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資料2

教育の基本理念(目的・方針)に関する委員からの意見等について

◎  教育の基本理念(目的・方針)に関して検討すべき事項

   ◯ (国際化・情報化・環境問題など)時代や社会の変化への対応

   ◯ 生涯学習の理念

   ◯ 一人一人の能力や個性の伸長

   ◯ 個人の自己実現

   ◯ 職業生活との関連

   ◯ 創造性の涵養

   ◯ 豊かな人間性の涵養

   ◯ 世界の中の日本人の育成

   ◯ 伝統、文化の尊重

   ◯ 国や郷土を愛する心

   ◯ 公共心、社会の一員としての自覚など

   ◯ 教育への保護者や地域等の参加

※ その他、検討すべき事項があるかどうか。



教育の基本理念(目的・方針)に関連したこれまでの主な意見の概要

見直しの方向性
  教育基本法の基本線は今でも正しいと考えるが、時代の要請により加えなくてはならない点もいくつかある。
  教育基本法の条文は、理念的には素晴らしいものもあるが、当時の議論を必ずしも明確に表現出来ていない、今の時代に合わない、など文言の修正には十分な余地がある。
  議論の際、可能性すなわち、「現行法に付加価値を付ける」という視点が必要。
  教育基本法を根本的に変えようというのは非常に難しく、実践的な視点で、現行基本法に欠けているものは何かということを考えていくべき。
  前文や第1条の理念は、普遍的価値であり、変えるとしても、今後の社会の変化に合わせて足りないものを付け加える方向で考えるべき。また、欠けている部分について、すべて基本法に入れる必要があるのか。
  戦後教育改革の理念は、平和主義、個人主義、国際主義、脱宗教化であるが、教育基本法の一つ一つの言葉じりを捉える議論ではなく、戦後50年を経て、これらの理念が何を生んできたのかを考えるべきである。
  我が国の全体の共通目標、国家目標を教育基本法、教育振興基本計画にどのように盛り込んでいくか検討が必要。

  教育に求められるものには不易のものも多く、不易の部分の補完と、新しい時代的要請への対応の二つを考えることが必要。

生涯学習
  教育基本法には「社会教育」とあるが、一般には「生涯学習」というような言葉のほうが定着している。教育基本法ができた時点では、教育機関を卒業したら
社会に出て働くというライフサイクルの認識であったと思うが、今の社会では教育―労働―教育―労働という形で、生涯の間に学習を繰り返していくという枠組みの中で、生涯教育を大きな柱として基本法に取り込んでいくことを検討すべきである。
  教育基本法を見直すのは、社会の変化にどのように対応するかが検討の理由と考えている。生涯学習社会のことなど検討する必要がある。
  一人一人が生涯学習システムの中で充実させていくという生き方、まさにそういう意味での個人を確立するということの大切さがある。

個人の能力の伸長
  個人としてのアイデンティティをきちんと自分で築き、それに従い、それぞれの個人の能力を高めるといった考え方を明確にすべき。人が持っているそれぞれの能力に合った形で、教育なり、仕事のチャンスがあるような社会を築き上げるために、どういうことをすればいいのか。

個人と社会・経済
  教育は個人にも社会にも与えられる。個人の次元では、成熟や人格の完成を目指すことが大事。社会の次元では、人的資源が大事。経済的価値と人間的価値のバランスを保つことが必要。
  教育改革の発想には、社会的システムからの発想が多いが、個人一人一人が充実した人生を送るための視点でも必要。

職業生活との関連
  教育、学習という面だけではなく、職業に対しての計画に踏み込んだ、キャリア形成に対する考えも、教育基本法につけ加えるべきではないかと思う。
産業化に向かっていくような人たちを育てていくような専門性の高い教育がより重要になってくると思う。

個と公
  基本法見直しの論点として考えられるのは、個の尊重だけでなく、官でも民でもない「公(パブリック)」の概念をどう入れるかということが重要。
  アイデンティティとよくいわれるが、公共性を自覚した自律という意味で、「社会的使命の自覚と実践」と訳したらどうかと思っている。
  一人一人が生涯学習システムの中で充実させていくという生き方、まさにそういう意味での個人を確立するというこの大切さがある。基礎的な力はきちんと持っていなければいけないし、公(おおやけ)のこともちゃんと考えなければいけないのだというところへ持っていかなければいけない。
  「豊かな人間性と健やかな体の育成」は非常に大事だと思う。豊かな人間性というのは何だということになると、これはまた相当幅の広いとらえ方ができると思うが、「人間として生きるルール」と置き換えてもよいのでないかと思う。

国際性と日本人、我が国の伝統、文化
  教育の理念として、国際的視点、我が国の伝統文化の尊重が欠けている。
  国際性と民族性(日本人としてのアイデンティティと民族・文化への理解)をバランスよくどう盛り込むか。
  「伝統や文化を尊重する心」というのは回りくどい表現ではないかという気がする。「人間を愛し、地球を愛し、国を愛していく心を育てる」ことが最も重要なのではないかと思う。
  地球国家の中で日本はどういう役割をはたすべきかという目的をはっきりさせる必要がある。
  「伝統文化の尊重」を具体的にどのように実現していくのかが問題である。

教育への保護者、地域等の参加
  フランスの基本法では、「すべての人々により教育共同体が構成される。」ということで、教育は総合力で、要するに教育機関だけの責任ではない、総合力で行われるべきものであるとの法文が制定されている。そういうことが具体的にきちんと書いてある基本法になるといいと思う。
  教育基本法などになかった言葉は「参加」あるいは「参画」ということではないかと思う。教育というのは、今までどちらかというと教育委員会、学校というような、一つの専門領域のところでやるものと受けとめられていたが、これだけ情報化社会になってきて、改めて本質的なことを考えると、様々な人々がかかわって教育は成るものだと感じる。

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