平成14年6月14日
研究開発局
ITER計画については、我が国の参加・誘致について、総合科学技術会議が議論を行い、5月29日の総合科学技術会議本会議で結論を得た。それを基に5月31日に閣議で了解(別添)がなされた。
ITER計画への取り組みについては、総合科学技術会議の結論を基に、我が国は国際協力によってITER計画を推進することを基本方針とし、国内誘致を視野に入れ、協議のために青森県上北郡六ヶ所村を国内候補地として提示して政府間協議に臨む。
第4回政府間協議を、平成14年6月4日(火曜日)~6日(木曜日)、フランス・カダラッシュにおいて、日本、EU、ロシア、カナダの4極の参加の下、別紙のメンバーにより開催。
なお、会議の冒頭に、仏国コロンバーニ原子力庁長官と英国キング政府首席科学顧問から歓迎と核融合の将来への期待についての発言があった。
総合科学技術会議が5月29日に結論を出し、それを基に5月31日に閣議了解を行ったことを報告。
我が国が青森県六ヶ所村に候補地を1地点に絞ったことは各極とも高く評価。
費用分担は経済規模を反映したものとなるべきことを説明。
○ EUでは、5月27日にEU理事会が欧州委員会の交渉権を拡大(サイト、コスト分担等の交渉権)する提案を承認し、EU代表がスペインのバンデロスとフランスのカダラッシュの2つのサイトを提案。
○ カナダは、EUと日本のサイト提案と交渉権の拡大を歓迎し、サイトを選定と共同実施協定の完成にむけて、サイト共同評価の早急の着手を表明。(カナダは昨年6月にクラリントンを候補地として提案。)
○ ロシアは、ITER関連の活動は最も高い優先度をもっており、産業界と密接な関係をもちつつ、ITERの建設準備を目的とする連邦計画(2002~2005年)に基づき進めている。新たなサイト提案を歓迎。
○ 次回サブグループ会合(7月、トロント)を経て、サイト共同調査を早急に着手すべきとの共通認識。
○ サイト評価の進捗の報告を第5回政府間協議(9月17、18日、トロント)で行うこととなった。
○ 第5回政府間協議 9月17~18日 トロント
第6回政府間協議 10月29~30日 青森
となった。
日本 委員 | 青江 茂 | 文部科学審議官(代表) |
天野 之弥 | 外務省大臣官房付(大使) | |
素川 富司 | 文部科学省官房審議官 | |
榊原 裕二 | 内閣府政策統括官付参事官 | |
大竹 暁 | 文部科学省核融合開発室長 | |
岸本 浩 | 原研理事 | |
吉川 允二 | 原研顧問 | |
EU 委員 | ミトソス | 欧州委員会研究総局長 |
フィンチ | 欧州委員会研究総局顧問 | |
他 | ||
ロシア 委員 | ヴィノグラドフ | 原子力省第一次官 |
ヴェリコフ | クルチャトフ研究所総裁 | |
他 | ||
カナダ 委員 | キャンベル | カナダ連邦天然資源省 |
スチュワート | ITERカナダ取締役 | |
他 | ||
国際チーム | エマール | 国際チームリーダ |
下村安夫 | 国際チーム共同リーダ | |
他 |
科学技術・学術政策局政策課