
  • 「社会のための科学技術」の視点から、地域住民を見据えた幅広い観点からの科学技術の活用、科学者と地域住民の対話促進等を図る。
  • 地方分権の流れ等を踏まえ、国と地域が協力して、地域振興及び我が国の科学技術の高度化・多様化の双方を実現していくため、第3期科学技術基本計画に向け、より幅広い観点から検討を行っていく。

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科学技術・学術政策局計画官付

(科学技術・学術政策局計画官付)