大学のグローバル化に関するワーキング・グループ(第1回、第2回)における主な意見

大学のグローバル化に関するワーキング・グループ(第1回、第2回)における主な意見

●第1回(平成25年7月17日)
【大学の徹底したグローバル化の推進】
>外国大学との質の保証を伴った国際的な教育連携の促進
○大学の国際化を進めるに当たり、国の大きな役割の一つは質保証。

>大学の積極的な国際展開の促進
○日本の大学の国際展開の在り方として、大規模公開オンライン講座(MOOCs)の制度上の位置付け、質保証等を議論することが必要。

>大学の教育環境の国際化の推進
○800以上ある日本の大学の全てをグローバル化対応させる必要があるのではなく、大学の機能分化、役割分担を行った上でそれぞれの機能、役割に沿ったグローバル化を推進し、熱心な大学に重点投資していくことが必要。また、学問分野によってもグローバル化対応の在り方が異なることを認識するべき。
○特定の大学のみでなく、自助努力している大学に対する支援の制度を作っていきたい。
○今求められているのは、プロジェクトや拠点作りのような個別の施策ではなく、インフラごと変えるような取組。
○世界と競争できるよう、ジョイント・ディグリー、単位互換、学事暦などの国際標準化が重要。

>大学の教育内容の国際化
○自分で考え自分で決定する力を身につけさせるためには、学士課程での主体的な学びが不可欠。
○グローバル人材の育成には、異分野の人が集まって一緒に問題を解決するような、分野横断的な教育が必要。
○国際的な問題を解決したいという志を持たせるためには、サマープログラム等を通じてそのような志を有する海外学生と一緒に活動することが重要。

【留学生の双方向交流の促進】
>日本人の海外留学促進のための具体的方策
○研究や実験で多忙な理工系学生を海外に送り出せるシステムを大学の中に作ることが必要。

>優秀な外国人留学生の受入れ促進のための具体的方策
○留学生の受入れ促進を検討する視点として、留学生への日本での就職支援や留学生の日本語能力強化があってもよい。

●第2回(平成25年8月29日)
【外国大学とのジョイント・ディグリー制度等の在り方について】
>導入の意義
○国際的な連携枠組みへの日本の参加が少ない理由、中国の参加が増えている理由にもジョイント・ディグリーのような制度的問題があるのではないか。
○ジョイント・ディグリーを実施する際には、参画する大学が共同性を保つことの重要性を強調するべき。

>制度の在り方
○日本でのジョイント・ディグリー制度は、個別の大学ごとに制度設計が必要なものではなく、世界的に使ってもらえるようなモデルを目指すべき。
○ジョイント・ディグリー制度を、例外的なものではなく日本の法体系上にきちんと制度として位置付けることが望ましい。
○認証評価の制度を改める必要があるのではないか。

>導入に向けたアプローチ
○まず海外のジョイント・ディグリー制度の調査検討をするべき。
○アジアでの枠組みなど、地域的な取組から成功例を拡大していくというアプローチがある。
○ジョイント・ディグリーも含め、特例制度の中で大学に様々なことを実証させてみる方法があるのではないか。いち早く導入するスピード感が必要。

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