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21世紀の国際社会は、社会・経済・文化のグローバル化によって国際的な競争が激しさを増す社会であり、今後、高等教育機関においても海外分校・拠点の設置、外国の教育研究機関との連携、e-Learning等を通じて国境を越えてた教育をの提供するや研究の展開等、国際的な大学間の競争と協働調・協力が進展していくものと考えられる。 |
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IT技術の普及・ブロードバンド化に伴い、国内の高等教育機関だけではなく、海外の高等教育機関によってもる、e-Learningによるを活用した高等教育がの幅広くい提供や情報発信・収集活動がされ一層活発化するようになるものと考えられる。このように、IT利用の普及等を背景に履修形態の多様化とともに大学の国際展開が加速すると言える。 |
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海外に目を転じてみれば、米国・英国や豪州といった英語圏の国々やドイツ等の高等教育機関を中心としてが、東アジア・東南アジア各国に現地校を開設し、現地校のみでの教育を受けることで居ながらにして米国や豪州本国の学位を得られるようにすることが盛んに行われ始めている。また、中国・韓国・マレーシア・シンガポール等アジアの国々でも、このような国際動向に積極的に対応し、外国の優れた高等教育機関を誘致し又はこれと連携するための施策を展開し始めている。これは、国内の進学率の急激な上昇に対応すること、また周辺国の教育拠点(ハブ)となることを目的としたものと思われる。我が国に関しても、海外の高等教育機関と我が国の機関が提携して、我が国においてける海外学位の授与や海外においてける我が国の学位の授与などが複数計画されており、制度的な枠組みの整備が急務となっている。 |
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以上のことは、裏を返せば、我が国の18歳人口が減少を続ける中、各高等教育機関の個性・特色の明確化が国際的な競争的環境の中で一層進むことをも意味していると考えられる。 |
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なお、国境を越えて展開される大学教育の提供による学位授与の機会を拡大するに当たっては、我が国の学位の国際的通用性の確保に十分留意することが必要である。また、我が国を含めた各国の大学制度、各大学の適格認定を含めた評価、教育内容及び学位の通用性等について判断することのできるように、国際的な大学の質の保証に関する情報ネットワークを構築することが急務である。我が国は、こうした国際的な協議に積極的に参加・貢献すべきである。 |
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また、今後は、留学生の交流等も含めて、国境を越えて展開される我が国の高等教育による国際的な貢献という視点を常に念頭に置いていく必要がある。 |