薬学教育の改善・充実について(答申)(平成16年2月18日 中央教育審議会)
検討の経緯
「薬学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」における検討(平成14年10月~平成16年1月)を踏まえ、大学分科会において検討(平成15年10月~)
主な検討事項
- 大学における薬学教育の修業年限延長について
- 薬学教育の修業年限延長に伴う大学院教育の在り方について
答申のポイント
薬学教育の修業年限延長について
- 薬剤師の養成のための薬学教育については学部段階の修業年限を4年から6年に延長
← 近年の医療技術の高度化、医薬分業の進展等に伴う医薬品の安全使用や薬害の防止などの社会的要請に応えるため、教養教育や医療薬学を中心とした専門教育及び実務実習の充実が必要
- 多様な分野に進む人材の育成のために、現行の4年間の学部・学科の存置も認める
← 薬学に関する研究、製薬企業における研究・開発・医療情報提供など多様な分野に進む人材の育成が必要
設置基準等について
6年制学部
- 6年制学部の卒業要件は186単位
- 教養教育、専門教育及び実務実習の充実を考慮した専任教員の増員が必要
- 学位は「学士(薬学)」(4年制学部卒業者には「学士(薬科学)」等)
6年制学部を基礎とする大学院
- 標準修業年限4年の博士課程
- 学位は「博士(薬学)」(4年制学部を基礎とする大学院の学位は「修士(薬科学)」「博士(薬科学)」等)
その他
- 実務実習期間の大幅な延長(2~4週間から24週間程度)に伴う実習生の受け入れ・指導体制の整備
- 実務実習の開始前に学生の基本的能力(知識・技能・態度)を評価するための共用試験の実施
- 教養教育及び専門教育の充実、実務実習の増加のための修業年限の延長に伴い、質の高い教育が行われていることを確認していくため、第三者評価を実施することが必要