7.科学技術と社会の関わり 科学技術と社会の関係

意見の例

  1. 欧米には研究者の公正倫理問題を「調査」「教育」する公的機関があるのに日本にはない。それが、研究者倫理を高められない原因の1つになっている。米国ではNIHが、1989年、研究公正局を設けた。また、NIHは大学の「研究公正倫理」研究者に研究費を配分している。日本にも同様な組織をつくり、関連の研究を促進すべきである。(57歳、男、大学教員、東京都)
  2. 発展し続ける科学技術の光と陰を考えた場合、陰の部分にももう少し気を配った教育を行って欲しい。技術の開発やそれを取り扱う人間は、人の命や人と人のコミュニケーションや家族のつながりあるいは自然とのつながりという意味での地域の循環などに配慮などに対して一般人以上の知識とスキルを身につけていかなければならない。(匿名)
  3. 先端科学分野がなかなか国民の賛同を得られないことを鑑みると、科学技術の利用に関して、「それを使用した場合のリスク」と「使用しなかった場合の損失(これもリスクと呼べますね)」を科学的に比較して、国民にわかりやすく提示する方法論が必要。(43歳、男、大学助教授、長野県)
  4. 科学政策立案においても、積極的に社会の多方面の意見を反映させる場を設けてほしい。コンセンサス会議など、市民の声を取り入れる試みがはじまっているが、ヒトクローン胚の研究指針のように、一部の有識者主体で議論が進む場合がまだ多いように思う。環境政策のように、こうした意思決定の場にNPOや市民団体を参加させて欲しい。(32歳、男、医師、兵庫県)

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