別紙2 科学技術・学術審議会人材委員会(第20回(平成15年10月9日))資料
科学技術・学術審議会人材委員会の今後の検討事項について(案)
1.人材委員会第二次提言で示された検討事項について
- 第二次提言で、今後引き続き検討することとされた事項についてはどのような論点が考えられるか。
- これらの事項を検討する共通的な視点として、どのような視点が考えられるか。
(1)各検討事項の論点について
1.科学技術分野の理解増進活動
【現状、問題点】
国民全体の科学技術に対する理解を深めるとともに、将来の優れた研究人材の養成・確保の基礎を形成するためには、広く国民一般、特に若者が科学技術や研究活動に関心を持ち、理解を深められるような環境を整備することが必要。
【論点案】
- 科学技術に関する理解増進活動に当たる人材の養成・確保についてどのような対応が必要か。
- 自らの研究の意義について社会に発信し、また、社会との関わりに常に高い関心を持ちつつ研究開発活動に取り組む研究者を養成するためにはどのような取組が求められるか。
2.技術者の養成・確保
【現状、問題点】
研究によって生み出された優れた「知」を国民生活、経済生活に活かし、持続可能な発展を維持していくためには、技術者の役割が大きい。特に今日の我が国においては、国際的な競争の激化、製造拠点の海外移転、企業内教育のアウトソーシング等の状況が生まれている。
【論点案】
- 「知」の創造を支え、成果を社会に活かす役割を担うには様々な技術者が必要と考えられるが、具体的にどのような技術者を養成すべきか。
- また、そうした技術者に求められる資質や養成上の問題点とは何か。大学、産業界等でどのような対応を行うことが求められるか。
3.研究人材のキャリア・パスの在り方
【現状、問題点】
社会全体が科学技術と様々な関わり合いを持つようになってきており、博士号取得者や研究経験を有する者が活躍する場面も広がりを見せてきている。若手研究者が将来の可能性を幅広く選択出来るよう、多様なキャリア・パスを確立することが必要。
【論点案】
- 博士号取得者等の活躍の場としてどのようなものが考えられるか。
- そうした場での活躍を促進して、多様なキャリア・パスを確立するため、国、大学、研究機関、企業等で具体的にどのような取組を行うことが求められるか。
(2)検討の視点について
【検討の視点案】
- 例えば、科学技術と社会の接点、つながりの強化の観点からの人材の養成・確保、環境の整備との視点から検討を行ってはどうか。
2.その他の検討事項について
- その他、検討すべき事項としてどのようなものが考えられるか。
- 第一次提言、第二次提言で取り上げた事項も含め、研究人材問題について、総括的に再整理することも考えられるか。