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資料5

グローバル戦略(抄)

平成18年5月18日
経済財政諮問会議

4.戦略的に取り組むべき施策と目標
 今後、特に、(1)人材の国際競争力の強化、(2)産業の国際競争力の強化、(3)地域の国際競争力の強化、(4)対外政策のあり方と国際社会への貢献が重要である。具体的には、以下の目標のもとで対策を講じる。

1. 人材の国際競争力の強化
 
1 人材の質の向上
専門分野や国際社会で求められる英語力、プレゼンテーション能力、企画・マネジメント能力を身に付け、国際的に活躍できる人材を養成する。また、国立大学の法人化等を契機として、競争的環境の下、各大学が一層個性を豊かにして、国際的に魅力をもつとともに知の拠点として地域に貢献する大学の構築を推進する。
 
専門職大学院における法務、会計等専門分野の人材の養成機能を強化
教育プログラムの開発等大学院教育の抜本的強化や産学共同による高度な人材の養成(企業実習、長期インターンシップ等)を推進
マネジメント機能を強化しつつ、産業界や国際的なニーズに対応した機動的な学部・学科の創設・再編を推進
各大学の蓄積・能力の結集による教育研究機能の相互補完・強化を図るための大学間連携・複数分野での学位取得を可能とするコース設定を一層推進
教育研究のための資金の確保と産業のニーズも踏まえた第三者評価に基づく重点投資の促進
国際社会で活躍する人材等に求められる英語力を身につけさせることを目指す(例えば、TOEIC(トーイック)について、英語で仕事上のコミュニケーションができる700点程度以上の者の倍増)。

2 外国人人材の受入れ拡大と在留管理の強化
 
研究開発基盤の強化、留学生の受入れ支援策の充実や国内就職の促進など、アジアをはじめとする諸外国からの留学生・研究者を含めた海外の優れた人材を国内に誘導する環境を整備する。

2. 産業の国際競争力の強化
 
1 研究開発機能、知的財産戦略の強化
 
5年で世界的な研究拠点を飛躍的に増加する(2010年:30拠点程度)。このため、国際競争力のある卓越した教育研究拠点の形成、世界的に魅力ある大学院の構築の推進について取組を加速する。
本年度から始まる第3期科学技術基本計画では、以下の施策をはじめ第3期計画全般の施策を着実に実施するため、第2期までの成果を十分検証した上で、具体的目標の設定や工程表の作成を行い、PDCAサイクルにより、計画に実効性を持たせる。
 
科学技術の重点化を戦略的に行い、重点化されたプロジェクトの進捗・成果を厳しくチェックする。
競争的研究資金を拡充するとともに、公正で透明性の高い研究課題の審査が行われるよう、審査体制を抜本的に強化する。
創造的人材の育成・確保に向け、任期制の広範な定着、公募等開かれた形での研究者の採用等による知的人材の流動性の向上を進める。


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