資料2 国立大学協会発表資料

第3期科学技術基本計画に向けて 社団法人国立大学協会

  1. 第2期科学技術基本計画を巡る諸状況
  2. 第3期科学技術基本計画への展望
  3. 科学技術戦略策定についての視点
  4. 科学技術システム改革についての要望
  5. 大学支援についての要望ー国立大学法人を中心に
    1)国立大学法人の財務基盤の充実
    2)国際水準の教育環境・研究環境の整備
  6. 世界最高水準の研究教育拠点の形成

第2期科学技術基本計画の位置づけ

  1. 第2期科学技術基本計画が描いた「目指すべき国の姿」
    ※ 科学技術は社会の持続的発展の牽引車、人類の未来を拓く力
    1)知の創造と活用により世界に貢献できる国
    2)国際競争力があり持続的発展ができる国
    3)安心・安全で質の高い生活のできる国
  2. 科学技術の戦略的重点化は一定の評価。しかしながら、
    ※ 経済活性化の視点が過度に強調され戦略が短期的
    ※ 世界をリードする科学技術創出の長期的戦略がない
  3. 科学技術のシステム改革は進展
    ※ 公的研究機関の独法化、国立大学の法人化、産学官連携
    ※ 国際的競争力の強化は十分ではない
  4. 中国等のアジアで国際的な競争環境が激化
    ※ 国際的協調下における日本の主導性発揮が重要課題
  5. 科学技術と社会の双方向性の強化が重要課題

第3期科学技術基本計画への展望

  1. 世界における我が国の将来像の明確化
    ※ 第2期計画の「目指すべき国の姿」の見直し
    ※ 「国際的リーダーシップを発揮する国」という視点の追加
  2. 戦略的重点化の刷新が必要ではないか
    ※ 科学技術が「経済・文化の発展」の牽引車という視点
    ※ 世界をリードする科学技術創出の長期的戦略
  3. 科学技術システムの改革について
    ※ 「教育・人材立国」あってこその「科学技術創造立国」という視点
    ※ 世界水準の創造的研究開発システムの構築
  4. 大学の支援について
    ※ 国立大学法人化等の大学改革の推進支援
    ※ 国際水準を目指した教育・研究環境の整備
  5. 世界最高水準の研究教育拠点の形成

科学技術戦略の策定について

  1. 科学技術は「経済・文化の持続的発展」の牽引車という視点
    ※ 科学技術の成果は経済の持続的発展を牽引
    ※ 科学技術の進歩が文化の持続的発展を牽引
  2. 世界をリードする科学技術創出の長期的視点
    ※ 「知の創造」の活性化戦略
    ※ 「知の創造」から「イノベーション創出」の戦略
  3. 基礎研究の推進戦略
    ※ 「知の創造」の源泉は学術・基礎研究
    ※ 基礎研究の重点推進が基盤
  4. 分野別戦略的重点化
    ※ 経済効果を過度に強調した短期的重点化は問題
    ※ 我が国の主導する科学技術を創出する戦略が必要
    ※ 分野を越えて基礎から応用まで一貫したイノベーション創出戦略

科学技術システムの改革についての視点

  1. 「教育・人材立国」あってこそ「科学技術創造立国」という視点
    ※ 科学技術創造立国をリードする創造性豊かな人材
    ※ 世界水準の人材育成には「資金と時間」が必要
  2. 世界に通用する人材育成が緊急課題
    ※ 大学・大学院の教育環境の整備
    ※ 世界水準の教育システムの構築
  3. 世界水準の創造的研究開発システムの構築
  4. 科学技術と社会の双方向性システムの構築

大学支援についての要望-国立大学法人を中心に-

  1. 国立大学は科学技術創造立国の中核としての責務
    ※ 大学の自律性、高度な知的蓄積、多様性
    ※ 大学の使命:人材育成、知の創造、知の活用
  2. 国立大学法人化で大学マネジメント改革が進展
    ※ 中期目標の設定と評価のサイクル
    ※ 経営原理の導入
  3. 財務基盤の整備が緊急課題
    ※ 経営原理に基づく財務構造に壁
    ※ 基盤的経費と競争的資金の二重支援は不可欠
  4. 国際水準の教育環境・研究環境の整備が緊急課題
  5. 世界最高水準の研究教育拠点の形成が緊急課題

大学支援についての要望-国立大学法人の財務基盤の充実-

  1. 経営原理に基づく財務構造の構築に壁
    1)運営費交付金の大部分は人件費に支出
    2)運営費交付金は効率化係数で定率削減
    3)学生納付金の標準額値上げの深刻な影響
    4)競争資金獲得の不安定さ
    5)施設整備費の危機
    6)病院経営の危機
  2. 基盤的経費と競争的資金の二重支援は不可欠
    1)基盤的経費の確保は、教育水準を高度に維持する必須財源
    2)競争的資金の純増を要望
    3)基盤的経費と競争的資金のバランス

大学支援についての要望-国際水準の教育環境・研究環境の整備-

  1. 第2期科学技術基本計画に基づき、国立大学の施設整備5カ年計画が策定・実施され、着実に改善が進みつつある。しかしながら、老朽化施設の増加、新たな施設の需要等のため、いぜんとして施設整備の危機を脱していない。
  2. 科学技術創造立国をリードする人材育成には、国際水準の教育環境・研究環境が必要
  3. 教育・研究環境とは、施設、キャンパス環境、情報設備、図書館、学生支援体制等、ハードからソフト面の総体
  4. 国際水準の教育環境・研究環境の緊急整備計画の策定を強く要望

お問合せ先

科学技術・学術政策局計画官付

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(科学技術・学術政策局計画官付)