1 国公私立大学を通じた大学教育改革の支援の充実

1.特色ある優れた大学教育の一層の展開

(前年度予算額 45,039,788千円)
平成17年度予算額(案) 49,712,488千円

[要旨]

 大学改革の取組が一層促進されるよう、国公私立大学を通じた競争原理に基づいて、各大学の特色ある優れた取組を選定・支援し、高等教育の更なる活性化を図る。

[事業内容]

 (前年度予算額 3,124,329千円)
 平成17年度予算額(案) 3,266,829千円

(1)特色ある大学教育支援プログラム

 (特色GP(グッド・プラクティス))

○大学教育改革における特色ある優れた取組を支援
 (実績:平成15年 応募664件 選定80件 平成16年 応募534件 選定58件 【計138件】)

○平成17年度新規公募の実施(選定は応募件数の1割程度以内)
 (前年度予算額 1,996,500千円)
 平成17年度予算額(案) 3,000,000千円)

(2)現代的教育ニーズ取組支援プログラム

 (特色GP(グッド・プラクティス))

○各種審議会からの提言等、社会的要請の強い政策課題に対応した優れた取組を支援
 (実績:平成16年 申請 559件 選定 86件)
○平成17年度新規公募の実施(選定は申請件数の2割以内又は50件程度)
 [公募テーマ(案)]
 ◇ 地域社会との連携強化(仮称)(新規)
 ◇ 知的財産関連教育の推進
 ◇ 仕事で英語が使える日本人の育成
 ◇ 人材交流による産学連携教育
 ◇ e-Learning Programの推進

 (前年度予算額 1,500,000千円)
 平成17年度予算額(案) 1,800,000千円

(3)法科大学院等専門職大学院形成支援プログラム

○法科大学院等専門職大学院において行われる教育内容・方法の開発・充実等に取り組む優れた取組を支援
(実績:平成16年 申請127件 選定63件)
○平成17年度新規公募の実施(選定件数については検討中)

   (前年度予算額 36,726,993千円)
 平成17年度予算額(案) 38,170,739千円

(4)21世紀COEプログラム

○世界的な研究教育拠点の形成を重点的に支援

実績:これまで93大学274件の優れた研究教育拠点を採択
14年度…
 申請:163大学464件、採択:50大学113件
 分野:【生命科学】【化学、材料科学】【情報、電気、電子】【人文科学】【学際、複合、新領域】

15年度…
 申請:225大学611件、採択:56大学133件
 分野:【医学系】【数学、物理学、地球科学】【機械、土木、建築、その他工学】【社会科学】【学際、複合、新領域】

16年度…
 申請:185大学320件、採択:24大学28件
 分野:【革新的な学術分野】

○平成17年度の計画

  1. 研究教育拠点(93大学274拠点)の着実な形成
    (拠点形成の充実強化のため、中間評価を経た14年度採択拠点に間接経費を措置)
  2. 平成15年度採択の研究教育拠点に対する中間評価を実施

(前年度予算額 1,591,972千円)
平成17年度予算額(案) 2,374,920千円

(5)大学教育の国際化推進プログラム

 大学等の学生や教職員の海外派遣、海外の大学との積極的な連携等により、大学教育の一層の国際化を図る取組を支援

 (1,591,972千円)
 1,567,181千円

○海外先進教育研究実践支援

  • 教職員の教育研究能力の向上等により、教育面での改革に資することを目的とした海外派遣の取組を支援
  • 平成17年度新規公募の実施(選定は20件程度)

 (新規)
 450,000千円

○戦略的国際連携支援

  • 大学が自らの特色を生かし、海外の大学等と教育研究活動で連携し、国際的な共同プログラムを実施するなど、総合的な国際教育活動の取組を支援
    (選定は15件程度)

 357,739千円

○長期海外留学支援

  • 日本人の学生等を海外の大学院等に派遣し、学位取得や専門分野の研究をさせることにより、国際化する社会に対応できる優秀な人材の養成を支援
    (選定は100人程度)

 (新規)
 750,000千円

(6)地域医療等社会的ニーズに対応した平成17年度予算額(案)医療人教育支援プログラム

地域医療等社会的ニーズを踏まえた医療人教育の展開により、全人的医療等を担いうる医療人の養成を目指す優れた取組を支援
 (選定は15件程度)

2.特色ある優れた大学教育の一層の展開

(新規)
平成17年度予算額(案) 3,000,000千円

[事業名]

 「魅力ある大学院教育」イニシアチブ

[要旨]

 現代社会の新たなニーズに応えられる創造性豊かな若手研究者の養成機能の強化を図るため、大学院における意欲的かつ独創的な教育の取組(「魅力ある大学院教育」)を重点的に支援する。

[事業内容]

○ 若手研究者に新たに求められる資質、自立して研究活動を行うための能力を組織的かつ体系的に修得させるための教育プログラムを重点的に支援し、研究者養成機能の強化を推進。
○ 時代の要請に応じた大学院教育の進展という観点から、教育の課程の組織的展開の強化、新たな教育研究指導法の開拓を促進。
○ 基本的な仕組の概要は、以下のとおり。

  • 対象
     研究者養成を目的とした修士課程及び博士課程(専攻単位)
  • 申請
     学内における組織的な検討体制の下、研究科長が学長を通じて申請。
  • 審査
     専門家、有識者からなる審査・評価委員会(独立行政法人など外部の機関と協力して実施)において、公平・公正な第三者評価を実施。
  • 審査の視点
     以下の項目等について実績を重視しつつ、これらの実績を基にした今後の研究者養成に関する取組計画の実現性(将来性)を審査。
    1. 現代社会の新たなニーズに応えられる体系的な教育課程の編成
    2. 教育研究活動の活性化
    3. 教員による研究指導方法 など
  • 年次計画等
     1件当たり年間1千万~5千万円程度を原則として2年間継続的に交付。
    期間終了時に事後評価を実施。
  • 財政支援の内容
      審査・評価委員会の審査結果等を踏まえ、研究者養成に関する取組について財政支援を実施。

研究者養成に関する具体的な取組(例)

学生が、自立して研究活動を行うための知識・能力を修得するための、

  • 海外、企業など、多様な研究活動の場を通じて研鑽を積むプログラム
  • 学生が自ら研究課題を設定し研究活動を実施するなど学生の創造力、自立的研究遂行能力を高めるプログラム
  • 研究プロジェクトをリードできる資質・能力を培うプログラム
  • 新分野、異分野にも対応できる柔軟な発想力を養うプログラム

3.資質の高い教員養成を目指す高度・実践的な取組支援

(新規)
平成17年度予算額(案) 550,000千円

[事業名]

 大学・大学院における教員養成推進プログラム

[要旨]

 近年、学校教育が抱える課題の複雑・多様化に適切に対応できる、高度な専門性と実践的指導力を兼ね備えた教員の養成と現職教員の再教育の一層の充実を図り、教員の資質能力の向上を目指す。

[事業内容]

 大学、大学院において、資質の高い義務教育段階の教員を養成するための教育内容・方法の開発・充実、実践性の高い取組等を行う特色ある優れた教育プロジェクトについて、国公私を通じた競争的な環境の中で選定し、重点的に財政支援。

○ 対象 教員免許の課程認定を受けている大学、大学院

○ 採択予定件数 30件程度

○ 選定対象となるプロジェクト
 教育現場の課題に即応した実践的な教育等を実施し、高度な専門性と実践的指導力を備えた義務教育段階の教員の養成に取り組むもの。

(内容例)

◇ 実践的な教育を目指したカリキュラム開発

◇ 経験豊かな現場教員や地域の様々な教育活動の指導者の積極的活用

◇ 教育委員会等との連携・協力による教員研修の実施 等

お問合せ先

科学技術・学術政策局政策課

(科学技術・学術政策局政策課)