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資料1
教育の目標を達成するために総合的かつ計画的に実施すべき施策
(たたき台素案)



高等教育機関の個性化の推進と国際競争力のある大学育成


1.政策目標として考えられる事項の例
1) 高等教育機関の個性化、多様化の推進
2) 競争的で創造的な環境の創出と国際競争力のある教育研究活動の展開
3) 高等教育機関の社会的貢献の推進

2.政策目標の実現のために取り組む施策の例

1)〜3)に共通的な施策

○  大学・大学院卒業時の学生の質の確保
・成績評価基準の明示、厳格な成績評価の導入(GPA等)推進
○  高等教育機関の教育内容・方法の改善
・大学の理念・目標や教育内容・方法についての組織的な研究・研修(ファカルティ・ディベロップメント)の実施、モデルカリキュラムの開発
○  教員・学生の流動性の確保
・各大学の教員中、自校出身者の割合を一定割合以下にする数値目標の設定等を大学に求める(現在約36%)
・任期制、公募制の大幅な導入を推進する
・大学院入学者中の他大学出身者の割合について数値目標の設定等を大学に求める
  (現在、修士約30%、博士約33%)
○  高等教育機関の情報の社会に対する積極的公開


1)高等教育機関の個性化、多様化の推進

○  設置認可の在り方を弾力化し、各高等教育機関の自主性を拡大するとともに、高等教育機関の教育研究の質を確保する新たなシステムの導入・学部・学科設置の弾力化等(学位の種類・学問分野に変更のない学部・学科の設置は 届出とする)
・国際的通用性等を踏まえた高等教育機関の質を確保するための第三者評価システムの構築
○  進学率・進学者数の将来展望を踏まえた高等教育機関の在り方
・短期大学、高等専門学校、専門学校を含めた高等教育機関の特色ある発展
○  多様な学習ニーズへの対応
・長期履修学生など柔軟な履修形態、多様な教育プログラムの提供、主専攻・副専攻制等の推進
○  情報化の進展に対応した遠隔教育の拡大
・e-Learningの推進


2)競争的で創造的な環境の創出と国際競争力のある教育研究活動の展開

○  社会から高く評価される教育研究機能を有する大学院の整備
・研究者や高等専門職業人養成など、それぞれの目的に応じた教育研究機能の強化
・教育研究環境の充実
○  国公私を通じた世界最高水準の大学育成
・研究体制、研究基盤の重点的整備
・21世紀COEプログラム,私学助成による重点支援
○  評価に基づく、より効率的・重点的な資源配分の実施
・科研費等の競争的資金の充実
○  国立大学の「国立大学法人」への早期移行と再編・統合
・非公務員型の能力主義、業績主義に立つ人事システム
・民間的発想の経営手法の導入
・国立大学の再編・統合
○  優れた若手研究者の育成
・ポストドクター等への支援の充実

○  外国人教員・研究者の受入れの大幅な拡大
○  留学生の交流拡大及び質的充実
・留学生受入れ10万人計画の着実な推進(国際的な人材養成と人的交流の拡大)
・国費留学生・私費留学生支援、留学生宿舎整備等の施策の総合的推進による留学生受入環境の整備
・大学間交流協定の拡大、最先端分野の学生交流の推進


3)高等教育機関の社会的貢献の推進

(社会のニーズに対応した人材育成の強化)
○  法科大学院の整備
○  高度専門職業人育成大学院の整備
○  社会人の再教育の強化
・社会人のキャリアアップのための大学院・大学教育、短期大学教育、専門学校教育の充実(社会人キャリアアップ100万人計画)
・サテライトキャンパス、遠隔教育の拡大等
(大学と産業界の新しいパートナーシップ) ○  基礎研究発のブレークスルーの創出
○  産業界への技術移転と大学発ベンチャー企業の加速
・大学発特許取得件数を10年間で15倍
・大学発特許の活用を5年間で10倍
○  大学等を核とする知的クラスターの創出
・日本版シリコンバレーを10箇所程度創出
・地方自治体と大学の連携・協力の強化



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