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資料3
【分野について】
 
   専門大学院は、例えば、経営管理、法律事務、ファイナンス、国際開発・協力、公共政策、公衆衛生などの分野において設置が期待されている。
   専門大学院1年制の導入にあたっても、同様の分野において設置が期待されると考えて良いか。または、1年制に適した分野があると考えられるか。
   さらに、実務的・技術的能力を高めることが主な目的である場合には1年でも可能であるが、専門的知識に基づいた論理的思考力を養いながら実務的能力を高めることなどを主な目的とする場合には2年でなければ難しいとの意見があるが、分野や教育内容等に応じて配慮すべきことはあるか。
 
<参考>
 
◆大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」(H10.10.26)−抜粋−
 
(高度専門職業人養成に特化した実践的な教育を行う大学院修士課程の設置促進)
   高度専門職業人の養成に特化した実践的な教育を行う大学院修士課程は,例えば経営管理,法律実務,ファイナンス,国際開発・協力,公共政策,公衆衛生などの分野においてその設置が期待される。
それは,これらの分野にあっては,
i)    近年,我が国社会・経済の構造変化と国際的な相互依存,世界的規模での競争の中で,金融・経済・法制など各般の分野で国際社会の直面する新たな課題の解決と公正な国際的ルール作りや合意の形成に積極的に参画し得る人材の育成がとりわけ求められていること
ii)    これらの分野において,我が国大学院修士課程は,理論と実務との関係あるいは資格制度と学部・大学院教育との関係などから,世界的に高い評価を得ている米国等のいわゆるビジネススクール,ロースクール等と比較すると,その目的・役割としてそのような志向は薄かったが,近年変化が生じてきていること
iii)    国際標準・ルールとその形成をめぐり,我が国あるいはアジア地域の特性に応じた枠組みの形成に向けた我が国としての努力が課題となっていることなどから,大学院修士課程は,このような要請に対応し,これらの分野において国際的にも指導的な役割を担う高度の専門的な職業人の養成を行っていくことが特に必要と考えられるからである。

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