科学技術の急速な進展や社会環境の変化を踏まえ、経済社会の持続的発展や国際競争力の強化のため、技術革新や産業基盤を担う、優れた技術者の育成は、我が国における重要な政策課題になっている。
かかる状況において、優れた技術者の育成に当たって重要な役割を占める技術士制度の技術部門の見直しに当たっては、以下の視点が重要である。
平成12年に行われた技術士法改正においては、より多くの優秀な人材が技術士を目指すよう、受験要件の多様化を図るとともに、技術者の国際的な流動性を促進するため、国際的に整合性のとれた制度にするなど技術者資格の相互承認に対応した措置等をとった。
今回の技術部門見直しは、法律改正後初めて行われるものであり、省令・告示レベルで規定される技術部門の内容について、法律改正の趣旨と整合のとれた見直しを行う必要がある。
前回の技術部門見直しから約9年が経っており、この間の科学技術の進展を踏まえた内容とする必要がある。
あわせて、産業構造及び社会情勢の変化等を踏まえ、技術部門に対する新たな社会的需要に対応することが必要である。
科学技術・学術政策局政策課
-- 登録:平成21年以前 --