参考資料9 各専攻分野を通じて培う「学士力」-学士課程共通の「学習成果」に関する参考指針-

趣旨

 分野横断的に我が国の学士課程教育が共通して目指す「学習成果」についての参考指針として示したもの。個々の大学における学位授与の方針等の作成や分野別の質保証の枠組み作りを促進・支援することを目的とする。

1.知識・理解

 専攻する特定の学問分野における基本的な知識を体系的に理解するとともに、その知識体系の意味と自己の存在を歴史・社会・自然と関連付けて理解する。

(1)多文化・異文化に関する知識の理解
(2)人類の文化、社会と自然に関する知識の理解

2.汎用的技能

 知的活動でも職業生活や社会生活でも必要な技能

(1)コミュニケーション・スキル
 日本語と特定の外国語を用いて、読み、書き、聞き、話すことができる。
(2)数量的スキル
 自然や社会的事象について、シンボルを活用して分析し、理解し、表現することができる。
(3)情報リテラシー
 ICTを用いて、多様な情報を収集・分析して適正に判断し、モラルに則って効果的に活用することができる。
(4)論理的思考力
 情報や知識を複眼的、論理的に分析し、表現できる。
(5)問題解決力
 問題を発見し、解決に必要な情報を収集・分析・整理し、その問題を確実に解決できる。

3.態度・志向性

(1)自己管理力
 自らを律して行動できる。
(2)チームワーク、リーダーシップ
 他者と協調・協働して行動できる。また、他者に方向性を示し、目標の実現のために動員できる。
(3)倫理観
 自己の良心と社会の規範やルールに従って行動できる。
(4)市民としての社会的責任
 社会の一員としての意識を持ち、義務と権利を適正に行使しつつ、社会の発展のために積極的に関与できる。
(5)生涯学習力
 卒業後も自律・自立して学習できる。

4.統合的な学習経験と創造的思考力

 これまでに獲得した知識・技能・態度等を総合的に活用し、自らが立てた新たな課題にそれらを適用し、その課題を解決する能力

※「学士課程教育の構築に向けて」(審議のまとめ)より抜粋

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