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資料4

AHELOOECD高等教育における学習成果の評価)について

  •  近年の高等教育の拡大や国際化の進展に伴い、高等教育の多様な質を評価することが重要になっている。政府や高等教育機関、質保証機関による学習成果の評価方法の改善に資するため、経済協力開発機構(OECD)は、高等教育における学習成果の評価についてフィージビリティ・スタディの実施を提案(AHELO)。
    • AHELOAssessment of Higher Education Learning Outcomes(高等教育における学習成果の評価)
    • フィージビリティ・スタディ:試行的に試験を行い、本格的な実施可能性を明らかにすること
  •  本年1月11日〜12日に東京において開催された「OECD非公式教育大臣会合」において、渡海文部科学大臣(当時)がフィージビリティ・スタディに我が国が参加する意志があることを表明
  •  「OECD高等教育における学習成果の評価に関するワーキンググループ」においては、9月30日に開催された第1回ワーキンググループにおいて、OECDより提示された4つの分野について、実現可能性が高いなどの理由から工学を一位とする旨議論され、OECDに参加を申し込んだところ
  •  また、11月17日に開催された第2回ワーキンググループにおいては、12月に開催予定のOECDにおけるAHELO専門家会合への我が国としての対応や、我が国における体制の構築や参加大学の選定について議論されたところ。

<ワーキンググループにおける議論を踏まえOECDに回答した参加分野の順位と主な理由>

  1. 工学
  2. 背景情報(学生教員比率、図書館蔵書数、カウンセリング体制等の教育環境)
  3. 一般的技能(批判的思考力、分析的論理づけ能力、問題解決能力等)
  4. 経済学
  • OECDからは4分野について優先順位をつけて回答するよう求められている

<参加国・参加機関>

各分野について、約4ヶ国からそれぞれ10機関程度の参加を予定
(これまでに、我が国のほか、イタリア、オーストラリア、オランダ、韓国、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ベルギー(フランドル地方)の9ヶ国が参加することを表明)

<実施期間>

2008年〜2010年


AHELOに関する今後のスケジュールについて

  • 来る12月17日及び18日の第1回専門家会合において、参加分野の割り当ての決定や、一般的技能及び分野別技能(工学・経済学)、国際的に望ましい学習成果の定義、成果測定の正当性や信頼性の確保、翻訳や文化的な適応等、フィージビリティ・スタディの実施に関する諸課題について議論される予定。
  • また、今後のスケジュールは、現時点でOECDから得た情報によれば、以下のとおりである。
  • なお、これらの予定は現段階のものであり、今後状況によって変更もあり得る。

<参考>今後のスケジュール

2009年第1四半期
  • 背景情報の指標、各分野の望ましい学習成果についての検討
  • 入札公告の準備
2009年第2四半期
  • 背景情報、工学、経済学の実施手法の開発及び実施の国際入札公告
2009年第3四半期
  • 各分野の実施要領のドラフト、サンプリング方針、調査実施要領、データ分析計画の検討
2009年第4四半期
  • 翻訳及び文化的な適応作業
2010年第1四半期
  • 各分野の最終的な実施手法、コンピュータプラットフォームの検討
2010年第2四半期
  • 参加機関における実施(北半球の参加国)
2010年第3四半期
  • 参加機関における実施(南半球の参加国)
2010年第3〜4四半期
  • データの整理・分析
2010年第4四半期
  • 最終協議
2011年第2四半期
  • 今後の方針や、AHELOの本格実施の科学的・政治的な実施可能性に関するOECD加盟国への勧告を含む分析レポート