5.イノベーションの好循環(知の創造と活用の好循環)の形成

意見の例

  1. 大学の特許・発明の活用を推進する施策が必要。TLO等やられているが、問題はその発明の実用化努力がされずに埋もれてしまうこと。特許発明後ある期間に開発努力がなされない場合、ライセンスし易くするような政策的措置などを工夫しないと難しい。(匿名)
  2. マッチング・ファンドにより大学の持つ知識を企業が積極的に活用することが促され、企業にとっての投資効果、さらに大学にとっても有意義なものであった。第三期科学技術基本計画においても引き続きこのような支援メニューが拡充され、また使いやすくなるなど、制度的な支援を期待する。(会社員、東京都)
  3. ベンチャーなどの技術の事業化まで含めた仕組み作り(税制なども含む)と政府主導による積極的なベンチャー育成に政府は力を入れるべき。(会社員、東京都)
  4. 開発リスクの高い、科学技術開発に対し、政府が企業に対して行う政策的援助の仕組みを充実して欲しい。素晴らしいアイデアが有るにも係わらず、実現性の見える所まで持ってゆけない、大企業・中小企業が日本国内でどんどん増加している。(56歳、男、会社員、福島県)
  5. 技術開発を支える人材の育成については、産学が緊密な連携を取って推進することが必要。産業界では必要とする人材の要件を明確にするとともに、学界、特に大学では産業ニーズを踏まえた実践的な教育・研究の充実を図ることが、これからの時代を支える知識と実行力を兼ね備えた高度人材の育成に不可欠。(47歳、男、団体職員、東京都)
  6. 「知的財産権への取り組み」が必要。映画や音楽などの海賊版による著作権侵害はもちろん、天然資源の乏しい我が国にとって科学技術は貴重な人的資源。知的財産権に対する意識を高めることは、今後の日本にとって確実な利益となる。この意見が国政と科学技術振興に少しでも役立つことを期待。(20歳、男、大学生、東京都)
  7. 堂々と応用科学を進めるべきであり、理学よりも医学、工学、薬学、農学、それらの学際領域に力を入れ、産業と結びつけるべきである。(34歳、男、助教授)
  8. 計測分析機器は多品種少量生産に属し、開発には高機能の高密度集積が必要で、化学、生物、物理、工学などの広い分野の協力が必須。基礎研究で先端計測法として有望な成果が得られた場合、異分野の研究者、技術者が必要に応じて参加して開発に取り組める場所と仕組みが必要。(63歳、男、大学教授、兵庫県)

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