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資料3

これまでに出された意見のまとめ(3回の会議で出た意見を項目別に整理)

【総論】

○助成の成果と課題

  • くじ助成ができたことにより、従来できなかった地域での生涯スポーツの振興等、新たな分野の事業の実施が可能となった。
  • くじの売上低迷により、地方公共団体、スポーツ団体が行うスポーツ活動への助成等が停止した。そのために、団体で自己資金を別途確保したり、事業を停止せざるを得なくなるといった事態が生じた。

○これまでの助成の課題を踏まえた対応

  • くじ助成は、くじの売り上げにできるだけ左右されずに、安定的・継続的な助成ができる仕組みを考えるべきである。そのためには、例えば、助成額のうちの一部を積み立てておくことが有効ではないか。
  • 安定的・継続的な助成が確保される仕組みがあれば、申請者としても、くじ助成を活用した計画を立てることが可能となる。
  • 積立を考える場合、透明性を確保する観点からも、どのような目的で積み立てておくのかを明らかにしておく必要がある。

○今後の助成対象事業の重点の置き方

  • 競技力向上と生涯スポーツの振興にバランスのとれた助成配分を実施すべきではないか。
  • toto(トト)は、毎年度、額が大きく変動する性格を持つ財源である。そのため、スポーツ振興の政策のうち、根幹となる部分は国費で実施し、toto(トト)はスポーツ振興政策の補完をするといった役割が好ましいのではないか。
  • 平成20年度以降は、これまでの助成事業を一律に復活させるのではなく、助成事業を整理して、重点的な助成を考える必要がある。

○toto(トト)事業の趣旨や成果の周知など、効果的な広報の在り方

  • くじ助成の実施について、地方公共団体への周知をもっと行うべきである。
  • toto(トト)の助成がスポーツ振興に寄与することについて宣伝をもっと行うべきである。
  • 学校の芝生化に対してtoto(トト)からの支援を行うことは、toto(トト)助成の良きPRの機会となる。

○事業の成果の検証

  • 各事業について、成果の検証が必要。助成を受ける側が、助成があることで甘えに繋がらないように留意するべきである。

【各助成事業項目に関する事項】

●スポーツ施設の整備に係る助成

○グラウンドの芝生化

  • 総合型地域スポーツクラブの活動拠点として学校の校庭を利用しているところは、toto(トト)の助成対象とできないか。
  • 人工芝は、天然芝と遜色ないほど質が良くなっており、さらに、管理もし易いことから、toto(トト)助成の対象とすれば喜ばれるのではないか。

○芝生化以外の施設整備

  • プロのハンドボールのリーグ等が盛んになってきているが、アリーナを有する体育館は少ない。体育館に、観客席、椅子を増設する事業への支援がtoto(トト)からできないか。

●スポーツ行事その他の諸活動への助成

○総合型地域スポーツクラブの創設・維持への継続的な一層の支援等

  • 総合型地域スポーツクラブの経営が安定するために、活動支援という形での継続的な支援が必要なクラブが多い実態がある。
  • もともとtoto(トト)助成の対象となっている地方公共団体に対する総合型地域スポーツクラブの創設支援事業を再開してほしい。
  • スポーツ実施率の向上には、スポーツイベント等によるきっかけづくりも有効であり、スポーツ大会への助成を実施して欲しい。

●指導者等の養成

○地域の人材を活用した指導者の養成・確保

  • 総合型地域スポーツクラブの運営にあたって、指導者、運営者、裏方といった人材の確保が大きな課題となっている。こうした指導者等の人材の養成に関しての助成事業を大きく位置付けてほしい。
  • クラブ運営に携わる人がマーケティングなどを学ぶ場合に、奨学金を出すなどといった人材養成事業ができないか。
  • 地域のスポーツ指導者が、学校の部活動を専門的に指導したり、地域のスポーツクラブ等で指導してくためには、toto(トト)においても幅広く指導者養成・確保のための事業への助成を実施していくことが必要である。
  • 各競技団体とも、競技会等の実施や学校・企業スポーツとの連携等の事業を支援してくれる人材の確保に苦慮している。そのような人材を養成し、それをバンクのような形で各競技団体が活用できるようになれば、非常に喜ばれる。

○スポーツ団体の組織基盤強化

  • スポーツ団体の組織基盤強化のため、国際交流推進育成スタッフの育成や、団体自体のマネジメント機能を強化する事業にも助成することが必要である。

○その他

  • スポーツ指導者に対して報酬を出すなど、スポーツ指導者そのものを職業として成立させるために助成するのであれば、安定的・継続的な資金が必要となる。そのため、毎年度の額が大きく変動するtoto(トト)としては、対象事業とはしにくい面があるのではないか。

●我が国で開催される国際的な規模のスポーツ競技会への助成

  • オリンピックやワールドカップ等の大きな国際大会に助成できる安定した仕組みづくりが必要である。
  • 国際大会への助成は大規模なものが対象となっており、子どもたちの交流を目的とする大会等、地方都市で開催する小規模な国際大会への助成がtoto(トト)からできないか。

●助成事業項目関係その他

  • 独立行政法人日本スポーツ振興センターが実施するスポーツ振興事業について、toto(トト)からの財源を活用できないか。

【その他】

  • 現在のくじ売上は、最高当せん金6億円のBIGの売上が大きい。今後、他のくじが最高当せん金を上げてきた場合に、くじ売上に影響を及ぼすことも想定されることから、くじ売上を維持・向上する取組についても、考慮しておくべきである。
  • 助成額を安定させる上では、将来発生する費用についても、計画的に対処することが大切である。例えば、平成25年度以降の第3期の開発資金の確保をどうするのか、といった点について、制度面からの議論も必要ではないか。