9.科学技術振興のための基盤の整備

意見の例

  1. 日本の論文誌が振るわない。日本を代表する学会誌といえども世界的に見れば、質的にも量的にもマイナーであり、引用頻度が小さいこともあって、多数の優秀な論文を集められないでいる。日本人研究者の大部分の論文の発表媒体を欧米に押さえられている現状は、「日本の情報発信能力」や「情報安保」の点から決して好ましいことではない。日本の研究者で外国に投稿して、アイデアの盗用などの被害にあった者も少なくない。(63歳、男、大学教授、静岡県)
  2. 人材養成と知識生産の拠点である大学その他の研究機関における情報の創造・蓄積・発信を一層促進し、ユビキタスな情報ネットワーク基盤の拡充によって、情報流通基盤の充実・強化を国際的動向を踏まえて戦略的に展開することが必要。(59歳、男、協会会長、東京都)
  3. 科学技術情報のインフラ整備を行なうべきだ。具体的にはイギリスの大英図書館や電子情報のマンチェスターセンターに相当する科学技術情報のハブを作り、国内の研究者に広く利用可能な環境を整えることが必要だ。これにより全体的にはコストを削減し、しかも国内の研究や技術の量的な底上げ、質的な向上を達成できる。(44歳、男、大学教官、岡山県)

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(科学技術・学術政策局計画官付)