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資料2

学位プログラムを中心とした大学制度について(主な検討事項(例))

○ 学位プログラムの検討において中長期的に検討すべき論点

1 学位プログラムを導入する意義等について

  •  学位プログラムの導入の必要性
  •  学位プログラムが大学教育の課題の解決に向けて果たす役割

2 学位プログラムの概念の明確化について

  •  学位プログラムの枠組み
  •  学位プログラムと大学の教育研究の基本組織との関係
  •  学位プログラムの実施に係る教育課程等の在り方
  •  学位プログラムを実施した場合の入学者選抜の在り方

3 学位プログラムを導入することとした場合の学校教育法の規定やその他の関係法令の規定等の在り方について

  •  学校教育法の改正事項の整理
  •  大学設置基準等の改正事項の整理

4 学位プログラムを導入することとした場合の大学の管理運営の在り方について

  •  教員の所属組織の在り方
  •  学生の所属組織及び履修支援等の在り方
  •  大学全体のカリキュラム・ガバナンス体制と学位プログラムとの関係の整理

5 学位プログラムを導入することとした場合の学位プログラムと大学の団体性及び全人的教育との関係について

6 学位プログラムを導入することとした場合の質保証システムの仕組みについて

  •  教育課程や学位の水準を確保するために国はどこまで関与すべきか
  •  設置基準及び設置認可の在り方
  •  学位プログラムと分野別認証評価との関係

7 学位プログラムを導入することとした場合の公財政による支援の在り方について

8 学位プログラムに関する国内外の大学の先行事例の収集


学位プログラムに関する検討についての主な意見(平成20年11月26日 大学分科会委員懇談会)

舘委員のご発表のポイント

  •  学位プログラムを導入した場合,「学生の視点」を重視して教育課程を編成する制度となる。現在の学位は,ある組織に学生が入って,そこを出る際の結果としてもたらされるという位置づけになっている。一方,学位プログラムの考え方に従うならば,学位とは,大学が提供する教育課程により構成されるプログラムのうち,どのプログラムで学修したか,という意味になる。
  •  日米では設置基準,認可の仕組みが異なるが,米国では,新たなプログラムが学士の学位に相当する内容なのかどうかということは,一義的には「学位授与権を持つ大学」が判断する。大学内部での管理運営体制,評価体制がしっかりしたものでなければ,このような判断をすることは難しい。
  •  大学全てが学位プログラムを導入するという方向ではなく,学位プログラム導入の方向で進みたい大学が,実際に取組を行うことができる制度になっていることが望ましい。

委員からの主な意見

  •  現在の日本の大学はほぼ全てが学部を単位とした制度になっており,学位プログラムの導入はこれをすべて変えることとなり,多くのことを議論をしなければならない。
  •  我が国でも学位プログラムの考え方を導入して取り組みを始めている大学があり,そのような先行事例の紹介をしてはどうか。また,ヨーロッパの国々の事例を紹介してはどうか。
  •  日本においてどのように学位プログラムを導入することが適当かということもワーキンググループより提案してほしい。
  •  イギリス等ヨーロッパの工学分野では,近年,複数の学問領域にまたがるプログラムが非常に増加している流れがある。工学分野については,日本でもそう苦労せずに学位プログラムを導入できるのではないか。
  •  学位プログラムの考え方を踏まえ,どのようなカリキュラムを編成するかということが重要。領域ごと,分野ごとである程度,コア・カリキュラムのようなものが必要ではないか。
  •  学位プログラムは大学の教育研究の質を担保,向上させるために行うのであって,それができないならばやる意味がない。大学が質の保証を自ら行うことが重要である。
  •  今後とも,ワーキンググループの議論の分科会へのフィードバックは,なるべく多くお願いしたい。