視点3 今後の大学院規模の全体の方向性

今後の大学院規模の方向性

  • 今後の大学院への進学需要については、専攻分野によっては学部卒業者の大学院進学率の伸びの鈍化が起こっているが、しかしながら、今後の大学院の量的規模の方向性について展望すると、全体としては、高度専門職業人養成に対する期待などに対応する形で、社会人、留学生の入学者を含め、進学需要の増加傾向に合わせ、今後とも、着実な増加傾向になると予想される。この傾向は、今後の知識基盤社会の到来に向けて、一般的には望ましいものと考えられる。
  • また、大学院の規模の方向性については、専攻分野により置かれている状況、今後の動向が違い、国として支援すべき状況なども異なってくることから、今後の学問分野別の審議検討を踏まえて、検討を深化していく必要があるが、国及び大学院を置く大学は、次の事項に取組むことが望まれる。
    • 国は、このような大学院全体の規模の傾向を念頭に置き、特に今後拡大が予想される高度専門職業人の養成に留意し、大学院教育の抜本的向上に努めることが急務であり、このための施策を重点的・集中的に取組むこと。
    • 大学院を置く大学は、絶えず社会に目を向け、大学院に対する社会の要請を的確に把握し、その人材需要の動向の把握に努め、新たな専攻等の設置、改組の検討を機動的に行っていくことが必要であること。

学部の規模との関係

  • 全体として、大学院の規模が拡大していく中で、各大学における大学院と学部の規模の関係については、18歳人口の動向やそれぞれの大学が社会の中で果たすべき役割を再認識し、真に大学の高度化、個性化、活性化を図る観点から各大学の責任において十分検討する必要がある。

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