教育・学習の質向上に向けた新たな評価の在り方ワーキンググループ(第10回)議事録

1.日時

令和8年4月27日(月曜日)15時00分~17時00分

2.場所

文部科学省 ※対面・Web会議の併用(傍聴はWeb上のみ) (東京都千代田区霞が関3-2-2)

3.議題

  1. 「新たな評価」制度の在り方について(案)
  2. その他

4.出席者

委員

(主査)森朋子
(主査代理)浅田尚紀
(委員)笠井正俊、葛城浩一、小林浩、斎藤有吾、嶌田敏行、中村真理子、林隆之、松浦良充、溝口侑

文部科学省

安井高等教育企画課長、石橋大学振興課長、寺坂高等教育企画課高等教育政策室長、鈴木大学設置・評価室長

5.議事録

【森主査】  所定の時刻になりましたので,第10回教育・学習の質向上に向けた新たな評価の在り方ワーキンググループを開催いたします。
 本日は,御多用の中,御出席いただきまして誠にありがとうございます。
 議事に入る前に,事務局に異動がありましたので,まずは御紹介をお願いいたします。
【廣末大学設置・評価室室長補佐】  失礼いたします。この4月1日付で大学設置・評価室の室長補佐に着任いたしました廣末と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
【森主査】  それでは,引き続きよろしくお願いいたします。
 続きまして,委員の出欠について御案内をいたします。本日は,委員11名が全員出席となっております。ありがとうございます。
 また,本日もオブザーバーといたしまして,機関別認証評価機関の5機関に御参加いただいております。ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 それでは,早速議事を進めたいと思います。
 本日は,「新たな評価」制度の在り方について意見交換を行ってまいります。前回の議論等を踏まえまして,まずは事務局より資料のアップデートがございましたので,御説明をお願いいたします。
【鈴木大学設置・評価室長】  大学設置・評価室長の鈴木でございます。本日もよろしくお願いいたします。
 今日は,資料を,資料1-1,1-2,資料2と用意しておりますけれども,まず初めに,4月22日に開催された質向上・質保証システム部会(第8回)において,前回のこのワーキングでの資料を御説明いたしましたところ,システム部会の先生方から御意見を賜りましたので,まずはその点を御紹介させていただきたいと思います。
 すみません。資料には加えていませんで,あくまでまだ発言者未確定,未確認でございますので,先生の机上配付資料という形では参考までにお配りしておりますけれども,私のほうから口頭で御紹介させていただきたいと思います。
 4月22日のシステム部会においては,まずはデータプラットフォームについて,負担軽減のために生成AIを活用するのは効果的ではないかと。なので,いわゆる評価作業や,質保証,質向上の判断基準の目線合わせ等にも生成AIを活用できるのではないかという御意見がございました。
 続きまして,評価者というところでございますけれども,引き続きピア・レビューを原則とするというこの新たな評価制度について評価が行われることは賛成であると。
 その一方で,評価者の確保とか,負担軽減策が課題ではないかという御意見があったところでございます。
 続きまして,1つ飛ばしまして,いわゆるDPです。今回,新たな評価制度においては,ディプロマ・ポリシーがきちんと達成できているかどうかというところを見ていきますので,このディプロマ・ポリシーが実質的に機能しているかに注目していることは重要でありますが、現状は,各大学のディプロマ・ポリシーは似通ったものになっていますので,画一的な評価にならないようにするためにも,各大学においてディプロマ・ポリシーの見直しが必要であろうということが御意見としてありました。
 次でございますけれども,評価者につきましても,まさに認証評価機関が複数ある中で,基準の目線合わせや,調整が非常に困難になることが予想されて,適正な評価に向けた評価のメルクマールの設定とか,評価者のトレーニング等の実施が重要なのでないかという御意見がございました。
 続きまして,1つ飛ばしまして,これも評価の基準に関する御意見でございましたけれども,JACME(日本医学教育評価機構)の評価基準は国際基準に則ったものでありますので,今回の基準にどういうふうに合わせていくのか,どう調整していくかは検討が必要だろうという御意見がございました。
  次に,1枚おめくりいただきまして,上から2つ目でございます。これも評価の手続でございます。
 評価の単位は,学位プログラムごとにDPが策定することから,学位プログラム単位にすべきではないかということと,学部内の複数の学位プログラムが全く異なる評価になった場合,学部に段階評価に付すということはなかなか困難なのではないかという御意見をいただきました。
さらにもう一つ飛ばしまして,これは評価後の対応でございますけれども,質保証に満たない学部を放置するのは問題であると。ただ,米国の事例では,課題解決に向き合う姿勢が重要視されているので,要改善学部というふうにされた場合,そのペナルティを含めた対応については,そういった改善に向かう姿勢も勘案したものとしていただきたいという御意見がございました。
 次に,評価の体制でございますけれども,実地調査につきましては,評価者,被評価者が成長する機会であるということで非常に重要であるということと,評価者に関して,大学の教員が評価制度に協力するインセンティブを得られるよう,例えば,文部科学省が評価者に対して表彰するなど,国全体で評価活動を促進していく仕組みがあってもいいのではないかという御意見もございました。
 続きまして,もう一つ下でございますけれども,新たな評価制度は,これまでの認証評価と大きく手法が異なるので,試行評価も含めて十分な期間を用意していただいたほうがいいのではないかという御意見もございました。
 次の,下でございますけれども,今回,段階別評価ということで,今,4段階という案を付しておりますけれども,いわゆる2つ星と3つ星の基準は何なのかというところ。各大学が達成しやすいDPを設定して,DP自体の水準を低くしてしまうことが想定されるのではないか,そういうことが懸念されるのではないかという御意見もございました。
 続きまして,次のページ1つ目の丸でございますけれども,学生が内部質保証に参加するということはとても重要であるということ,全国学生調査の重要性と活用についてもアピールしていただければいいのではないかという御意見がございました。
 最後でございますけれども,この評価は,どのような大学であっても,自ら挙げたDPに基づいた教育の質を評価されることになる。どのような層の大学であっても,自らの教育の質の高さを主張できて,高く評価されるチャンスがあるということが,この制度の非常に重要な意味であろうという御意見をいただいたところでございます。
 22日の部会では,このような御意見をいただきまして,今回,この点も踏まえながら,資料1-1を御議論いただければ幸いでございます。
 それでは,資料1-1を御紹介させていただきますけれども,内容を付記したりしたものを中心に御説明させていただきたいと思います。ページで言いますと,資料の5ページでございます。
 この「新たな評価」の基本的な考え方につきましては,基本的には,そう大きく,資料として変えているわけではないのですけれども,どうしても学部単位での評価ということになりますと,学部での教育を評価するというふうに誤解されている御意見も多々あったところでございますので,改めて,この目的のところを明確にさせていただいたところでございます。
 矢印の下でございますけれども,質保証の責任は一義的には大学,なので,最終的な責任は大学(学長)が負うものである。そのため,大学全体として質保証されているかを確認,評価するということは,これまでもお伝えしたところでございますけれども,その中でも教育の質というのは,やはり学修者により近い単位である学部を切り口として大学における教育活動を確認し,評価していくことであると。なので,これは学部の教育だけを評価するわけではなくて,大学教育活動全体を学部単位で評価していくというものであるということを改めて明示させていただいたところでございます。
 その上で,大学全体の評価をした上で,学部単位の「教育の質」に特化した評価を行っていくということを改めて整理させていただいたところでございます。
 続きまして,6ページでございます。
 これまでの評価の流れの中で,前回も委員の中から御意見をいただいたところでございますけれども,大学全体の評号は付さないのかという御意見があったところでございました。
 前回御説明したときは,学部ごとに段階別評価をした上で,「要改善」があるところに対しては,当然それは課題のある大学として評価すると御説明したところでございますけれども,ここについて改めて整理いたしまして,大学全体で評価をしたときに,その大学全体の評価の基準に適合する場合は「適合」,適合しない場合は「不適合」ということでございます。
 その上で,学部ごとの評価をしたときに,「要改善」の学部がある場合につきましては,大学全体の評価の内部質保証がきちんと図られてないという意味において大学全体の評価は「不適合」という形で整理させていただいたところでございます。
 なので,これまで説明したことと大きく変わるものではありませんけれども,大学全体の基準で当然引っかかれば不適合になりますし,学部ごとで見ていったときに,学部で「要改善」というものがあるのであれば,そこは大学全体としてその学部に対してきちんと内部質保証を図られていないだろうということで,大学全体としても「不適合」という形になると整理をさせていただいたところでございます。
 続きまして,11ページでございます。
 質保証と質向上の視点のところについてでございますけれども,質向上の視点のところは,後ほどまた御説明させていただきますけれども,改めて,部会でも御意見があり,四角囲いの中に書かせていただきましたのは,「新たな評価」を実施するに当たりまして,各大学・学部,いわゆるDPを掲げる資質・能力が,現在の社会や地域のニーズに沿ったものになっているかどうか,多面的な評価や社会での活躍を示すデータで可視化できる形になっているかどうかという観点から,改めて見直すことが必要であろうということを明記させていただいたところでございます。
 次のページでございますけれども,12ページでございますが,これは「質保証」と「質向上」の評価の基準・項目の考え方を明記しているところでございますけれども,質向上のところで,これまで少し書いておりましたけれども,少し丁寧に書き下したものが,この一番最後の丸でございまして,各教育プログラム単位で国際的な認証等がある場合については,これは,その国際的な評価基準に基づいて教育内容や体制が審査されているということで,世界で通用する「質の高い教育」を提供していることの客観的な根拠になり得ることから,質向上の視点から評価してはどうかということを改めて明記しているところでございます。
 16ページでございますけれども,今回,特に,ここの点をワーキングの皆様には御議論を賜れればというふうに思っているところでございます。
 まず,「新たな評価」での質向上の視点からは「教育活動を通じて教育成果を明確に挙げているか」という点を評価していくということを考えてございまして,前回のワーキングの中では,教育成果と学修成果の違いがちょっと分かりづらいということでしたので,そこを整理させていただきました。ここでいう教育成果の定義というのは,教学マネジメント指針でも掲げられているとおり,「卒業認定・学位授与の方針」に定める資質・能力を備えた学生を育成できているかということになるかと思います。
 その上で,もちろん一人一人の学生が自らの学びの成果(学修成果)の把握を含めて,この教育成果が挙げられているかどうかということを,今回,教育成果として評価していくということを考えているところでございます。
 その上で,教育成果を評価していくに当たっては,この質向上の視点で評価していくに当たっては,教育活動を通じて教育成果を挙げているかという点を,この以下の2点のポイントを踏まえて総合的に判断していただく必要があるのではないかと考えているところでございます。
 1つ目につきましては,教育活動の取組状況についてでございます。各教育状況の取組がきちんとなされているかどうかということと,2つ目につきましては,教育成果が挙げられているかどうかというところを,この3つの視点から教育成果を挙げているかというところを見ていってはどうかということを考えてございます。
 1つは,多面的な直接評価,これは教員が学生を評価した結果がどうかということ。多面的な間接評価,これは学生がどう思っているかというところの評価。最後は,社会で活躍することを示すデータ。これは社会からの評価ということで,教育成果に関してはこれらの点を総合的に評価してはどうかということを考えてございます。
 その上で,星の1と星の2,星の3という形で,今,段階別に分けているところでございますけれども,これまで星3つというところが,まさに非常に高い成果を挙げているところであるということを御説明したところでございますけれども,その高い成果を挙げていることについて,どういうことを要素として考えればいいかという点について,事務局として,一例と考えましたのは,在学中の学生の伸び幅とか,教育成果の程度,期待以上の成果を挙げているとか,それがまた継続的に成果を挙げているかというところで,まさにこの星の2つと,星の3つというところを分けてはどうかということを考えています。
 これにつきましては,ぜひ委員の先生から御意見を賜れればと思います。これはまさに評価機関が評価するに当たって,どういう視点で評価すればいいか,それがどういう根拠を示せば評価ができるかどうかというところを,ぜひ先生方の御知見をお借りできればというふうに思っているところでございます。
 星1つと星2つについては,どちらかといえば,この4段階に分けた理由といたしましては,高い成果を挙げていくというのはなかなか難しい状況の中で,取組をしっかりやっているところは高く評価すべきであろうということで,この星1つと星2つについては,取組がきちんとなされるかどうかというところで分けていくのかなというふうに,我々としては,今,整理をしているところでございます。この点については,ぜひ御意見を賜れればと思っているところでございます。
 続きまして,17ページでございますけれども,まさに学部の自己点検・評価を行っていただいた上で,それを評価していくということを考えたときに,先ほどの要素として,取組につきましては,質保証の視点の中での1から4に示す状況と合わせて,この項目の下のほうにありますけれども,その他特筆すべき取組ということで,先ほど言いましたように,大学全体の教育活動を学部単位で評価するということを考えますと,学部連携であったりとか,教養教育とか,大学全体の取組とか,学部横断の取組についても,このDPの達成とか,学生の成長に寄与しているかどうかを踏まえつつ評価していくということを考えてございますので,まさにそういうものは,この「その他特記すべき取組」というところに書いていただくのかなというふうに考えているところでございます。
 これにつきましては,それぞれ大学全体で,大学を通じて行っていることもございますので,これは各学部それぞれで書くことではなくて,学部,大学全体で行っている取組が資料としてあるのであれば,その資料を出していただくことで代えるということで,大学側の負担を減らしてはどうかということも考えているところでございます。
 教育成果につきましては,自己点検評価書の中にも,先ほど言った直接評価,間接評価,社会からのデータという形で記載いただいて,それについて評価を受けていただくのはどうかということを考えているところでございます。
 続きまして,19ページになります。
 段階別評価の対象のところは,これまでも学部単位でという形でお示ししたところでございますけれども,評価のサイクルについてでございます。
 これにつきましては,議論の整理の中で,中間まとめの中では,医学等の分野では6年制を取っていたりとか,他の評価へのバランスとかということで記載しておりましたけれども,改めてここで整理させていただきたいと思いますけれども,今回の新たな評価のサイクルにつきましては,機関別が今7年ということで,かつ,分野別の評価は,教育活動の点検・改善を図るために5年というようになってございますので,今回の新たな評価制度は,機関全体の点検・評価を行いながら,学部等の教育活動の評価を中心に実施していくこととなると分野別評価の意義や機能に近づいていくということを考えております。
 その一方で,高等教育におきましては,学校種・学位の分野において様々ですけれども,例として医学等については6年制の課程を取っているとともに、他の評価へのバランスということも考えますと,評価のサイクルを6年間とすることを前提に,実施する評価機関の実情も加味しながら検討していくということで,ワーキングの方向性を示させていただければというふうに考えているところでございます。
 続きまして,飛び飛びになって申し訳ありません。評価の主体につきましては,特に変えてございませんので,そのままいかせていただきたいと思いますけれども,今回新たに,28ページを御覧いただければと思います。
 データプラットフォームにつきまして,ここのページについては特に変更しているわけではないんですけれども,前回のワーキングの中でも御指摘,御意見をいただきましたけれども,情報公表機能と,大学ポートレートの整理についてどう考えればよろしいのかという御意見もありました。
 それを改めて整理させていただいたのが30ページ,31ページでございまして,中教審の「知の総和」答申でどう書かれているかということでございますけれども,上段のイ.の新たな質保証・向上システムの構築というところにつきましては,これは評価に関する話でございまして,評価の結果について,国民に対して分かりやすく公表するための工夫をするということが記載されており、新たな評価制度においては,その評価に用いる各大学の教育情報を容易に提出可能なデータベースを整備するということから,今回,データプラットフォームを構築することとしているわけでございます。
 その一方で,情報公表の項目が「知の総和」答申にございまして,それが丸5のところでございますけれども,新たな評価制度においては,新たなデータベースの情報を活用することとして,当該データベースとの連携も含めて,大学ポートレートで培ってきた実践や知見を生かしつつ,高等教育機関を横断的に比較する観点から,設置者別でないUniv-mapを構築して,情報公表をさらに進めることが必要であろうということが指摘されているところでございます。
 これを踏まえまして,31ページが,新たな評価の結果の公表とUniv-mapの関係を整理したものでございます。
 大学のほうからはデータの入力をしていただく。これはもちろん新たな評価のために使うデータと,Univ-map中で情報公表するために必要なデータが2種類あるかと思いますけれども,まずはそのデータを公表していただく。ただ,評価に使用するデータと情報公表に使用するデータ,例えば,教員数であったりとか,学生数であったりとか,そこは重複するところがありますので,そこは相互に利用していくということを考えてございます。
 その上で,収集したデータを新評価のデータベースでは評価で活用していくこととし,評価の支援機能とかを使って,その評価した結果を,Univ-mapの中の情報公表の中の1項目として公表していくということを考えているところでございます。
 なので,この吹き出しのところにありますように,Univ-mapの中で公表を検討している項目として,教育の質に関する情報が1項目として挙げられるわけでございまして新評価の結果の公表について情報公表の関係を整理させていただいているところでございます。
 これを踏まえまして,ページでちょっと戻っていただくんですけれども,26ページに戻っていただければと思います。
 これが我々のほうで評価結果の公表という形で,特に右側のところが,まさに評価結果を公表するときのイメージを考えているところでございます。
 なので,ここの評価結果を公表するときに,どういう情報をプラスで付記すればいいかということで,我々としては,必要最低限の所在地とか,学位とか,人材像とか,DPを付記すればよろしいのではないかということを考えています。
 それ以外には,それぞれほかの項目については,情報公表のほかの項目の中に情報は入ってきますので,評価結果を公表するときには,こういう項目を併せて付記しておけばいいのではないかという形で,この公表のところを御覧いただければというふうに思っているところでございます。
 情報公表のところは,こういうふうに整理をさせていただいたところでございますので,この点も踏まえて御議論いただければ幸いでございます。
 すみません。資料を先に全部説明させていただければと思いますけれども,これまで資料1-1が,新たな評価制度の全体像という形でお示ししたところでございます。
 それを我々といたしましては,議論のまとめという形で整理をさせていただきたいと思ってございまして,それが今,骨子という形で,資料2を用意させていただいたところでございます。
 こういう形で議論のまとめを,今後,まとめていこうかということをお示ししたところでございまして,すみません,これ,「第1章」ではなくて「第1部」です。第1部につきましては,「新たな評価」の基本的な考え方,これはいわゆる中間まとめでまとめた内容を踏まえて加筆修正していくことを考えているところでございます。
 第2部以降が,まさに今,御議論いただいた内容を,文書という形でまとめていきたいというふうに考えてございます。
 1ページの1ポツの評価対象でございますけれども,ここが学部単位でということを記載していくということを想定しております。
 次の2ページ目につきましては,評価の基準・項目については,これまで多々御議論いただきました大学全体で評価すべき基準・項目はこういうもので,学部段階での評価の基本的な考え方と,その基準を考えていきましょうということを(1)で書かせていただいて,(2)で「新たな評価」をするに当たっては,ディプロマ・ポリシーの再検証を行っていきましょうということを記載させていただきたいと思っております。
 3ポツの評価手続につきましては,これは評価の結果の在り方,評価のサイクル,効果的な評価手続ということで,データプラットフォームの話も書かせていただきたいというふうに考えているところでございます。
 あわせて,実地調査につきましては,我々といたしましては,もちろん実地調査の必要性は,委員の先生方から多々御議論いただいておりますので,基本的には,実地調査については,必要性はきちんと明記した上で,場合によっては,書面調査やオンラインで行って代えることができるということを記載させていただきたいと考えているところでございます。
 4ポツの評価の主体につきましては,ここまで御議論いただいた総合評価と特定分野評価機関の話,あとは調整の話。
 (2)の評価主体の質の確保につきましては,定期的な確認と更新制についても記載させていただきたいと思っております。
 5ポツにつきましては,先ほど御説明しました評価結果の公表と,その評価結果をどう活用していくかということを記載させていただきたいと思ってございます。
 6ポツ,その他として,真に必要な高等教育機関の教育の評価制度への転換ということで,まさに新たな評価制度を実施するに当たっては,我々としても,本来,高等教育機関として期待される教育と研究に注力すべき時間を制約することになってはならないということです。評価に関わる内容について,引き続き整理をしていく必要があるのではないかということと,あとは,その評価を行うに当たっては,要は。大学側に負担をかけないような評価の資料等を考えていくべきではないかということを書かせていただきたいと思ってございます。
 最後,新たな評価のアフターケアとの連携につきましては,これは中間まとめのところでも書いてございましたので,併せて書かせていただきたいというふうに考えているところでございます。
 もし今日,この後,御議論いただく中で,こちらを御議論する際には,むしろこういう要素が足りないのではないかというところをいただければ幸いでございます。
 すみません。長くなりましたけれども,事務局からは以上でございます。
【森主査】  まず,御説明ありがとうございました。
 かなり形になってまいりました。ここまでの御議論と,事務局の御尽力に関しては,深く感謝を申し上げます。
 とはいえ,まとめてみると,この辺,どうなっているんだっけということは多分たくさんあるのかなというふうにも思います。先ほど御紹介いただきましたシステム部会のほうでも,この辺,どうなっていますかという意見をいただいております。それを受けて,また考えるというよい循環ができていると思いますので,どうぞ忌憚のない御意見をお寄せいただければと思います。
 2つに分けまして,まずは資料1-1でございます。お話ししましたように,アップデート箇所が幾つか入ってございますので,もしよろしければ,その辺りを中心に御議論をお願いできればというふうに思います。
 どなたからでも結構でございますけれども,何かお気づきの点はございますでしょうか。
 お手が挙がってございますので,笠井先生からお願いいたします。
【笠井委員】  今,説明していただいたので,大分分かったところもあるのですけれども,一応,事前に考えてきたところを質問等させていただきます。
 まず,6ページの大学自体の評価と,それから学部ごとの評価が,大学の不適合につながるという,その2つがあるというお話を,今,御説明いただきまして,そうすると,大学が不適合である,あるいは不適合の大学ということに2つの意味があると理解していいのかどうか,狭い意味と広い意味というか,狭い意味で大学が不適合だという場合には,学部ごとの段階的評価とか,そういったことにはそもそも移らないという意味での大学の不適合と,学部ごとの段階的評価はやるけれども,そこで学部が一部でも不適合になれば,大学が不適合になるという,ある意味,広い意味での不適合の大学があるということで,不適合の大学に2つの意味があるというふうに理解してよいのかどうかということが,まず確認したいことの1点です。
 そういう場合に,例えば,現在やっている専門職大学院の評価でいくと,専門職大学院としては適合しているけれども,大学院自体が不適合ということもあり得るわけなのですけれども,その場合の取扱いなどについては,文部科学省等において御配慮いただきたいということが,専門職大学院を持っている立場での,これはお願いです。これが1点です。
 すみません。ついでにもう1点だけ。
 以前から,2つ星と3つ星の違いについて,私がよく質問していたのですけれども,先ほどの説明でいくと,16ページで2つ星と3つ星があって,10ページにももちろん出てくるのですけれども,先ほど御説明があった16ページの話でいくと,この2つ星と3つ星の違いをどう説明できるのかという辺りは,認証評価機関との関係で,認証評価機関がお仕事がしやすいように,もう少し明確にしたほうがいいのかなという感じもしております。
 つまり,前回のお話では,2つ星と3つ星との違いは,程度の違いなのだというお話であったかと思いますけれども,今回,10ページの図とかでも,程度の違いというところが消えていまして,その辺りがあまりはっきりしないところがあります。
 要するに,教育成果が挙がっているかいないかという違いのようにも端的に言うとありまして,期待はされるけれども,挙がっていないというふうに,もう2つ星は言われてしまうようにも見えますので,もしそうでないのであれば,もうちょっと表現を工夫したほうがいいのではないかと思います。
 表現という意味では,学生の成長につながる優れた取組というところが書いてあるので,その取組自体は学生の成長につながるものであるという認定がされているというところで,これは高い教育成果を一応客観的にも期待できるんだというような説明が何かできればいいとは思いますけれども,そんなところでいいのかどうかという辺りは,私もよく分かりませんので,ほかの委員の先生方からも何か御教示いただけるところがあればというふうに思って発言させていただきました。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。
【森主査】  ありがとうございました。
 6ページの下のところの資料と,あとは2つ星,3つ星のところですけれども,事務局からお答えになられますか。
【鈴木大学設置・評価室長】  御質問のところは,先ほど言った不適合というものに対して,2種類の意味があるのかというところでございますけれども,もちろん大学全体の基準にのっとって,大学の基準でそもそも引っかかるということであれば,それで不適合というふうになります。その上で,学部の評価には進まない場合もございます。
 その上で,笠井先生がおっしゃったように,もちろん,実際,大学全体の基準は超えた上で学部のほうを見たときに,その学部のほうに課題があるということであれば,やはりそこに対しては大学全体として,そこの学部に対して,きちんと内部の質保証という意味でも十分できていないのではないかということで不適合という,そういう意味で2種類あるということはおっしゃるとおりかと思います。
【森主査】  ありがとうございます。私も確認させていただいてよろしいですか。
 今の前者のほうはよく分かるんですけれども,後者のほうは,1つでも「要改善」の学部を持っていたら不適合の大学と呼ばれてしまうということですか。
【鈴木大学設置・評価室長】  そういうふうに考えております。
【森主査】  意味合いとしては「要改善」の学部を持つ大学という意味だと思うんですけれども,不適合になってしまうということですか。
【鈴木大学設置・評価室長】  前回も「要改善」の学部を持つ大学というものは,課題のある大学であるというふうにはお話ししたところでございまして,それをもし仮に符号をつけるのであれば,それは「不適合」ということになるのかなと思います。
【森主査】  なるほど。その場合,敗者復活のルールが,今はまだ明確ではないので,不適合が一体いつまで続くのか,例えば,星3つがいっぱいある学部を持っていても,1個「要改善」になったら「不適合」ですよね。なるほど。分かりました。考え方は分かります。ありがとうございます。それがいいかどうかはちょっと置いておいても,考え方はよく分かりました。
【鈴木大学設置・評価室長】  もちろんそれに対して,もちろんそういう大学全体の評価をするに当たって,こういうやり方があるのではないかという御提案があるのであれば,それはあり得る話かと思いますけれども,まずは,案としてお示ししたのは,そういう考え方でお示しさせていただいたところでございます。
【森主査】  承知いたしました。ありがとうございます。
 笠井先生,2つ目の御質問もありましたけれども,これは星2つ,3つの違い,後にも出てくるかなと思いますので,次に進めさせていただきます。
【笠井委員】  了解です。
【森主査】  ありがとうございます。
 では,溝口委員,お願いいたします。
【溝口委員】  今の笠井委員の2つ目のところと少しかぶるところもあるんですけれども,星2,星3,そこの違いというよりは,16ページのところです。「在学中の学生の「伸び幅」,教育成果の程度,継続的に成果を挙げているか等を踏まえて評価」というふうにありますけれども,前回の議論の中で,ここに組織的な取組であるかということも1つ重要な観点ではないかという論点が出ていたかなと思うんですけれども,その辺りは,確かに丸1の教育活動の取組状況という中を見ると,組織的であるかとか,体系的であるかというのは読み取れなくはないんですが,やはりカリキュラム全体でというか,学部,教育単位全体で育てているかというところは,ここは少し外してはいけないところなのかなと思いますが,その辺りはいかがでしょうか。
【森主査】  溝口先生,それは御提案ということでよろしいですか。
【溝口委員】  そうですね。その辺りが,だから,1に含まれていると,あるいは「継続的」という表現に含まれているのか,その辺りは少し御検討いただけるとなと思います。
【森主査】  事務局,よろしいでしょうか。
【鈴木大学設置・評価室長】  御意見として承りました。
【森主査】  ありがとうございます。
 続きまして,葛城委員,お願いいたします。
【葛城委員】  よろしくお願いします。
 今,2つ星と3つ星の議論をしていますので,そこについて,1点だけ,確認というか,考え方をお聞かせいただきたいんですが,今,高い教育成果が期待される学部が2つ星,高い教育成果をあげている学部が3つ星ということなんですけれども,この高い教育成果というのは,やっぱりかなり恣意的なような感じがするんです。なので,この高い教育成果というふうなものをどう捉えたらいいのか,考え方を教えていただけたらと思って挙手しました。
 以上です。
【鈴木大学設置・評価室長】  高い教育成果というところをどう評価するかを,まさに今回,ぜひ御議論いただきたいと思っていまして,我々といたしましては,高い教育成果,星1つ,星2つも,全く成果が挙げられていないかと言われると,そういうわけではないと思います。教育成果というのは,DPに定める資質・能力を定めた学生を育成できていることと定義してございますので,当然卒業させているということであれば,DPに定める資質・能力を身につけたためであり、一定の成果は出していると考えているところでございます。それを星1つと星2つというところで考えるのであれば,取組というところで,やはり一生懸命やっている、取組を頑張っているところを評価していこうということで,今回は,星2つを設けました。星2つというのは,成果というよりも,取組のところがよりいいところを評価していくものであり、星3つというのは,成果そのものが高いというものでございます。それをどういうふうに評価していくことがよろしいかというところでございますけれども,それは1つは,伸び幅という,入学から卒業まで,これはいろいろな伸び幅のはかり方があるとは思いますが評価をするときに,こういう点を見たらいいのではないかとか,それもいただければと思います。そういう伸び幅であったりとか,成果の程度であったりとか,単年度ではなくて,継続的にその成果を挙げられているかというで「高い成果」というものを見てはどうかというところで,今回,御議論をぜひお願いしたいと思っているところでございます。
【葛城委員】  分かりました。今,この16ページに書かれている文言に沿って御説明いただいたんですけれども,どうもやっぱり,かなり恣意的なように思います。ある程度,明確に分けられる,評価できるところは絶対あるはずなんですけれども,その上のほうのボーダー,境界にあるようなところは,かなり恣意的な判断になるのではないかなというふうなことをちょっと思います。その目線合わせはかなり難しいような気がしております。
 以上です。
【森主査】  ありがとうございます。
 先日のシステム部会でも,例えば,評価者同士,さらには評価機関ごとのキャリブレーションをどのようにしていくのかということで,その目線合わせがすごく重要であるというご意見をいただいていますので,その辺りの御指摘もあるかなと思います。
 伸び幅とか,教育成果の程度とか,継続性とか,「or」ですか,「and」ですか。
【鈴木大学設置・評価室長】  我々としては,そこは「or」なのか「and」なのかというところはありますけれども,まさにそういう高い評価といったときに,それを「or」として見るべきなのか,それを「and」として見るべきなのか,そこはまさにどういうふうに見ていったらよろしいのかというところを御教示賜れればと……。
【森主査】  まだ,そういうことですね。
【鈴木大学設置・評価室長】  すみません。質問を質問で返して申し訳ございませんけれども。
【森主査】  いえいえ,とんでもない。まだ余地があるということですね。はい,分かりました。「or」でも「and」でもあり得るということだと思いますので。ありがとうございます。
 葛城委員,よろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 では,斎藤委員,お願いいたします。
【斎藤委員】  前回のこちらの2つ星と3つ星のところで,「エビデンス」という言葉があったかと思います。今回はそれが消えていて,教育成果が期待されるか,教育成果を挙げているかという形になって……。
【森主査】  斎藤委員,すみません,ちょっとマイクの都合でしょうか,言葉が途切れてしまいわかりにくいです。工夫できる余地はございますか。
【斎藤委員】  マイクを切り替えましたが,いかがでしょうか。
【森主査】  ありがとうございます。
【斎藤委員】  失礼しました。
 前回のこちらの2つ星,3つ星のところで,「エビデンス」という言葉があったかと思います。今回はそれがなくなっていて,「教育成果が期待される」というものと,「教育成果を挙げている」という言葉で分けられている形になっております。これを学修成果というところにひもづけて確認させていただきたいんですけれども,この「教育成果が期待される」というのは,学修成果として高い教育成果を語るためには,恐らく「伸び幅」というのが一番分かりやすい視点かなというふうに思います。これをいかにやるのかというのはまた別の議論だとしても,高く入学時から伸びているというのは,学修成果をそれだけ伸び幅を高く挙げているので,教育成果として高いというふうに言えると。
 ただ,それを言うためにはエビデンスが必要で,すなわち学修成果がそのように伸びているというふうに挙証できるということが言えなければ3つ星にはならず,多分なるんだろうけれども,そういったデータが取りあえず示されていないから2つ星みたいな,そういった形に捉えてよろしいでしょうか。
 つまり,結局のところ,学修成果の評価というエビデンスがなければ,3つ星には足り得ないという解釈になるかなと思うんですけれども,いかがでしょうか。
【鈴木大学設置・評価室長】  そこは,エビデンスというところがちょっと抜けていたかもしれませんけれども,この16ページの中の2つ目の丸のところで,教育成果を様々な根拠やデータを組み合わせて示すということを書いてございますので,我々としては,エビデンスというものが必要だということに対しては変わりないというものでございます。なので,斎藤委員おっしゃるように,まさにそういう伸び幅であったり,その程度のエビデンスをきちんと示して,高い成果であるというふうに説明できたところが3つ星になるのかなというふうに思っているところでございます。
【斎藤委員】  ありがとうございます。
 そうしますと,様々な学修成果の評価の仕方みたいなものが,直接と間接でも,今回,紹介してくださっていますけれども,その評価の方法によって,その重みづけが変わってくるような場合があり得るかどうかをお伺いしたくて,例えば,間接評価で伸びを見るというのは,結構やりやすいのではないかなと思います。例えば,学生にDPに項目を与えて,これは伸びていると思いますかと聞くとか,あるいは,1年次と4年次を比較するというのはすごくやりやすいかなと思うんですけれども,直接評価でそれをやるというのは結構難しいというのは,これまでの議論もあったかと思います。というのも,1年次,まだそういった学修内容とかがまだ身につけられていない状態で,どうやって直接評価するのかみたいな話も出てくるかなと思いますし,伸びをはかるというのも,ほかと比較してどうこうなるみたいなことは,きっとなかなか難しい側面があるかなと思います。
 ただ,間接評価をそれで示せるのであれば,やりやすくはなると思うんですけれども,それは本当に信頼できるのかということがまた結構出てくるのかなというふうにも思います。
 つまり,3つ星になるために,どれだけ強固なエビデンスを出さなければいけないかみたいなところは,今のところ,想定があるかどうかというところをお伺いできますでしょうか。
【鈴木大学設置・評価室長】  まさにどういうエビデンスを出せばというところかと思いますけれども,伸びといったときは,斎藤委員おっしゃるように,間接評価のほうが伸びというものをはかりやすいと思います。学生が1年次から4年次まで,どのぐらい自分たちが成長できたかということに対して実感を聞くということで,そういうことははかり得るというか,そういうことがしやすいというのはおっしゃるとおりだと思います。
その「強固」という点については,どこまで何を取りにいくのかというところは,まさにこれから議論が必要なところだと思いますけれども,一方で,直接評価というところで,ルーブリック,eポートフォリオを使って,実際これだけ直接評価の中で伸びていますという,そういうような例を示している大学もゼロではないというふうに我々としては認識しているところでございますので,我々としては,直接評価,間接評価,それぞれにおいて,伸びていることについて,きちんと出している,それが評価者からして,社会からして,納得感があるものが取れることが必要なのかなというふうに思っているところでございます。
【斎藤委員】  納得感,非常に分かりやすかったです。ありがとうございます。
【森主査】  ありがとうございます。
 本当に,学位を出すということがどういうことなのかということですよね。個人がいいよねと思っただけでは学位は取れないということを考えれば,組織性の高さに応じて重みづけはあってもいいのかなとちょっと思ったりもしています。ありがとうございます。
 斎藤委員,こちらでまずはよろしいですか。
 ありがとうございます。
 では,嶌田委員,お願いいたします。
【嶌田委員】  嶌田でございます。
 16ページの段階評価の話です。取組状況については、何らかのことをちゃんと取り組んでいますよね、成果については、その結果どうなったんですか、という話で評価していくのかなという風に,認識しています。結局,直接評価,間接評価,社会人の活躍を示すデータなどは学内にはいろいろあると思うのですが,実際にはトライアンギュレーションをしていくわけですよね。要するに,単一の視点ではなくて,いろいろなデータとか,様々な切り口とか,いろいろ見ながら,「じゃあ,この学年の学生はどうだったんだろう」みたいなところを,大学がどのように把握していく。それをどのように説明しているのかというところが,多分,評価を実施するときにはポイントになるのかなと思うんです。
 要するに,星1つというのは,漫然とやっていれば,期待外れかどうかはよく分からないけれども,とにかく数値的にはそんなにおかしくないから,まあ,よいのでは、というところだとして,星2つというのは,やっぱり何か目標を満たしているということが,ちゃんと大学も把握しているし,評価という枠組みの中で説明できている。星3つとなってくると,やっぱりそれが目標といいますか,何らかの期待みたいなものに対して,それを上回った成果が出ているということが,データなどのエビデンスを用いてきちんと説明されているし,過去何年か振り返っても,年によって全然違うみたいなことはないし,安定して強いみたいなところが確認できるようなところが3つ星なのかなと思うんです。その辺のところは、うまく評価委員の先生に説明してもらわないと分からないので。
この大学に入学してくれた学生にこれだけ付加価値を付けられたよ、というのは,別に評価機関とか文科省に説明するために確認しているわけではないですよね。自分たちが「ここはできている,うちの学位,大丈夫だな」みたいなところをみんなで確認して,駄目なら「カリキュラムをちょっと手直ししなければ」とか,「授業の中身を調整しよう」みたいな質向上活動をするわけですよね。そういうことが取組として機能しているなら成果と合わせて質の段階化という話ができるではないかと思うのでよいのでは、と思いました。
 以上です。
【森主査】  ありがとうございました。
 高い教育成果というのは,いろいろな高さがあると。今,嶌田委員がおっしゃったように,トライアンギュレーションで,同じような根拠ある妥当性を担保するとかもあるし,予想をはるかに超えたも高いですよね。いろいろな高さがあるので,今回は,高いでまとめてきたということだと思います。
 ありがとうございました。
 では,続きまして,林委員,お願いいたします。
【林委員】  今の話にいく前に,大学の不適合の話に戻るんですけれども,不適合になったときのペナルティの大きさによって議論がちょっと分かれると思います。特段のペナルティがないんだったら,表現の仕方としての「不適合」でしかないので,別にそれはそれでいいと思うんですけれども,何かペナルティがあったときに,これまでの経験からしても,評価者が不適合をつけることを避ける,大学のほうは過剰なコンプライアンス,つまり,学部の結果が悪かったら不適合になるんだったら,学部に対して過剰なコンプライアンスで,学内で強く締めつけるという状況が起こり得るかもしれない。だから,評価者と大学内の学部に対する適切なレベルでの教学マネジメントを担保するような形での表現等を,御検討いただければいいのかなと思っています。「不適合」とつくこと自体は別に構わないとは思うんですけれども,それによってどういう影響が実際に起こるのかということを御検討いただければなと思っています。
 それから,教育成果の評価のところですが,先ほどの親委員会の議論のところでも,分野によって学修成果の出しやすい分野と,そうじゃない分野があるのではないかという話もあったように見ていますが,恐らくそうであって,もしかしたら反論があるかもしれませんけれども,やっぱり文学部のようなところは,なかなか学修成果が出しにくい。もっと資格があったりとか,就職先が明確であって,どういうところに就職したら良いものだというのが,ある程度,自明な分野のほうが出しやすいというところはあるかなと思っています。
 キャリブレーションという話もありましたけれども,前も申し上げたかもしれませんけれども,分野ごとに評価委員会を事前につくって,そこで御議論をしていただくべきだと思っています。今,皆さんの御議論を聞きながら学術会議の分野別参照基準を見ていましたけれども,例えば,哲学だと,汎用的理性、哲学的対話力、市民性の涵養など様々なものをあげている。そういうことが哲学として重要であるのであれば,ある種,分野を超えたような形で,ルーブリックだ,ポートフォリオだとか言って,分野の特性を捨てた形での,ある種の共通的で可視化しやすいものに誘導することになってしまうくらいであるならば,もう1回ちゃんと分野ごとに,この分野は一体どういう人材を育成するのかということは御検討いただきたいと思っています。
 ただ,もちろん分野の中に閉じ籠もった議論になってしまうと問題なので,そこはしっかりと評価機関なりが誘導して,この時代だからこそ求められる人材,あるいは教育成果は何かということは持っていってほしいと思いますけれども,なので,我々,この委員会で細かいことを考えるよりは,もしかしたら我々が議論を放棄する形になるのかもしれませんけれども,分野ごとの議論をもう少し今後に求めていいのではないかなというふうに思っています。
 以上です。
【森主査】  ありがとうございます。
 続きまして,松浦委員,お願いいたします。
【松浦委員】  私も今の2つの論点に関してですが,林委員がおっしゃったこととほぼ同趣旨なのかもしれないのですけれども,今回,これ,新しい評価制度を銘打っているわけなので,その際,「適合」,「不適合」というのは,どういう意味なのかということをやはり我々の中である程度合意をして社会的にも示すということをきちんとやっていかなければいけない。サンクションがあるかないかはともかくとして,我々が「不適合」とした大学は,一体どういう社会的な意味を持つのかということ,その辺りの議論,今までと同じなのか,違うのかということも含めて,やれてこなかったかなと思いました。
 2つ目は,2つ星,3つ星についてですが,今,森主査からあったことに関連するのですが,私のイメージでは,星3つというのは傑出しているというか,エクセレントなものなので,その場合は,単に成果が挙がっているというだけではなくて,成果を挙げるための到達度も高い,ほかにはないもの。システム部会で,DPは結局,同じようなものばかりだよねという指摘もありましたけれども,そのDPの設定自体が傑出したものを設定しているような学部をきちんと評価して,要するに,最低限の,どこの大学でも設定しているようなDPや人材養成の目的だけではなくて,そこをしのいだような,国家試験に絡んでいるところであれば,国家試験合格というところに,プラスアルファの目標や到達度を設定して,なおかつ,それを実現できているかどうかということが,やはり星3つには必要であって,それにはもちろんエビデンスも必要で,2というのは,最低限と傑出したものとのちょうど途上にあるようなものを評価していくということ。なので,単なる成果だけではなくて,やはりDPというか,目標と連動させた成果という捉え方をしたほうがいいのかなと思って伺っていました。
 以上です。
【森主査】  ありがとうございます。
 私も意見を述べさせていただければ,これまでの認証評価の場合は,大学全体を支援するイメージだったんですけれども,今度,いわゆる学問分野の話に近くなりますと,支援していく団体には,それぞれの学術分野も含まれるのかなというふうに思っていますので,支援の仕方も変わってくるのかなと思います。
 今まで研究をメインにしていた学術分野であったりとか,学会とか,そういうところが人材育成をしっかりしていくという観点を今後持っていただくと,すごく学術的にも発展するのかなと思う一方で,前も話題に出ましたが日本の学士のスタンダードである学士力という考え方を,もう一度アップデートをしていく必要も感じています。ジェネリックなものと,スペシフィックなものとの両立で見ていくようなディプロマ・ポリシーの設定を促してあげないといけないのかなというふうに思いますので,またその辺り,御議論いただければと思いますので,よろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。
 溝口委員,すみません。浅田先生が御発言がまだですので,先にお回ししてもよろしいでしょうか。
 では,浅田先生,よろしくお願いいたします。
【浅田主査代理】  先ほどから議論になっている「適合」,「不適合」ですが,やっぱり気になるので,ちょっと発言させてください。
 今,行われている認証評価で「適合」,「不適合」という言葉が使われているので,用語としてはもう定着していると思います。新たな評価制度で「不適合」という言葉が使われると,やはりそのイメージは残るのだろうと思うのです。大学全体を見て「不適合」の場合は,確かに救いようがない感じはするのですけれど,学部単位で評価して,ある学部が「要改善」になったら,大学全体が「不適合」になるというのは,情報公表のときに大学を見たら「不適合」と出てくることになり,これは結構強烈な話で,今の「適合」,「不適合」の感覚からすると,「この大学,駄目ですね」みたいに見られる。「でも,学部を見たら,星3つあったよね」みたいなことがあると,混乱を生むのではないかと思うのです。
 それともう一つ,学部は「要改善」と言われていますから,改善の余地はあるとされているのだと思うのです。そうしたら,「要改善」の学部があった大学は,大学は「要改善」としてあげたらいいのではないですか。そこを「不適合」としてしまうと,最初に指摘があったように,大学全体の「不適合」と,学部に「要改善」がある大学の「不適合」の区別がつかなくなるので,学部で「要改善」があれば,大学としても「要改善」として,大学全体の「不適合」と分けたら,分かりやすいのではないかなと思いました。
【森主査】  ありがとうございます。
 では,溝口委員,斎藤委員の順番でお願いいたします。
【溝口委員】  先ほどの星2つ,星3つのところの先生方の議論を聞きながら改めて思ったのが,高い教育成果の「高い」という言葉が,やはり何を示しているのかが,ますます分からなくなったなということを思っていて,先ほどの伸び幅ではないですけれども,自ら設定したDPをはるかに超えるようなところに行けば「高い」というふうになってくると,やっぱりそれは何か少し意味が分からないなというので,先ほど松浦委員の御発言にあったような,目標に連動したような高さというのは非常に分かりやすいなということは思いました。
 そうなってきたときに,ここは実は同じ16ページとかでも,「高い」という表現ではなくて,質向上の視点からなのか,「明確に挙げているか」といった表現が書かれていて,この「高い教育成果」というのは,もう少し解像度を上げた表現にしていく必要があるのかなということを思って聞いております。
 先ほどの斎藤委員の議論の中にも,強固なエビデンスとか,頑健なエビデンスを出せるかとか,そういったお話もありましたので,ここは教育成果が高ければいいというわけではないのかなということを先生方の議論を聞いていて思った次第ですが,この辺り,今のところのこの議論を聞いていて,文科省として,どのように受け止めていられるかを現段階で聞きたいなと思ったんですが,いかがでしょうか。
【森主査】  お答えになりますか。ちょっとぼやっとした感じですけれども。
【鈴木大学設置・評価室長】  「高い教育成果」といったときに,我々も,ここはまさに委員の先生の御知見を借りたいと思って,今回こういうふうに御議論を賜りたいところだったんですけれども,その際,高い教育成果というのは,何をもって高いというかというところだと思うんですけれども,それは,繰り返しなってしまうかもしれませんけれども,いわゆる伸び幅であったりとか,成果の程度,目標を高めに設定することに伴って,それが成果が挙がっているということでもいいと思いますけれども,その程度であったりとか,継続的に成果を挙げているというところなのかなというふうに思っております。
 それを,要は,各大学がエビデンスを示しつつ,我々としては,こういうふうに学生が伸びたし,こういうふうに成果が高く挙がっているし,継続的に,まさに単発的ではなくてできているということを示していくのかなというふうに,説明していくのかなというふうに,今,思っているのが,今,我々として考えているのが,この案でございます。
 あまりお答えになっていないかもしれませんけれども。
【森主査】  この辺は,もし何かお知恵があれば,またお寄せいただければと思います。高い教育成果ですよね。なかなか難しいワーディングになるかなと思います。
【鈴木大学設置・評価室長】  すみません。
【森主査】  はい,どうぞ。
【鈴木大学設置・評価室長】  もちろん,これは,まさに評価をしていただく評価機関の皆様にお示しするに当たって,よりこういうところを見るべきで,こういう観点を見るべきなんだということを,やはりある程度お示ししないと,高い教育成果を評価してくださいと言われても,評価機関のほうも,評価するに当たって,やはりメルクマールというか,ここでのワーキングでの議論のある程度こういうところが視点として出てきているので,やはりこういうところを見て新しい評価を段階別でやっていくに当たって,より具体的に詰めていけるのかなというふうに思っていますので,どういう視点,どういう観点で見ていくことが望ましいのかというところをいただけると幸いでございます。
【森主査】  ありがとうございます。
 個人の意見です。教育成果が出ているというのは,確かに評価なんですけれども,その意図としては、優れた取組を行ってほしいわけですよね。ですから,2つ星も「教育成果が期待できる」というのは,結局,この優れた取組をやってほしいということだと思うので,もうちょっと取組ベースでもいいのかなと思ったりもしています。今は教育成果ベースですよね。また私も考えてみたいと思います。
 すみません。斎藤委員,葛城委員,まだ今のところに関する御質問でよろしいですか。この後,評価結果のところもいかなければいけないんですけれども,今,そこにいく前の段階で御質問があれば,斎藤委員も葛城委員も,その内容でよろしいですか。
 じゃあ,小林委員は,その後のところでよろしいですか。
【小林委員】  そうですね。
【森主査】  そうですかね。
 じゃあ,斎藤委員,葛城委員でお願いいたします。
【斎藤委員】  ちょっと時間もあれだと思いますので,恐らくこれからこの方向性で進むときの論点みたいなところを簡単に確認させていただければと思うんですけれども,恐らく,先ほどの話でいうと,いかに評価するのかというのと,いかに目標であるDPを立てていくのかというところ,この辺りが重要な論点になってくるかなと思います。
 いかに評価するのかにかかるところだと,先ほど溝口委員からありましたように,「高い」というものをどのように捉えていくのか,これをほかと比べて高いというふうに考えていくのか,それとも入学時に比べて成長しているという意味で高いと捉えていくのかで大分議論の方向性が変わってくるのかと思います。
 あと,ほかと比べてみたいなことをやるためには,共通の指標がないと,それは議論できないはずで,これは林委員がおっしゃってくださったような分野別参照基準のような目標を使っていくというような方法はあると思うんですけれども,これも分野別でそれぞれ特徴も大分違っていて,林委員がおっしゃってくださったように,評価のしやすさという意味でも変わってくると思うんですが,そもそも合意がどれだけ取れるのかというところもかなり変わってくるのかなと思います。
 ですので,人社系でちょっと特徴的なことをやっていると,参照基準を使っても,うちの大学では,ここをすごく強調しているけれども,ある大学ではこっちを強調しているみたいな形で,共通性と多様性のバランスの中で,大分多様性のほうを重視するような分野もあれば,共通性のところで,医療系や,工学系とか,そういった世界的な基準のところにのっとってやっていらっしゃるところもございますので,その辺りのバランス感覚が重要になってくるかなと思いました。
 あと,汎用的な能力,森委員がおっしゃってくださったように,学士力みたいなことをもう一回練り直すというところもあるかなというふうに思うんですが,学士力のこれまでの数年の実績で考えてみると,分野が特に関係ないような形で評価されることが多かったかなというふうに思います。
 つまり,これ,大学のどこで教えているんだろうとか,学問分野のどこに位置づくんだろうみたいなことがよく分からない社会に出たときのコミュニケーション能力ですとか,そういったところに汎用的な能力というのが焦点が当たって,あまり学問分野のことをそこでは話していないよねというところで,分野を捨象した汎用性みたいなところがこれまで強調されてきましたので,すみません,私はそういう実感を持っておりまして,そういったふうに評価されておりましたので,そうならないように学士力を再構成するみたいな方向性があるかなと思いました。
 すみません。以上,述べただけですけれども,今後,重要な論点になってくるかなというところでした。ありがとうございます。
【森主査】  ありがとうございます。
 分野別参照基準の中には専門分野の資質・能力がありますよね。そちらにあるのではないかと思いますけれども,分野別参照基準。そうですよね。
【斎藤委員】  もちろん認識しております。
【森主査】  ありがとうございます。
 では,葛城委員,お願いいたします。
【葛城委員】  すみません。手短に。
 先ほどの3つ星の評価のところなんですけれども,先ほど森主査が取組ベースに近いところでもいいのではないかというふうなことを言っておられて,私も少しそういうふうなことを考え始めたというか,そっちのほうに少し傾きつつあるなと思っています。3つ星の定義のところで,同じような分野であったり,ランクであったりとかの大学にとってのモデルであったりとか,先進的な取組事例であることが3つ星の1つの評価基準であると,分かりやすいのかなと。そうすると,さっき私が言いましたけれども,3つ星のボーダーラインみたいなところが少しクリアに見えるのかなというふうなことを思ったところです。それが1つです。
 先ほどの話を聞いていて,林委員がペナルティがきついとかという話もしましたけれども,これ,一方で,インセンティブのほうもきついと同じような弊害が起こり得るのではないかなというふうに思いました。ですので,そのインセンティブをどれだけ潤沢につけられるのかとかというふうなことはあるかと思うんですけれども,そこをあまり強調し過ぎないほうが,制度として実を取れるような気がしております。
 以上です。
【森主査】  御意見を伺っておきます。
 中村委員も今のところでよろしいですか。公表のところではなくて。
 どうぞ。
【中村委員】  2つ星,3つ星のところの議論から外れていたので,ちょっと入りにくくて遅くなって申し訳ありません。
 まず1つ目が,本当に簡単なことなので,言葉の使い方なんですが,14ページの評価基準の丸2のところのa.です。「学修支援に関する適確な方針・体制があり,留学生や障害を持った」という使い方をされているんですが,今,「障害を持つ」という言い方はしないで,「障害がある」ですので,ここを訂正をお願いしたいと思います。
 それで,先ほどの御説明で,国際的な認証評価基準に基づいて評価をしている場合は,質向上の視点から評価するということで,この点を御勘案いただいてありがとうございます。JACMEは,WFMEの定期的な査察を受けて,評価機関としての質も保障されておりますので,やはりこの国際的な基準でというところは,ぜひ内容に含んでいただけますとありがたいです。
 あと,先ほどのシステム部会のところで,JACMEの評価基準は国際基準にのっとったもので,今回の基準に合わせることは難しくという御意見をいただいておりますけれども,確かに,必ずしも一対一で対応するようなものではないのですが,工夫次第では,特に質保証のところは,ある程度うまく整合性が取れるのではないかというふうに考えております。
 ただし,この質保証のほうは,ミニマム・リクワイアメントを満たしているかどうかという評価方法に合わせざるを得ないという事態をちょっと懸念しておりまして,基本的には,この御提示いただいた評価基準に何とかのっとるというふうに工夫はしたいと思っているのですが,各分野,特に医学教育の分野では,こういうところが特徴ですよと,その特徴を評価できるために,特に質向上の部分で,分野特有の内容を基準の中に反映できる自由度を持たせていただけると,よい点をどんどん評価できて,2つ星と3つ星の段階別評価も可能になるのではないかと考えておりますので,その辺りの御検討をよろしくお願いいたします。
 以上です。
【森主査】  御意見ということで承りました。ありがとうございました。
 今のお話ですと,マージが可能なところが多いということだったと思います。ありがとうございます。
 斎藤委員,手が挙がっておりますけれども,よろしいですか。
 ありがとうございます。
 ちなみに,システム部会の中で,分野によってかなり違うので,絶対評価ではなくて,緩めの相対評価,例えば,3つ星が何%とか,そんな話も出ておりましたので,一応お伝えはしておきます。
 残りの時間,新しく出てまいりました公表のところでございます。こちらのほうで議論をしてまいりたいと思いますので,御意見ある方は挙手をお願いいたします。
 小林委員からでよろしいですか。
 では,お願いいたします。
【小林委員】  公表について御提示いただきまして,ありがとうございました。
 31ページ目の図が新しく出てきたものだと思うのですが,ある意味,前回のこのワーキングでも出ていた1,2,3,データベースの28ページにある想定するデータプラットフォームの機能ということで,丸1,丸2,丸3,丸4のところで,丸3までと丸4はちょっと違いますよということで分けていきますというような図だと思います。
 ここで1つ情報公表のところで重要なのは,これは国がいろいろ認証評価ですとか,全国学生調査をやっているので,それを国の視点でまとめてデータを公表するというのが非常に重要だと思っています。
 現在運用している,大学ポートレートですが,やはり大学側が記入するということで,若干問題のある表記とかも入っています。例えば,ナンバーワン表記や唯一表記と呼ばれるものです。本学がナンバーワンであるとか,唯一であるとか,そういった表記について、対象をどんどん狭くしていって,この分野のこの小さい単位の地域の,単科大学では1位ですよとか,そうような表現が見受けられています。また、認証評価の結果についても,現在の評価結果である不適合ではなくて,過去の適合した時点のものを載せているとか,そういったものも見受けられました。これから益々18歳人口が減ってくると,ある意味,競争環境の中でそういったことを出したくなる気持ちも分かるんですけれども,見ている側は,国が運営しているページだと思って見ますので,そうしたところをきちんと一定基準のもとに、整理をして出していただくことが肝要かなというふうに思っております。
 その中で,もう1点,先ほど委員長もおっしゃいましたけれども,星の結果が6年続くのかということも,1つ論点だと思います。リカバリーみたいなものがないのかということです。例えば今,追評価というものがあって,3年後に,もう一度評価を受けられるような仕組みがありますが,学部が1つ「要改善」になったところで,この学部の改善のプロセスを1,2年でしっかりとリカバーして報告していくということが、質の改善ということであっても良いと思います。それによって、改めて6年間の途中でも、改めて星の審査を申請するというようなところは,大学側の判断でできるようになってもいいのではないかなと思います。ある評価を6年引っ張るというのは,情報の鮮度という観点からして、少し長いのではないかなと思いまして,そのリカバーの仕組みもあってもいいのかなというふうに思った次第でございます。
【鈴木大学設置・評価室長】  ありがとうございます。
 まず,「要改善」を取ったときに,リカバーにつきましては,もちろん我々といたしましては,「要改善」のものに対しては,質保証の基準を満たしていないというものでございますので,それはややもすれば,大学の設置基準とか,それぞれの法令等に満たしていないという判断があり得るものであるというふうに思っています。
 なので,そういうものに対しては,やはりきちんと改善をして,それをちゃんと追評価をするという道は残しておきたいというふうに考えております。
 すみません。あわせて,説明がうまく丁寧にできなかったところは大変恐縮なんですけれども,今回,新たな評価の公表の在り方について御議論いただくもので,このUniv-mapとか,情報公表一般につきましては,このワーキングで議論していくものでなく,このUniv-mapのところについては,より大きい視点で,質向上・質保証システム部会等で御議論いただく話かなと思っております。あくまでここは,評価結果をどう公表していくかというところで絞って御議論賜れれば幸いでございます。
 すみません。その点がちょっと説明が漏れておりました。ありがとうございます。
【森主査】  ありがとうございました。
 もう一回重ねてですけれども,Univ-mapは,総合情報サイトのような形になるので,そこに今回,私たちは,新しい評価の結果だけ載せるものについて議論をするという,こういう考え方ですね。
【鈴木大学設置・評価室長】  おっしゃるとおりです。まさにUniv-mapを構築した場合において,新たな評価制度の結果をどう,何を公表していくかというところを御議論賜れればというふうに思っております。
【森主査】  そのイメージが,26ページの右側のところですね。
【鈴木大学設置・評価室長】  さようでございます。
【森主査】  ほかにいかがでしょうか。
 林さん,お願いいたします。
【林委員】  あまりよく分からないなと思って聞いていたんですけれども,これ,評価結果が,Univ-mapに一元的に載る。今までの認証評価だと,誰も読んでいないかもしれないけれども,評価報告書は作っていて,そこにそれなりのことは記述で書いてあったんだけれども,今日の資料の26ページで見せていただいたものは,評価の具体的な内容,ポイントが箇条書でささっと書いてあって,恐らく今の認証評価だと,1枚目に概要みたいな感じで書いてあるレベルのことが書かれているのかなと思って見ています。まず,これだけなのかというのが1つ質問です。そうであったときに,一生懸命評価をやって,これだけなのかなという,もうちょっと何かあってもいいのではないかなということが一方であり,こんなに短くて,受験生とかが見るかなと思います。イギリスとかを見ると,ここでいう全国学生調査であるとか,あるいは,卒業後の給与であるとか,いろいろなものが一覧的に出てきてという,単純に評価結果だけではなくて,学生向けには気を引くようなものがあり得るなと思っています。その点でやや中途半端というか,誰向けにどういう意図で出すのかなということがちょっと分からないなと思って見ていました。もうちょっと御説明をいただけると助かります。
【鈴木大学設置・評価室長】  今,各評価機関が評価いただいている評価報告書,それは各大学にとっては自己改善につなげる意味で非常に重要なものだというふうに思っています。
 なので,ここについて,この右側の26ページの資料で想定しておりましたのは,いわゆる詳細な評価結果がこちらというところについて,各評価機関のほうで評価結果を公表していただいて,それをリンクを張っていただくことを考えてはどうかということを考えております。
 もう一つのほうの情報公表,ほかの情報とどう組み合わせるのかというところでございますけれども,今まさに評価結果をどう公表するかというところで,今回ここのワーキングは議論をしており、それにどういう情報を付加していくかというところは,まさにUniv-mapのほうで,どういう情報を取って,どういう情報を公表していくかというところの議論とリンクしていくのかなというふうに思います。そこをどう評価結果と併せて見せていくかというところについては,このワーキングではなくて,より広い情報公表の議論をする場で御議論いただく必要があるのかなというふうに思ってございます。
【森主査】  ということは,まだ余地がいろいろとあるということでよろしいですか。この3つ星,2つ星のことだけではなくてということですね。可能性があるということですよね。
【鈴木大学設置・評価室長】  どういうふうに見せていくかということは,最後は情報公表をどういうふうにやっていくかというところに集約していくと思いますので,どういう見せ方があるのかとか,含めてあり得るんだと思います。
 ただ,評価結果については,いわゆる評価の結果とポイントをこういうふうに分かりやすくお示ししていくことが重要ではないかということで,今回こういうふうな資料をおつけしたところでございます。
【森主査】  一応確認をさせていただくと,今回は,入力もデータベースでやり,その後は各評価機関が評価をいただいたものが,またこちらに戻ってきて公表されるということですよね。なるほど。分かりました。ありがとうございます。
 すみません。溝口先生,挙手されていますか。お願いいたします。
【溝口委員】  今のまさに26のところの,詳細は全て恐らくPDFか何かのリンクになるということだと思うんですけれども,具体的な内容というところに入っていくと,例えば,星1ですと,要は,質保証は全て満たしていたよというときには,ここには何が載ってくるのかなということが少しイメージがつきにくいなと思います。
 要は,星2,星3になってくると,恐らく優れたものというのはここに出てくるのかなと思うんですけれども,今の流れですと,星1の場合は,要は,全部の観点を満たしていたよという評価なわけで,じゃあ,ここに入ってくるものは一体どういうものになってくるのか。星1の学部というのは,ほぼ全て満たしていたよという結果なので,何かそこにさらに付加的なものがここに書かれるというのはあまりイメージができずに,そこら辺の今のところのイメージとしては,どんなものになるんですか。星1の場合。
【鈴木大学設置・評価室長】  星1の場合であっても,まずは質保証については,当然満たしているというふうなことを書いていただくとともに,もちろん質向上の取組の中でも,こういうことを特徴的にやっているということは,評価としては書き得るのかなというふうに思っています。ただ,それは星2つにはいかないけれども,こういう取組はやっている。その各大学の取組の特徴みたいなものを書いていただくことは想定しておりました。
【溝口委員】  ありがとうございます。
 すみません。続いていいですか。
 そもそも,例えば,じゃあ,星1で,星2にはいかないものでやっている取組がありますので,これを表記しますよというのは,各認証評価機関の評価委員の方が判断をして情報を選別するということでよろしいですか。
【鈴木大学設置・評価室長】  そのように想定しております。
【溝口委員】  ありがとうございます。
【森主査】  では,続きまして,笠井委員,お願いいたします。
【笠井委員】  評価の公表そのものではない話かもしれないのですけれども,先ほどは,データプラットフォームで,大学が入力をして,それを評価機関が専門部会等で見て評価を出すという,そのプロセスが話題になったと思うのですけれども,そのプロセスに評価をされる側の大学ないし学部が,どういうふうに絡んでいくのか,もっと言えば,途中で異議等が言えるプロセスがあるのかという辺りについて,私の見落としなのかもしれませんけれども,あまり書かれていないような気もして,その辺りは,多分非常に重要で,今だと,認証評価でも,その途中,私などは,法科大学院の認証評価が頭に浮かぶのですけれども,「不適合」になるときは当然だと思うのですけれども,「適合」になる場合でも,こういう意見がつきますよというような話については,まず,正式な手続として一定のサウンディングがあって,それに対して各大学がどういうふうに考えているかということについて意見を言う機会があります。評価については,私も実はそう思っていますけれども,できるだけ手続を簡略化して負担にならないようにということは大事で,そういう話はずっと出てきているのですけれども,過度に簡略化されて,一方的に評価をされて終わりみたいな話だと,公表の結果の効果が大きいものですから,そういう意味で,その辺りのどういうやり取りがされるのかという辺りがもう少し明確になったほうがいいですし,その辺は評価機関で考えればいいというふうにするのではなくて,もう少し何か手続についての大学側の関与みたいなものの機会については,ここでの議論でも明確にしたほうがいいのではないかと思いました。
【森主査】  非常に重要な御指摘,ありがとうございます。
 ほかにいかがでしょうか。
 林委員,お願いいたします。
【林委員】  ちょっとテクニカルかもしれませんけれども,まず,やっぱりこれを見ていて,我々は誰に対して情報公表するのか。もちろん大学がコミュニケーションして評価の中で改善するという話は別にあるとして置いておいて,何に対して公表するのかという話で,もちろん受験生もあれば,他大学の取組を見て改善をしたい大学もあれば,ただ一方で,日本国としては,留学生とかに対して,こんなにすばらしい教育を日本はしているんだということをアピールしたいと思えば,そういうところにもちゃんと響くようなものをつくっていかなければいけないと思います。
 ただ,悩ましいなと思ったのは,それを全部この「一元的」と書いてあるもので,誰かがしっかり全てのステークホルダーが喜ぶものをつくり上げられるかと言われると,恐らくこれまでの経験からすると無理だろうと思っていて,ややテクニカルなんですけれども,できるだけ,今もうこの時代だから,APIでJSONでデータが取れるようにしておいて,全て,例えば受験産業の人は,このデータと,いろいろなお持ちのデータを勝手に組み合わせて表示できるとか,そういう状態にしておいていただいたほうがよくて,今,評価結果とかも全部PDFなので,そこからデータを取ってこようと思うと非常に大変なんだけれども,ただ,今,生成AIの時代だから,指示を出せば,ある程度取ってこられるようになってきているので,それがもうちょっと簡素にみんなができるようになれば,それぞれのステークホルダーが,それぞれのために,自分の表示するものをつくれるようになるので,そういう発想も,もうちょっと入れていただいたほうがいいかなと思いました。
 以上です。
【森主査】  ありがとうございました。 
 どうぞ,室長,お願いします。
【鈴木大学設置・評価室長】  林先生の御意見を承りまして,データプラットフォームの構築の際に参考にさせていただきたいのと,先ほど笠井委員からもありましたように,我々,確かにここの資料の中には,今の認証評価では,不服申立てという制度がございますので,それは我々としても今の制度は残すということを想定しております。
 あわせて,ちょっとすみません,データを入力したら,そこでもう既に大学とのやり取りが全くなくなって,評価機関はデータベースの中でのデータだけでやるかというふうな印象を持たれてしまったかもしれませんけれども,先ほどもちょっと言いましたように,いわゆる実地調査も我々としてはやるべきだと思っていますし,先ほども言いましたが,オンラインでの面談も考えればやるべきだと思っていますので,必ずしもデータを入力すれば,全て評価機関はデータベースだけを相手にするわけではなくて,その後,相手にするのは,もちろん大学といろいろなやり取りは当然あるわけでございますので,そこはもちろん,このデータベースができたからといって,評価機関と大学とのやり取りが全くないということを我々としては想定しているわけではないということは補足させていただきたいと思います。
 資料として,ちょっと分かりづらかった,データだけ見て,評価機関が全部評価を下してしまうというふうなことになるのではないかというふうに見えてしまったかもしれませんけれども,もちろんそういうつもりではないということは御承知おきいただければと思います。
【森主査】  補足,ありがとうございました。
 斎藤委員,お願いいたします。
【斎藤委員】  公表というより,システムに関わるところなんですが,よろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 今回,システムの概要に関して御説明いただいて,ちょっと気になったところが,いつ使えるようになるのかというところでして,負担軽減のために,こういったシステムは非常によいことかと思うんですけれども,結局,認証評価を受ける前に自己点検評価があり,その自己点検評価の際には,文科のほうでやっていらっしゃる学生調査の結果とか,あと,学内のいろいろな評価データとかも踏まえてそういった評価をしてデータをつくっていくのではないかなと思います。
 そのときに,こういったシステムが,そのときには使えないのかどうかというところでして,認証評価のときにしか使えないとなると,結局,これに併せてまた評価データを成形したりだとか,そういったことをしていく必要があったりするような気がしまして,言ってしまえば,自己点検評価のときにも使えるように,自己点検評価モードみたいな,そういったものとかができる可能性とかはあるのかどうかをお伺いしたいところでした。お願いいたします。
【森主査】  いかがでしょうか。
【鈴木大学設置・評価室長】  自己点検モード,評価のための機能をつけるかというところはあると思うんですけれども,いずれにせよ,新しいデータプラットフォームというものは,新しい評価制度が始まる前には,もちろんこのデータプラットフォームを整備しておく必要があるわけでございまして,自己点検のときに,自己点検で行ったものを,このデータプラットフォームに入力して,それで評価が始まるということになるかと思いますので,ただ,その自己点検をやりやすくするための機能をつけるかというところまでそういう考えは及んでいませんので,あくまで認証評価に,新しい評価に使うときに,このデータプラットフォームを活用していくということを想定しているところでございます。なので,自己点検そのものを使う機能は,今,現時点では想定していないということが答えなのかなというふうに思ってございます。
 ただ,もちろん,今,斎藤先生のお話は,確かに自己点検の延長に認証評価はあるはずでございますので,それをどう使いやすくしていくかは,これから制度設計の中で考えていきたいと思います。ありがとうございます。
【斎藤委員】  ありがとうございます。あともう1点よろしいでしょうか。
 今回,公表のところの仕組みは分かったんですけれども,この検索をして,それにアクセスしていくという形を考えたときに,この検索がいかに出てくるかというところなんですが,この評価結果が高いものからとか,何かそういった仕様になりますでしょうか。
 例えばなんですが,以前,御指摘させていただいたように,評価を受けるまで結構長年のスパンになっていますので,いわゆる次のサイクルのところで認証評価を受ける大学は,大分後にならないとこういった評価結果が出てこないと。その評価結果に応じて検索結果が変わってくるみたいなことになると,相当不利益になってくる大学もあるのではないかなと思うんですが,この辺り,いかがでしょうか。
【鈴木大学設置・評価室長】  それは,新たな評価と今の認証評価の結果,新たな評価結果がいつ出るかによって,評価結果というものが入力されるかどうかというのは,新しい評価が行われないと評価結果が出ないわけでございますので,そこをどういうふうにしていくのかは要検討かなと思っています。
 もちろん今の認証評価の結果はあるわけでございますので,その結果をまずは公表していくのかというところは,これからどういうふうに,旧制度と新しい制度をどうブリッジさせていくかというところかと思いますので,そこは検討していきたいと思います。
【斎藤委員】  ありがとうございます。
【森主査】  大変難しい課題だと思います。
 では,松浦委員,お願いいたします。
【松浦委員】  私もお話を伺っているうちに,このデータプラットフォームないしはデータベースというもののイメージがだんだんいろいろ揺らいできているのですが,これ,端的に言えば,例えば,データ入力として29ページに示されている基礎情報の入力,根拠資料の登録,自己点検評価書の登録というのは,受審の前に我々が作成しているものですよね。これをそのまま入力するということですね。そうすると,これは6年に一度しか更新されないという理解でいいのですか。
【鈴木大学設置・評価室長】  もちろん評価にのみ使うものは6年に1回しかないと思っています。
【松浦委員】  そこなんですよね。これ,評価のみに使うのか,あるいは,評価の6年サイクルの中での,もっと質保証,質向上にも活用できるような設計にしていくのか。単に,今までデータで評価機関に送っているものをここに入力するだけだという,大学側としては,今までとほぼ変わらないというか,何のメリットもないというか,送付先が違うだけの話なので。例えば,普通に考えると,うちはこの学部,星2つしかつかなかったのだけれども,星3つのところは,どんなディプロマ・ポリシーを掲げ,どういう取組がなされているのかということを,やっぱり知りたい。公表だけではなくて,そういうことにも活用されてのデータベースなのかなと思ったりもするので,単に,認証評価の手続で使う以上の活用の道を考えていただきたいなということを思いました。
【森主査】  安井課長,お願いいたします。
【安井高等教育企画課長】  高等教育企画課長でございます。
 御指摘ありがとうございます。ここで新しいデータプラットフォームということで,31ページのところで全体像をお示ししている中で,やりたいと思っている機能が,2つ,松浦委員からも御指摘いただきましたけれども,2つあるというふうに考えておりまして,1つは,このワーキンググループの中で御議論いただいている新しい評価のシステムを,どうやってこの新しい評価を効果的,効率的に実行していくのかということに資するためのデータプラットフォームシステムをつくっていきたいということと,もう一つは,広く学生,高校生,社会に対して,日本の大学の現状を情報公開していくという,そういう社会との関わりを重視した情報公開のためのプラットフォームであるということを,これは2つの異なるものではあるんですけれども,非常にデータとしても重なってくる部分があるので,これを1つのデータプラットフォームで2つの機能を併せ有するものをつくっていきたいということで,実際に今,そのシステムの開発の作業等も進めているというところでございます。
 なので,評価のところの議論をしていると,当然,6年とか,そういう数年に1回のサイクルというところでそれが見えてくるわけなんですけれども,一方で,社会的な各大学の情報公表ということは,当然,6年間,情報が更新されないということではないと思いますので,評価自体は毎年あるわけではないですので,新しい評価の情報が出てくるのは数年待たなければいけないということではあるかと思いますけれども,そこの全体の情報公表というのは,より別の観点で,今後,検討を詰めていきたいと思っておりますし,林先生から先ほど御指摘を頂戴したような26ページのデータも,幅広く社会一般に示される大学の情報公表の中の1つの要素として,大学の教育の質の評価の結果をこういう形でお示しをしていきたいということでありまして,当然これ以外にも幅広い情報を,31ページに示されているような観点も含めてつくっていきたいというものでございます。
【森主査】  ありがとうございます。
 31ページのこの全体像に関しては,システム部会等でまた議論されるというふうな御説明だったと思いますので,御指摘ありがとうございました。
 あっという間に時間がたってしまいまして,資料2でございますけれども,こちらに移らせていただいてよろしいでしょうか。
 資料1のところで,まだ御発言がありましたらお願いしたいとともに,先ほど中村委員もございましたけれども,これは出ていくものでございますので,もう一度,ワーディング等を細かく見ていただきまして,御指摘がありましたら,ぜひお寄せいただければと思います。よろしいでしょうか。
 では,資料2にいたします。
 資料2は,これまでのことについて,まとめを出してまいりますので,その骨子ということで御説明をいただきました。第1,「章」ではなくて,これは「部」ですね。第1部のところに関しましては,中間まとめの内容が冊子にして入るというところで,第2部のところに関しましては,今回も,対象ですとか,視点ですとか,手続ですとか,そういったようなものが入ってくるということでございます。
 これは,今現在は,項目立てになっているということでございますけれども,この段階で何か,一番困るのは抜けているものがないかどうかということだと思いますけれども,御意見ございますでしょうか。
 なかなか難しいかもしれませんけれども,室長,これは,今後のスケジュールも少し教えていただいて,今日,これをもまなければいけないものなのかどうかも含めて,いかがでしょうか。
【鈴木大学設置・評価室長】  いえ。資料2は,どちらかというと,今見ていただいて,こういう点が漏れているのではないか程度で見ていただければいいのかなと。
 結局最後は,文章になってきたときには,文章の中で委員の先生方にしっかり見ていただく必要があるかと思いますので,ここはあくまで,こういう目次で書いていくということに対して,これまで議論したものが抜けているというふうに,我々としては思ってはいないんですけれども,仮にあるのであれば言っていただければというふうに思った次第でつくったものでございます。
【森主査】  ありがとうございます。
 そうしましたら,1回,今回見ていただいて,また抜けている箇所と項目がありましたら,お寄せいただきたいということだと思います。
 これで本日の議題は終えました。お気づきの点があれば,またメールで事務局のほうにお寄せいただく形でよろしいですか。
【鈴木大学設置・評価室長】  それでも結構ですし,もしまだ言い足りない等あれば,おっしゃっていただければと思いますけれども,特になければ,結構かと思います。
【中村委員】  先生,よろしいですか。
【森主査】  では,中村委員,お願いします。
【中村委員】  すみません,時間が押しているのに。
 先ほどデータの更新のサイクルの話もありましたし,あと,各大学のリカバリーのお話もあったと思うんですけれども,例えばですけれども,医学の分野では,世界医学教育連盟の基準によると,評価サイクルの途中でもきちんと改善がされているからフォローしなければいけないという項目がございまして,そう考えると,ちょっとこれ,各大学の負担になってしまいますけれども,年次報告書,あるいは,そこまでいかなくても,6年の中で中間報告みたいな,そのようなことは設定されているのでしょうか。
 先ほど世界的なことを質向上のほうで評価項目に入れていただくというお話はあったんですけれども,例えば,今,医学の分野でやっている評価を,この新たな評価に適応させていくところで,今やっている評価水準が下がってしまうというか,そのようになることを懸念しておりまして,その辺の自由度も含めて教えていただければと思って発言させていただきました。
 以上です。
【森主査】  今も追評価のシステムはありますけれども。
【鈴木大学設置・評価室長】  今は,各評価機関の中で追評価を何年目安に受けるということは,一応,今,書いているところでございます。
 それはあくまで今の「要改善」と言われているところに対して受けていただくということを想定しているのが今の状況かなというふうに思います。
【森主査】  今の場合は,何年度に評価しますよということで大学が改善するというサイクルだと思うんですけれども,早く今の評価から脱したいので,準備ができたら手を挙げるみたいなほうが,私的には主体的なのかなとちょっと思ったりもしていますね。
 中村委員,どうぞ。
【中村委員】  あと,駄目だった点を,足りなかった点を改善するということもあるのですけれども,ちゃんとできているけれども,さらに頑張りましたよみたいなことも,今,JACMEの評価では年次報告書に書けるようになっておりますので,その辺も御勘案いただければと思っております。
 以上です。
【森主査】  そうしますと,ますますフィージビリティは大丈夫かという,6年に一遍ではない細かい評価ということですよね。そのほうが大学にとっては親切ということにはなると思います。
 ほかにいかがでしょうか。
【林委員】  いいですか。
【森主査】  はい,お願いします。
【林委員】  資料2なんですけれども,今後まとめていかれるということなので進めていただければと思いますが,親委員会のまとめを見ても,なぜ学部単位での評価を今していかなければいけないのかということが,今,この第1章で書かれているところを見ても,そんなに見えてこないと思っています。例えば,ある種の1つの国際的な潮流である大学に質保証の責任があって,大学が自分で学部の質保証をしていけばいいんだという発想を取れば,別に外から見ていく必要はないんだけれども,ただ,やはり今,我々日本国,今まで途上国だった国も力をつけてきて,そこの教育もしっかりなされていって,人材育成の競争がなされている中で,改めてそれぞれの分野においての人材育成の在り方であるとか,学修成果を見直さなければいけないという,何かそういうもうちょっと大きな強いメッセージが最初のところにないと,なぜもう一回,学部を見なければいけないんだということがあまり伝わってこないかなと思っているので,ぜひその辺りは追記していただければと思います。
【森主査】  御指摘ありがとうございました。
 浅田委員,お願いいたします。
【浅田主査代理】  すみません。資料2の話が出たので,ざっと読んで,分かりにくかったのが4ページのその他の(1)の最初のところです。多分これは改善されるのだと思いますが,最初にエクスキューズが入って長い文章になっているので,分かりにくいと思います。
 その内容は,国立大学法人評価の現況分析が二重の負荷になっているので統合したいという意図だと思うのですけれど,現況分析で集められているデータと同等のものが,今度の新たな評価では,全大学に求められると見たらよろしいのですか。
【鈴木大学設置・評価室長】  おっしゃるとおり,基本的にはそう考えています。
【浅田主査代理】  分かりました。
 それともう1点,先ほどのデータプラットフォームなのですけれど,大学ポートレートの役割を終えて,発展的に解消ということは,大学ポートレートは毎年アップデートしているので,データプラットフォームにも大学側が毎年アップデートする機能はあるのでしょうか。
【鈴木大学設置・評価室長】  評価……。
【浅田主査代理】  評価にかかわらず……。
【鈴木大学設置・評価室長】  かかわらず,それはあります。それは評価にしか使わないデータ,評価にも情報公表にも両方関わるデータ,情報公表だけにしか使わないデータが,3種類あると思うんですけれども,真ん中,まさに評価にも使うし,情報公表にも使うと。例えば,学生数とか,教員数とか,そういうところかと思いますけれども,そういうところは評価にかかわらず,そこは情報公表の観点から,必要に応じてアップデートしていただく必要はあるというふうに思っています。
【浅田主査代理】  自己点検評価を割と真面目に頻繁にやっている大学は,それを載せられるんですか。
 新しい評価に使うための自己点検評価というのが,今,前提になっているのですけれど,自己点検評価は,もともとどのタイミングでどれだけしなさいとは定められていなくて,真面目なところは,毎年,例えば教育成果をきちんとはかって,今年はこういう結果ですというものを出しているところがあるのですけれども,そういうものは載せられるんですか。
【鈴木大学設置・評価室長】  自己点検の内容……。
【浅田主査代理】  自己点検評価の結果を割と頻繁に更新している大学は,それをここに載せることは可能なのですか。
【鈴木大学設置・評価室長】  そこは,情報公表という観点から載せるのであれば,それは載せてもよろしいのではないかというふうに思います。
【浅田主査代理】  分かりました。
【森主査】  今のような3つのデータの切り分けですよね。どこが更新できて,どこは,先ほど小林委員がおっしゃいましたけれども,大学が勝手につくるわけではなくて,評価がちゃんと受けられているオーソライズされたものであるとか,その辺の整理が必要なのかなとは思います。
 あと,私も個人的にこれは思うんですけれども,この最後の6番の(2)の設置計画履行状況等調査がありますよね。これとの連携は,私も一番最初の大きなところに持ってくるべきではないかと思っております。ACだけではなくて,日本の国は大学の質保証をこういうふうにやっていますよという流れを,設置,文科大臣認可,AC、認証評価という,この大きな流れが,ジャパンスタイルになってくるのかなと思っています。細かい御質問がたくさん出てくることは理解しますが,やはりこれは日本として日本の大学をよくしていく大きなシステムの話だと思っていますので,その辺も,連携とかではなくて,システムとしてお示しいただきたいなといつも思っているので,お伝えはしておきます。
 ありがとうございます。何かほかにございませんか。よろしいですか。
 御議論ありがとうございます。
 これで本日の議題は以上となります。
 最後に,今後のスケジュールについて,新しい事務局からよろしくお願いいたします。
【廣末大学設置・評価室室長補佐】  今後の日程につきましては,現在,調整中でございますので,決まりましたら改めて御連絡をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
【森主査】  ということで,まだ決まっていないということを周知させていただいたということになりますけれども,またこの辺も詰めに入ってきておりますので,あと数回,どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは,本日はこれにて閉会といたします。御参加いただきまして,ありがとうございました。
 
―― 了 ――
 

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