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高等専門学校評価基準(機関別認証評価)新旧対照表

改訂の理由
1
はじめに

 この高等専門学校評価基準は,独立行政法人大学評価・学位授与機構(以下「機構」という。)が学校教育法第70条の10の規定において準用する第69条の3第2項の規定に基づいて実施する,国・公・私立高等専門学校に係る機関別認証評価こめじるし)に関するものです。高等専門学校評価基準は,11の基準で構成されています。

はじめに

 この高等専門学校評価基準は,独立行政法人大学評価・学位授与機構(以下「機構」という。)が学校教育法第70条の10の規定において準用する第69条の3第2項の規定に基づいて実施する,国・公・私立高等専門学校に係る機関別認証評価こめじるし)に関するものです。高等専門学校評価基準は,11の基準と2つの選択的評価基準で構成されています。



高等専門学校機関別認証評価実施大綱の表現に合わせるとともに,選択的評価基準については,認証評価との位置付けを明確にするため高等専門学校評価基準から削除し,選択的評価事項とする。
 高等専門学校評価基準は,高等専門学校の正規課程こめじるし)における教育活動を中心として高等専門学校の教育研究活動等の総合的な状況を評価するためのものです。11の基準には,機構が高等専門学校として満たすことが必要と考える内容が記載されており,評価は,この基準を満たしているかどうかの判断を中心として実施します。各基準を満たしているかどうかの判断は,原則として高等専門学校全体を単位として行いますが,基準によっては,準学士課程こめじるし),専攻科課程こめじるし)ごとの分析,整理も踏まえた上で,基準を満たしているかどうかの判断を行う必要があるものもあります。高等専門学校全体として,全ての基準を満たしている場合に,当該高等専門学校が高等専門学校評価基準を満たしていると判断されることになります。
 基準は,その内容を枠内に明記し,基準を設定した意義・背景等を説明するものとして趣旨を設けています。
 さらに,基準ごとに,その内容を踏まえ,教育活動等の状況を分析するための基本的な観点こめじるし)を設けています。各高等専門学校には,原則として,全ての基本的な観点に係る状況を分析,整理することが求められます。また,高等専門学校の目的に照らして,独自の観点を各高等専門学校が設定して,その状況を分析することも可能です。基準を満たしているかどうかの判断は,基本的な観点及び高等専門学校が設定した観点の分析状況を総合した上で,基準ごとに行われることになります。

 高等専門学校評価基準は,高等専門学校の正規課程こめじるし)における教育活動を中心として高等専門学校の総合的な状況を評価するためのものです。11の基準には,機構が高等専門学校として満たすことが必要と考える内容が記載されており,評価は,この基準を満たしているかどうかの判断を中心として実施します。各基準を満たしているかどうかの判断は,原則として高等専門学校全体を単位として行いますが,基準によっては,準学士課程こめじるし),専攻科課程こめじるし)ごとの分析,整理も踏まえた上で,基準を満たしているかどうかの判断を行う必要があるものもあります。高等専門学校全体として,全ての基準を満たしている場合に,当該高等専門学校が高等専門学校評価基準を満たしていると判断されることになります。
 基準は,その内容を枠内に明記し,基準を設定した意義・背景等を説明するものとして趣旨を設けています。
 さらに,基準ごとに,その内容を踏まえ,教育活動等の状況を分析するための基本的な観点こめじるし)を設けています。各高等専門学校には,原則として,全ての基本的な観点に係る状況を分析,整理することが求められます。また,高等専門学校の目的に照らして,独自の観点を各高等専門学校が設定して,その状況を分析することも可能です。基準を満たしているかどうかの判断は,基本的な観点及び高等専門学校が設定した観点の分析状況を総合した上で,基準ごとに行われることになります。

    上記の11の基準のほか,各高等専門学校の希望に基づいて評価を実施する,選択的評価基準を設けています。
  選択的評価基準においては,他の基準とは異なり,基準を満たしているかどうかの判断ではなく,その基準に関わる各高等専門学校が有する目的の達成状況等について,評価することとしています。

  なお,機構は,高等専門学校評価基準とは別に,機構が独自に行う第三者評価として,選択的評価事項を定め,高等専門学校の希望に応じて高等専門学校評価基準とは異なる側面から高等専門学校の活動等を評価します。
  選択的評価事項には,教育活動と関連する側面のみからでは十分に把握することが難しい「研究活動の状況」や「正規課程の学生以外に対する教育サービスの状況」を評価するための事項を設けており,その事項に関わる各高等専門学校が有する目的の達成状況等について評価を行います。

 
2 目次 目次  
はじめに…1 はじめに…1 選択的評価基準については,認証評価との位置付けを明確にするため,高等専門学校評価基準から削除し,選択的評価事項とする。
基準1 高等専門学校の目的…1 基準1 高等専門学校の目的…1
基準2 教育組織(実施体制)…3 基準2 教育組織(実施体制)…3
基準3 教員及び教育支援者…5 基準3 教員及び教育支援者…5
基準4 学生の受入…7 基準4 学生の受入…7
基準5 教育内容及び方法…9
    準学士課程
専攻科課程
基準5 教育内容及び方法…9
    準学士課程
専攻科課程
基準6 教育の成果…13 基準6 教育の成果…13
基準7 学生支援等…15 基準7 学生支援等…15
基準8 施設・設備…17 基準8 施設・設備…17
基準9 教育の質の向上及び改善のためのシステム…19 基準9 教育の質の向上及び改善のためのシステム…19
基準10 財務…21 基準10 財務…21
基準11 管理運営…23

基準11 管理運営…23

  選択的評価基準について…26

  選択的評価基準 研究活動の状況…27

  選択的評価基準 正規課程の学生以外に対する教育サービスの状況…29

用語の解説(本文中,こめ)印の付されている用語の説明)…26

用語の解説(本文中,こめ)印の付されている用語の説明)…32

15 趣旨

 学生は,高等専門学校で学習する上で,また生活する上で,様々な問題に直面します。学生は自らの努力のみで全ての問題を解決することは困難であり,高等専門学校としての適切な支援が必要です。
 学生が抱える問題としては,授業の履修,学習に関する問題,生活,就職に関する問題,ハラスメント等が考えられ,これらの問題への相談・助言体制等の対応が要求されます。
 その一方で,授業外での知識資源へのアクセスを含め,自己学習への施設・設備面での支援や,学習者コミュニティの形成支援,経済的就学困難に関する援助等が考えられ,これらもまた,学生支援として必要な要素です。
 また,特別な支援を行うことが必要と考えられる者(例えば,留学生,編入学生,社会人学生,障害のある学生等が考えられる。)に対して適切な支援を行っていくことも必要です。
 これらの支援を効果的に行うためには,学生支援に関する明確な目的を設定し,質,量ともに適切な人員及び施設,設備を配置し,それらを組織的に機能させることが必要となります。学生の抱える問題や,学習のためのニーズは多種多様です。特別な支援を行うことが必要と考えられる者(例えば,留学生,障害のある学生等が考えられる。)のニーズの把握はもちろんのこと,一般の学生のニーズも多様化しているために,学生のニーズを把握する取組も必要です。

趣旨

 学生は,高等専門学校で学習する上で,また生活する上で,様々な問題に直面します。学生は自らの努力のみで全ての問題を解決することは困難であり,高等専門学校としての適切な支援が必要です。
 学生が抱える問題としては,授業の履修,学習に関する問題,生活,就職に関する問題,ハラスメント等が考えられ,これらの問題への相談・助言体制等の対応が要求されます。
 その一方で,授業外での知識資源へのアクセスを含め,自己学習への施設・設備面での支援や,学習者コミュニティの形成支援,経済的就学困難に関する援助等が考えられ,これらもまた,学生支援として必要な要素です。
 また,特別な支援を行うことが必要と考えられる者(例えば,留学生,編入学生,社会人学生,障害を持つ学生等が考えられる。)に対して適切な支援を行っていくことも必要です。
 これらの支援を効果的に行うためには,学生支援に関する明確な目的を設定し,質,量ともに適切な人員及び施設,設備を配置し,それらを組織的に機能させることが必要となります。学生の抱える問題や,学習のためのニーズは多種多様です。特別な支援を行うことが必要と考えられる者(例えば,留学生,障害を持つ学生等が考えられる。)のニーズの把握はもちろんのこと,一般の学生のニーズも多様化しているために,学生のニーズを把握する取組も必要です。



適切な表現となるよう修正した。
16
7−1−5  特別な学習支援が必要な者(例えば,留学生,編入学生,社会人学生,障害のある学生等が考えられる。)がいる場合には,学習支援体制が整備され,機能しているか。
7−2−2  特別な支援が必要な者(例えば,留学生,障害のある学生等が考えられる。)がいる場合には,生活面での支援が適切に行われているか。

7−1−5  特別な学習支援が必要な者(例えば,留学生,編入学生,社会人学生,障害を持つ学生等が考えられる。)がいる場合には,学習支援体制が整備され,機能しているか。
7−2−2  特別な支援が必要な者(例えば,留学生,障害を持つ学生等が考えられる。)がいる場合には,生活面での支援が適切に行われているか。

適切な表現となるよう修正した。
26  
選択的評価基準について

  機構の実施する認証評価は,高等専門学校の正規の課程における教育活動を中心として高等専門学校の総合的な状況を評価するものですが,高等専門学校にとって研究活動は,教育活動とともに主要な活動の一つです。さらには,知的資産を有する高等専門学校は,社会の一員として,地域社会,産業界と連携・交流を図るなど,教育,研究の両面にわたって知的資産を社会に還元することが求められており,実際にそのような活動が広く行われています。
  そこで,「評価結果を各高等専門学校にフィードバックすることにより,各高等専門学校の教育研究活動等の改善に役立てること」「高等専門学校の教育研究活動等の状況を明らかにし,それを社会に示すことにより,広く国民の理解と支持が得られるよう支援・促進していくこと」という評価の目的に鑑み,基準11までの正規課程における教育活動及びそれを支援する活動以外の各種の活動を評価するための枠組みとして,「研究活動の状況」と「正規課程の学生以外に対する教育サービスの状況」の2つの基準を選択的基準として設定しました。

  この選択的評価基準は,これらの基準に関わる活動等について学校の目的に照らして学校自らが重要と判断する場合,高等専門学校の希望に基づいて選択的基準として評価を実施するものです。
 なお,選択的評価基準は,他の基準とは異なり,満たしているかどうかの判断ではなく,その基準に関わる各学校が有する目的の達成状況等について,評価することとしています。

  「研究活動の状況」では高等専門学校で行われる研究活動及びそれを支援する活動が対象となり,高等専門学校が有する研究の目的が達成されたか否かによって評価されます。高等専門学校の研究活動から派生した産業界との研究連携や,地域貢献等の社会的効果は,この基準に該当する活動です。一方,「正規課程の学生以外に対する教育サービスの状況」は,正規課程の学生以外を対象とした教育活動及びそれを支援する活動が対象となり,高等専門学校が有する教育サービスの目的が達成されたか否かによって評価されます。公開講座の実施,学校(施設)開放など,広く高等専門学校が有する資産を正規課程の学生以外に提供する活動が,この基準に含まれます。



選択的評価基準については,認証評価との位置付けを明確にするため,選択的評価事項とし,高等専門学校評価基準から削除した。
27  
  選択的評価基準 研究活動の状況


  高等専門学校の目的に照らして,必要な研究体制及び支援体制が整備され,機能しており,研究の目的に沿った活動の成果が上がっていること。

趣旨

  高等専門学校は,大学や短大と並ぶ高等教育機関として,「知」の時代における現代社会に対して,個性ある多様な人材の供給に,独自の貢献を果たしています。各高等専門学校における研究活動は,その教育の質を保証する上での,重要な手段として位置付けられているとともに,日本の各地域に設置されている高等専門学校は,それぞれの地域において,重要な知的情報の発生源でもあり,研究活動を通して地域に貢献することへの期待もあります。
  各高等専門学校においては,それぞれの置かれた状況に応じて,研究の目的やそれを実施するための方策を掲げており,ここでは,高等専門学校における研究の目的に沿った実施体制や,その成果等について評価を行います。


選択的評価基準については,認証評価との位置付けを明確にするため,選択的評価事項とし,高等専門学校評価基準から削除した。
28   基本的な観点

1−1  高等専門学校の研究の目的に照らして,研究体制及び支援体制が適切に整備され,機能しているか。
1−2  研究の目的に沿った活動の成果が上げられているか。
1−3  研究活動等の実施状況や問題点を把握し,改善を図っていくための体制が整備され,機能しているか。

29  
  選択的評価基準 正規課程の学生以外に対する教育サービスの状況


  高等専門学校の目的に照らして,正規課程の学生以外に対する教育サービスが適切に行われ,成果を上げていること。

趣旨

  高等専門学校は,現代社会において,社会の各分野で活躍できる優れた人材の養成をはじめ,社会の高度化・複雑化に伴う職業能力向上のニーズ,国民のゆとりや価値の多様化に伴う幅広い年齢層における生涯学習ニーズの高まり,地域貢献への要請などに対応し,体系的かつ継続的な学習の場として,より社会に開かれた学校となることが求められてきています。各学校は,実際に,これらのニーズや学校の置かれた状況を踏まえ,社会に対して様々な教育サービスを実施しています。
  正規の課程に在籍する学生以外の者に対する教育活動及び学習機会の提供には,科目等履修生制度,聴講生制度,公開講座,資格関係の講座,各種の研修やセミナーの開設等の教育活動のほか,図書館開放のような学習機会の提供などが挙げられます。このほかにも各学校においては組織的に,講演会,シンポジウム,委員会等への参画等を通じて,地域への教育支援・協力等様々な地域貢献のための活動等が行われています。
  高等専門学校によっては,このような教育サービスに関連する社会貢献,社会活動を社会に対する重要なサービスとして位置付けている場合もありますので,そのことが学校の目的に明示されていれば,本基準の評価対象とすることができます。
  この選択的評価基準では,教育サービスに関わる目的の達成状況について,目的と計画の周知,計画に基づく実際の活動内容,成果,さらに改善のためのシステムを観点として評価を行います。


選択的評価基準については,認証評価との位置付けを明確にするため,選択的評価事項とし,高等専門学校評価基準から削除した
30   基本的な観点

1−1  高等専門学校の教育サービスの目的に照らして,公開講座等の正規課程の学生以外に対する教育サービスが計画的に実施されているか。
1−2  サービス享受者数やその満足度等から判断して,活動の成果が上がっているか。また,改善のためのシステムがあり,機能しているか。


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