科学技術関係人材の養成・確保 その他

意見の例

● 女性研究者について

  1. 現状では、院生、ポスドクの将来を男性に決められてしまうケースが多い。流動性を活発にし、自分を評価してくれる人を多様化させることが重要。流動性を高めることによって女性研究者の環境を改善できるかもしれない。(大学助教授/専門分野:経営学)
  2. 研究業績評価が正当なものであることが女性研究者ヘ対する信頼や地位向上に繋がると思う。(大学の若手研究者/専門分野:農学、工学、理学)

● 外国人研究者について

  1. 外国から意欲ある留学生を連れてきて競争させてはどうか。(大学教授/専門分野:数理解析学)
  2. 日本は大学・研究機関も企業ももっとポストを留学生に開放すべき。このままでは優秀な人材を日本に惹きつけられず、科学技術の水準の維持・向上に大きなハンデを負うことになる。(公的研究機関研究員/専門分野:経済産業政策)
  3. 日本でも研究所では英語を日常語とするなど外国人の参入を容易にする環境整備が必要。(大学教授/専門分野:遺伝子多型研究)

● シニア研究者について

  1. 定年退職した、一定の実績のあった研究者には、退職後も研究ができる個人スペース(居室等)を提供してはどうだろうか。仏では一般的であり、特にセミナー等での意見が鋭く勉強になる。(ポスドク(海外特別研究員)/専門分野:哺乳類の発生生物学)
  2. 他大学では定年の引上げが進められており、若手研究者のポストをさらに減らしている。ある年齢になったら、権力は無いが研究は継続できるような特認教授ポストに移行するようなシステムとしたらどうか。(大学教授/専門分野:超伝導材料)

● その他

  1. 大学教員は間違いなくぬるま湯状態。教授になってしまえば年功による定額昇給のみで、頑張っても給料が変わらないのであれば、大学の競争的環境の導入について、うまく行く訳がない。(大学教授/専門分野:経済政策)
  2. 文部科学省がイニシアティブを取らないと、大学改革は動かない。現在教授の人々だけでなく、若手の人々が居心地が良いように改革すべき。(ベンチャー経営者/専門分野:ライフサイエンス)
  3. 重点化しても審査が従来通りだと、従来通りの有力な先生に配分される。若くても、科研費の基盤研究Sのように有望な人を選んで任せることも必要。(大学教授/専門分野:行政法、知的財産法)
  4. 資金の選択と集中は、研究の活性化につながるため、非常に良い。
  5. 基礎研究については、外国から教員を呼ぶことや英語での講義といった取り組みが不十分である。(大学教授/専門分野:材料科学)
  6. 日本では、研究者コミニティで盛り上がりを見せている新しい分野に対して、機動的に研究費が投入される仕組みがない。欧米では、民間からの潤沢な寄附金も新しい研究のスタートアップに重要な役割を果たしている。
  7. 新しい分野の研究は、独創的な個人研究や多くの研究者が批判的であるような研究の結果として出現することが多い。ピアレビューのみでは、新たなパラダイムを築く研究や世界を震撼させるような研究をサポートすることには限界がある。(工学博士/専門分野:コンピュータサイエンス)

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