2.教育方法、研究指導について

 通信制博士課程は研究課題に即した研究指導と学生自身の自発的な研究活動が中心であるため、通信教育により十分な教育効果が得られるか否かについては慎重な検討が必要であり、修士課程の開設・運営状況、実績等を見ながら判断することが適切であるとの考えにより、制度化が見送られた経緯がある。
 通信制修士課程における授業や研究指導の状況等を踏まえ、通信制博士課程の開設は可能な場合もあり得ると考えて良いか。博士課程の場合、特に留意すべき点はあるか。

通信制修士課程における授業、研究指導の状況

授業

  • 研究指導の方法や指導上の問題点について、通学制との極端な相違はみられない。スクーリング時や情報通信技術の活用により、指導教官と学生との接触機会をより多く確保するための努力が行われている。ただし、情報通信技術の活用状況は、大学によって異なっている。
  • 教員すべてが兼担の大学では、教員が多忙で十分な指導体制が整備できていないとの声がある。
  • 補助教員やTAを配置している大学と配置していない大学がある。

 (出典)メディア教育開発センター「通信制大学院修士課程関わる調査研究」・中間報告(平成13年9月)

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