科学技術が、知の創造と活用により世界に貢献し、国際競争力をもって持続的な発展ができ、安心・安全で質の高い生活のできる国の実現にどのように貢献していくのか等科学技術の役割について、国民にわかりやすく説明し、対話を通じて理解を得るように努めることが必要である。そのためには、科学技術の知識を広く社会に分かりやすく説明することができる人材の育成・確保を図る。
また、昨今のクローン人間問題にみられるように、科学技術は、従来では思いもよらなかったことを可能とし、人々の倫理観、価値観に大きな影響を与える可能性を有している。科学者のみならずいろいろな立場の人が、国境を越えて科学技術に対する人類共通の正しい価値観を形成・共有するための取り組みを進める。
さらに、将来を担う若者が科学的なものの見方や考え方、科学技術の基本原理や正しい価値観を、学習、体得できるように努めることが重要である。そのためには、学校教育において、広く科学技術に関する基礎知識の習得を図るとともに、観察・実験等を踏まえた問題解決的な学習の充実を図る。併せて、生涯学習や社会人教育についても、充実を図る。その際、一線を退いた研究者を含む研究者や研究機関等の積極的な活用を図る。
科学技術・学術政策局政策課
-- 登録:平成21年以前 --